RK-3はきだめスタジオブログ

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

【魔法なんて封じ込めちまえ!!!!!!!!】いよいよ開催、柿谷曜一朗引退試合!…のガンバ視点の見どころ8選。

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20251213085850j:image

 

やれセレ女だなんだと盛り上がっていた時、わたし高校生とかそんなんだったんですね。

別にクラスにセレッソファンがいたとかそういう事もなかったんですよ。ただなぜか、サッカー部の8割ぐらいが柿谷×ジャイキリのクリアファイル持ってたっていう。うちの家にも2枚あるんですよ確か。ナンバーバナナって食べた記憶ないんだけどなぁ……なんであんなみんなあのクリアファイル揃って持ってたんだろう…。

…とまあ、それほど一般のサッカーファンにも社会現象となるようなインパクトを与え、多くのサッカーファンに夢とロマンを与えた男がピッチを去りました。そう、柿谷曜一朗です。

12月14日、セレッソ大阪のホームスタジアムであるヨドコウ桜スタジアムにて柿谷曜一朗引退試合YANMAR presents THE LEGEND DERBY YOICHIRO KAKITANI -LAST MAGIC-」が行われます。

 

 

ある程度情報を追われている方はご存知だと思いますが、この柿谷引退試合……これほんと、大袈裟じゃなく日本サッカー界の引退試合に於ける革命的な試合だと思うんですよ。

という訳で今回のブログでは、柿谷曜一朗引退試合が如何に革命的かという事や出場選手の妙など、柿谷引退試合のガンバ視点での見どころポイントを8つ挙げていこうと思います。

 

2025年のJリーグを振り返る記事をまとめたページを開設しました。随時更新していくので是非!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ!

 

 

①前代未聞!引退試合でガチでマジの大阪ダービー

 

一般的な引退試合としてイメージされる形態と言えば、今回の柿谷で例えるならばセレッソ大阪レジェンズvs柿谷フレンズ的なものが一般的だと思います。要は柿谷とセレッソでプレーした選手のオールスターチームと、セレッソ以外の所属チームである徳島ヴォルティス名古屋グランパス、そこに日本代表で共にプレーした選手を加えた混合チームの対戦で、主役である柿谷は前後半に分けて両チームでプレーする。これが一般的な形だと思います。

しかし、今回は柿谷がプレーするのはセレッソ選抜のOSAKA PINKのみ。そしてその対戦相手は柿谷フレンズではなくOSAKA BLUE、即ちセレッソファンになった時点でアンチになる事が確定するガンバ大阪選抜です。当然、柿谷とっては縁のない…縁はありかけたね、7年前くらいに…所属経験のないクラブ。そして引退試合は大抵全選手がどこかしらで主役とプレー経験のある選手に限定されるものですが、ガンバ選抜はクラブどころか代表でも柿谷と全く被っていないような選手まで招集しているというどえらい展開に。しかも海外でプレーする選手からの応援メッセージまで……南野拓実と瀬古歩夢はそりゃそうでしょうよ、ここに堂安律と中村敬斗にまでメッセージ発注するガチっぷりよ。

 

 

この形式の引退試合って、把握している限りでは1995年の木村和司引退試合(マリノス選抜vsヴェルディ選抜)、2009年の秋田豊引退試合(鹿島選抜vs磐田選抜)のように、わかりやすく時代を争ったライバル同士の対決で2度事例があったくらいで、ダービーという形式をここに持ってきたのは柿谷が史上初になるんじゃないでしょうか。

 

 

 

②この形が日本の引退試合界隈に革命すら起こす可能性

 

日本の引退試合って茶番って言ったら言い方悪いですけど、祝祭感を意図的に演出するというか、ある種の"お約束"的なコントっぽいやりとりや展開とかあったりするじゃないですか。…いや、否定してるんじゃなくてむしろああいうの大好きなんですけど、割とそういうお約束的な展開になるのって、主役が2チーム両方でプレーするから自然とそうなるものだと思うんです。言うなれば、その時点で勝ち負けとしては成立しないフォーマットなんですよね。それが今回は柿谷はセレッソ選抜のみでの出場ですから、スタートから勝敗が成立しうる状況のゲームとなる。ここはすごく重要なポイントなんじゃないかなと。

で、この引退試合が良いものに終われば、ダービーや因縁の相手という背景がある選手の引退試合にこの形が採用されるようになる可能性ってあると思うんですよ。加えて、イニエスタ引退試合を兼ねたクラシコOB戦が去年日本で行われましたけど、レアル・マドリードFCバルセロナって両チームのOBを集めた引退試合をツアー形式で色んな国でやったりしてるんですよね。さすがに大阪ダービーのツアー形式は現実的じゃないというか意味が希釈化されてしまうので無いとしても、この柿谷引退試合をきっかけに定期イベント的に展開されるようになってもちょっと面白そう、とか思ったりしています。

 

 

 

引退試合感の無さそうな構図とメンバー

 

この引退試合がガチで勝敗をつける為にやるフォーマットで出来ているのは前述の通りですが、恐ろしいのはメンバーです。

基本的に引退試合って引退した選手、そしてその同年代の選手がメインになる訳ですから、既に引退している選手だとかセミリタイヤ的にキャリアを並行させている選手がメインになるものです。なのでどうしても体力的な問題は生じるものではある。

しかし今回…。

 

 

まずそもそも今季のガンバとセレッソで普通に主力やってたやつ異常に多いです、今年のJ1で30試合以上出てるやつめっちゃいます、レギュラーとして今年の天皇杯獲ってるやついます、普通に今年のACL出てるやつ結構います、J1昇格決めたてほやほやのやついます、パリ五輪出てたやついます、直近3シーズンの優秀選手賞獲ったやつ7人います……。割とガッツリ現役バキバキのメンバーが来てしまうんですね。引退試合で主役の敵側のCBが昌子源中谷進之介って柿谷お前正気か?って思いましたもんマジで(残念ながら中谷は最終節で怪我して出れなさそうだけど…)。

これには柿谷も引退試合を中継するABEMAの番組にて「FWの選手の引退試合なのに、点も獲れなければ試合に勝てないかもしれない。でも、このメンバーだったら“0対0”もアリだと思っている。それくらいガチでやりたい」とコメントするほど。その柿谷も、やはり年間を通した練習と試合のルーティーンは体力的に厳しいんでしょうが、スポット的な試合参加なら未だにキレッキレなところは私めも6月にパナスタでやってたエキシビジョンマッチで確認済みですからね。よく引退試合で「現役さながらの…」みたいなフレーズは用いられますが、今回ばかりはほぼ現役とも呼ぶべき攻防になるやも。

 

 

 

④予想外のところに爆誕したガンバオールスターズ 

 

ガンバファン的に最大の見どころはなんと言っても、図らずもガンバオールスターズが爆誕してしまったというところにあります。確かに柿谷は引退試合をこの形式でやりたい意向を引退会見の時点で言ってましたけど…前述したように、まさかクラブでも代表でも柿谷と絡みのなさそうな人を含めたガンバオールスターズ組んで来ようとは。

しかも面白いのが、今回のガンバ選抜はあくまで主役(柿谷)の敵役というスタンスを採っている事もあってか、セレッソ選抜と比べても時代のバラつきというか選考対象となる世代が幅広いんですよね。おそらくガンバの誰かの引退試合でがんば選抜を組むと、2005年メンバーに限定した橋本英郎は極端な例としても、世代は割りかし限定されていくと思うんです。ざっくりと言えば長谷川健太ガンバ+宮本恒靖ガンバ、そこに現在のガンバや西野ガンバの要素も加えたここまでの幅の広さは、ガンバの選手の引退試合でもなかなか見れない可能性があるドリームっぷりだなあと。マジで2010年代以降のガンバベストイレブンが揃ってしまった感すらあります。

 

 

 

⑤まさかここで実現するとは思わなかった"ガンバ大阪本田圭佑"

 

本田圭佑のキャリアと言えばご存知の通り、あの華々しいキャリアの前にガンバユースで中学年代を過ごしながらも、当時は天才・家長昭博の影に隠れる格好にもなり、高校年代への昇格は叶わなかった……と。そんな本田が、中学3年生以来の"ガンバ大阪の選手"として出場する、しかも家長昭博と共演する……橋本英郎引退試合の時はあくまで日本代表チームとしての出場でしたから、家長昭博との共演も含めてガンバサポにとってもめちゃくちゃ歴史的な出来事なんですよね…。

ザックジャパンに柿谷が選ばれていた頃、本田は度々柿谷を賞賛するコメントを出したりしていて、2人の関係は良好な様子が伺えていました。その辺りも踏まえて、プロとしてトップチームでのガンバ所属経験を持たない本田をこの場に持ってきてくれた事は柿谷があまりにも粋すぎるなと。

 

 

 

⑥あの頃が蘇る…ガンバファン的に見たすぎるユニット復活!

 

出場メンバーを見ると、頭の中で組み合わせを想像するだけでワクワクする、痺れるメンバーが揃ってるんですよね。前述の本田×家長のみならず、例えば遠藤-今野のWボランチに倉田大森阿部の2列目とウサパトという完全なる2014ユニットだとか、岩下・昌子・中谷と歴代DFリーダー揃い踏みだとか、久々に見る倉田-下平のユース同期コンビ、ウサパト+小野瀬倉田という2020年の攻撃ユニット……なんと言っても家長×宇佐美という、宇佐美がずっと夢見た共演すら見られる可能性があるんですよね。宇佐美は怪我でリーグ終盤を欠場していたので、なんとか間に合えばいいですが……仮にもガンバは主役側の立場では無いにも関わらず、これだけ夢いっぱいな組み合わせを考えられるとは。

 

 

 

⑦8番揃い踏みにぶつけてきた7番のタッグ

 

柿谷がこの引退試合で最もこだわった部分はおそらく2つで、一つはなるべくガチな大阪ダービーを演出してみせる事、そしてもう一つは歴代の8番を揃い踏みさせる事でしょう。実際、元祖8番の森島寛晃、森島から8番を受け継ぎ、現在も8番を背負う香川真司は勿論、セレッソ退団の経緯からクラブとの関係が心配もされてい乾貴士も呼び、清武弘嗣も負傷で試合出場はできないにも関わらずセレモニーには参加する辺り、柿谷にとって「8番が全員並んだ光景を作る」という事には相当なこだわりがあるんだと思います。

そしてなかなか痺れるのが……ガンバはガンバで、初めて7番が並び立つんですよね。そう、遠藤保仁宇佐美貴史です。一応ヤットさんは現在もガンバのコーチで、スタッフ用のジャージも7番なのでツーショット自体は実現していますが、やっぱりユニフォームで並び立つのは特別な事。それを8番が揃い踏みしている前に持ってくる訳ですから、このダービーの特別感をより高めてくれるんじゃないかと。懸念としては宇佐美が試合に出れるのかどうかが不透明なところではありますが…。

 

 

 

⑧ガンバサポ、なんやかんやで柿谷好きだよね…?

 

印象的な出来事があるんですよ。

2022年、豊田スタジアム名古屋グランパスvsガンバ大阪の試合を観に行ったんですね。もちろんガンバユニで。そしたら当時の名古屋の人気選手としてランゲラック、稲垣祥中谷進之介、相馬勇紀、そして柿谷曜一朗の5選手の等身大パネルがフォトスポットとして設置してあったんですけど、当然グランパスのユニフォームを着たファンがそれぞれの選手のところに並ぶじゃないですか。そしたら柿谷のところだけ赤じゃなくて青なんですよ。柿谷のパネルだけガンバユニが行列作ってたんですよね。ほんでガンバユニでニッコニコで写真撮ってやがんの。あれは今でも覚えている、なかなか印象的な場面でした。私?ええ、撮りましたよ、私も。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20251213073855j:image

 

 

その光景も印象的だったんですけど、それこそSNSを見たりしても……セレッソにもレジェンドと呼ぶべき選手は多く在籍したと思いますが、その中でも柿谷って特段にガンバサポに好かれている印象があるんですよね。まあ、ガンバ来かけたし…。

それはなんでなんだろう?と考えると…確かに柿谷のプレーってファンタジー性があって、見る側としては娯楽性のあるプレースタイルだった。確かにそういうファンタジックなプレーは応援するクラブの垣根を超えるだけの魅力があるんですけど、でもそれだけなら柿谷に限った話でもない訳ですよ。ガンバサポにとっても柿谷が特別な存在たる理由はおそらくそこだけじゃない。

 

…振り返ってみると、大阪ダービーが今ほど特別視されるようになったのは2010年代に入ってからの話なんですよね。1990年代は、例えば横浜や静岡と比べると両チームとも熱量がそこまで育ってなかった。2000年代は完全にガンバの時代に突入して、ダービーの熱を生むには張り合いがそこまで無かった。セレッソが盛り返してきて、ダービーに足る熱量が生まれ始めた時代の象徴…それがおそらく、森島でもなければ西澤、大久保、香川でもなく柿谷だったんじゃないかなと思います。

同時に、柿谷って強烈なほどにガンバを、そしてダービーを意識してくれているんですよね。それは現役中からもそういう意識やガンバへの対抗心とリスペクトを誰よりも前面に出してくれていましたし、その数々の言葉の全てが彼の本心である事は、選ばれた人間が一生に一度だけ許される引退試合を、こういう形で開催する選択をしてくれた事からも明らかでしょう。彼のダービーに対する執着、熱量、その想いを隠す事なくオープンにしてくれる姿勢…それは対象のチームや背景は違えども、ガンバのサポーターにとっても根っこの部分で共感させられるものだったんじゃないかと。

個人的に、こういう形の引退試合が行われるとすれば……宇佐美や香川、遠藤保仁は少しニュアンスが違う気もして、その1番手に相応しい選手がいるとしたら、倉田秋柿谷曜一朗しかいないと思っていました。そして、その1番手を飾るに相応しい男がこの舞台をセレッソのサポーターに、そしてガンバのサポーターに用意してくれた。そのあまりにも粋な心意気と、大阪ダービーという舞台への異常な執着に感謝しつつ、万博イヤーを彩った大阪の2025年締めるに相応しいこの舞台を用意してくれた返礼に、LAST MAGICさえも封じ込めてしまうようなプレーをOSAKA BLUEに期待しています!

 

 

という訳で長居行ってくらあ

ではでは(´∀`)