RK-3はきだめスタジオブログ

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決戦は金曜日!〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第4節 サンフレッチェ広島 vs 京都サンガFC マッチレビュー&試合考察〜

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なんでサンガも野球もWBC追加販売も同時にやんだよ!!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第4節、サンフレッチェ広島 vs 京都サンガFCの一戦です!

 

 

 

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進化を遂げ続けるここ数年のサンガの歴史の中で、今シーズンはまさしくこれまでの良さを維持しながら新たな良さを獲得する、二兎を追わなければタイトルなんか得られないというような決意のもとで深化を目指すシーズンがこの百年構想リーグだと思っています。その観点で言えば、前節福岡戦はその2つのテーマを満たす見事なゲームだったと思います。

さあ、いよいよ広島戦です。挑戦と深化…それは広島が目指していることでもあるのでしょう。ミヒャエル・スキッベ監督体制は彼らにとって間違いなく良き時代で、新スタジアムの誕生も含めてサンフレッチェ広島というクラブを一段階上に持っていきましたが、リーグタイトルの獲得はあと一歩まで迫りながら果たせなかった。その不足分を埋める為のトライの為に新監督を招聘し、新たな時代を作ろうとしています。形は違えど、それぞれのやり方で新時代へ…WEST序盤の大一番です。

両チームスタメンです。

 

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サンガは2-0で勝利した前節福岡戦と同じ11人を採用。福岡と広島が同じシステムというところもあるのか、福岡戦に続いてシステムも3-4-2-1を採用しました。須貝英大の右CB、尹星俊のボランチ起用も継続。ベンチメンバーは2人入れ替えており、新加入のアレックス・ソウザが初めてのメンバー入りを果たしています。

開幕戦から続いたACLの連戦が前節で落ち着いたかと思えば今週もまたACLが組み込まれている広島は、ATに追いついてATに勝ち越す劇的勝利を収めた前節C大阪戦から5人変更。ここまでのリーグ3試合で先発していた川辺駿、中野就斗、小原基樹、鈴木章斗がいずれもベンチスタート。新井直人と古巣対決となる木下康介は今季のリーグ戦では初先発です。

 

 

 

本日の会場は広島県広島市、エディオンピースウィング広島です。

広島のACLEの関係上、サンガにとっては開幕戦に次いで今季2度目となる金Jとして開催。広島は百年構想リーグのホームゲームを「超熱狂大万博」と銘打って開催し、対戦相手にちなんだスタグルの販売などのイベントを実施。今日は九条ねぎや宇治抹茶のスタグルも出ているそうで。また、ハーフタイムなら花火の打ち上げも実施されるそうで。

2024年に誕生し、日に日にその大きな存在感を強めているスタジアム。何気にサンガはここで未だに無敗なんですよね。良いジンクスはいくつでも作っていけ!!

 

 

 

 

立ち上がりは立ち上がりはサンガも押し込みに行きましたがどちらかと言えばサンガの方が押し込みながらプレーする姿勢を見せていましたが、広島もサンガの背後へのアクションでチャンスを作るなど序盤は一進一退の試合展開に。サンガは8分に松田天馬、13分に鈴木義宜がセットプレーから好機。広島は背後へのアタックで9分に加藤陸次樹がチャンスを迎えます。

 

 

 

その後もサンガは福岡戦と同様、尹星俊が中盤でバランサーとして機能しながらジョアン・ペドロが積極的に前線に絡み、エリアスやトゥーリオのコンビネーションで崩していくという攻撃パターンを確立。それと同時にチームとして押し上げながら尹のところを起点に中盤で厚みを作り、逆に中盤でボールを動かす時にはシャドーの2人かエリアスが降りて絡みながらパス回しに参加することで、中盤でポゼッションをしながらコンビネーションを発動していく流れを作っていきました。

30分には左サイドでルーズボールをキープすると、拾ったペドロがエリアスとのコンビネーションで左サイドを突破。アーリークロスに一気に飛び出して行った福田心之助が合わせてゴールイン…かと思われましたが、福田がオフサイドを取られてゴールは認められず。

 

 

 

守備面では立ち上がりこそ背後を狙われる場面はありましたが、時間経過と共に広島のアタッカーを鈴木義宜を余らせた上で須貝英大かエンリケが確実に潰していく形を確立。そこで潰したところのボールをすぐに中盤に付けることで今日のサンガはサイクルを回していました。

しかし36分には加藤を須貝が倒してしまって決定的な位置でのFKを献上。このFKは東俊希のキックをGK太田岳志がスーパーセーブで阻止しましたが、そのプレーで与えた右CKをマークを外してフリーになった荒木隼人にドンピシャで叩き込まれて失点。

 

 

 

更に前半終了間際には再びセットプレーからエリア内で大観戦が誘発されると、最後はキム・ジュソンが押し込んで広島追加点…かと思われましたが、最初に触った木下康介がオフサイドと判定されてノーゴール。清水戦と同様になんとか救われる展開に。

サンガは直後、エリアスが右から侵入して決定的な場面を作りますが、GK大迫敬介が体制を崩しながらも脚でシュートを掻き出すビッグセーブ。前半は1点ビハインドで終えます。

 

 

サンガは後半から松田を下げて奥川雅也、広島は東と木下を下げて志知孝明と鈴木章斗を投入。

前半同様に立ち上がりはサンガが前への圧力をかける形でプレーできており、49分にはトゥーリオの超絶コントロールからエリアスのチャンス、51分にはペドロもシュートチャンスを得ますがGK大迫が立ちはだかりゴールを奪えません。サンガがチャンスを掴めない間に広島が押し込んでくるシーンも増えて、59分には鈴木の顔面ブロックで弾くもジャーメイン良がチャンスに持ち込むなど、サンガとしては悪くないけど主導権を握り切れない難しい展開に。

 

 

 

広島は61分に新井を下げて中野就斗、サンガはこの直後に佐藤と須貝を下げて新井晴樹と平戸太貴を投入し、新井を左SBとした4-1-2-3にシステムを戻す形に。

66分にも鈴木章斗のサイドチェンジからジャーメインと塩谷司で崩して塩谷がフィニッシュを迎えますが、ここもGK太田がなんとかスーパーセーブでどうにか阻止しますが、この辺りの時間帯はかなり広島のゲームになっていきました。それでも72分には自陣からの縦パスを収めたエリアスのスルーパスにトゥーリオが反応しますが……またもGK大迫。サンガは74分に尹を下げて平岡太陽を投入。

 

 

 

しかし試合は最後に強烈なドラマを残していました。

81分、広島のビルドアップの間隔が開いたところに連動したプレスをかけに行ったサンガは、松本泰志の横パスをカットしたトゥーリオが誰もが「ここしかない」と思ったスペースへ完璧なスルーパス。当然のように走り込んだエリアス。この位置、このシチュエーションでこの男が外す訳もなく……同点!!

その後は文字通り、死闘の様相を呈していく展開になり、89分にはGK太田が鈴木章斗と競り合ったこぼれ球を福田がクリアするもそのボールがディフレクション。広島この日最大の決定機を迎えた加藤のシュートも、最後の最後に立ちはだかったのはキャプテンマークを巻く鈴木義宜!!!!

 

 

そして試合は究極のラストシーンを迎えます。

アディショナルタイム、太田岳志のロングボールからのセカンドボールを平岡が拾うと、攻め上がっていたエンリケが粘って左サイドに展開。左サイドでボールを持った新井は絶妙なタイミングを図るようにタメを作ってからクロスボールを入れると、最後に合わせたのはエンリケ・トレヴィザン!!!!!

 

 

トライしようとしているものを出せた、でも失点から崩れて一気に押し込まれた、でもその時間をチーム全体でなんとか耐えて耐えていく中でもこのチームの根幹は失わずに戦い、そして最後の最後に出し抜いた………!!血脈と魂の劇的勝利、WEST首位浮上です!!!

 

 

 

壮絶なゲームでしたね。凄まじい90分でした。

ハイライトを見ると「広島の猛攻を耐え抜いたサンガ」という構図には見えて、実際に決定的な場面は広島の方が多かったので間違った印象という訳ではないですが、全体的にはサンガが押し込む時間があって、広島が猛攻を仕掛ける時間がきて、そしてオープンに殴り合うような展開の3つの局面が時間帯によってハッキリしていたゲームだったなと思います。

 

 

今季のテーマは去年までのサッカーをベースにしつつ、ボール保持時にも攻撃を組み立てられるようなポゼッション要素の注入…という事は、特に神戸戦福岡戦のレビューでも言及していた事ですが、神戸戦清水戦は前線までボールを運んだ時には今季トライしているコンビネーションを出す事ができるけど前線まで運ぶ事に課題を残す…という展開だった中で、福岡戦はその両輪を見事に満たしたゲームを展開してきた。そしてこの試合の前半は福岡戦同様に、前半からチームとして両輪を満たしたプレーができていましたし、尹星俊がアンカー的にバランスをとりながらジョアン・ペドロがエリアスやトゥーリオと連携しながら自由に動いていく形で、チームとして前進していく方策、前進した状態での保持をキープする状況は作れていたと思います。

この状況を前半の早い段階で作れたので、後はそれをキープできればサンガの攻撃ターンを継続する事ができる…と。実際に前半はサンガの方がボールを保持して、むしろ広島の方がカウンター寄りになっていましたし。守備時の対応に関してはこれも福岡戦と同じで、福岡戦はWBだったところがこの試合では広島のシャドーでしたが、彼らがこれまで「サンガの狙い所」と言われてきたサイドの背後を狙ってきた時に、鈴木義宜が常に余る形で須貝かエンリケがデュエルで潰していくシステムを確立していました。木下に良いボールが入るような状況になると難しいですけど、ジャーメインや加藤がスピードに乗り始めたところをしっかり潰せていけた。この時間帯はサンガが敵陣にエリアを設定できていた前提があったので、そこでボールを持った時にペドロや尹がフォローに入る流れを上手く作れていたと思います。

 

 

 

ただこれまではサンガのWBと左右のCBの間の空間を狙っていたカウンターが、ボランチのカバーを含めて思っていた以上にサンガのケアが組織化されていたところで、前半の終盤に差し掛かるにつれて、広島はカウンターの狙うところをインサイドのゾーンからより中央から持ち運んでいく、ストレートに中央を狙っていくような形に変えてきたんですね。これはサンガにとって清水戦もそうでしたが、昨年まで弱点と言われていた守備のエリアはその日の配置やタスクで潰せるようになったけど、相手が攻撃の侵入角度を変えてきた時に一から対応を余儀なくされてしまう。センターでジャーメインがボールを持って侵入してきた時に、鈴木を余らせてエンリケか須貝が行くべきなのか或いはボランチが後ろから潰すべきなのか、或いは鈴木に行かせてエンリケや須貝がその背後に回るべきなのか……と言った具合に。で、そこで広島がサンガを混乱に落としたタイミングでサンガ陣内でボールを保持できる状況に試合の設定を作り替えてきた。そこはあそこで攻撃のアプローチを変えて、効果が見られた機を逃さずに陣形を定着させた広島が見事だったと思います。

実際、試合中に相手がアプローチを変えてきた時の対応に手間取って相手がサンガ陣内にプレーエリアを構築してしまう、それによって保持の前にそこまで持っていくための前進がままならなくなってしまう状況は清水戦でも露呈した部分でしたから、そこはサンガとしても詰めていく必要があるのかなと。実際、失点シーンからは一気に広島のゲームになった訳ですし。

 

 

 

ただ、これはやっぱり去年…というかそれこそ2024年に広島に0-5で負けたあの日からの大きな成長ですが、その時間帯ごとに今がどういう戦況か?というところを踏まえた振る舞いはすごくできるようになったなと。明確に広島の時間になった時にもこれまでは無理なプレスに行って剥がされて…というケースが多かった中で、割り切って耐えるところは割り切って構えられるようになったところは大きな部分ですよね。GK太田のファインセーブや鈴木の神ブロックだとか、前半終了間際のオフサイド判定に救われたところはありましたが、そこは鈴木の統率の下で上手くやってくれたなと。

加えてあの時間帯、やっぱりエリアスとトゥーリオの存在は相当大きかったです。前述したように、サンガは今年のトライの中で前線まで持って行った時にポゼッションしてコンビネーションを発揮していくトライはある程度出せているんですけど、自陣からどう前進させていく?というところにはまだ課題を残す中で、それは押し込まれた時間帯なら尚更なんですが、そこでキープ力、展開力、チャンスメイク力をいずれも備えたトゥーリオとエリアスにさえボールを当てれば、彼らがそこで時間とスペースを創出してくれた。トゥーリオやエリアスを軸にした前進はサンガファンも含めて「属人的すぎる」とする声もあって、それ自体は否定できないところではありますが、結局サッカーって最終的には「属人的すぎ」と呼ばれるだけのパワーを持つ選手をどう組み込んでいくかが最後のところを左右する訳じゃないですか。もちろんチームとして前進する形をちゃんと作る事は大事ですけど、実際に前にさえ持っていけば…アシストが新井だったようにチームとして連動していけるので、少なくともサンガは「トゥーリオエリアスに全部丸投げ」でやっている訳でもないし、1点目もトゥーリオのパスカット→エリアスのフィニッシュという形でしたが、もちろんあの局面で絶対に外さないエリアスはスペシャルにしても、トゥーリオのパスカットはチームの組織としての取り組みに彼らも組み込まれてくれているがゆえのプレーだった訳で、一部の外野が言うほど「ブラジル人頼み」という訳ではなく、そこは属人性と組織性のバランスは結構保てているチームだと思っています。

いずれにしても素晴らしい勝利でした。素晴らしい。本当に強くなった。本当に…。

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

2026明治安田J1百年構想リーグ第4節

《EAST》

FC町田ゼルビア2-1ジェフユナイテッド千葉

横浜F・マリノス3-2東京ヴェルディ

浦和レッズ2-3鹿島アントラーズ

FC東京0-2柏レイソル

川崎フロンターレ2-2(4PK2)水戸ホーリーホック

《WEST》

ヴィッセル神戸2-1 アビスパ福岡

サンフレッチェ広島1-2京都サンガFC

ガンバ大阪2-2(5PK4)清水エスパルス

 

V・ファーレン長崎1-0セレッソ大阪

ファジアーノ岡山1-1(5PK4)名古屋グランパス

 

 

EASTは浦和を相手に2点ビハインドからの逆転勝利を収めた鹿島が、WESTは広島との首位攻防戦を制した京都が、いずれも敵地での劇的逆転弾で首位に浮上。EASTでは千葉に勝利した町田が2位に浮上しました。ここまでPK戦勝利を含めて3連勝中だった東京V、FC東京、広島が初黒星を喫した事で開幕4連勝チームはゼロ。逆にPK戦負けは喫しているものの鹿島、町田、京都、G大阪の4チームがPK戦をドローとした場合は無敗となっています。

下位ではこれまで90分負け3連敗となっていた横浜FMと柏がそれぞれ敵地で勝利した事で、PK戦負けを2試合含む千葉が唯一の開幕4連敗チームとなっています。一方、千葉以外にも水戸、岡山、福岡の3チームはPK戦をドローした場合は未勝利です。

 

 

WBCのチケット?取れるかあんなもん

ではでは(´∀`)