RK-3はきだめスタジオブログ

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今更聞けない!?日本代表侍ジャパン、過去のWBCを振り返ろう!

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やきうの時間だああああああああああああああ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、いよいよ3月5日よりWBC、2026ワールド・ベースボール・クラシックが開幕します!

 

WBC2026観戦ガイド書きました!読んでね!

 

野球の祭典が始まります!

その存在は日本のスポーツ界や現在のMLBに留まらず野球史の中でも象徴的な存在となりつつある大谷翔平、昨季のワールドシリーズで伝説となった山本由伸、メジャーでの実績抜群な菊池雄星に鈴木誠也を筆頭にスターを揃えた井端ジャパン。大谷とのMVP争いでこちらも球史に名を刻んだアーロン・ジャッジ擁するアメリカなど、多彩な強敵を前に2連覇を目指す戦いがいよいよ始まります。

という訳で今回は【今更聞けない過去のWBC】という事で、過去のWBC日本代表を振り返っていこうと思います。色んなところで過去のWBC特集は行われていますが、基本的には「大谷vsトラウト」とか「鳥谷が走っているうううう」とか「イチロー優勝タイムリー」みたいに名場面が中心なので、大会全体の流れとして書いていけたら、と。過去を知る事で今を見るロマンが広がる…是非観戦のお供に!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ!

 

当サイト的2026年スポーツ応援テーマソングを勝手に作りました。

 

 

 

第1回大会(2006年)

→優勝

監督:王貞治

 

【代表メンバー】

《投手》

11 清水直行(千葉ロッテマリーンズ)

12 藤田宗一(千葉ロッテマリーンズ)

15 久保田智之(阪神タイガース)

18 松坂大輔(西武ライオンズ)

19 上原浩治(読売ジャイアンツ)

20 薮田安彦(千葉ロッテマリーンズ)

21 和田毅(福岡ソフトバンクホークス)

24 藤川球児(阪神タイガース)

31 渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)

40 大塚晶則(テキサス・レンジャーズ)

41 小林宏之(千葉ロッテマリーンズ)

47 杉内俊哉(福岡ソフトバンクホークス)

61 石井弘寿(東京ヤクルトスワローズ)

61 馬原孝浩(福岡ソフトバンクホークス)

《捕手》

22 里崎智也(千葉ロッテマリーンズ)

27 谷繁元信(中日ドラゴンズ)

59 相川亮二(横浜ベイスターズ)

《内野手》

1 岩村明憲(東京ヤクルトスワローズ)

2 小笠原道大(北海道日本ハムファイターズ)

3 松中信彦(福岡ソフトバンクホークス)

7 西岡剛(千葉ロッテマリーンズ)

8 今江敏晃(千葉ロッテマリーンズ)

10 宮本慎也(東京ヤクルトスワローズ)

25 新井貴浩(広島東洋カープ)

52 川﨑宗則(福岡ソフトバンクホークス)

《外野手》

5 和田一浩(西武ライオンズ)

6 多村仁志(横浜ベイスターズ)

9 金城龍彦(横浜ベイスターズ)

17 福留孝介(中日ドラゴンズ)

23 青木宣親(東京ヤクルトスワローズ)

51 イチロー(シアトル・マリナーズ)

※石井は1次ラウンド終了後に離脱。2次ラウンドより馬原が途中参加の形で追加招集となった。

 

【基本オーダー】

1 イチロー(右)

2 西岡剛(二)

3 福留孝介(中)

4 松中信彦(指)

5 多村仁志(左)

6 岩村明憲(三)

7 小笠原道大(一)

8 里崎智也(捕)

9 川﨑宗則(遊)

投 松坂大輔

 

【試合結果】

《第1ラウンド》

第1戦 vs中国○18-2

第2戦 vs台湾○14-3

第3戦 vs韓国●2-3

《第2ラウンド》

第1戦 vsアメリカ●3-4

第2戦 vsメキシコ○6-1

第3戦 vs韓国●1-2

《準決勝》

vs韓国○6-0

《決勝》

vsキューバ○10-6

 

 

 

【大会結果】

優勝:日本

準優勝:キューバ

ベスト4:韓国、ドミニカ

 

記念すべき第1回大会。これまで野球日本代表はオリンピックに出場する為のアマチュア選抜という形態だったが、2004年のアテネ五輪で初めてプロ選手のチームとなった為、代表チームがプロ化してからは2度目の国際大会となった。

ホークスで長期政権を樹立していた"世界の王"を監督に迎えた日本はイチローを始めとした機動力のある選手を活かせる当時の日本のお家芸とも言われていた「スモールベースボール」に基づいた人選をベースにしつつ、その後ろに小笠原道大や松中信彦といった強打者を置く打線を形成。「スピード&ストロング」と王監督が称した打線に加え、松坂大輔や上原浩治、杉内俊哉や藤川球児といった豪華投手陣を球数制限を考慮して3グループに分ける起用法を採用した。王監督が当初4番起用を構想していた松井秀喜の招集は叶わず、逆に直近のシーズンで優勝したロッテからは8人もの選手を招集している。

韓国国旗をマウンドに突き刺さされた第1ラウンド韓国戦や審判問題が取り沙汰された第2ラウンドのアメリカ戦など屈辱的な敗北もいくつかあった中、第2ラウンド最終戦で韓国に敗れ、もう一つの最終戦は当時のMLBスター選手を揃えたアメリカと第2ラウンド連敗中のメキシコだった事から一部の選手は帰宅準備すら始めていたほど突破は絶望的とされていた。しかしその最終戦でメキシコがアメリカを倒し、1勝2敗で並んだ日本、アメリカ、メキシコの3チームの中から失点率の差でギリギリ準決勝に進むと、同大会で2度敗れていた韓国を相手に上原浩治の好投と「生き返れ福留」として記憶される福留孝介のホームランで見事リベンジに成功。決勝戦ではキューバとの乱打戦を10-6で制して優勝。日本が栄えある、一度しかない"初代王者"の称号を掴み取った。

なお、WBC自体が第1回といういわゆる"得体の知れない大会"という状態だった中でメジャー組は多くが招集できない状況となったが、早い段階から大会出場に意欲を示したイチローは闘志溢れるプレー・発言・行動を見せて代表チームを引っ張り、クールなイメージが強かったそれまでの印象を一変させるチームリーダーとしての働きぶりを見せた。

 

 

 

第2回大会(2009年)

→優勝

監督:原辰徳

 

【代表メンバー】

《投手》

11 ダルビッシュ有(北海道日本ハムファイターズ)

14 馬原孝浩(福岡ソフトバンクホークス)

15 田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)

16 涌井秀章(埼玉西武ライオンズ)

18 松坂大輔(ボストン・レッドソックス)

19 岩田稔(阪神タイガース)

20 岩隈久志(東北楽天ゴールデンイーグルス)

22 藤川球児(阪神タイガース)

26 内海哲也(読売ジャイアンツ)

28 小松聖(オリックス・バファローズ)

31 渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)

39 山口鉄也(読売ジャイアンツ)

47 杉内俊哉(福岡ソフトバンクホークス)

《捕手》

2 城島健司(シアトル・マリナーズ)

10 阿部慎之助(読売ジャイアンツ)

29 石原慶幸(広島東洋カープ)

《内野手》

※5 栗原健太(広島東洋カープ)

6 中島裕之(埼玉西武ライオンズ)

7 片岡易之(埼玉西武ライオンズ)

8 岩村明憲(タンパベイ・レイズ)

9 小笠原道大(読売ジャイアンツ)

※25 村田修一(横浜ベイスターズ)

52 川﨑宗則(福岡ソフトバンクホークス)

《外野手》

1 福留孝介(シカゴ・カブス)

23 青木宣親(東京ヤクルトスワローズ)

24 内川聖一(横浜ベイスターズ)

35 亀井義行(読売ジャイアンツ)

41 稲葉篤紀(北海道日本ハムファイターズ)

51 イチロー(シアトル・マリナーズ)

※村田は2次ラウンド終了後に離脱。準決勝より栗原が途中参加の形で追加招集となった。

 

【基本オーダー】

1 イチロー(右)

2 中島裕之(遊)

3 青木宣親(左)

4 村田修一(三)

5 小笠原道大(一)

6 内川聖一(指)

7 福留孝介(中)

8 城島健司(捕)

9 岩村明憲(二)

投 松坂大輔

 

【試合結果】

《第1ラウンド》

1回戦 vs中国○4-0

2回戦 vs韓国○14-2

決定戦 vs韓国●0-1

《第2ラウンド》

1回戦 vsキューバ○6-0

2回戦 vs韓国●1-4

敗者復活2回戦 vsキューバ○5-0

決定戦 vs韓国○6-2

《準決勝》

vsアメリカ○4-0

《決勝》

vs韓国○5-3

 

 

 

【大会結果】

優勝:日本

準優勝:韓国

ベスト4:アメリカ、ベネズエラ

 

連覇を目指す大会でありながら、優勝を期待されて失意の4位という期待外れの結果に終わった前年の北京五輪からの再起も問われた大会。監督には北京五輪からの続投となる星野仙一氏や中日の監督を務めていた落合博満氏の名前も挙がったが、最終的に巨人でセリーグ連覇中の原監督が任命された。

前回大会からはイチローや松坂らが継続して参加した他、ダルビッシュ有や田中将大、涌井秀章といった第1回大会後に台頭した選手達も多く招集。松坂や福留など前回大会の一部メンバーがメジャー移籍を果たし、前回大会は断念した城島健司もメンバー入りした事で、メジャー組は前回大会の2人から5人まで増加。1〜3番にはイチロー、中島裕之、青木宣親とアベレージヒッターを3人並べるなど、それまでの日本野球的なセオリーと比べるとやや特殊な打線の組み方になっていた。

イチローが想定外の大スランプに陥る中で、青木や中島、内川といった選手の奮闘や、投手陣では松坂に加えて岩隈久志や杉内俊哉が大活躍。一方、クローザーの藤川の調子が微妙に上がらなかった事で準決勝からはダルビッシュが抑えとして起用された。準決勝でアメリカを9-4で下して勝ち上がった決勝戦は日韓戦となったが、試合は2点リードで迎えた8回に1点を返されると9回裏に追いつかれて3-3。嫌な雰囲気の中で迎えた延長10回表…これまでスランプに陥っていたイチローが最後の最後に全てを決めて優勝に導き連覇達成。イチローの伝説の2点タイムリーヒットは、今なお日本スポーツ史屈指の名場面として記憶されている。

ちなみに2008年の北京五輪までは王ジャパン、星野ジャパンなど「○○(監督の名字)ジャパン」がその都度通称となっていたが、大会前に原監督が原ジャパンとは別の継続的に使えるフレーズを求めた事をきっかけに現在も使用される「侍ジャパン」の名称が決定。今日に至るまで使用される事となった。原監督は優勝後の祝勝会でも「侍」のフレーズを使用している。

 

 

 

第3回大会(2013年)

→ベスト4

監督:山本浩二

 

【代表メンバー】

《投手》

11 涌井秀章(埼玉西武ライオンズ)

14 能見篤史(阪神タイガース)

15 澤村拓一(読売ジャイアンツ)

16 今村猛(広島東洋カープ)

17 田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)

18 杉内俊哉(福岡ソフトバンクホークス)

20 前田健太(広島東洋カープ)

21 森福允彦(福岡ソフトバンクホークス)

26 内海哲也(読売ジャイアンツ)

28 大隣憲司(福岡ソフトバンクホークス)

35 牧田和久(埼玉西武ライオンズ)

47 山口鉄也(読売ジャイアンツ)

50 摂津正(福岡ソフトバンクホークス)

《捕手》

2 相川亮二(東京ヤクルトスワローズ)

10 阿部慎之助(読売ジャイアンツ)

27 炭谷銀仁朗(埼玉西武ライオンズ)

《内野手》

1 鳥谷敬(阪神タイガース)

3 井端弘和(中日ドラゴンズ)

5 松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)

6 坂本勇人(読売ジャイアンツ)

7 松井稼頭央(東北楽天ゴールデンイーグルス)

41 稲葉篤紀(北海道日本ハムファイターズ)

46 本多雄一(福岡ソフトバンクホークス)

《外野手》

9 糸井嘉男(オリックス・バファローズ)

13 中田翔(北海道日本ハムファイターズ)

24 内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)

34 長野久義(読売ジャイアンツ)

61 角中勝也(千葉ロッテマリーンズ)

 

【基本オーダー】

1 鳥谷敬(二)

2 井端弘和(指)

3 内川聖一(右)

4 阿部慎之助(捕)

5 坂本勇人(遊)

6 糸井嘉男(中)

7 中田翔(左)

8 稲葉篤紀(一)

9 松田宣浩(三)

投 前田健太

 

【試合結果】

《第1ラウンド》

第1戦 vsブラジル○5-3

第2戦 vs中国○5-2

第3戦 vsキューバ●3-6

《第2ラウンド》

1回戦 vs台湾○4-3

2回戦 vsオランダ○16-4

決定戦 vsオランダ○10-6

《準決勝》

vsプエルトリコ●1-3

 

 

 

【大会結果】

優勝:ドミニカ

準優勝:プエルトリコ

ベスト4:オランダ、日本

 

当初はWBCを取り巻く諸問題(日本代表の貢献に対してのWBCによる収益配分の不公平さ等)からNPB選手会が大会不出場も辞さない構えを見せるなど日本代表の参加自体が危ぶまれたが、最終的には山本浩二監督を代表監督に据えて3連覇を目指す大会となった。2006年の王監督はソフトバンク、2009年の原監督は巨人の監督だった為、代表監督専属となったのは山本監督が初めてとなる。なお侍ジャパン常設化が2011年に決定されていたので代表が常設されてからは最初の大会でもあり、WBCに向けた強化試合もこれまでは直前スタートだったが2012年11月から開催されるようになった。余談だが、日本ラウンドで東京ドーム以外の会場が使用された唯一の大会でもある(1次ラウンドの福岡ドームで、第2ラウンドは従来通り東京ドーム開催)。

この大会ではWBC日本代表としては過去唯一、全選手が国内組(NPB所属選手)として構成されており、投手は前回大会のメンバーも多く選ばれたが、野手で前回大会から連続出場となったのが阿部慎之助、稲葉篤紀、内川聖一の3名になるなどメンバーは大幅に入れ替わっている。

田中将大や前田健太など後にメジャー挑戦を果たす球界屈指の投手陣を揃えていたが、第1ラウンドからリードを許す展開の続くやや不安定な戦いが続き、第2ラウンド初戦の台湾戦はその最たる例となった。その試合を「鳥谷が走っているぅぅぅ」「なんてすごいんだあ(恍惚)」でお馴染み鳥谷敬の盗塁と井端弘和のタイムリーで劇的逆転勝利を飾って以降は、打率4割を記録した井端や当初は控えだった鳥谷の活躍など打線が爆発してチームは勢いに乗って準決勝に進んだが、準決勝ではプエルトリコの前に攻撃陣が沈黙。それでも反撃ムードになった8回に内川走塁ミスも絡んで1-3で敗れ、日本の3連覇の夢はあと2勝のところで潰えた。

 

 

 

第4回大会(2017年)

→ベスト4

監督:小久保裕紀

 

【代表メンバー】

《投手》

10 松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)

11 菅野智之(読売ジャイアンツ)

12 秋吉亮(東京ヤクルトスワローズ)

14 則本昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)

15 宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)

17 藤浪晋太郎(阪神タイガース)

19 増井浩俊(北海道日本ハムファイターズ)

20 石川歩(千葉ロッテマリーンズ)

30 武田翔太(福岡ソフトバンクホークス)

34 岡田俊哉(中日ドラゴンズ)

35 牧田和久(埼玉西武ライオンズ)

41 千賀滉大(福岡ソフトバンクホークス)

66 平野佳寿(オリックス・バファローズ)

《捕手》

9 炭谷銀仁朗(埼玉西武ライオンズ)

22 小林誠司(読売ジャイアンツ)

27 大野奨太(北海道日本ハムファイターズ)

《内野手》

2 田中広輔(広島東洋カープ)

3 松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)

4 菊池涼介(広島東洋カープ)

6 坂本勇人(読売ジャイアンツ)

13 中田翔(北海道日本ハムファイターズ)

23 山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)

《外野手》

1 内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)

7 青木宣親(ヒューストン・アストロズ)

8 平田良介(中日ドラゴンズ)

25 筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)

51 鈴木誠也(広島東洋カープ)

55 秋山翔吾(埼玉西武ライオンズ)

 

【基本オーダー】

1 山田哲人(指)

2 菊池涼介(二)

3 青木宣親(右)

4 筒香嘉智(左)

5 中田翔(一)

6 坂本勇人(遊)

7 松田宣浩(三)

8 秋山翔吾(中)

9 小林誠司(捕)

投 菅野智之

 

【試合結果】

《第1ラウンド》

第1戦 vsキューバ○11-6

第2戦 vsオーストラリア○4-1

第3戦 vs中国○7-1

《第2ラウンド》

第1戦 vsオランダ○8-6

第2戦 vsキューバ○8-5

第3戦 vsイスラエル○8-3

《準決勝》

vsアメリカ●1-2

 

 

 

【大会結果】

優勝:アメリカ

準優勝:プエルトリコ

ベスト4:日本、オランダ

 

正確には第3回大会の時には始動していたが、野球日本代表の常設と侍ジャパンの定期的な活動が本格的に開始されて初めてのWBCとなった。実際、これまでの監督はWBC直前に決定していたが小久保監督は前回大会開催年の2013年10月には就任が発表されており、2015年から始まったプレミア12も小久保監督体制で戦うなどWBCまでにコンスタントに強化試合を戦っている。

しかし前回大会で連覇が潰えた事、小久保体制になってからも2015年に行われたプレミア12でのショッキングな敗戦や、上原浩治、前田健太、田中将大のメジャー組に加えて(メジャー組では青木が唯一参加)。更には日本球界を変える存在として当確を表しつつあった大谷翔平や当時の正捕手だった嶋基宏といった参加が期待された面々が相次いで出場を断念。加えて直前の親善試合でも低調な試合が続いていた。巷は小久保監督解任論が噴出している中でWBC開幕を迎えた事もあり、過去の大会と比べても大会前の盛り上がりは希薄と言えた。

だがいざ開幕すると、NPB最強打線とも呼ぶべき攻撃陣が大爆発して第1・第2ラウンド全勝。優勝した過去2大会でも成し得なかった快進撃を見せ、誰も打撃には期待していなかった小林誠司の活躍などセンセーショナルな驚きももたらしながら、連勝を重ねる度に国内の盛り上がりムードも次第に上昇していった。第2ラウンドではオランダとキューバを激闘の末に下して準決勝に進む。過去の大会より遥かに状態の良かったアメリカを相手にした準決勝は菅野や千賀が行動を見せるも、得点は菊池のソロホームランの1点に留まり1-2で惜敗。2大会連続の準決勝敗退となったが、優勝を果たした過去3大会と比較してもこの大会のオーダーが一番好き…というファンは現在も一定数存在している。試合を経る毎にムードが高まる感覚は、まさしく国際試合の熱気を感じさせるものだった。

 

 

 

第5回大会(2023年)

→優勝

監督:栗山英樹

 

【代表メンバー】

《投手》

11 ダルビッシュ有(サンティアゴ・パドレス)

12 戸郷翔征(読売ジャイアンツ)

13 松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)

14 佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)

15 大勢(読売ジャイアンツ)

16 大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)

17 伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)

18 山本由伸(オリックス・バファローズ)

※20 栗林良吏(広島東洋カープ)

21 今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)

22 湯浅京巳(阪神タイガース)

26 宇田川優希(オリックス・バファローズ)

28 高橋宏斗(中日ドラゴンズ)

29 宮城大弥(オリックス・バファローズ)

47 高橋奎二(東京ヤクルトスワローズ)

※63 山崎颯一郎(オリックス・バファローズ)

《捕手》

10 甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)

24 大城卓三(読売ジャイアンツ)

27 中村悠平(東京ヤクルトスワローズ)

《内野手》

1 山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)

2 源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)

3 牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)

5 牧原大成(福岡ソフトバンクホークス)

7 中野拓夢(阪神タイガース)

25 岡本和真(読売ジャイアンツ)

33 山川穂高(埼玉西武ライオンズ)

55 村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)

《外野手》

8 近藤健介(福岡ソフトバンクホークス)

9 周東佑京(福岡ソフトバンクホークス)

23 ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)

34 吉田正尚(ボストン・レッドソックス)

※栗林は1次ラウンド終了後に離脱。準々決勝より山﨑が途中参加の形で追加招集となった。

 

【基本オーダー】

1 ヌートバー(中)

2 近藤健介(右)

3 大谷翔平(指)

4 吉田正尚(左)

5 村上宗隆(三)

6 岡本和真(一)

7 山田哲人(二)

8 源田壮亮(遊)

9 中村悠平(捕)

投 大谷翔平

 

【試合結果】

《第1ラウンド》

第1戦 vs中国○8-1

第2戦 vs韓国○13-4

第3戦 vsチェコ○10-2

第4戦 vsオーストラリア○7-1

《準々決勝》

vsイタリア○9-3

《準決勝》

vsメキシコ○6-5

《決勝》

vsアメリカ○3-2

 

 

 

【大会結果】

優勝:日本

準優勝:アメリカ

ベスト4:メキシコ、キューバ

 

コロナ禍の影響で2年延期された上で開催。本来開催予定だった2021年の時点では日本ハムの監督を務めていた栗山監督を迎えた。日本は2021年に稲葉篤紀監督の下で東京オリンピックで金メダルを獲得。2019年にはプレミア12も制していた為、国際大会3連覇にも期待が集まっていた。

WBCの大会価値が2017年大会を機に向上していた事やWBCを見て育った子供が選手になるようになった背景もあってか、日本はかつてないほどに選手招集がスムーズに進み、特に既に野球史上に残る偉人となりつつあった大谷翔平の招集成功はその時点で大きな話題となっていた。更に2009年の優勝メンバーであるダルビッシュ有、メジャー移籍直後の吉田正尚、そしてアメリカとのハーフ選手として日本代表招集が期待されていたラーズ・ヌートバーをMLB組として招集。そこに山本由伸、佐々木朗希、村上宗隆といったニュースターを迎え入れた日本は、過去の大会と比べてもまさしく"史上最強"のニュアンスを強くして開幕を迎える。

韓国戦とチェコ戦はリードを許すイニングもあったが、最終的には最も点差が少なかった試合ですら6点差と1次ラウンドからその強さをまざまざと見せつけた日本は、村上こそスランプに陥っていたがそれ以外の選手は軒並み期待通りのハイパフォーマンスを見せ、東京ラウンド最終戦となる準々決勝でもイタリアに危なげなく勝利して準決勝に進む。準決勝メキシコ戦は常にビハインドを背負う展開となり、岡本のホームラン級の打球もアロサレーナのファインプレーで阻まれるなど絶体絶命の状態で9回裏を迎える。しかし同大会で唯一の不安材料ともされたスランプ状態の村上が全ての鬱憤を晴らすサヨナラタイムリーで決勝に駒を進めると、決勝戦では………もはやあの衝撃をどう文章にすれば良いのかわからない。投手大谷、打者トラウト。漫画でもやり過ぎなほどの劇的なクライマックスを見せ、日本は2009年大会以来の優勝を手にした。

唯一過去の優勝を知るメンバーとなったダルビッシュによる"宇田川会"に始まり、ペッパーミルが社会現象ともなったヌートバーの活躍村上のスランプからの復活、周東の爆走、そして大谷の二刀流とvsトラウトなど過去の大会と比べても異常なほど数々の名シーンやエピソードを生み出したが、チェコ代表の健闘やメキシコ代表アロサレーナのスーパープレーなど他代表にスポットライトが当てられる機会も多かった。大会全体でもかつてないほどの盛況となり、これまでは日本戦以外では空席が目立っていた中で準々決勝のオーストラリアvsキューバ戦が3.5万人の動員を記録するなど、WBCの歴史の中でも進化と成長を表す特別な大会となった。

 

 

チケット全部落ちたわ!!

ではでは(´∀`)