RK-3はきだめスタジオブログ

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待つのもまた〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第5節 ガンバ大阪 vs V・ファーレン長崎 マッチレビュー&試合考察〜

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か、か、確定申告!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第5節、ガンバ大阪 vs V・ファーレン長崎の一戦です!

 

Jリーグをもっと楽しめる(かもしれない)、2026百年構想リーグ開幕ガイド作りました!是非お使いくださいませ!

 

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試合毎に手応えを掴み、試合毎に壁にぶつかり、試合毎に歓喜を味わい、試合毎に悩みの種が増える。サッカークラブとして健全とも言える日常の中で、なんやかんやここまで全公式戦で90分無敗をキープしながら開幕1ヶ月を迎えています。ここまでの歩みは新体制かつ監督も監督業初挑戦という事を踏まえると順調と言えるでしょう。

チームとしてやりたい事は固まってきた。チームとしてどのポジションにどういう選手と役割を求めるのかも定まりつつある。選手としては今以上にそこにコミットしなければならないし、逆に監督はそれ以外のオプションも考えていく必要がある。それは新体制としては第二段階のようなもので、ヴィッシング・ガンバは想像よりも早くその段階まで来たなあという印象です。

今日の相手は長崎。柔と剛という言葉で言えば、彼らはまさしく剛で勝ち上がってきた、剛を剛として用いることのできる組織を作ってこの舞台に帰ってきました。強烈な相手を前に柔らかく受け止めて力強く差し切る。そういうパフォーマンスを期待したいです。

両チームスタメンです。

 

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ガンバ直近のACL2ラーチャブリー戦からはメンバーを4人変更。トップ下にはイッサム・ジェバリ、右WGには山下諒也が復帰し、ボランチは安部柊斗と美藤倫のコンビ。今日は初瀬亮が今季初めて先発からは外れており、半田陸を左SBとした上で岸本武流が開幕戦以来のスタメンを飾っています。一方、食野亮太郎はメンバー外となりました。

2連敗からの2連勝となっている長崎は1-0で勝利した前節C大阪戦からは進藤亮佑から照山颯人に変更。開幕当初は3-4-2-1でしたが前節から4バックを採用しており、強力なブラジル人アタッカーを前線に3枚並べる形になりました。江川湧清とマテウス・ジェズスは古巣対決です。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

少しばかし話題になったおでん付きチケットの販売も行いつつ、今日の試合は肉祭りと称して開催。昨季から導入されたフードエリア青黒横丁では肉を楽しめるメニューが多数出揃い、同時に長崎からも岩崎本舗の角煮まんじゅうを買えるとのこと。ついでに肉食恐竜も来るそうです( )。また今日のガンバのスタメン選手は国際女性デーに関連して、シンボルのミモザをイメージした黄色のジャージを着用して入場します。

思えば長崎とパナスタで戦ったのは2018年以来ですが、あの試合は宮本恒靖率いるガンバが9連勝を決めた同年のホーム最終戦でしたねぇ。確かあれが、J1リーグ戦で中村敬斗が唯一決めた得点だったとか。前半戦はマテウス・ジェズスもいましたし。

 

 

 

 

ガンバがビルドアップをしっかりしていこうとする意図こそこれまで通りに見せていたものの、立ち上がりは長崎の果敢なプレスに加えて中央で上手く起点を作られたところから連動性を出されてしまう難しい入りに。8分には右からのパスを山口蛍がスルーして長谷川元希が決定機。ここはGK東口順昭のファインセーブで凌ぎますが、序盤はなかなかガンバがリズムを掴めません。

 

 

 

かと思いきや14分、直前にヒュメットがエリア内に侵入した場面こそ相手GK後藤雅明の好セーブで阻まれましたが、直後に三浦弦太からのパスを受けたジェバリが絶妙なスルーパスを供給。一瞬の隙を互いに見逃さなかったジェバリとヒュメット。最後はヒュメットがきっちり仕留めてガンバ先制!

 

 

しかしその後はお互いにチャンスをあまり作れず…という展開だったにも関わらず21分、ゴール正面とはいえ距離の遠い位置で長崎にFKを与えると、かつてクルピ体制のロマン砲と目されたマテウス・ジェズスが超絶FKを叩き込んで長崎同点。なんじゃあれ…。

しかも27分、GKからビルドアップを始めたガンバは中谷進之介のパスをノーマン・キャンベルにカットされると、キャンベルのパスを受けたジェズスがまたしても左脚一閃。これが鮮やかに決まって長崎逆転。なんなんあれ…。

 

 

この日のガンバは長崎にガンバ陣内でハイプレスを連続する土壌を作られてしまい、同時に左SBの半田はいつもと違う角度でのビルドアップを余儀なくされた事から捕まりやすくなってしまった部分もあった事で、相手のキャンベルや長谷川もパスカットからすぐにジェズスを絡めた攻撃に繋げていく形で長崎ペースに持ち込まれていました。ガンバはビルドアップのところが上手くいかず、逆にロングボールで状況をひっくり返せるような間合いも作らせてもらえなかった事で袋小路に閉じ込められたような状態に。

ガンバは苦しい状況から抜け出せないままビハインドで前半終了。

 

 

 

後半も最初のチャンスは長崎でした。左サイドを独力で突破したチアゴ・サンタナが最初の決定機でフィニッシュまで持ち込んだ場面は三浦の好守備で阻みますが、後半も長崎から流れを奪い返すのには苦しむ形に。

それでもガンバも50分には岸本からのボールをヒュメットが落とし、一時的に山下とポジションを入れ替えて右サイドを抜け出した奥抜のアーリークロスに山下が反応して決定機!…しかしこの場面はGK後藤雅明がビッグセーブ。しかしそのCKの流れで攻撃を仕切り直したガンバは岸本が残したボールを受けた鈴木徳真がクロス。ジェバリを超えてファーサイドに飛んだボールを中谷がインサイドボレーで合わせてガンバ同点!

 

 

すると今度は前半とは逆に、ビルドアップが得意ではない長崎を相手にガンバが前半の長崎にやられたようなハイプレスを仕掛けながら陣地回復に成功していきました。

60分には山下のパスカットから鈴木が絶妙なスルーパスを送るとヒュメットが完璧なタッチで決定機!しかし得点確定かと思われたシュートは無常にもクロスバーに当たり、ヒュメットが繋ぎ直したジェバリのシュートも枠を捉えられず。62分には鈴木と奥抜を下げて安部柊斗と今季初出場のウェルトンを送り込み、66分には右からのクロスにジェバリ、70分には持ち込んだウェルトンが決定機を迎えますが…いずれもGK後藤に阻まれて得点には至らず、76分には途中出場名和田我空のクロスに山下が反応するも…これも決まんない…。

 

 

 

ガンバは81分にもセットプレーのこぼれ球を拾った美藤倫のパスを前に残っていた中谷が落としてウェルトンが決定機を迎えますが、バウンドが不安定になっていたこともあって上手くミートせず。

決まらない、決まらない、決まらない……しかしそんな苦しい状況を打破する瞬間が訪れます。83分、名和田の右CKは一度は相手に弾かれますが、岸本がなんとかボールを残すとファーサイドの半田がシュート!相手GKに当たってディフレクションしたボールはゴールネットに吸い込まれてガンバ逆転!!!

 

 

攻めて攻めて攻め倒して!なんとかもぎ取った1点を守り抜いて試合終了!

ガンバはこれで公式戦では開幕から8試合全てで90分無敗!今週は神戸と広島がACLEの兼ね合いで未開催なので暫定ですが、ガンバがWESTの首位に立ちました!!!

 

 

 

前半も後半も陣取り合戦の勝敗の決壊がそのままスコアと内容に反映された…みたいなゲームでした。そこが「前半長崎、後半ガンバ」みたいな試合展開の根底にあったんだろうなと。

前半の長崎はすごく上手くガンバにプレスをかけてきたと思います。まずは4-4-2の前線、2トップと両サイドハーフの役割が明確化されていて、現在のガンバはビルドアップ時はSBが大きく幅を取って高い位置を取る設計になっているので、必然的に両CBがビルドアップにカバーするべきエリアは拡がっている形になる訳ですが、CBがややサイドに寄った時に長崎は両サイドハーフの長谷川とキャンベルがCBの縦のコースを切りつつSBにいつでもプレスに行ける状況を作り、逆にチーム全体として押し上げていく中で長崎のボランチがガンバのボランチを捕まえる構図を作っていた。その上で2トップの2人が果敢にプレッシャーをかけていく事で、マンツーマンプレスというよりはマンツーマンでゾーンに留めさせるような守備を見せてきたんですね。半田が試合後に前半を「(組み立ての)出口もないような難しい状態」と振り返った言葉が全てだったかなと。

これは多分、ガンバが高い位置でプレーしている時ならむしろ長崎に分が悪い守り方なんですよ。CBがボランチを飛ばして縦パスを入れられる状況を簡単に作れてしまうというか、要はジェバリやヒュメットに直接通せるコースが増えるんです。実際に先制点は嘘みたいにフリーになっていたジェバリに三浦が通したところから始まった訳で。ただ逆に、長崎がガンバ陣内でプレーする土壌を整えてからこの守り方をすると、単純に三浦からも中谷からもジェバリに出そうと思えば長いボールを蹴らざるを得ない距離感になってしまいますし、その準備動作の間にプレスに捕まる可能性がある。加えて右の半田、左の初瀬はその辺りの機転の効かせ方もできる2人ですが、左の半田は純粋な守備時や明確にガンバが攻め込んだ時には遜色なくこなすものよやっぱり後ろ向きの状態でのビルドアップとなると角度の違和感を拭えていない印象はありしましたし、岸本はそもそもビルドアップよりも保持時の貢献に期待してあのポジションで使っている訳で、半田や初瀬とは前提の条件が異なる。長崎が最初からこの選手配置を予想していたのか、長崎が元々やる予定だったシステムの効果を増幅させる配置を不運にもガンバが組んでしまったのかはわかりませんが、2失点目なんかはフィニッシュこそスーパーとはいえそこに至る流れはまさしく嵌め込まれた…という形でしたし。

 

 

 

逆に後半はシンプルに、まず長崎の前線が前半ほどの強度でプレッシャーに行けなくなったので、前半には閉じられていた三浦→岸本だとか中谷→半田のパスコースが開くようになりましたし、長崎が前半のような先手ではなく後手で岸本や半田に対応するようになったという事は、前半と違ってSBも余裕を持った状態でボランチに繋ぐ事もできる。前半の長崎は素晴らしかったですし、ガンバもガッツリ劣勢だった事は確かなんですが、チームとして前半の長崎を過大評価しなかった事が重要だったと言いますか、前半の状態を含めて極端に修正・変更を施さなかった事は一つの要因だったかなと思います。「待つのも采配」というか。長崎の運動量が落ちてからは普段通りのサッカーで制圧する事が出来ていましたし、その判断ができる事自体が今のサッカーへの自信でもあるんだろうなと。

後半は長崎の強度が落ちたタイミングできっちりコンパクトな陣形を長崎陣内に敷く事ができて、一人一人が使えるスペースも増えてきた。なので美藤にしても半田にしても前半よりもプレー選択の幅が増えましたし、今度は逆に長崎が出口を失っていった。前半ほどの劣勢とビハインドで後半に入るとどうしても人をいじったりシステムを変えたりしたくなりますが、そこの見極めがこの日のガンバは素晴らしかったなと。状況さえ作ってしまえばクオリティの高いタレントは揃っているので。素晴らしい試合でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

2026明治安田J1百年構想リーグ第5節

《EAST》

ジェフユナイテッド千葉2-1柏レイソル

FC東京3-0横浜F・マリノス

浦和レッズ2-0水戸ホーリーホック

鹿島アントラーズ2-0東京ヴェルディ

FC町田ゼルビア(3月28日)川崎フロンターレ

《WEST》

セレッソ大阪0-0(4PK2)清水エスパルス

アビスパ福岡1-5名古屋グランパス

ファジアーノ岡山1-0京都サンガFC

ガンバ大阪3-2V・ファーレン長崎

ヴィッセル神戸(3月27日)サンフレッチェ広島

 

 

EAST首位の鹿島は東京Vとの上位対決に挑み、前半の鈴木優磨の2得点で勝利。開幕戦こそPK戦で敗れた鹿島でしたが、その後は90分勝利の4連勝で首位固めしつつあります。一方、大混戦となっているWESTは首位の京都が岡山に90分での初勝利を献上して今季初の90分負け。神戸と広島の試合が延期されているので暫定ですが、長崎に3-2で勝利したG大阪がWESTの首位に立ちました。

17年ぶりにJ1での千葉ダービーとして注目された千葉と柏の試合は千葉が勝利し、J1復帰後初勝利。この結果、PK戦勝利を含めると未勝利チームは無くなりましたが、浦和に敗れた水戸と名古屋に敗れた福岡がそれぞれ90分では未勝利のチームという事に。また、鹿島とG大阪、今節はACLEで延期されている町田の3チームが90分での無敗を継続しています。

 

 

WBCすごかったわ韓国オーストラリア

ではでは(´∀`)