RK-3はきだめスタジオブログ

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ゲルマンマックス〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第7節 ヴィッセル神戸vs ガンバ大阪 マッチレビュー&試合考察〜

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楽しかったぜWBC

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第7節、ヴィッセル神戸 vs ガンバ大阪 の一戦です!

 

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イェンス・ヴィッシング新監督を迎えたガンバ。ヴィッシングにとってもプラチームの監督業が初めてだった背景もあって、その変革にチームがどこまで付いていけるのか、どこまでスムーズに対応できるのかが一つの焦点とされていたところですが、その観点で言えばその道のりはここまでスムーズに進んでいると評価されるべきでしょう。ACL2での勝ち上がりも含めて、3月までの目標は概ね達成していると思います。

一方、広島戦は単なる過密日程のみならず、ガンバの構造的な難点を的確に突かれたゲームでもありました。弱点にどう向き合うか、メリットとトレードオフ的に生じるスペースをどうケアするか、スケジュールを如何に乗りこなすか……ヴィッシングガンバが第二段階に突入しつつある今、ここ数年はガンバが背中を見るしかなかった神戸を相手に何を見せるかを示す時です。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節広島戦からスタメンを5人変更。広島戦が少しメンバーを入れ替えて挑んだ背景はありましたが、2列目は総入れ替えの格好になりました。山下諒也、イッサム・ジェバリ、鈴木徳真、半田陸をスタメンに復帰させた上で左WGに入ったウェルトンは今季の公式戦では初のスタメン起用。初瀬亮は自身も黄金期の確立に貢献した古巣との一戦に挑みます。

神戸は3-0で勝利した前節名古屋戦からのスタメン変更は2人。ジエゴが第2節長崎戦以来の先発を飾り、長崎戦同様に左WGでの起用となっています。GKは名古屋戦では権田修一を起用しましたが、今日は前川黛也に戻してきました。大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳はいずれもベンチからも外れています。また、ベンチにはブレンビーから加入した内野航太郎も名を連ねました。

 

 

 

本日の会場は兵庫県神戸市、ノエビアスタジアム神戸です。

 

 

ACLの関係もあって、開幕以降のホームゲームが5試合連続で平日開催となる神戸。その中で今節までの頭3試合では「Let's Spend The Night Together 平日の夜をぶっとばせ」と銘打って3試合のパックチケットやスタンプラリーを実施。更にこの試合ではLittle Glee Monsterが来場してハーフタイムにパフォーマンスを披露する他、神阪グルメダービーと称して神戸と大阪のグルメフェスも実施されます。

練習場に新たにトレーニングセンターを開設した事が話題になったヴィッセルですが、ノエスタも元々は日韓W杯に向けて神戸市が建設した後、指定管理権を取得した楽天が主体となって様々な改革を施してきました。その辺りは神戸の興味深いポイントと言えるでしょうか。

 

 

 

 

広島戦は前線で起点を作れないまま、相手の望むライン設定でのゲームを強いられた反省もあったのか、今日は序盤からジェバリがサイドに流れて起点となり、ジェバリを起点にヒュメットや両サイドのWGが流れを作る事で流動性を確保。実際に開始5分で2〜3個チャンスを作るなど試合の入りはほぼ完璧だった…はずでした。

6分、神戸は右サイドの遠い位置からのFKで入れてきたボールをマテウス・トゥーレルがファーサイドで競り勝つと、こぼれ球に反応した小松蓮が押し込んで神戸先制。小松はこれでリーグ戦3戦連発という事に。

 

 

先制された後もガンバは攻撃のリズムは構築できていました。12分には中央を鈴木と安部のワンツーで剥がして左サイドに展開すると、初瀬のアーリークロスにジェバリが合わせますが僅かに枠外。

それでも23分でした。右サイドでジェバリが相手のボールホルダーに対してしっかりと寄せるとそこからのパスを山下がカット。そこから細かいパスを繋いで図った中央突破は阻まれますが、こぼれ球を拾ったジェバリのポストプレーに反応した山下のシュート性のボールにヒュメットが反応。一度はGK前川黛也が弾くも、それを山川がクリアしようとしたボールがヒュメットに当たり、それが吸い込まれてガンバ同点!

 

 

神戸のカウンターが脅威になる場面もいくつかありましまが、それでも基本的にはジェバリのところで起点を作ったガンバが圧縮したコンパクトな陣形を神戸陣内でキープできており、サイドから斜めへのアクションを起こして流動性を作るサッカーで主導権を握った状態でプレーできていました。

26分にウェルトンのスルーパスから山下が抜け出して迎えた決定機は猛ダッシュで戻ってきた井手口がスーパーカバー。基本的にはガンバ優位に進んでいた前半はガンバが1-1にスコアを戻した状態で後半へ。

 

 

 

神戸は後半からジエゴを下げて濱﨑健斗を投入。濱﨑を右に入れて佐々木大樹を左にスライドさせて後半に挑みます。

後半最初の決定機はガンバでした。56分、三浦弦太の縦パスから鈴木と安部のパスワークから抜け出したウェルトンが決定機を迎えますが、ここはGK前川が好セーブ。とはいえ後半も基本的には、バイタルエリアのところまで上手く持ち運びながらサイドへアクセスしていく、逆に相手がサイドへの意識が強くなればウェルトンの場面のように縦を貫くような連携でガンバが優勢な展開で進んでいきました。その流れの中で59分にはウェルトンを下げて食野亮太郎を投入。

 

 

 

ただガンバも攻めあぐねているうちに今度は神戸が活力を取り戻すと、ガンバ守備陣を押し下げてからハイプレスを繰り出すようになり、ガンバがそれまでの時間帯ほど望み通りの前進ができずにビルドアップを引っ掛けられてしまう展開が続くようになっていきました。神戸に決定機を作らせるところまでは行きませんでしたが、全体的な形勢は時間経過と共に神戸に押し返されていき、試合全体も局地的なデュエルが多発するハードな展開になっていきます。73分には鈴木とジェバリを下げて美藤倫と奥抜侃志を投入し、食野を中央へ。

すると83分でした。ガンバは自陣から美藤→食野と縦パスをつなぐと、食野からのパスを受けて左サイドに流れていた山下がサイド突破。ニアサイドにアクションを起こした食野と奥抜の動きに寄せられた神戸守備陣を嘲笑うようにファーサイドのヒュメットへパスを送ると、ヒュメットのシュートこそGK前川が弾くもこぼれ球に山下が詰めてフィニッシュ!!ガンバ逆転!!

 

 

しかし試合はまだ終わりません。

失点直前に投入していた内野航太郎と乾貴士に続き、終了間際にジェアン・パトリッキと山田海斗を投入して神戸はこの時間帯には形勢を転換してガンバを押し込もうとする体制を整えており、ガンバも終了間際に南野遥海と池谷銀姿郎を投入して5バックにシフトしながらカウンターを何度か発動する場面こそ作りながらも、乾のところで緩急を作りながらスピードのあるフレッシュなアタッカーがサイドを狙ってる神戸を相手に苦しい時間が続きました。アディショナルタイム、右サイドでサイドチェンジを受けた濱﨑が少し切り込んでから入れたインスイングのボールは小松を超えてファーサイドへ。そこに飛び込んだパトリッキのダイビングヘッドが刺さり…同点。

衝撃の展開はドローという結末に。ベテランと若手のドイツ人監督対決はPK戦へ。

 

 

ガンバは1人目の南野がきっちりと成功させると、神戸1人目のトゥーレルが蹴ったキックはクロスバーに直撃。その後は両チームが4人目まで全員成功し、ガンバは最後、5人目の三浦が決め切って試合終了!

勿体無い勝点の落とし方をしながらもなんとか勝点2は死守!神戸と広島の試合数が少ないので暫定ではありますが、WEST首位に再浮上です!

 

 

 

スリリングなゲームでしたね。基本的にはガンバペースの時間が長かったと思いますが、両チームともにどういうところでギアを入れていくだとか、それで変わる局面とか…そういうところの面白みがあったゲームだったなと思います。

ガンバはまず、広島戦では(超過密日程の影響もあったとはいえ…)やっぱり最初に踏み出しきれなかった、序盤のところの先手を広島に取られてしまったところはあったんですね。この先手は先制点という訳ではなく、先に相手がガッと押し込んでくる事でガンバ陣内に陣形を築かれてしまうという事なんですけど、ハイプレスを基調とするチーム同士の対戦だとこの部分が結構肝になるんですよ。やっぱりトランジションを徹底してくるチームになるんで、ガンバが前進しようとしたところを確実に潰してガンバ陣内でのターンを継続させようとするので。そういう意味では、まず今日のガンバは前半にしっかりとそういう陣形を作れた事が大きかった。最初のワンチャンスでセットプレーから失点を許したとはいえ、神戸の攻撃機会をほぼほぼロングカウンターに限定していましたし、逆にガンバはジェバリをサイドに流れさせて少々強引にも起点を作る事でサイドでの流動性を担保した。それさえできてしまえば創造性を発揮できる選手は多いので、各選手の…特に斜めに仕掛けていくような動きは全体的によく効いていたと思います。

その上で後半は前半と比べるとガンバもロングレンジ気味な攻撃が増えてオープンな試合展開にはなりましたけど、基本的には前半の設定を引き継ぐ形でプレーできていましたし、全体的にガンバ優位な時間は長く続けられていたと思います。もっとも、トランジションはガンバの方が優勢ながらセカンドボールは若干神戸の方が効果的な位置で拾っていた印象はあるので、そこが神戸がロングボールを入れてきた時に結構ガンバも手こずった部分ではあったのですが、それこそトランジション時にどうやってガンバが持ち運んでいくか?という時に、山下やウェルトン、ヒュメットや食野といった選手がジェバリを起点にしたところから上手く縦や斜めのスペースに向かって効果的なランを仕掛けることができていましたし、一つその流れを作れればあとは自然に委ねてもその流動性を起こすことが出来ていました。例えば山下の特典シーンなんかそうですよね。山下が持ち運び、奥抜と食野がニアとセンターに走って最後はファーサイドのヒュメットに送る。最後はこぼれ球に持ち運んでいたはずの山下が詰める…という事で、この連動は"走るチーム"としてはすごく理想的でしたね。

 

 

 

とはいえ、やっぱり試合をどうやって締めるか?というところは課題として残りました。PK戦で勝ったところも含めて清水戦と同じ顛末ではあった訳ですから。清水戦では相手がワイドな攻撃を仕掛けてきた時に、WGが対面の相手をマークせざるを得なくなってスライドした守備をできない状態にされてしまう…という難点があって、現に神戸もワイドな攻撃を展開することで揺さぶりをかけてきたのが終盤でしたが、ヴィッシング監督が池谷を投入して5バックにする事でワイド攻撃をケアしようとしたのは清水戦の反省を踏まえたものだったと思います。

ただ、神戸が上手かったのはワイドな展開を起こす攻撃体制で揺さぶりをかけつつ、乾貴士をインサイドのポジションに置く事で細かい揺さぶりを同時にかけられる状態にしていたんですよね。清水戦はどちらかと言えばサイドチェンジの連続でガンバはトドメを刺された訳ですけど、そこに乾を挟む事でワイドに対応したガンバに対して同サイドでの細かい攻撃も仕掛けられるようにした。そこでガンバが取ろうとしていた適切なポジションを撹乱されてしまった部分はありましたね。その上で、神戸はやっぱり彼らも怪我人が多い中でも、途中で4-4-2に陣形を変えるなどしてプレス出力のギアを切り替えるような交代策を上手く繰り出してきた。そこはスキッベ監督の巧さも光りましたし、元々吉田孝行体制でプレッシングスタイルのベースを持つ神戸だからこその芸当ではあったのかなと思います。そういう押し込む、押し返すの攻防はドイツ人監督らしい殴り合いと言いますか、クオリティの高い選手が揃う両チームでそれをやり合ったというところも含めて面白かったですね。

…でも何気に名古屋戦以外全員PK決めてるのすごくない?

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

2026明治安田J1百年構想リーグ第7節

 

《EAST》

水戸ホーリーホック1-0横浜F・マリノス

ジェフユナイテッド千葉1-2FC東京

東京ヴェルディ0-2川崎フロンターレ

浦和レッズ1-1(2PK4)柏レイソル

FC町田ゼルビア0-3鹿島アントラーズ

 

1位 鹿島アントラーズ(19)

2位 FC東京(15)

3位 FC町田ゼルビア(12)※

4位 浦和レッズ(11)

5位 東京ヴェルディ(11)

6位 川崎フロンターレ(10)※1

7位 水戸ホーリーホック(8)

8位 横浜F・マリノス(6)

9位 柏レイソル(5)

10位 ジェフユナイテッド千葉(5)

※1 町田と川崎は1試合少ない。

 

共に90分負けが今季一度もない2位町田と首位鹿島の直接対決に注目されましたが、結果は鹿島が前半から2点先行して最終的には3-0で勝利。町田は90分での初黒星となり、鹿島は開幕戦のPK戦負け以来6連勝で首位固めに成功。ここまで1敗のFC東京は佐藤龍之介のゴールで千葉を下し、町田をかわして2位につけています。

下位では水戸が横浜FMを相手に多田圭佑のゴールで1-0で勝利して初の90分勝ちを記録。また、昨季の準優勝から苦しい時期が続いていた柏は、リカルド・ロドリゲス監督の古巣となる浦和からPK戦で勝利を収めて最下位を脱出しました。

 

《WEST》

セレッソ大阪1-2ファジアーノ岡山

名古屋グランパス2-1サンフレッチェ広島

ヴィッセル神戸2-2(3PK5)ガンバ大阪

アビスパ福岡1-1(4PK5)清水エスパルス

V・ファーレン長崎1-2京都サンガFC

 

 

1位 ガンバ大阪(13)

2位 ヴィッセル神戸(12)※2

3位 京都サンガFC(12)

4位 名古屋グランパス(12)

5位 サンフレッチェ広島(11)※2

6位 ファジアーノ岡山(11)

7位 清水エスパルス(10)

8位 セレッソ大阪(9)

9位 V・ファーレン長崎(9)

10位 アビスパ福岡(2)

※2 神戸と広島は1試合少ない

 

首位から9位までの勝点差が僅かに3点というバケモノリーグになっているWEST。首位攻防戦となった神戸とG大阪の試合は、首位神戸がアディショナルタイムの得点で同点に持ち込むもPK戦でG大阪が勝ち切り、暫定とはいえG大阪が首位に再浮上。長崎に勝利した京都と広島に勝利した名古屋が神戸と同勝点の3〜4位につけています。

1位G大阪から6位岡山までが勝点差2、1位G大阪から9位長崎までが勝点差4という大混戦のWESTですが、最下位福岡は今節は清水相手に終盤のゴールでPK戦に持ち込んだ事で90分負けでの連敗は5で止めたものの、PK戦で敗れて勝利を逃し、苦しい時期が続いています。

 

 

WBCおつ

ではでは(´∀`)