
中田英寿ローマ時代を知らないので、リアルタイムで見た欧州日本人選手の最初の衝撃はセルティックボーイです。
どーもこんばんは
ティアニーやらロバートソン、マッギン辺りのセルティックファン勢は未だにシュンスケナカムラ言うてくれてるけど、そら何十年もCL決勝トーナメント行ってなかったチームが助っ人外人のFKで黄金期マンUを1-0で下して決勝トーナメント進出とかいう試合を少年時代に見せられたらそりゃ脳も焼かれるわな…
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年3月28日
さてさて、本日のマッチレビューはキリンワールドチャレンジ2026、スコットランド代表 vs 日本代表の一戦です!
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W杯まで残り3ヶ月を切りました。森保ジャパンの集大成となるこの大会に向けて、まさしく準備は大詰めといったところでしょうか。
今の日本代表は非常事態と言えばそうです。今年は南野拓実の大怪我に始まり、久保建英、板倉滉、遠藤航、長友佑都、そして復帰したと思ったはずの冨安健洋…彼ら以外にも怪我人が多数出ている状態で、森保監督もその中でのメンバー選考には頭を悩ませる部分も多かった事でしょう。しかし時間は待ってくれず、何人怪我しようともW杯はその復帰を待ってはくれない。だからこそチームとしてはこの苦境でも実りを作る必要があり、そして個人としては今の間に存在感を誇示するような意欲に満ちている事と思います。
3月シリーズはW杯メンバー発表前の最後の2試合です。相手はスコットランド。グレートブリテンを構成する伝統国からは多くのレジェンドが生まれ、今や古豪との立場になりつつありますが、それでも彼らは再びW杯の門を叩きました。タイプ的に、少なくとも日本が得意とするタイプの相手ではない事な確かだと思います。どんな敵でも殴り倒す、親善試合からその意気で邁進してほしいところです。
両チームスタメンです。


両チームともセカンドユニフォームでの試合という珍しい形になりました。
怪我人続出中の日本代表ですが、全体的にはイングランド戦にレギュラー格を送る形のメンバー構成。シャドーに入った佐野航大と後藤啓介は共に初めての先発起用となっており、負傷離脱が続いていたGK鈴木彩艶は昨年10月のブラジル戦以来の復帰となっています。また、スコットランドの先発11人はいずれもスコットランド国外のリーグ所属選手となったので、ピッチに立つスコットランドリーグ所属選手は前田大然のみとなりました。その前田が今日はキャプテンマークを託されています。
本日の会場はスコットランド、グラスゴーのハムデン・パークです。
1903年に開場した歴史あるスタジアムで、セルティックの本拠地セルティック・パーク、或いはレンジャースの本拠地アイブロックス・スタジアムと並ぶグラスゴー三大スタジアムの一つ。セルティックとレンジャースのライバル関係も手伝ってか、スコットランド代表のホームゲームを始めとした国際試合をグラスゴーで行う際には基本的にはハムデン・パークが使用されており、普段はクイーンズ・パークFCが使用しています。
UEFAチャンピオンズリーグ決勝は過去3度行われており、そのうち2回はレアル・マドリードが優勝。1度目はディ・ステファノを擁した5連覇の時、2度目はジネディーヌ・ジダン伝説のボレーの時で、もう一つは日本での仕事を終えて帰国したデッドマール・クラマーがバイエルン・ミュンヘンを率いて優勝を飾りました。また、UEFA EURO 2020と2012年ロンドン五輪でも会場として使用されており、後者は関塚隆監督率いるU-23日本代表がスペインを撃破したグラスゴーの奇跡として知られています。
🏆キリンワールドチャレンジ2026
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) 2026年3月28日
🇯🇵#SAMURAIBLUE vs スコットランド代表🏴
選手たちがハムデン・パークのピッチへ🏟️
入場シーンを現地音声でお届け🎥
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最初の決定機はスコットランドでした。右サイドで時間を作ったスコットランドはジョン・マッギンが入れたクロスボールにDFの隙間に入り込んだマクトミネイが合わせてシュート。絶対に入った…と思われたシーンでしたが、代表復帰戦となる鈴木彩艶が復帰ファーストプレーでビッグセーブ!!いきなりのピンチを阻止します。
🏆キリンワールドチャレンジ2026
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) 2026年3月28日
🇯🇵#SAMURAIBLUE vs スコットランド代表🏴
チームを救うビッグセーブ🧤
鈴木彩艶が至近距離からのシュートを左手一本で防ぐ💥
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とはいえ試合自体はそこまでどちらのペースに転ぶゲームという訳ではなく、基本的には日本の方が保持の時間が長い状況で3バックのところからしっかりビルドアップしながらの前進を試みる展開に。ただスコットランドもミドルブロック、ローブロックをベースにプレーしており、なかなか日本はシャドー2枚や1トップが良い形で関与できるシーンを作り出せません。
対するスコットランドは立ち上がりの決定機もしかり、マイボールにした際はシャドーとWBのギャップ、或いはWB/ボランチ/CBの三角地帯にボールを入れながらサイドで早い段階から深い位置に到達させるように仕掛けてきました。日本も最初の対応は突破される場面も多かったですが、そこに対する両脇のCBやボランチとWBのフォロー、カバーは上手く回っており、立ち上がりの決定機以降は規模的にその辺りで攻撃を食い止める事ができていました。
日本の最初の決定機は37分。右サイドで菅原由勢のパスを受けた鈴木唯人がタメを作って中央へパス。佐野航大がワンタッチ挟んだところに田中碧が走り込みますが…シュートはクロスバー。41分には前田のパスを受けた鈴木唯がドリブルで持ち込んでシュートまで到達しますがGK正面。
それでも開始早々のピンチを除けば、日本は敵陣では相手に効果的な縦パスを許さないプレスをしっかりとやりきり、自陣に攻め込まれた時もサイドで上手く囲うように守って守備が大いに機能。時間経過と共に敵陣でシュートまで持って行く機会を増やしながら前半を終えます。
日本は後半から渡辺、伊藤、佐野を下げて谷口彰悟、鈴木淳之介、三笘薫を投入。三笘はWBではなくシャドーに送り込みます。
しかし後半はスコットランドペースで試合が進んでいきました。55分には左サイドを独走したロバートソンが独力で決定機に持ち込み、この場面はまたしてもGK鈴木がファインセーブを見せたものの、後半は前半ほどレーンのところを詰め切れない状況になっており、その上でその領域までボールを運んだスコットランドが高い位置でのライン設定の構築に成功した事で、なかなか日本は前半ほど攻守に於ける主導権を握れない時間が続いていきます。
とはいえ後半開始から10分ほど経つと、なんやかんやで日本もマイボールの時間を作ったタイミングで陣地回復に成功し、再びスコットランド陣内でのプレータイムを確保できるようになっていきます。その中で63分には菅原、前田、鈴木唯人、後藤を下げて伊東純也、中村敬斗、堂安律、上田綺世を投入。第2次森保ジャパンではWB起用がメインの堂安と三笘が2シャドーの形を採ります。
64分には伊東の右CKがふんわりとした弾道でファーサイドに向かうと、混戦から離れたところの三笘が狙い澄ましたシュートを放つも僅かに枠の右。67分には上田のポストプレーを起点に右サイドから一気に打開した伊東が決定機を迎えますがGKガンが好セーブで阻止。更に69分には左サイドでボールを持った中村のマクトミネイの股を抜く横パスに反応した三笘にも決定機が訪れますが…ギリギリのところでマッケンナにクリアされてゴールならず。
スコットランドは70分にマクトミネイとロバートソンを下げてギルモアとティアニーを投入。日本も77分に瀬古、田中、藤田を下げて橋岡大樹、鎌田大地、そして代表デビューの塩貝健人を投入。鎌田をアンカー、塩貝と上田を2トップとする攻撃的なオプションをテストします。
すると84分でした。中央でボールを持っていた中村が左にボールを出すと、入れ替わるようにサイドに流れた三笘へ。更にその三笘をオーバーラップした鈴木淳之介がグラウンダーで入れたクロスをエリア内の塩貝が巧みに落とすと、そのボールに反応した伊東純也が決め切って遂に日本先制!!
🏆キリンワールドチャレンジ2026
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) 2026年3月28日
🇯🇵#SAMURAIBLUE vs スコットランド代表🏴
最後は伊東純也が決め切る⚡️
左サイドから見事なパスワークで相手を崩し、試合終盤に決勝ゴール⚽️
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ラスト20分ほどのタイミングで攻撃に振り切ったシステムを放っただけにリードした後の終わらせ方も問われましたが、なるべく高い位置でWB/インサイドハーフ/2トップのところで1対2を作るように守りつつ、アンカーの鎌田を含めて誰かがフォローに回れる組織的なプレスの連動を機能させながら試合終了!
伝統国を相手に1-0、きっちり勝利を収めてみせました!
スコアこそ1-0でしたが、全体的に1-0以上の満足度がある内容の試合をやってくれたように思います。
なによりチームとしてのプレスのかけ方が素晴らしかったです。状況に応じながらのハイプレス/ミドルプレスの使い分けは前後半を通じて本当に素晴らしかった。即時奪回を徹底する…というほど激しくいく訳ではなくとも、スコットランドの選手間を上手く分断するようなポジションに選手を置きながら、スコットランドが後ろへ、後ろへと下がらざるを得ない状況を作っていました。2シャドーがアタックに行って1トップはなるべくフォローに回る…みたいな個々の役割も明快でしたし、誰が徹底的に潰しに行って、誰が行き過ぎないようにするのか…みたいなところも個々のタイプによって整理できていた。スコットランドも3バックだとどうしても生まれてしまうWBとセンターの選手のギャップにテンポよくパスを通してサイドを打開してくる場面もありましたが、逆にそういう場面では3バックがローブロック的に構えつつボランチとWBで挟み撃ちにする、そしてボールを狩れば対応した方のCBかボランチがビルドアップを再開する…といった具合に、プレスの循環はほぼ完璧だったんじゃないかなと。課題としてはプレスの行き方に注力しすぎて、相手が強引にクロスを入れてきた時にファーサイドのポジショニングが少し偏りがちになったところはありましたが、全てを補える戦い方自体がそもそも存在しない訳で、そういう場面はDFが身体を張る、GKが見事なパフォーマンスを見せるという頼るべきところに頼ってもいいでしょうし。
尤も、特に前半はチャンスクリエイトのところに課題を残した部分はありましたが、チームとしてもプレスの循環ができている事、ボール奪取からビルドアップに接続する流れがスムーズにできている事が「上手く回っている」とチームとして共有できていたと思いますし、その手応えに基づいて焦れずにその作業を繰り返す事でチャンスに繋げた。その辺りの姿勢も良かったなと。
後半に関しては…後半開始にしても得点後のリスタートにしても、キックオフって流れを一旦強制的にリセットできるタイミングなんですよね。なのでスコットランドは前半は日本に循環を作られていたからこそ、後半開始の瞬間に気を張って前へとアクションを起こしてきた。実際に一時的にスコットランドに流れを奪われた瞬間はありましたが、あの10分くらいの時間で勝負を焦らず、日本にボールが回ってきたところで上手く時間を使うようなムーブに全体で務める事ができた。言ったらなんですけど、今日のスタメンはレギュラー組という訳ではないので、彼らは特にこの試合で結果を出したいという気持ちに走っても不思議ではない立場でしたが、そこでチームプレーに徹して流れが帰ってくるまで待ってくれた事が大きな勝因でした。
その後に出てきた主力組のクオリティについてもう言わずもがな。各々がしっかりと役割と求められている質を発揮してくれましたし、決勝点なんかその最たる例だったと思います。その中でここ1年の急成長がフロックではないことを示した塩貝のプレーも良かったですし、なかなかファイヤーなフォーメーションに対して全員が連動したプレスを行えた事は、代表選手かくあるべしを示してくれたんじゃないでしょうか。
漢森保一、えげつないファイヤーフォーメーションをキメる pic.twitter.com/YmbD9s7I0U
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年3月28日
で、この試合は特に森保監督の持ち味でもある「サンプル集め主義」みたいなものがすごく出ていたと思います。
今日のスタメンは基本的にレギュラー組では無かったけど、前半は普段レギュラー組がやっているチームプレーを彼らもやれるかどうか?に重点を置いていた一方、逆に後半途中からはレギュラー組が出てきたけれど、堂安も三笘も第2次森保ジャパンでは基本はWBだったのがシャドー起用になったり、レギュラー組主体の終盤は通常とは違うポジションとシステムでオプションのテストに務めていた…単なるレギュラー組投入じゃないことをしていたところは面白かったなと。
森保さんの優れているところは「親善試合を親善試合として使える胆力」だと思っているんですね。要は最悪負けたとしても、チームとしてサンプルを獲得できればそれでOKで、悪かったら悪かったでそれも"良くなかったという一つにサンプル"くらいに割り切り、そのサンプルを集積する事でチームの幅を拡げる…と。もちろんそれは、森保さんがJFAから身分保証に近いレベルの信任を受けているからこそできることで、これまでの外国人監督は親善試合でも一定の結果を出さなきゃいけなかったみたいな違いはあるんだろうけど、言ったらそのレベルの信頼を教会から勝ち取れる事も能力な訳ですしね(だから同時に、日本人というか自国人の監督じゃないと出来ない手法だろうなとも思う)。
そしてなにより、あのフォーメーションは誰か1人でもサボれば成立しない訳ですよ。そこをちゃんとやらせるし、今の森保ジャパンの主力陣はわざわざやらせなくてもやる。そういう意味では、かねてから「戦術がない」と言われ続けた森保ジャパンは戦術を固めすぎないマネジメント法を採りながらも、個人としてやるべき事には徹底したアプローチを施していたと。そしてその成長がいつしかチームの戦術にまで昇華した。このプロセスはすごく興味深いものと言えるんじゃないかと思います。良い試合でした。
スコットランド国歌のバグパイプかっこよかったねえ
ではでは(´∀`)