RK-3はきだめスタジオブログ

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リスクの解釈〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第11節 セレッソ大阪 vs 京都サンガFC マッチレビュー&試合考察〜

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はなさか兄さん

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第11節、セレッソ大阪 vs 京都サンガFC の一戦です!

 

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2025年、あの時のサンガは何を強みとして3位まで駆け上がったのか、何を弱みとして2位より上にいけなかったのか。その真髄を探し求めるような特別シーズンは折り返し地点を過ぎました。

強みは強みとして存在し、弱みは弱みとして存在する…G大阪戦、岡山戦と代表ウィーク明けの2試合はまさしく、その表と裏を見せつけられたようなゲームになったと思います。そんな日々の中でも、サンガはこうしてクラブ史上初めて"タイトル獲得"を目標に据えたシーズンで、ちゃんとその頂を狙えるポジションを守りながらここまでやってきました。

完璧など存在しないのは人生もサッカーも一緒。その中で自分達をどの方向に持っていくべきなのか。思い返せば前期のセレッソ戦は前述した裏表の両面が噴き出した試合で、結末はショッキングな逆転負けでした。首位神戸がACLEのため一時的にリーグを離脱している今、もうタイトルのためには勝点を落とせない。昨季問われた胆力、土壇場での馬力がまさしくこのピッチで求められています。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節岡山戦からはメンバーを3人変更。本田風智とアレックス・ソウザがベンチからも外れており(ソウザはベンチ外)、CFにはサンガで初スタメンが本職の中盤ではなくCFとなるグスタボ・バヘット、そしてユース卒のルーキー酒井滉生が左WGでJリーグデビューです。

前節大阪ダービーで勝利を収めたセレッソは、前節で負傷した阪田澪哉のところに本間至恩を起用した以外は前節と同じスタメンを選出してきました。

 

 

 

本日の会場は大阪府大阪市、ヤンマーハナサカスタジアムです。

ヤンマースタジアム長居に隣接する長居球技場は2021年のリニューアルオープン以降、ヨドコウが命名権を持つ"ヨドコウ桜スタジアム"として運営されてきましたが、ヨドコウとの契約が3月で終了した事に伴い、4月からはヤンマーが命名権を取得した"YANMAR HANASAKA STADIUM"として運営されます。既に女子チームがこの名前で主催試合を開催していますが、男子チームではこの試合が初戦。これでヤンマーは長居公園内の競技場3つ(ヤンマースタジアム長居ヤンマーフィールド長居ヤンマーハナサカスタジアム)の命名権を取得した事になります。

この試合ではゲストとしてHump Bank、ペナルティが来場。サンガとしては桜スタジアムでは1試合も負けることなく過ごしたので、ハナサカスタジアムでも相性の良さを継続させて欲しいところ。

 

 

 

序盤からジョアン・ペドロがいきなりシュートチャンスを迎えて開幕した試合は立ち上がりから縦長のフィールドでゲームの展開が形成されるようになっていきました。10分にはサンガはプラスの連動からボールを奪って福田心之助がシュートを放つも僅かに枠外。直後にはセレッソがスローインから中島のトリッキーなスルーパスに反応したチアゴがGK太田岳志と1対1の決定機を作るもここは太田が阻止。立ち上がりから攻撃ターンがかなり入れ替わりやすい展開で進んでいき、15分には尹星俊のスルーパスに抜け出したマルコ・トゥーリオの折り返しにバヘットが反応するも今度はGK中村航輔が阻止。

 

 

 

しかしサンガのプレスの方が機能したことでややサンガ有利に思われた18分、自陣でのクリアをカットされると、セレッソは右サイドを数人がかりのパスワークで打開すると最後は柴山昌也からチアゴへ。お膳立てに応える形でチアゴが完璧なフィニッシュを叩き込みセレッソ先制…。

 

 

失点後もサンガはハイプレスの機能とトゥーリオをワイドな位置でレシーバーとしてプレーさせるアプローチは機能していました。25分には左サイドで佐藤響がボールを奪うとフォローに入った平戸が縦パス。トゥーリオのフリックからバヘットがGK中村航輔と1対1を迎えますが…GK中村が制して得点ならず。

曺貴裁監督は28分の段階で酒井を下げて奥川雅也を投入。基本的にサンガペースで続いて試合ではありましたが、チアゴに徹底的に背後を取らせる戦術が前がかりなサンガに襲いかかる格好でセレッソもいくつか決定機を得ており、38分にはゴール前での混戦から柴山が決定的なシュート。GK太田も釣り出した状態でのシュートは決まったかと思われましたが、ここは福田がゴールライン上で気迫のブロック!

 

 

アディショナルタイムにはセットプレーの流れからクロスボールの処理をGK中村と井上黎生人が交錯したこぼれ球にエンリケ・トレヴィザンが反応するも枠外。

全体的に優勢に試合を進めたサンガでしたが、同時に最後へのランの質と一瞬の隙で上回ったセレッソのカウンターにも振り回される形でビハインドで前半を終えます。

 

 

 

後半は立ち上がりからむしろセレッソの方が先にハイプレスを仕掛けてサンガが前進するコースを遮断しようとプレーしてきたことで、前半のように流動的な攻撃の展開やハイプレスで相手を狩にいくようなタイミングをなかなか生み出すことができず、サンガとしては前進の方策を探るような展開になっていきました。

その中で時間経過とともに少しずつバヘットが左右に流れながら身体を張ってボールを引き出す動きを見せるようになると、そこにトゥーリオや奥川、ペドロや平戸がフォローに入る形で攻撃の時間を長く確保しようとしていきます。一方、ほぼ2CBで守る形になったことでセレッソのチアゴ狙いのようなカウンターは、ある程度前がかりになっても守備の対象を絞りやすかった反面、何度も背後を狙ってくるチアゴへの対応で守備陣も体力との戦いを強いられる形に。サンガは59分に佐藤と平戸を下げて中野瑠馬と須貝英大を投入。

 

 

 

サンガが差し切るか、セレッソが突き放すか……その答えが訪れたのは67分でした。

少しセレッソに押し込まれる時間が続いていたサンガでしたが、自陣でのスローインを掻っ攫われたところから石渡ネルソンが絶妙なスルーパス。サンガ守備陣が誰も反応できなかったスペースに抜け出した本間至恩がGK太田をかわして流し込んでセレッソ追加点…。

 

 

72分には尹とバヘットを下げて新井晴樹とディビッジ・シルバを投入。奥川を中盤に持ってきた形で終盤の反撃に賭けます。

75分にはペドロの絶妙なフライスルーパスに奥川が抜け出すも、奥川にしては珍しくタッチが大きくなってGK中村がカット。前線でボールを持てる時間は続くものの、サイドまで持っていったところからどう中央を崩していくか…のところを打開できないまま時間が過ぎもどかしい展開を打破できません。86分にセットプレーからエンリケ、ペドロがシュートを放ちますが、前者はGK中村が防ぎ、後者は枠外へ…。

 

 

 

アディショナルタイム直前のエンリケにレッドカードが出された場面こそVARで覆って難を逃れたものの、直後に絶好の位置で須貝が途中出場の香川真司を倒してしまいFK。このFKはなんとか弾いたものの、こぼれたところを最後はこちらも途中出場の櫻川ソロモンに詰められて万事休す。

前節快勝の流れを継続したかったサンガでしたが、今季最多失点を喫した大敗となりました。

 

 

 

素直な感想としては「0-3になるほどの酷い内容とまでは思わない」けど「負けるべくして負けた内容ではある」といったところでしょうか。

 


 

前半に関しては良かった…とまでは言わないにしても、お互いに刺すチャンスは多かったと言いますが、まあサンガがリードして折り返していてもそこまで違和感はない展開だったなと思います。

これ今年のマッチレビューでほぼ毎試合同じこと書いてる気がしますが、基本的に今年のサンガは原大智がいない状況でボールをどうやって前進させる?というところを課題としている中で、名古屋戦以降はWGをワイドに開かせてレシーバーとして機能させる。そこに対して…例えば右サイドなら、ワイドでトゥーリオがボールの受け手となり、右SBの福田はトゥーリオがそのまま大外でタメを作るならインサイド気味に、トゥーリオが中に侵入していくなら大外にスプリントしていく…これが左から奥川と佐藤or須貝になる訳ですが、そういう連動はある程度出せていた。おそらく酒井についても曺さん的にはそのレシーバー的な役割を求めていて、だからこそ左SBには須貝よりも縦への爆発力を出せる佐藤だったのかなと思いますが、その上でファーストDFとしての対応も求められるとなると酒井もちょっと高卒ルーキー1年目に投げるにはタスクが複雑すぎたところがあって……。酒井が交代する少し前くらいの時間帯になると平戸がサイドに流れる事で左でもポイントを作れるようになっていったところもあってあの時間での奥川投入になったのかなとは見ていますが、まあなんにせよ前半は大外にポイントを作る、大外のWGの動きに合わせたコースにSBがスプリントする。中央にはバヘットと反対側のWG、エリア外に中盤の選手がセカンドボール回収ができる状態を作るという事で、ある程度攻撃面での狙いは出せてはいたかなとも思います。

その中で福田のパフォーマンスはすごく彼の持ち味が出たプレーぶりだったと思いますし、本職じゃないポジションで潰れ役、ボールの受け手として機能したバヘットは、さすがにフィニッシャーとして上手くいかないのは仕方ないとしても、彼のCFをオプションとして考えるには十分な働きはしてくれていたなと。

 

 

 

ただ前半は酒井とバヘットが本来の位置じゃないところでのプレッシングを求められる難しい状況もできており、同時に福田と佐藤がどちらも"上がれてしまった"という状態にもなっていた事で、序盤は機能していたファーストプレスをセレッソが徹底的に同サイドで縦ズレを誘発させるようなパスワークに切り替えてきた事で剥がされやすくなってしまいました。セレッソが上手かったのは、シンプルにカウンターに行けそうな場面ではチアゴやWGをシンプルに走らせますし、そうじゃない場面ならWGが一度自陣に猛ダッシュで戻ってマンツーマンのSBを釣り出してその背後をチアゴが狙えるようなボールを連続。セレッソからすればこれはガンバ戦でも同様だったんですが、サイドライン際での対応にCBが行かざるを得ない状況を何度も作れるような展開の形を創出できていたと思います。

加えて後半は、立ち上がりこそイーブンな状況からサンガがガッと前に出られるような場面もありましたけど…前半と同様のメカニズムからカウンターのチャンスを得たタイミングでプレスの陣形を立て直し、同時に1点リードで迎えた後半からむしろ積極的にハイプレスをかけてきた事で、自陣からビルドアップで前進していくことを得意とはしていないサンガが長めのボールを蹴れる状況を徹底的に潰してきた。そこで一つ引っ掛かることが出来れば、セレッソもやはり狭いエリアを2〜3人で打開していくパスワークは巧いチームですから、それだけで決定機に繋げる事ができる。逆にサンガとしてもセレッソが構えるというよりは割と前から潰す方を選んだ事で75分の奥川のシーンのような裏抜けのチャンスもあったんですが、セレッソが後半にリスクを承知である程度前から潰しに来た事がこの試合の決定的なポイントでしたし、そこはチームとして、ないしは監督の好判断だったんだろうなと。前半は「サンガがリードしていても違和感のない展開」と書きましたけど、後半は完全にセレッソのゲームだったのは間違いない訳ですし。

今のサンガは相手に引き込まれると手こずりはするけど、例えば長崎戦なんかがそうだったように壁をぶち壊せるだけの破壊力はなんやかんやで持ってる。それだけにセレッソが敢行した「1点リードの時にこそ取るべき適切なリスク」は結果としてセレッソにとって対サンガの一番確実な方法だったんだろうなとも思います。福田やバヘットなどの奮闘もあり、いくつかGK中村航輔に1点を阻まれてしまった悔しいシーンもあったので、岡山戦やガンバ戦のように何もいいところがなかった試合…とまでは思いませんが、それでも結果、内容共に残念な敗北でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

2026明治安田J1百年構想リーグ第11節

 

《EAST》

FC町田ゼルビア0-3FC東京

横浜F・マリノス1-2川崎フロンターレ

鹿島アントラーズ1-0浦和レッズ

東京ヴェルディ1-0ジェフユナイテッド千葉

水戸ホーリーホック2-0柏レイソル

 

1位 鹿島アントラーズ(29)

2位 FC東京(23)

3位 FC町田ゼルビア(22)

4位 東京ヴェルディ(18)

5位 川崎フロンターレ(17)

6位 水戸ホーリーホック(15)

7位 浦和レッズ(12)

8位 柏レイソル(11)

9位 横浜F・マリノス(9)

10位 ジェフユナイテッド千葉(9)

 

今節は見事に当該カードの上位チームが全部勝つ…という展開になりました。

首位鹿島は今節は終盤に濃野公人が叩き込んだ得点で1-0で浦和に勝利し、11試合を終えてPK負けが2試合あるのみでそれ以外は90分勝利。圧倒的な強さを見せて首位を独走しています。第11節を町田のACLの関係で前倒しした事で2位FC東京と3位町田の試合がないうちに勝点差を詰めたい東京Vは最下位千葉に1-0、川崎は敵地での神奈川ダービーをほぼラストワンプレーのところでのエリソンの決勝点で勝利し上位戦線に踏みとどまっています。

下位では強豪が軒並み苦しい事態に。2試合連続3-0の勝利で復調傾向に見えた柏はここに来て2試合無得点で2連敗を喫し、今節は水戸に0-2で敗れると、同じく川崎に5-0で勝利して勢いに乗るかと思われた横浜FMはそこから3連敗。浦和に至ってはとうとう6連敗(PK負け2試合)となりました。一方、柏との直接対決を制した水戸は6位まで順位を浮上させています。

 

 

《WEST》

ヴィッセル神戸2-0清水エスパルス

サンフレッチェ広島2-0V・ファーレン長崎

セレッソ大阪3-0京都サンガFC

ガンバ大阪2-2(5PK3)ファジアーノ岡山

名古屋グランパス2-2(5PK4)アビスパ福岡

 

 

1位 ヴィッセル神戸(25)

2位 ガンバ大阪(19)

3位 名古屋グランパス(18)

4位 清水エスパルス(17)

5位 京都サンガFC(17)

6位 セレッソ大阪(17)

7位 サンフレッチェ広島(16)

8位 ファジアーノ岡山(12)

9位 V・ファーレン長崎(12)

10位 アビスパ福岡(12)

 

大混戦の状態から首位神戸が抜け出した感のあるWEST。吉田孝行監督の古巣戦としても注目された神戸と清水の上位対決が月初めに前倒しで行われただけに上位の京都・G大阪・名古屋にとっては神戸との差を少しでも縮める重要な試合となりましたが、京都は敵地でC大阪に完敗して5位に転落。逆にC大阪は前節試合前は9位だったにも関わらず、上位のG大阪、京都に連勝した事で清水と京都に勝点で並んでいます。

一方、下位チームとの対戦となったG大阪と名古屋は勝利こそ得たものの90分では勝ちきれず勝点2に留まる結果に。とはいえG大阪は開幕戦以来の復帰となった宇佐美貴史がいきなりアシストを記録しており、特に名古屋はパロマ瑞穂スタジアムのこけら落としとなる一戦で、2点ビハインドからアディショナルタイムの同点で追いつく劇的な展開を見せるなどポジティブな感触を残し、それぞれ2位と3位に浮上しています。

 

 

からあげ!

ではでは(´∀`)