RK-3はきだめスタジオブログ

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対称ロマン〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第13節 京都サンガFC vs ガンバ大阪 マッチレビュー&試合考察〜

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GWのキョウトがはじまるぜ!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第13節、京都サンガFC vs ガンバ大阪の一戦です!

 

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早いもので、百年構想リーグも終盤戦に差し掛かってきました。

「大混戦のWEST」「日替わり首位のWEST」とも呼ばれていたWESTリーグですが、ここにきて様相は一転。3月末にサンガが一度暫定首位に立って以降は神戸が首位に躍り出て独走状態。サンガ、ガンバ、名古屋、清水、広島……上位陣はいずれもその争いに身を投じながら、行けそうなところで行ききれず、どこか「2歩進んで1歩下がる」を繰り返した結果、それを回避した神戸だけが首位に抜けたような状態です。

3位のガンバ、5位の京都…お互いに共通している事は、このリーグのタイトルを取るならもう落とせる勝点は無いという事。勝点2はもちろんそれはそれで讃えられる結果ではありますが、優勝争いの局面では「1を失った」という側面も出てくるという事です。それは特に、お互いに神戸との直接対決を残している立場で迎える「神戸への挑戦権を賭けた戦い」という構図を持つこのカードなら尚更。…個人的な感情としては、やっぱりこの2チームが上位争い、そして優勝争い生き残りを賭けた舞台で戦ってくれるこの状況がたまらなく嬉しい。どこまでも私的な、叶わぬ妄想だと思っていた夢はこのピッチにある。さあ、希望を掴み取る為の一勝はどちらの手に!

両チームスタメンです。

 

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前節は神戸がACLEの関係で延期されたサンガは直近のC大阪戦から2人変更。今日は松田天馬エンリケ・トレヴィザンが出場停止となったサンガはアピアタウィア久が第2節清水戦以来の出場。C大阪戦から試したオプションのグスタボ・バヘットのCF起用は継続した一方、負傷離脱が続いていたラファエル・エリアスが第6節C大阪戦以来の復帰でベンチに入っています。

対するガンバは11連戦中かつ前節長崎戦で負傷者が数名出たこともあり、前節からは半数以上の6選手を入れ替えてきました。奥抜侃志は第6節広島戦以来の先発起用。荒木琉偉は3試合連続の先発起用となり、第11節岡山戦から復帰した宇佐美貴史も開幕戦以来のスタメンとなっています。

 

 

 

本日の会場は京都府京都市、サンガスタジアム by KYOCERAです。

 

 

毎年恒例、ワコールスペシャルデーとして開催されるこの試合では特別フォトスポットの設置と、SNS投稿と連動した施策を実施。グッズも新作が続々投入されているほか、サンガキャンパス隊もこのガンバ戦から新メンバーが発表されるという事で。

かつて、サンガのホームゲームで2万人を超えるという事はクラブの目標でありながら、過去に2度達成したその快挙はどこかアンタッチャブルレコードでした。サンガスタジアムとなり、その呪縛から解き放たれたのが2024年のガンバ戦。あの試合からサンガの集客状態は激変したとも思います。満員のスタジアムで織りなすこのカード。今年は特にブンデスマニア監督vsドイツ人監督の構図でもあるので、それに相応しい熱狂を!

 

 

本日も現地観戦です!心のカードゆえ…

スポーツ観戦日記

 

 

 

 

ガンバは基本的には前回対戦時と同じスタンスでプレーしてきました。なるべくサンガ陣内に早くボールを運びつつ、前回対戦時はジェバリでしたがこの日は宇佐美…要はトップ下をフリーマン的に動かしながら当てて、そこを起点に攻撃を仕掛けていく、その上で相手にボールを奪われた場合には即時奪回を徹底し、サンガの矢印をことごとく折っていく…と。

実際、ほぼファーストプレーからGK荒木のロングボールを岸本武流が落とし、宇佐美がスルーしたボールをヒュメットがダイレクトで狙うチャンスを創出。15分にも山下諒也のクロスがディフレクションしたところに走り込んだ宇佐美がダイレクトボレーを放つなど、全体的にガンバの方が押し込んでいく展開に。

 

 

しかし前回対戦時には曺貴裁監督が「就任(2021年)以降ワーストの前半」と語るほど散々な出来だったサンガも、この日は前回対戦でガンバに狙われた部分をしっかり修正し、なおかつ逆手に取るような動きを徹底していました。

まずトップ下の宇佐美には基本的に尹星俊がチェックに行き、尹がサイドのカバーに入っている時には片方のインサイドハーフがケアする事を徹底。その上でヒュメットをアピアタウィアがしっかりと捕まえながら、ガンバが即時奪回に来た時の出口として常にバヘットとインサイドハーフが顔を出し、2タッチ3タッチほどのパスワークで逆サイドに展開していく攻め方を確立。これで特に左サイドから右サイドへの展開がスムーズに運ぶようになっていきました。17分と27分はジョアン・ペドロが中盤やSBとの連動から単独突破から惜しいシーンを創出。

 

 

 

とはいえ、前回対戦で講じた策をサンガに封じられる格好となったガンバも、宇佐美のところを完全にケアされている状況下で鈴木徳真と美藤倫のボランチを中心に保持のベースは維持しつつ、最終ラインでも中谷進之介と三浦弦太が上手く時間と態勢を作りながら岸本と中野もしっかりアップダウンを務めるなどチームとしてのエラーは犯さずに進行。

ガンバのゲームプランを完全に壊すことに成功したサンガ。逆にゲームプランは壊されてもチームとしてはしっかりとしたオーガナイズを保ちながら前半を乗り切ったガンバ。決定機は少ないながらも、局地的なデュエル、サンガのサイドから中へのパスワーク、ガンバの統率が光る展開で前半を0-0で終えます。

 

 

 

後半も基本的には同じ展開で進んでいく中で、やや展開がオープンになると、本来そういう展開を好むスタイルのサンガの方が優勢な展開になっていきます。

それでもまさしく"こう着状態"というお互いの緊張感のある試合展開に、おそらく監督からすれば交代カード1枚が、誰かを下げることがジェンガを引き抜くように決壊に繋がりかねない中で、曺監督は61分に前線で起点となり続けたバヘットを下げて復帰戦となるラファエル・エリアスを投入。

 

 

 

サンガは63分にはトリックプレー気味のCKから佐藤響がミドルを放つも枠の右。前回対戦のようにトップ下を起点にしようとしたところをサンガに徹底的に潰され、そのキーマンとなる宇佐美が守備に忙殺される形になっていたガンバは70分に宇佐美と奥抜を下げて南野遥海と食野亮太郎を投入。4-4-2に近い形に変更する事で、サンガの軌道に乗り出したオープンスタンスな戦い方にある程度乗っかりに行く格好となったことで、ここからの時間はお互いにサイドから中にどう雪崩れ込んでいくか…という攻防になっていきました。

そんな中でサンガは73分に平岡と松田を下げて平戸太貴と新井晴樹を投入。前線からプレスで効いていた松田を下げて新井を投入する事で、プレス精度を削る代わりに新井の縦へのアクションを入れる勝負に打って出ます。

 

 

 

85分にはエリアスがカットインからシュートを放つもGK荒木の正面。86分には左に流れたエリアスのクロスにファーサイドの福田が合わせますがヒットしきれず。この時間帯はサンガの攻撃も精度を欠いたものの、全体的にガンバ陣内に押し込んでのプレーになっていた事で、ガンバのカウンターの起点をSBや尹、アピアタウィアが刈り取って2次攻撃に繋げやすい状態ができており、逆にガンバは山下と食野のところで活路を見出しながらヒュメットと南野の片方がフォローに入り、もう片方がエリア内へ…という形の攻防になっていました。

そして迎えた89分、GK太田が投げたボールを受けた尹は持ち運ぶと右サイドのトゥーリオへ。そのトゥーリオは相手のマークを背負いながら2タッチで左サイドに展開すると、走り込んでいた新井が1タッチ、2タッチで岸本を翻弄してシュートコースを創出。あとは右脚一閃、ブチ込むだけ!!地域リーグでもプレーしていた苦労人が手にしたJ1初ゴールは満員のスタジアムを吼えさせる劇的ゴラッソに!!

 

 

1点を追う立場となったガンバはリスタートの時点で中谷と三浦を最前線に送り込むパワープレーを敢行。サンガも尹と佐藤を下げて米本拓司と麻田将吾を投入し、ガンバのパワープレーに対抗しようとします。

アディショナルタイム、右サイドのハーフェーライン付近でガンバがFKを獲得。鈴木がニアサイド気味のところに蹴り込んだボールに対してGK太田が飛び出したところ、そこにサンガの鈴木と麻田、ガンバの岸本が4人で交錯する形になりバランスを崩した太田がボールをキャッチしきれず。こぼれ球を南野が福田のマークを受けながらもなんとか浮かし気味のシュートで捩じ込んでガンバ同点!!

 

 

サンガはラストワンプレーでCKを獲得するも実らず。

スリリングな攻防戦、0-0で続いた攻防戦は終盤に1点ずつ取り合う格好でPK戦に突入。ガンバはこれでここ4試合で3度目、シーズン通算8回目のPK戦という事に。

 

 

 

迎えたPK戦、後攻のサンガは2人目のペドロのキックが荒木に阻まれるも、その直後に太田がガンバ3人目の中谷のキックをセーブ。その後はお互いに5人目までが全員成功してPK戦はサドンデスに突入します。

 

 

ここからが圧巻でした。太田岳志、荒木琉偉、年齢も、歩んでいるキャリアの種類も全く正反対…そんな2人がここから魅せます。

6人目、ガンバの山下のキックを太田が弾けば、サンガの6人目となる平戸のキックを今度は荒木がセーブ。PKストッパーとしても知られる両者の戦いの決着は7人目でした。ガンバ7人目、鈴木のキックを太田が防ぐと、サンガの7人目となる福田は左にブチ込んで試合終了。90分の結末はサンガにとって悔やまれ、ガンバにとって勝ちあるものでしたが、PK戦ではサンガがなんとか勝点2を掴み取りました!

 

 

 

 

試合中の記述でも何度か書いたように、この試合を語る上で重要な部分は4月4日に行われた前回対戦の内容です。

この試合は2-0というスコア以上にガンバが圧倒し、サンガは曺監督が「就任してからワーストの前半」とまで言うほどの内容でした。

 

 

この試合でガンバが徹底した事は2つ。一つは徹底的に攻撃の基準点をトップ下(前回対戦時はジェバリ)に定める事、そして即時奪回を徹底し、奪い切ったタイミングでトップ下を経由しながら保持のフェーズに持ち込む事でガンバ陣内でのターンを継続させる事。まあいずれもヴィッシング体制での基本スタンスと呼べるプレーぶりではあるのですが、前回対戦ではそれを極端なほどに徹底する事で、ボールの前進に課題を抱え続けるサンガの矢印を折り、むしろサンガが本来やりたいハイプレスができるような空間の全てを消し去る…という事をほぼ完璧にやり切っていたんですね。

この試合の決定的なポイントは、基本的には「ジェバリの立ち回り」と「ガンバのトランジション」の2点でした。

まず今季のガンバは基本的にはハイプレス型のチームとしてプレーしていますけど、トランジションでボールを奪った後も、もちろん直接チャンスを狙えるスペースがある状況ならストレートにショートカウンターを狙うとはいえ、基本的には食野やウェルトン、山下の推進力である程度前に持ち運んだ後はチームをハイラインの状態にだけ固定してボール保持のフェーズに移行するという傾向があります。そういう意味では割とレアな属性のチームだと思うんですが、言ったら「ハイプレス型だけど速攻型ではない」という特性を持つチームなんですね。

(中略)ガンバのハイプレスはショートカウンターというよりもハイライン状態を構築する事に重きを置いたシステムとも言えるので、ジェバリにボールが入った時点でもうチーム全体として大きく押し上げる、言い換えればサンガを自陣にかなり押し込んだ状態が出来ているんですよね。一度その状態にされてしまうと、この日のサンガの不出来を抜きにきてもそこから抜け出す事ってかなりハードルが高いので、ガンバがジェバリ起点でやりたい放題できる状況を循環的なシステムとして構築できた事がこの試合の最大のポイントでした。

 運命を分けた2つの要所〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第9節 ガンバ大阪 vs 京都サンガFC マッチレビュー&試合考察〜

逆にサンガからすれば「なぜジェバリをあそこまで自由にしてしまったのか?」というところがあると思います。

端的に言えば、ジェバリのこの日のプレーエリアはサンガにとってアンカーの脇、インサイドハーフの背後、CBの前というちょうど4-1-2-3システムのミドルゾーンの空白地帯でした。このエリアに入ってくるジェバリに対して、サンガは「ジェバリへのコースを切る」のか「ジェバリを潰す」のか「ジェバリにはボールを持たせてジェバリからのパスコースを切る」のかがとにかくハッキリせず曖昧でした。一応ピッチもベンチもその事を認識していたのか、20分過ぎくらいになると尹や須貝辺りがジェバリを潰しに行く方向に舵を切って多少マシになったところはありましたが、初手の対応の曖昧さゆえにガンバにジェバリという基準点を構築されてしまった事がこの敗因のスタート地点でしょう。

(中略) この日のサンガのように攻撃の形をまるで作れなかったチームは「何がしたいのかわからない」と評されがちですが、その点で言えばサンガは何がしたいのかはそれなりに発揮できるけど、ガンバのプレスを前に何かをできる状況にすら進ませてもらえなかった…というところが実情でしょう。組み立てられなかったとか展開できなかったじゃなく、全ての局面で一歩目を折られてしまったので。

運命を分けた2つの要所〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第9節 ガンバ大阪 vs 京都サンガFC マッチレビュー&試合考察〜

 

その上でサンガ陣営としては、基本的にガンバは前回対戦と同じスタンスで来る…という事を前提に10日の準備期間を過ごしたんだと思います。ガンバは前回の対戦から11連戦というスケジュールの最中ですし、オプションを仕込むようなトレーニングを積む時間はない。その上でサンガも対戦相手によって戦い方を大きく変えるタイプのチームでもないですしね。

まず徹底的にトップ下を潰す事。前回対戦のサンガはそこが曖昧になっていたので、この日は尹が常に宇佐美を見つつ、尹や宇佐美がサイドに流れるような場面が来ればインサイドハーフやCBが代わりにちゃんと宇佐美に付き、宇佐美に入れば挟み込むような形で潰しに行く…というマークを徹底していました。ガンバファン側のSNSではこの日の宇佐美に対して「ジェバリと比べて…」という批判もそれなりにありましたけど、そこはサンガのスタンスに依る部分は大きかったんだろうなと。サンガとしては「ジェバリか宇佐美だろうがどっちが出てきたとしてもガンバのスタンスとサンガがやるべき事は同じ」という心持ちだったでしょうし(そういう意味では上手くいくかどうかは別として、もしスタートがヒュメットと南野ならサンガ的にはかなり誤算だった気はする)。

 

 

 

それでもジェバリにしても宇佐美にしても、最低限ボールを失わずに繋ぐ事はできるプレーヤーですから、彼らは自ら、或いはボランチに落としてからサイドに振るような事はやってくる。その時にボールを持つのは岸本であったり中野であったりしますが、サンガはなるべくWGが下がり目にポジションを取って、ガンバのSBが持った時にWGの後ろにインサイドハーフかサンガのSBがカバーできる状態を作っていたんですよね。その上でボールを弾いた時に、ガンバが即時奪回プレスに来ても周囲の2〜3人でパスワークで剥がして、フォローに入ったバヘットのところでボールを収めたタイミングで押し上げて逆サイドに展開する…こういう流れが特にサンガの左サイドで凄く多かったんです。

流れとしては松田が岸本に当たって、平岡かペドロと佐藤がフォローに入る。ボールを弾けばこの3人で岸本や山下のプレスを回避しながら、左に出口になれるようなポジションを取ったバヘットに当てて、密集が少しバラけたタイミングでバヘットが平岡やペドロに落とし、右サイドのトゥーリオを走らせてショートカウンターの状態を作る……。つまり、即時奪回的なプレスをしてくるガンバに対して意図的に密集を作って誘い込み、それをそのままカウンターに繋げる…というところは、試合前に「紐を使った練習」が報道されていた曺監督の記事での「ピンチを未然に防ぎ、速い攻撃で仕留めきるための理解を深めた」とのコメントも、試合後に読み返すと結構腑に落ちる感覚ではあったんですよね。左サイドの守備時に意図的に2対3、或いは3対3の状態を作っていこう…と。

個人で言えば、SBやWGと連動しながら早い判断と確かなパスワークの技術が求められ、そしてそれをしっかりと実践した中盤の3人、プレスでしっかりと役割を果たした松田、常に密集の出口として三浦や中谷を背負いながらボールを収めてくれたバヘット、そしてガンバから裏へのスルーパスの選択肢を消すようにヒュメットとバチバチにやり合ってくれたアピアタウィア辺りの活躍は本当に素晴らしかった。

後は新井のゴールも素晴らしかったですね。あのゴールの何が良かったのかは下に貼ったポストに書いたのでそちらを見ていただきたいんですが、そもそも曺監督にとってあの交代自体が「新井の特性が欲しい」「でも松田の特性を失いたくない」という状況で勝負に出た場面でしたから、見事その期待に応えてくれたんじゃないでしょうか。

 

 

ただガンバも良かったんですよ。

ガンバは立場としては、自分達のゲームプランを潰された、壊された側の立場で戦わなければならなくなった…という試合だったんですが、サンガがかなりガンバに対応する戦い方をしてきたと見るや、攻撃面でそこまで無理はしない保持の展開に移行し、ガンバというよりもなるべくサンガがトランジションに持ち込めない状況に持ち込んだ。ガンバとしても決定的なシーンが想像以上に作れなかった誤算はあるものの、そもそも計算違いが発生していたこの試合でベターな方策としてビルドアップを用いた事、守備時にはいつもとは異なりゾーンディフェンス寄りの守り方をしながら、プラスワン的に帰陣した宇佐美が対応して1対2の状況で守ろうとした守備は良かったと思います。要はガンバにとってはゲームプランは壊れたけどチームとしては壊れなかったし、チームとしてのエラーや落ち度もなくプレーできた。その辺りが試合後のヴィッシング監督の「両チームにとって良い内容の試合になった」というコメントに繋がったのかなと。

とはいえ、サンガが徹底的にトップ下ポジションを潰してきた事で攻撃のフリーマンとしての宇佐美が無力化してしまったところは痛かった。前述したように、前回対戦からサンガが改善した事、ガンバの第一プランは前回対戦と同じだった事を比べると、前回対戦の時のジェバリと比べて宇佐美を批判するには酷な状況で、その中である意味割り切る形で守備に奔走してくれたのは結構助けになっていましたが、やっぱり"攻撃のフリーマン"になってもらうつもりだったトップ下を"守備のフリーマン"にしなければならなくなったのはチームとして臨んだ状況では無かったのでそこはキツかった。そういう背景があったので、勝点3を取るためには4-4-2のストレートなサイドアタックである程度サンガの土俵に乗る必要があった事、それゆえにこの日の均衡は一つの選手交代が…現在の22人から1人抜くという意味でリスクになり得る状況でしたから、システム変更に係る選手以外の交代に慎重にならざるを得なかった事は理解できますね。

 

 

 

ただやっぱり、PK戦で勝ったのはサンガでしたけど、色んな背景や状況を考えるとサンガは勝点3を取らなければならない立場だったと思います。それは失点が終了間際だったからというところもありますけど、別に守備固めの交代も相手が中谷と三浦をパワープレーで上げてきた以上は麻田を下げて対応する采配は全く間違ったものではないですし、まあもちろんそれも勿論課題ではあにつつも、仮にこの試合があの失点も新井の得点もなく0-0のPKだったとしても感想としては同じでした。前回対戦の反省を活かすどころか逆手に持った事、なぜかこのチームが妙に苦手としていた試合間隔の空いたゲームでしっかりとしたパフォーマンスを出せたという背景もあった訳で。

ガンバが上手く対応してきたとはいえ、主導権はややサンガにあった展開だったと思いますし、あまり状態の良くないガンバに対して優勢に試合を進めた以上は勝ち切らなければならなかった。だからこほ新井のゴールを守り切れていれば完璧なゲームだったんですが…。逆に言えばガンバは、チームの悩みとして90分勝ちがあまりにも少ないという悩みを抱えながらも90分負けもすこぶる少ないんですよね。それこそサンガの対応に対して対応していったこの日のゲーム展開もそうですけど、常にチームとしての"最低限"は保証するように務められるのはポジティブなところだなと。

両チームを応援している人間として、凄く楽しい試合でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

2026明治安田J1百年構想リーグ第13節

 

《EAST》

東京ヴェルディ2-1鹿島アントラーズ

ジェフユナイテッド千葉2-3横浜F・マリノス

浦和レッズ2-0川崎フロンターレ

水戸ホーリーホック2-2(3PK4)FC町田ゼルビア

柏レイソル1-3FC東京

 

1位 鹿島アントラーズ(32)

2位 FC東京(29)

3位 FC町田ゼルビア(24)※1

4位 東京ヴェルディ(21)※1

5位 川崎フロンターレ(20)

6位 水戸ホーリーホック(16)

7位 浦和レッズ(15)

8位 横浜F・マリノス(15)

9位 柏レイソル(11)

10位 ジェフユナイテッド千葉(9)

※1 12試合消化

 

ここまで14試合で90分負けが一度もなかった鹿島でしたが、先制しながらも前半のうちに逆転を許し、後半は退場者も出した影響で1-2で敗戦。鹿島は初めて90分負けという形になり、2位のFC東京は柏に勝利した事で両者の勝点差は3に縮まりました。ACLE帰りの町田は1試合少ない立場とは言え水戸相手に2点リードから追いつかれてのPK勝ちで勝点2となり、鹿島との勝点差は8に広がっています。

下位では横浜FMが2連勝。7連敗でマチェイ・スコルジャ監督を解任し、OBの田中達也暫定監督の初陣となった浦和も川崎に勝利して連敗を脱出しました。一方、PK戦込みで3連敗中の千葉、PK戦なしで3連敗中の柏はいずれも敗れ、4連敗となっています。

 

《WEST》

清水エスパルス1-2V・ファーレン長崎

ヴィッセル神戸0-0(2PK4)セレッソ大阪

アビスパ福岡2-2(4PK3)サンフレッチェ広島

名古屋グランパス1-1(4PK5)ファジアーノ岡山

京都サンガFC1-1(5PK4)ガンバ大阪

 

1位 ヴィッセル神戸(26)※2

2位 名古屋グランパス(22)

3位 ガンバ大阪(22)※3

4位 サンフレッチェ広島(20)

5位 京都サンガFC(19)※2

6位 セレッソ大阪(19)

7位 清水エスパルス(17)

8位 ファジアーノ岡山(17)

9位 アビスパ福岡(17)※3

10位 V・ファーレン長崎(16)

※2 12試合消化

※3 14試合消化

 

ACLEから帰ってきての初戦となった神戸はPK戦で敗れて勝点1の上積みに留まりましたが、上位進出を狙う名古屋、G大阪、広島がいずれもPK戦で敗北。京都はG大阪にPK戦で勝利したものの勝点3獲得には至らず、上位陣の様相に大きな変化はありません。下位ではPK戦を含めて4連敗で最下位に転落していた長崎が上位戦線生き残りを目指す清水に逆転勝利を収めています。

今節はWESTの5試合のうち4試合がPK戦。それも全試合が下位チームの勝利となりました。

 

 

さあ天皇賞

ではでは(´∀`)