RK-3はきだめスタジオブログ

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Knock! Knock!〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第15節 アビスパ福岡 vs 京都サンガFC マッチレビュー&試合考察〜

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おいしい明太パスタ作ったおまえ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第15節、 アビスパ福岡 vs 京都サンガFCの一戦です!

 

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今年のサンガに求められている事、それを端的に表せば「変革」だと思います。

変革といえばチームスタイルを連想させますが、別にそういう訳ではない。むしろこれまで曺貴裁体制でスタイルは構築して躍進している訳ですから、無理に変革させる必要はない。そこで言えば、長年やいのやいの言われていたフロントは近年は良い仕事をしている……ここ2〜3年、そういう状況になったという事そのものが、京都サンガというクラブにとって変革でした。

ここで言う変革とはスタイルではなく、昨年優勝争いをした立場で迎える今年、クラブの格を変革させるという事。「成功するより成功し続ける方が難しい」とはよく語られる言葉ですが、言い換えれば成功者になる為には成功し続けなければならない。百年構想リーグ、そして来る26-27シーズン、サンガは2025年の勝利ではなく、2025年の勝利をスタート地点に勝ち続けなければならないのです。

…国際大会出場が決まり、クラブにとって、今からサンガは見たことのない世界に突入する。そしてその場所に住み続けなければならない……1試合少ない立場とはいえ、その為にはこの8位という順位は褒められたものではなく2025年をフロックと言われかねない数字です。このクラブの立ち位置を変える為の百年構想リーグに、まだ僅かに残る優勝の可能性を追いかけ、一つでも多くの勝利と一つでも上の順位を!

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節清水戦からは出場停止のグスタボ・バヘットと負傷退場したマルコ・トゥーリオを含めて4人変更。相手が3バックの福岡という事でスタートのフォーメーションとしては第5節岡山戦以来の3-4-2-1を採用しましたが、シャドーに新井晴樹と平岡太陽を組み合わせるのは初めての形になりました。ラファエル・エリアスは第6節C大阪戦以来の先発復帰。そしてGKはここまで全試合先発していた太田岳志がベンチから外れており圍謙太郎がJ1初出場。村上昌謙も移籍後初のベンチ入り。奇しくも圍と村上は古巣対戦で"初"を冠する格好となりました。

比較的ローテーション的な選手運用となっている福岡は前節C大阪戦から先発を5人変更。前田快は第8節福岡戦以来、奈良竜樹は第10節長崎戦の先発となりました。ちなみに塚原真也監督は京都サンガのアカデミー出身で、S級ライセンスの研修では曺貴裁監督のサンガに帯同する形で行っていたとのこと。

 

 

 

本日の会場は福岡県福岡市、ベスト電器スタジアムです。

福岡は4月29日の広島戦と今節のゴールデンウィーク中のホームゲームでキッズユニフォームを配布。桃鉄やQuizknockとのコラボイベントが開催されるほか、ゲストとしてエバースが来場してライブとトークショーを行います。

気が付けば開場から30年を経過し、アビスパ福岡のホームスタジアムとして福岡のJ加盟初年度から"博多の森"として親しまれているスタジアム。去年はアディショナルタイムに福岡が2点ビハインドを追いつき、一昨年はアディショナルタイムの福岡の同点弾からサンガが再逆転という壮絶な試合でした。魔物が棲む博多の森。今宵の結末や如何に!

 

 

 

 

開始早々に藤本一輝がエリア内で決定機を迎える場面こそあったものの、基本的には3バックと4バックを上手く可変させながら戦う形で相手に対応しつつ、攻撃時もサイドでスペースを出せるような場面を作りながら試合を優勢に進めることができていました。13分には圍のロングボールを新井と奈良竜樹が競り合い、こぼれたボールをラインブレイクしたエリアスがシュートを放ちますがクロスバー直撃。

 

 

 

それでも試合を優勢に進め続けていたサンガは福岡がゴール前で固めたブロックに阻まれ続けたものの、たびたびサイドのスペースを活路にチャンスを作り出す続けていました。

28分、右CKを獲得したサンガは新井がファーサイドに蹴り込んだボールをエンリケが頭で折り返すと、逆サイドに走り込んだエリアスが押し込んでサンガ先制!今季は負傷も多かったエリアスは第4節広島戦以来の得点に。

 

 

前半の最後の方になるとサイドにボールを送り込み、見木友哉を中央で交通整理役にしながらサイドにボールを振りながらクロス攻勢を徹底してきた福岡。当初はサンガもサイドのところでしっかりと対応できていたものの、前田快のロングスローも織り交ぜた肉弾戦的な攻撃を前に福岡にエリア内を空けるようなシーンも出てきました。

とはいえ最後のところはなんとかサンガも崩れずに対応。前半は1点リードのまま終えます。

 

 

 

後半も福岡の壁の同じところをハンマーで何度も何度も殴ってくるようなクロスとロングスロー、それに慣れたところで見木が中央で調整するような攻撃を前に耐える時間が続いていました。

サンガも58分には新井がカウンターで抜け出す効果を作り、60分にはエリアスがミドルを放つも捉えられず。逆に福岡は碓井のところでボールを収めさせ、そこから攻撃を展開して猛攻していく形に。64分には見木のパスを受けた碓井のミドルがクロスバーに直撃。サンガからしたら肝を冷やす時間がずっと続いていきます。

 

 

 

福岡は66分に宮、道脇、北島を下げて辻岡佑真、サニブラウン、重見柾斗を、サンガは67分に新井と福田を下げて奥川雅也とアピアタウィア久を投入。須貝を右WBに上げてアピアタウィアを3バックに引き込みます。

遂にこじ開けられたのは74分。なんとか耐え続けていたサンガでしたが、見木の蹴り込んだ左CKに対してニアサイドで飛んだサニブラウンが合わせてゴール………。これが決まって試合は振り出しに。

 

 

押され続けていたサンガも同点になってからは福岡も少し下がったこともあってか攻撃機会は作れるようになっていきました。78分はジョアン・ペトロ、82分には奥川のカウンターパスからエリアスが抜け出してシュートまで持ち込みますが、前者は相手のブロック、後者はGK藤田和輝のセーブに阻まれゴールならず。88分にはペドロと佐藤を下げて麻田将吾と中野瑠馬を投入。麻田は尹と組むボランチとして送り込まれます。

カウンターの応酬となったアディショナルタイム、サンガは左CKを松田が入れたボールをファーサイドの麻田が合わせるも僅かに枠の外。直後、カウンターに抜け出した奥川の決定機もGK藤田に阻まれてゴールならず。試合は1-1でPK戦へ。GK圍はJ1初出場でいきなりPK戦という事に。

 

 

 

サンガの先行で始まったPK戦は両チーム2人が先に成功。しかし3人目、エリアスの蹴ったPKは左のポストに直撃…。

そこからは両者とも失敗はなく、最後は福岡の奈良竜樹が仕留めて試合終了。サンガはこれで4試合90分勝利から遠ざかる事となりました。

 

 

 

難儀なところではありましたね…。

サンガの場合、勝点は拾えたけど内容は良くなかったとか、或いは唐突にクソミソな負け方が挿し込まれる時って、多分チーム状況そんなに悪くないんですよ。「そういう試合もそら時にはあらあな」という感じで。逆にセレッソ戦清水戦、そして福岡戦…その間にあるガンバ戦はちょっと性質が違いますが、いわゆる「前半は良かったのに」が続いている時の方が状態は良くない。そういう傾向があるだけに、ちょっと心配な負けではありましたね。負けという結果はPKとはいえ。

 

 

実際問題、前半は上手くやれていたと思います。

3バックでミラーゲーム状態にすることで対面の相手をハッキリさせる。尚且つ攻撃時には4バック的に可変して福田を前に上げてサイドを狙っていったり、そこのところで尹-ペドロのWボランチと可変時には中盤としてのタスクをこなした平岡の動きもスムーズに進んでいた。エリアスも…さすがに90分走り続ける体力という意味ではまだコンディションが整っていない印象はありましたけど、クオリティという意味では少なくとも前半に関してはしっかりとトップフォームを落としていませんでしたし。清水戦もそうでしたけど、前半まではそこまで負けるイメージのつかないゲームを出来ていたとは思います。プレスと攻撃の連続性という元々のコンセプト、前線まで行った時に複数人のパスワークで打開する今季のオプションは両方出せてはいたでしょうし。

 

 

 

ただ後半……厳密に言えば前半終了間際から割とそうなっていたように思いますが、福岡が結構早い時間からパワープレー的な攻撃に踏み切ってきました。サイドに出してセットプレーやロングスローの機会を掴む。そこで何度も放り込んでいく。特に前半の福岡の攻撃はほぼこれ一本で、サンガもまだ前半は体力ありましたし、弾いた後にセカンドを回収しながら攻撃にリンクしていく…という事もできていた。ただ福岡の場合は、パワープレーには早過ぎるあの手の攻撃を戦略的に使えていたというところはあったと思います。

エリアスが帰ってきたらトゥーリオがいなくなったところにも表れているように、現在のサンガは怪我人を多く抱える中での連戦を強いられている。ましてや急激に暑くなってきた。その状態でサンガは、セットプレーを強みとする福岡のCKやロングスローに対してずっと対応を強いられた事で疲弊していきましたし、なによりその連鎖で押し込まれ、次第に弾くのが精一杯になってきた。受け手側の立場で、ハイボールに飛んで弾いて追う…の作業を繰り返されるのって見た目の印象より遥かにしんどいんですよね。集中力を欠いたと指摘されるのが酷なくらいには、その部分を削られていくと。

で、福岡が優れていたのは…言ってもパワープレーだけならサンガも半自動的に跳ね返していけば良かったんですよ。2017年のサンガを思い出せばわかるように。福岡の場合は、まず早い段階でパワープレーを仕掛ける事でサンガに慣性のようなものを持たせていったんですね。そうやって押し込んだ状態から、1人だけマイナスのポジションを取っていた見木を活用し始めた。そしたらこれまでならサイドに振ってクロスだった福岡が、見木のところで急に中央に縦パスをつけるとか、短い距離の横パスを繋ぎ始めるとか…クロス対応に慣性が生まれ始めたサンガのタイミングをことごとくズラしに来たんですよね。ただでさえ跳ね返す事に体力・気力を削られていたサンガは、見木がズラしてくるタイミングにも集中力を割かなくてはならなくなってしまった。そうなると、セカンドボールへの反応だとか、そういうものが一つずつ、ワンテンポずつ遅れてくるし、奪った後の攻撃なんて頭が回らない。あの時間帯の見木であったり、カウンターからの逆カウンターのような場面で中央でポストプレーを担った碓井のムーブはサンガにとっては悪魔的だったなと…。

 

 

難しい状況が続いている事は確かです。おそらく曺監督としても、試合に出したい選手がベースになるとしても「まず誰が試合に出られる状態なのか?」の精査から必要な状況ではあると思いますし。その中で前半のサッカーが出来たのは、ある程度チームとしての土台、骨格には確固たるものが構築されている表れではあるでしょう。ただ清水戦のバヘット退場であったり、この日の福岡の立ち回りであったり、状況と流れが変わった時に二段階目のギアを入れられない状態が続いているんですよね。去年までならそういう状況でも強引に原大智に当てる事が出来ましたけど今年はそれが出来ないし、そういう状況でどうやって前進させるか?というところが今年のテーマではありながらも、そこがなかなか進まない(状況的に進めにくいところも多分ある)。そういう中でテストに踏み切ろうにも、少なくとも4月中はWESTリーグ優勝の可能性も現実的に残っていた訳で、開き直るような事もなかなか出来ない。結構色んなジレンマに苛まれているなあ…と。

とはいえ、連戦に関しては来年はACLに出る訳ですから、そこで募る疲労とどう向き合うのか、多発するコンディション問題の中でどう両立させるのかはより一層問われていく。可能性がゼロとは言えませんが百年構想リーグの優勝の可能性はかなり厳しくなったと言えるでしょう。残り4試合、チャレンジと結果の両立を向き合う事は、来年に向けての予行演習という別のテーマも持ち始める。その中でどういうプレーを見せてくれるのか。チームとしての蓄積、底力を見せてほしいところです。

 

うれしはずかしじゅんいひょうのコーナーのJ1百年構想リーグ第15節分は名古屋グランパスvsガンバ大阪戦のマッチレビューページにて掲載しています

 

 

博多の森は魔境定期

ではでは(´∀`)