
いいぞがんばれ京都サンガ
燃えよ京都サンガ
どーもこんばんは
-ドラゴンズに満たされる月末- pic.twitter.com/ca8uVPcrvg
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2024年5月30日
さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第16節、 名古屋グランパス vs 京都サンガFCの一戦です!
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曺貴裁監督が新体制発表会で語った言葉……それはクラブ、選手、そして監督自身を含めて「初めて優勝を目標に開幕するシーズンになる」という言葉でした。国際大会出場が決まり、クラブにとって、今からサンガは見たことのない世界に突入する…そのサンガにとって、百年構想リーグはクラブのステータスを塗り替える為の重要なステージだったと思います。しかし少なくとも3月まではその言葉に異論のない結果が出ていたものの、4月を過ぎると軋みが歪になり、ここ数試合は「前半は良かったけど…」を繰り返す悩ましい日々が続き、気が付けば初めて目標として掲げた優勝は遠いものに。それでもシーズンには残り試合があり、そこでサンガは"証明"を求められます。
このクラブの立ち位置を変える為の百年構想リーグに、まだ僅かに残る優勝の可能性を追いかけ、一つでも多くの勝利と一つでも上の順位を追いかけることは絶対。優勝争いの真っ只中かつ、とうとう暫定首位に躍り出た名古屋を相手にサンガはどんなサッカーを見せるのか。ミハイロ・ペトロヴィッチと曺貴裁という特徴ある監督同士の対決で首位クラブを出し抜き、何かときっかけになることが多いこのスタジアムで、このクラブにとっての新世界を切り開く為の礎になるような、そんな90分を期待しています。
両チームスタメンです。


サンガは前節福岡戦からのスタメン変更は5人。前節福岡戦は3バックの相手にミラーゲームとなる3バックの形を採りましたが、今日は同じく3バックの名古屋相手でも通常の4-1-2-3で挑んでいます。ジョアン・ペドロが出場停止以外で今季初めて先発を外れて今日は第11節C大阪戦以来の先発となる平戸太貴と古巣対戦となる米本拓司が今季初スタメン。CFはラファエル・エリアスはベンチスタートとなり、前節は出場停止だったグスタボ・バヘットのCF起用を継続してきました。右WGの奥川雅也も第11節C大阪戦以来のスタメンです。
前節G大阪戦の上位対決を2-1の勝利で制して首位に浮上した名古屋は、前節の内容もすこぶる良かった事からスタメンの11人、ベンチの9人いずれも変更なしでこの試合に挑みます。木村勇大にとってはプロデビューした古巣との対戦です。
本日の会場は愛知県豊田市、豊田スタジアムです。
ただいまの #豊田スタジアム の様子🏟
— 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) 2026年5月10日
本日快晴☀
このあと25℃前後まで気温が上がる予報なので、スタジアムご来場の皆さま、水分補給など暑さ対策もお忘れなく!
それぞれの場所から今日もよろしくお願いします!#イトウアンドカンパニー DAY🐶🐈#京都サンガFC 戦⚽️
16:00 KICK OFF🕓… pic.twitter.com/m5xcMc2RJs
2026年にはアジア競技大会が名古屋を舞台に行われますが、そのサッカー競技の決勝会場となることも決定している開場25周年のスタジアム。この日は名古屋OBにしてクラブレジェンド、ミッチェル・ランゲラック氏がゲストとして来場するとの事で。
名古屋は第11節福岡戦より改修工事を終えたパロマ瑞穂スタジアムの使用を再開しており、本拠地二頭体制が再び復活。マリノスの三ツ沢や首都圏クラブの国立競技場のように年に数試合を行う準本拠地を持っているクラブはいくつかありますが、使用割合が5:5に近い本拠地を2つ持っているのはJリーグではグランパスのみ。新たな瑞穂が誕生して、運用がどうなるかも気になるところです。
ファーストチャンスは名古屋でした。3分、前節のガンバ戦同様にワイドな幅を構築する構えを見せた名古屋は左サイドから中山克広がアウトサイドでボールを供給。マイナス気味のコースでフリーで受けた和泉竜司のシュートは枠の右に外れます。サンガも7分には右サイドでのスローインから細かいパスを繋ぎ、最後は須貝英大のパスからバヘットがフィニッシュに持ち込みますがGKシュミット・ダニエルが好セーブで阻止。序盤に好機を一つずつ創出します。
しかし9分、GKシュミットの低空フィードから右サイドで攻撃を作ると左サイドにサイドチェンジ。中山のクロスに対して山岸祐也が頭で合わせて名古屋先制。名古屋のWB→WBへのサイドチェンジを絡めたワイドな攻撃に対して振り回され、最後は山岸に仕留められる今年の名古屋らしい攻撃を前に、サンガにとっては第11節C大阪戦以来の先制点を喰らう形に。
強さこそ正義🤟🤟
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2026年5月10日
山岸祐也がクロスに頭で合わせた!
DF2枚を引き連れながらも決め切った💪
🏆 明治安田J1百年構想リーグ
🆚 名古屋×京都
📺 #DAZN ライブ配信中#Jリーグ #だったらDAZN pic.twitter.com/tpOmncDMbi
立ち上がりはサンガがむしろプレスでリズムを作れそうな気配があったものの、名古屋がプレスを剥がす方策を見つけ始めると名古屋の猛攻を受ける格好に。17分にも中山が決定的なシュートチャンスを迎え、ここは須貝がなんとかブロックして弾きますが……サンガとしては中山克広、浅野雄也のWBを捕まえ切れず、そこを攻撃の起点とされる形で振り回される展開になっていきます。
サンガも18分にはセカンドボールをカットしたところから松田天馬がミドルに持ち込みますがここもGKシュミットがセーブし、22分にも抜け出した奥川に好機。サンガは少々強引ながらもルーズボール、セカンドボールが生じる状況に持ち込み、そこに人数をかけていくことでなんとか陣地回復を図ろうと試みていきます。
しあし30分、右サイドを抜け出した浅野のクロスボールに対して山岸が反応してシュート。一度はGK太田が弾いたボールはクロスバーに当たり、不運にもシューターの山岸の足元へ。これを冷静に押し込まれて2-0。サンガとしては今季初めて前半から2点を追う立場を強いられます。
抜群の得点嗅覚🤟🤟
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2026年5月10日
山岸祐也がもう一度自ら押し込んだ!
チームトップの8ゴール目🙌
🏆 明治安田J1百年構想リーグ
🆚 名古屋×京都
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なんとかサンガは松田、奥川のところで持ち運んで流れを作ろうとしますが、人数をかけると中央のところで名古屋のマンツーマンに捕まり、WBのカウンターを喰らってアップダウンを強いられる苦しい状況が続いていました。
前半アディショナルタイムには名古屋のマンツーマンの対象ではなかった米本が意表を突いたドリブル突破でチャンスメイクしましたが、バヘットへのスルーパスに対して徳元悠平のナイスカバーで対応されてシュートまで持ち込めず。前半は2点ビハインドで終えます。
サンガは後半から平戸、松田、バヘットを下げてジョアン・ペドロ、本田風智、そしてラファエル・エリアスを投入。57分には米本を下げて中野瑠馬も投入し、早い時間帯で4人選手を入れ替えます。名古屋もアクシデントにより中山と原が負傷離脱となり野上結貴と内田宅哉、その流れで浅野を下げて甲田英將も投入。
後半もより3点目に近いような好機はカウンターを狙ってくる名古屋の方が多く生まれていましたが、サンガとエリアスという軸ができた事で前線でボールを動かせるようにはなっていきました。65分には左サイドを抜け出したエリアスが折り返すも奥川とは僅かに合わず……。
67分には奥川を下げて平岡太陽を投入し、後半の半分くらいのタイミングで交代枠を使い切り2点を追いかけます。70分には本田のミドルがGKシュミットに阻まれ、そのプレーで得たCKでもエンリケが合わせますが、いずれもゴールには至らず。76分にはエリアスのスルーパスから中野がここまでで最大のチャンスを迎えますが、体勢が上手く作れずにシュートはミートせず。82分にはペドロのパスを受けたエリアスがこれぞ!というようなシュートを放つも…ポスト直撃。
ボールは持てるけど、その後の精度に欠いて空回り……悪循環は続いて回り、すべてのプレーに於いて決め手を欠く中でアディショナルタイム、セットプレーから山岸に決め切られていわゆる名古屋にとっての勝ち確ゴール。
試合中に怪我人が続出などスクランブル状態になっていた名古屋に対して最後まで優位点を作ることができず、内容的にも芳しいものを出せないまま試合終了。悪循環に吸い込まれていくかのように試合は終わり、サンガはPK勝利を引き分けとすると4月以降わずかに1勝の5戦未勝利。順位も9位に転落しました。一方名古屋は神戸が敗れた為、暫定首位をキープです。
「そのメリットを取るならそういうリスクは受け入れないとならんよね」というところを地で行き、その全てがリスクに傾き、そしてそのリスクに対して無防備な試合だった…というのがこの試合の端的な感想です。佐藤響が「立ち上がりの入りがよかっただけに…」とコメントしていたように開始早々はプレスが機能したかのように見えた瞬間もありましたけど、それも表裏一体ではあったなと。
バヘットに関してはセレッソ戦の時の曺さんのコメントもそんな感じだったけど、イレギュラーな位置での起用でポストプレー的なボールの収め方が出来るメリットを取る以上は、ストライカー的な収め方は難しいというデメリットは飲み込まないとあかんってところではある。
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年5月10日
名古屋は前節G大阪戦が顕著でしたが、中山と浅野というSBよりはWG、シャドータイプの選手をWBに使い、ワイドにポジションを取りながらいつでも縦突破できる構えを見せる事でフォローに入った両脇のCB、そしてポケットを狙うシャドーと斜めのコースを作り数的優位を生み出す…という攻め方がここ最近は特に機能しています。
おそらくサンガの頭にあったのは、少なくとも中山と浅野は最初からサイドギリギリのポジションを取っている訳で、なるべく名古屋陣内でそこにパスを出させる事でWGとSBで上手く挟み込みたい…みたいな意図はあったんだろうなと。例えば名古屋の左サイドの中山がボールを持った時なら須貝がマークに行き奥川と挟む形にする。そこで中山がボランチの高嶺やCBの徳元に繋いでくれば、そこでバヘットや米本が潰せる形にする…と。理屈としてはそこまで間違っていないでしょうし、同時に似たようなスタンスの守り方は第13節G大阪戦で一定の手応えはあったんだと思います。実際、この試合に限らずG大阪戦以降の試合は基本的にそういうスタンスでしたし。
【サンガ vs ガンバ 試合考察お品書き】
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年5月1日
・前回対戦の反省を活かし、かつ逆手に取ってきたサンガ
・試合が終われば腑に落ちた"紐トレーニング"と、サイドで作った密集と解放
・サンガが仕掛けたトップ下潰しのプラン…前回のジェバリと今回の宇佐美の比較はやや無理のある背景… https://t.co/G08ZZGsvZG pic.twitter.com/CSknxHJe5E
ただ結局のところ、相手がその複数のブロックを剥がす方策を持っていれば一気に瓦解するリスクはチームとして常に有しているんですよね。現にこの試合は中山も浅野も同サイドに寄せてきた守備者を嘲笑うようなサイドチェンジを放り込めば受け手側もそれに対する準備がしっかりできていましたし(1点目とか典型)、それを警戒して少し2人目の守備者が距離を考え始めれば並行に近い位置にフォローに入った稲垣や高嶺を使い、彼らが早いタイミングでサンガがプレスの過程で空けたレーンのところにシャドーを走らせる、或いはWBとワンツーさせる形をとってきたんですよね。その二手だけでサンガのプレスのプランは瓦解してしまった。結局は守備ラインは左右に引き伸ばされて選手間の距離感が悪化し、SBがWBやシャドーの背中を追う格好になれば鈴木やエンリケがそのままサイドの対応をせざるを得ない格好になり続けた。そこからは名古屋が自分達が作りたい2対1を永遠に作り続けられるような状況を固めてしまったなと…言ったらショートカウンターをいくらでも打ち込める状況ですよね。その上で名古屋にワイドに引き伸ばされて状況でマンツーマンを狙う訳ですから、必然的にプレスに必要な時間と距離も増えて、その分体力を使うという…。
逆にサンガはボールを持っても、最終ラインではある程度ボールを持たせてはくれましたけど…実際に前進させようと思ったらインサイドハーフへのコースは基本的に切られていますし、両CBとアンカーの尹の選択肢は基本的にロングボールかバックパス、或いはSBへの展開しかない。逆にSBに出た時には名古屋のWBにきっちり縦と斜めを切られ、SBは長いボールを蹴るか尹orCBにボールを戻すしかない。システム的にはWGがフォローに入れればいいんですけど、WGはこの日のサンガがバヘットに当てるゲームプランを立てている以上はシャドーとしてのポジションを取らなければならない……そのジレンマの中で名古屋に狩られ続けたというのがこの試合の全てでした。
後半に関してはエリアスやペドロのように独力でなんとかできてしまうような選手であったり、本田のようにレシーバーとして振る舞える選手を入れたことで多少効果的なボールの動かし方ができる時間もありましたけど、前半のゲームプランの瓦解から始まったチームは結構なスクランブル状態になっていましたし、前半から出ているメンバーは名古屋から強いられたアップダウンで疲弊もしていた。65分にエリアスの折り返しが奥川に合わなかったシーンはかなり象徴的な場面で、あのマイナスのコースは奥川が行ったからこそ生まれたスペースだけど、あのボールが流れてしまったのは奥川が行きすぎたからで、その後ろを誰も追えなかった。前半から積み重なったジレンマで疲弊した結果があのミスマッチに表れたのかなと…。
今年のサンガは元々、昨年の戦術や曺貴裁体制で築いたベースは維持しながらボール保持の局面でのクオリティの向上、オプションとしてのポゼッションスタイルの構築をテーマに掲げていたと思います。吉田達磨コーチを招聘したこともその一貫だと思いますが、しかし原大智の退団により、あくまでオプションとして考えていたトライをメインに持ってこなければならない状況が生じてしまった。その辺りを踏まえて新たなトライ、新たなアプローチをしなければならない状態でしたが、3月まで…それこそホームでの名古屋戦までは、そのアプローチがある程度機能していたと思います。
ただその後…3月までも大概でしたけど、現状は更に怪我人が相次ぎ、アプローチとかトライとかそれどころの状況じゃない中で優勝を狙わなければならなくなった。それでも今季やってきたトライを継続しようとした第9節G大阪戦では悲惨な内容を演じてしまった。バヘットCFはオプションとしては面白いと思うんですけど、それをメインにするしかない状況は苦肉の策ではあって、これまで以上に距離感の維持と数的優位の創出を重視するやり方は上手くいく時は上手くいく、それゆえにそれ自体は別に悪くないながらも、どうしてもワンイシュー的になってしまうというか、それ一本になってしまうところはあったのだろう…と。清水戦は退場者を出し数的不利になった事で前提が崩れ、福岡戦は相手が力で押し返してきた時に形勢を立て直す方策を持ち合わせていなかった。そしてこの試合はゲームプラン上のメリットを翻された時になす術を失った…ある意味で2024年5月以前のサンガの状態ですよね。ここに関しては、サンガは第13節G大阪戦から次々節の広島戦までは全ての試合が中2〜3日でまともなトレーニングができない連戦で、ましてや怪我人も多い中で、改善とかそういうことをしようにもできる時間がない…そのことを理解しながら走るしかない訳で、どうしてもそうならざるを得なかった部分もチームとしてはあると思います。状態が良くないチームにとっての連戦は着陸できない状態の飛行機みたいなもので、日程的にはそれがあと2試合は続く訳ですし。
確かな事は……少なくともセレッソ戦、清水戦、福岡戦は「前半は良かった」と言える試合だった事は確かで、それ自体は否定すべき事でもなんでもない。ただ同時にそれを言い訳にできてしまう側面もあるにはあった。しかし名古屋との90分に関してはそういう言い訳の余地さえも無い結果と内容になってしまった。もちろん単に名古屋が凄かった、強かったという側面もこの試合にはあったと思いますけど、それで終わらせられない実情は実際にある訳で、ある意味言い訳の余地のないゲームをしてしまった事をチームの契機にできるかどうかというところなんじゃないでしょうか。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナーのJ1百年構想リーグ第16節分はガンバ大阪vsサンフレッチェ広島戦のマッチレビューページにて掲載しています】
マイルカップも外したし
ではでは(´∀`)