
ニンテンドーワールドはアメリカのユニバにもある
どーもこんばんは
さてさて、特別シーズンの百年構想リーグが終わりました。
曺貴裁監督が「クラブとしても自分としても、初めて優勝を目指して開幕するシーズンとなる」と語って挑んだ百年構想リーグのサンガ。しかし前半戦までは優勝争いに加わっていたものの、怪我人など多くの誤算が生じ、チームスタイルも少しずつブレるように後半戦は優勝争いから一転、長崎や福岡の突き上げもあり最下位争いに巻き込まれる事態に。そんな中で曺監督の退任が報道・発表されるなど最初から最後まで激動だった特別シーズンでしたが、5年半に及ぶ曺体制のラストゲームは"らしい"勝ち方で見事勝利。最終的に西地区では10チーム中8位という結果になりました。
さて、ここからはいよいよW杯、そしてそれざ終わればシーズンが移行して初めてのJリーグ、2026-2027シーズンが始まります。W杯期間中も移籍は盛り上がっていく事でしょう。
という訳で今回は、京都サンガFC 2026/27 新監督どうなる考察&補強プラン展望を書いていきたいと思います!
【お品書き】
①2026ポジション分布
②曺監督の後任はどうなる?個人的に予想する3つの方向
③2026-27シーズンに向けた補強スタンスの展望と慰留問題(次回)
④ポジション別補強優先度考察(次回)
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①2026ポジション分布

【GK】太田、圍、ファンティーニ、村上
【CB】麻田、アピアタウィア、松田佳、永田、エンリケ、石田、鈴木
【SB】福田(右)、麻田(左)、須貝(左右)、飯田(左)、佐藤(左)
【アンカー】J・ペドロ、米本、福岡、尹、齊藤
【インサイドハーフ】J・ペドロ、米本、福岡、平岡、松田天、尹、齊藤、平戸、中野、G・バヘット本田
【WG】奥川(左右)、M・トゥーリオ(左右)、A・ソウザ(左右)、松田天(左)、酒井(左)、新井(左)
【CF】R・エリアス、M・トゥーリオ、A・ソウザ、酒井、D・シルバ、G・バヘット、長沢
②曺監督の後任はどうなる?個人的に予想する3つの方向
曺貴裁監督の退任……大袈裟じゃなく、ここの判断はクラブ史上最大の岐路になりかねないんですよ。良くも悪くも。
ただでさえ「長期政権の次は難しい」なんてフレーズは常識とも見なされている中で、特にサンガの場合は元々J1クラブとしての地位を固めているようなクラブの長期政権とは異なり「曺さんがいる間にクラブとして強くなれた」のか「所詮は曺貴裁の力でJ1に上がって残留出来たに過ぎない」のかはハッキリしていない……その答えはどっちにしたって、曺監督が去ってしばらくするまでわからないんです。それは監督交代がもっと早いタイミングで来ていたとしても、或いは26-27シーズン後やさらにその先まで曺体制が続いていたとしても、いつかは訪れる岐路だった訳で。
ただサンガも「曺貴裁の後」は真剣に考える必要がある。そのタイミングがいつになるかはわからないけど、確かな事として曺さんが永遠に監督やれる訳じゃないし。現スタッフの誰かが監督が引き継げるような準備をしておくにせよ、外部から呼ぶ時の基準やリストをしっかり準備するにせよ、そういう事はサ…
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2025年11月10日
まず、監督交代にあたって考えるべきは……満を持して登板するようなOBや、今を逃せばチャンスがない!みたいな名監督を呼ぶ場合(2011年に岡田武史招聘を試みた時みたいな場合)以外は、まず「基本的には現在の方向性を維持する」のか「方向性からガラッと変える」という2つの方向性のどちらを基本線とするのか……その選択によって大きく候補者は変わってきます。サンガとしては曺監督の就任が後者のパターンでしたね。
で、サンガの場合……曺貴裁監督体制では確固たるチームスタイルを構築する事ができていました。サンガの歴史の中で、固有のスタイルを持って一定期間戦えていたのは曺体制以外では2011〜2013年の大木武体制くらいなもの。そもそもサンガとしてはフロントは慰留したと語っているように26-27シーズンも曺監督にやってもらいたかった、即ちこのタイミングでの監督交代自体がクラブの第一希望ではなかった訳ですから、そこを踏まえると現在はあくまで"曺監督のスタイル"である現状のベースとなるスタイルをサンガのスタイルに昇華させたい、新監督にも現状路線の継続を選ぶと考えた方が自然かなと思います。
もちろん監督を変える以上は基本的には現状のスタイルをベースに新しいエッセンスを取り入れる、逆に曺監督体制での一部の要素を取り除くような小さな変更といったブラッシュアップをしていく事を目指すのは当然ですから、多かれ少なかれ変化は生じる訳です。ですとで端的に言えば…現在のサッカーって雑に二極化すれば"ペップ・シティ系統"か"クロップ・リバプール系統"に分かれると思うんですけど、明らかに区分としては後者だったサンガのベースがある中で、後者のタイプの監督にも色々なスタイルの監督はいるけれど、少なくともここで急に前者にカテゴライズされるタイプは呼ばないであろう…と。
そういう訳で、次期監督候補を3つのカテゴリーに分けて考えていこうと思います。
❶内部昇格
前述したように、クラブは基本的に曺貴裁体制のスタイルを大幅に変更する事は求めていないと思います。そもそもサンガとしては曺監督を26-27シーズンに向けて代えたいとは考えていなかった訳ですし、そもそもクラブには大木武体制の次の監督人事で大きくしくじった経験もありますし。その場合は内部昇格も選択肢の一つになるのでしょうが、内部昇格で監督を選任する場合、サンガで該当する人物はプレーオフ2試合で監督を務める吉田達磨ヘッドコーチか、もしくは曺監督と同じ2021年から入閣した杉山弘一コーチが候補になってきます。
スポニチの記事の「浦和の件に関係なく曺監督自身は退任のタイミングを探っていた」と書かれていた部分が本当なら、これは希望的推測ではありますが……退任セレモニーを見る限りは社長やGMとの関係が拗れたという訳でもなさそうですし、自身が去った後をどうするのか?みたいな話はクラブと少ししていた可能性もあるのかなと。まあ、だとしてもクラブとしてはその時期が前倒しになる誤算が発生した事になる訳ですが。つまり曺貴裁京都で仕事をしていたコーチを監督に据える事で、文字通り曺監督のスタイルを継続した上で、微調整しながら今のスタイルを丸く大きくしていく…と。サンガとしての理想形はそのプロセスで成功した広島のミハイロ・ペトロヴィッチ→森保一、川崎の風間八宏→鬼木達、大昔なら清水のアルディレス→ペリマンもそうですかね。そういう青写真を描いていた可能性もあるやも、と。
もしそういう話し合いが行われていたと仮定するならば……個人的には吉田コーチよりも杉山コーチが昇格するシナリオの方が可能性は高いのかな…と見ています。
吉田コーチはある意味では曺監督と同様に監督として志向するスタイルの哲学を強く持っているタイプの監督でして、そして曺監督と人間としては共鳴しつつも、目指すスタイルとしては大きく異なるんですよね。それこそ前述した例えで言うところの"ペップ・シティ"的なスタイルの方を理想とする監督ですし。逆に言えば、今季の入閣も「自分の不足分を補ってもらう」というところでの人選と考えると、人間的に信頼できてスタイルが全く異なる吉田コーチの招聘は腑に落ちる…と。
一方、杉山コーチはJ3優勝を果たすなど一定の成績を残した秋田の監督時代なんかは割りかし今のサンガと一定の親和性のあるサッカーではありましたし、曺貴裁京都を内部昇格の形で継承させるなら…曺貴裁体制の全てを知り、文脈を当事者として把握し、選手とも既に関係性を築いている杉山コーチという選択肢になってくるんじゃないかと予想しています。あと曺監督と吉田コーチの関係性ばかりフォーカスされますが、実は吉田コーチが2015年に柏で初めてトップチーム監督を務めた時にコーチとして入閣していたのが杉山コーチで、しかも杉山コーチは柏OBでもない上に吉田達磨の就任に合わせて柏に入り、吉田監督の退任に併せて1年で退任した…という背景もあったるするので、いわば吉田達磨案件とも言えるような人事で一緒に仕事をしていた経歴があるんですよね。そこの関係性を持っているという意味でも、今回は吉田コーチの方がサポート役として杉山監督に…みたいなシナリオは考えられるのかなと。
ただ…その場合はフロントと曺監督の話があんまりついていないという形になるんでしょうけど、内部昇格で継続路線を採る事を望むなら問題は「曺監督が浦和に京都のコーチ陣を連れて行くかどうか」なんですよね。
少なくとも梅崎司コーチは浦和に行くと思うんですよ。それは彼が浦和OBというだけでなく、そもそも京都のコーチに就任する経緯が湘南時代の師弟関係でもある曺監督に引退の挨拶をした際に「チャンスがあれば曺さんの下で学ばせてほしい」と頼んだところ、曺監督から「ちょうど選手の感覚を持ってる若いコーチが欲しかったから来れるならすぐ来てほしい」みたいなやりとりから入閣したそうなので(参照)、浦和の監督就任が決まった暁には随行する可能性が高いと考える方が自然でしょう。逆に吉田コーチは外部招聘した監督が体制の刷新を望まない限りは残りそうというか、少なくとも浦和に行くイメージはつかないんですけど、なんとも言えないのが杉山コーチで、杉山コーチは曺貴裁5年半の証人として後任監督なり残留コーチとして曺体制を継承する役割を担う可能性と、京都時代からの曺監督の右腕として浦和に行く可能性が両方ある。しかも杉山コーチ自体が浦和OBで、そもそも曺監督との関係も浦和時代のチームメイトで親しかった縁からサンガに来ていたりしますし。内部昇格に関しては、曺監督との間でスタッフを浦和に連れて行くかどうかを含めた「曺体制の後」の話を曺監督とクラブが事前に話していたかどうかが全てになるようには思います。
いずれにしても、吉田コーチの場合は候補の一人としてカウントはされていると思いますが、柏とのプレーオフの2試合はクラブとして加点材料にも減点材料にもするつもりは無いだろうなと見ています。吉田コーチ自身も、監督というよりはあくまで"曺貴裁体制のヘッドコーチ"という職務の全うを前提に戦っていたように見えるので…。
❷外部の日本人監督
外部の監督を招聘する時も基本的な基準は同じだと思います。内部昇格ほど曺監督のスタイルを継承する訳ではないですけど、ハイプレス・ハイインテンシティーを基調とした、スペイン型よりはドイツ型と言えるような監督を招聘する…という形になるでしょう。それが今の路線をより推進していく先鋭的なスタイルの監督を呼ぶのか、今の路線から若干調整するような監督を呼ぶのかはクラブのさじ加減ですが、まずは大枠で曺体制で培ったスタイルと一定の親和性がある事。現時点でのサンガスタイルはあくまで"曺監督のスタイル"ではありますが、ここを新監督で継続発展させる事ができればその時に初めて"サンガスタイル"として定着する……それが実現すれば今後の監督交代時の人選や育成組織の方針にも基準を作る事ができるので、サンガが目指しているのはその辺りだと思います。
加えて現在のサンガの強みは圧倒的なブラジル人選手のクオリティですから、外国籍選手の運用に長けている監督…という能力も新監督の人選に係る重要なファクターと言えるでしょう。その上でサンガとしてはユースとトップチームの連携であったり、ユース生の育成、登用に熱心な監督が来てくれれば尚良し…この部分は「そこもやってくれたら嬉しい」くらいのスタンスのクラブが多いですが、サンガとしてはクラブ規模を拡大する為の重要な局面ではあるので、関西にはガンバ/セレッソ/神戸というライバルがいる事を考えると、少なくとも「育成は二の次」的な監督は避けたい。特に曺監督がユース育成のところも何かと気にしてくれるタイプの監督でしたので、そこもクラブとして継続させたい部分のはず。
「大枠でのスタイル継続」「外国籍選手の運用に長ける」「アカデミーからの育成に熱心」…サンガが新監督に求める条件はこの3つでしょう。……みんなネタ的にその可能性を言ってますけど、長谷川健太ってちゃんとこの3条件を満たす人材ではあるんですよね。
長谷川氏と言えばガンバ時代やFC東京時代の堅守速攻のイメージが強いですけど、名古屋時代はどちらかと言えばマンツーマン守備を基調としたブンデスリーガ系統のプレーを志向していたところがあって(本人も名古屋時代からブンデスのクラブを特に研究するようになったり、3バックに変更するきっかけをスキッベ広島と公言したりしてた)、大枠の方向性では今のチームとの親和性もある。名古屋時代は対象となる外国人ストライカーが2023年を除けばことごとく怪我したので例外としてもブラジル人選手の扱いも上手い。育成に関してはもはや言わずもがなで、過去に率いた清水・ガンバ・FC東京・名古屋の全てで代表選手を輩出しており、特別扱いして無理に使う訳じゃないけど若手をピックアップするセンス、タイミング、胆力に長けている事は実績が証明済み。しかもACL経験も豊富に持っている…と。
長谷川健太さん「私も1回、ピッチの中に入っちゃって退場になりましてね…」
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年3月18日
←ピッチの中に入られたハセケン
ベンチ入り停止処分喰らって中国アウェイのとんでもないところにブチ込まれたハセケン→ pic.twitter.com/Lpv8Zx8JAX
同時に長谷川氏は今季やたらとサンガ戦の解説務める事が多かったですけど、いわばフラットな立場でサンガを定点的に見れていた…というところもあるんですよね。それは「就任が決まってから昨季の全試合を見た」みたいなものとは大きく異なるものですし(なんなら解説仕事でフロントと多少挨拶する関係になってるかもしんないし)。後は長谷川健太という大物監督の招聘は、クラブとしてのステータスみたいな部分を強制的に引き上げる、そういう前提をつくる…みたいな副次的な側面もあったりする。「長谷川健太あるんじゃね?ww」って結構ネタ的に言われたりしてますけど、サンガが求める条件や現在の状況を考えると結構現実的な案で、個人的には結構良いんじゃないかと思っています。曺貴裁監督の後ゆえに、強烈な求心力を持つ監督…というところも重要でしょうし。
他にフリーな監督と言うと……昨年のJ2で結果を残した増田功作氏であったり、2021年にサンガのU-18で監督を務めた志垣良氏なんかも挙げられるんでしょうが、サンガにとって「曺貴裁の次」というのはかなり慎重に進めないといけないはずなので、内部昇格以外でステップアップ系の人事はやらないと思うんですよね。逆にJリーグ経験のある外国人のフリーで言えばマチェイ・スコルジャやダニエル・ポヤトスなんでしょうけど、前者はいくらなんでも当てつけ感がある( )、後者は路線変更が急激。その辺りを踏まえると、他に可能性がある人材で言えば石井正忠氏であったり、現クラブを辞めた場合に限られますが長谷部茂利監督や城福浩監督はある程度現有戦力が持つ特色を踏まえた上で守備の原則を仕込んでくれる監督なので、この辺りの監督はリストには含まれているのかなと。
❸JリーグEuropeのデータベース…?
サンガの場合、やっぱり肝となるのは「長期政権を築いたあまりにも影響力の強い監督が辞めた」という事で。ここを踏まえると、次の体制で急激な変化をもたらそうとすると戸惑いだけが上回り、一気に転落・崩壊するリスクは否めないんですよね。だからこれまでの文脈を把握している内部昇格人事に一定の整合性があって、日本人監督を呼ぶにしても現在のスタイルとの親和性がある程度求められる。それゆえに、来日からイチからJリーグの選手情報も含めて覚えなければならない初来日の外国人監督はリスクが高いと考えられるケースが多い…と。
ただ、スタイルの観点で言えば…曺監督は元々ケルン体育大学で学び、同時にブンデスリーガマニアみたいなところがある人で、湘南時代も京都時代もその嗜好がそのままスタイルに反映されているところがありました。サンガではリバプールの名前も強調してましたけど、その時の監督はユルゲン・クロップだった訳でさもありなん。ここまで何度も言っているように、スペイン系かドイツ系で言えばサンガは明確に後者のルートを辿っているチームですし、基本方針を継続する前提で考えると少なくともスタイル面での条件は割と絞りやすいチームとも言えます。
それを踏まえると…ガンバ大阪がJリーグEuropeのデータベースを用いてイェンス・ヴィッシングを招聘し、高強度・ハイプレスのサッカーを体現しているところを参考にして、サンガもドイツ系、ブンデス系の外国人監督をJリーグEuroreを頼って招聘する可能性は少しあるのかなと。外国人監督を招聘するならばそのルートを使うような気はしています。それこそロジャー・シュミットをアドバイザーに据えた現在のJリーグの方向性にも合致しますし、現チームの方向性から大幅に逸れない監督をそのルートで求めてくる可能性は低く無いんじゃないかなとは感じますね。大熊清GMは色んなコネクションを持っている人なので独自ルートから人選してくる可能性も当然ありますが、外国人監督ならJリーグ経験者や独自のコネクションで引っ張ってくるよりはブンデス系の人材をそこから引っ張ってくる方が予想しやすいかなと思っています。
❹ウルトラC
…まさか森保一??いや、実際に上で挙げた条件は森保さん大体満たしてるんですよね。しかもサンガOB!ちょっと怪情報的な待望論もちらほら…。
まあ、実際問題として……サンガがどうこうというよりも、もし森保監督が26-27シーズンに合わせてどこかのクラブの監督に就任するならW杯前の時点で退任が決まり、W杯までに契約がまとまっている必要があるんですよね。おそらく現在の森保監督の立場は「W杯後に進退を決める」という立場だと思うので、仮にW杯後に日本代表監督を辞めてそこから交渉スタートとなると…話がまとまるのはどれだけ早くても7月上旬。新シーズンの開幕1ヶ月前ですし、そこまで待ってもし日本代表監督続投となったら監督選考が開幕1ヶ月前に振り出しに戻る。サンガが森保一を呼べるようなチームなのかどうか以前に、そのウルトラCはタイミング的に非現実的でしょう。
【「③2026-27シーズンに向けた補強スタンスの展望と慰留問題」「④ポジション別補強優先度考察」につづく】
いいですよぉ
ではでは(´∀`)