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何が原因だと言うのか…〜キリンチャレンジカップ2019 日本代表vsベネズエラ代表 マッチレビュー〜

代表戦から帰ってきたから暫くマッチレビュー書く気力が起きなかった。

 

どーもこんばんは

 

代わりにカラオケ行ってた。

 

さてさて、本日のマッチレビューキリンチャレンジカップ2019、日本代表vsベネズエラ代表の一戦です。

 

 

 

先週カタールW杯アジア2次予選に於いて、敵地で苦戦しながらもなんとかキルギスに勝利し、予選4連勝と4戦連続完封勝ちを収めた森保ジャパン。今日は移動による負担を考慮し、所属チームで試合に出場しているメンバーは招集せず試合に挑む事になったので、普段試合に出ない選手達にとっては待望のアピールチャンスという事になります。

ベネズエラは欧州組も組み込んだベストメンバーでの参戦。レギュラーになり切れていない選手達にとってはまさしく試金石以上の相手です。

両チームスタメンです。

 

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キルギス戦から招集メンバーを9人入れ替えた日本代表ですが、スタメンに関しては11人全員がキルギス遠征にも参戦したメンバーという事になりました。

本日は4-2-3-1では無くボックス型の4-4-2システムを採用。ツートップには浅野琢磨と鈴木武蔵を配置し、GKの川島永嗣コパ・アメリカを別とすればロシアW杯以来のスタメン出場となります。基本的には永井謙佑権田修一を除いては、キルギス戦のスタメンで抜けたメンバーのところにキルギス戦招集メンバーを加えた形になりました。

 

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本日の会場は大阪府吹田市Panasonic Stadium Suitaです。

 

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万博記念競技場に代わるガンバ大阪のホームスタジアムとして2016年にオープンした当スタジアムでの日本代表戦は2016年のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、2018年のコスタリカ戦に続いて3試合目。特にコスタリカ戦は森保ジャパンの初陣の舞台でした。国内最高峰の臨場感を誇るスタジアムで、森保ジャパンの真価が問われます。

本日は現地観戦!観戦日記はまた後日。

 

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最近の日本代表戦に停滞感を感じる時に多かったのは「パスは繋げるけれど前に打開出来ない」事でした。しかし今日はそもそも、細かいショートパスの時点で恐ろしいほどにミスのオンパレード。特に今日は後方からのビルドアップが絶望的に機能せず、更には左サイドの中島翔哉佐々木翔のフォローが皆無だった事もあって単騎突破でしか活路を見出せないどころか、ビルドアップもままならない状況で浅野と鈴木のツートップは裏抜けを狙うばかり。増えないチャンスと対照的にミスの数ばかりが増えていきます。

 

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そうこうしているうちに試合は8分、左サイドをベネズエラに崩されると、左ウイングのジェフェルソン・ソテルドが室屋成をステップで翻弄してセンタリングを上げると、中央で待っていたサロモン・ロンドンが頭で合わせてベネズエラが1点先制。

22分には中島のコーナーキックに佐々木が飛び込んで同点のチャンスを迎えましたが、これはGKウィルケル・ファリニェスに阻まれて同点ならず。すると30分、植田直通パスミスをきっかけにベネズエラに攻め込まれると、ジャンヘル・エレラ、ロンドンに完全にDFラインがズタズタにされてダルウィン・マチスに抜け出され、完璧に崩されてから折り返されるとロンドンに合わせられて0-2。

 

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悪夢は終わらず33分、ロベルト・ロサレスのクロスにエレラが頭で落としたところにロンドンが詰めて前半だけでハットトリック達成。38分にも柴崎岳のパスをカットされるとベネズエラの攻撃が始まり、またも左サイドを崩され、最後はマチスの折り返しにソテルドが合わせていよいよとうとう何と非常に4点目。

近年ワーストとも言える出来を見せた前半の日本代表。前半だけで4失点という65年ぶりとなる事実に直面したPanasonic Stadium Suitaはブーイングに包まれながら、悪夢のような45分が終わります。

 

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後半開始に辺り、鈴木を下げて代表デビューとなる古橋享梧、前半で脚を痛めた植田を下げて三浦弦太を投入します。

守備に関しては、前半は「余りラインを上げたくないタイプ」の植田と「ラインを上げたいタイプ」の畠中の間でズレが生じ、挙句どちらもディフェンスリーダーとしてのコントロールが出来ずに、そこに室屋…特に佐々木の拙さが噛み合って最悪の状態になっていました。しかしどちらもラインを上げようとするタイプの三浦と畠中で組ませ、ガンバでもラインコントロールを担う三浦配置してその役割を担えた事、ベネズエラが攻撃をトーンダウンさせた事で守備はある程度安定します。

 

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そして、今年のJリーグで最も株を上げた男と言っても過言では無い古橋の投入で攻撃は活性化。システムも中島をトップ下、原口元気を左、古橋を右に配置した4-2-3-1に変更し、65分には浅野を下げて永井謙佑、そして橋本拳人を下げて山口蛍を投入します。この山口投入が上手くハマり、中盤での守備面で力を発揮した事で柴崎の負担も軽減され、柴崎や中島も元ある能力の片鱗を取り戻せるように。

その結果、(ベネズエラがトーンダウンしたのはあるにしても)日本は攻撃のリズムを掴むようになってきて、それが一つ実ったのは69分でした。左サイドで中島からのパスを受けた永井がマイナスのボールを折り返しと、走り込んだ山口のミドルシュートが相手DFに当たってゴールに入って1点を返します。

 

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その後も日本は何度かチャンスを迎えましたが、ことごとくベネズエラDF陣やGKファリニェスに阻まれて届い3て…1点。結局反撃のゴールは山口の1点に留まり、後半は多少盛り返した感はあったものの惨敗は惨敗。森保ジャパン発足後のワーストとなる4失点を喫した日本は1-4で敗れ去ってしまいました。

 

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まず最初に前提として、ベネズエラは南米だからW杯になかなか出られないという背景があるだけで、ヨーロッパでプレーする選手も多い実力あるチームです。日本がベストメンバーで戦ったとて勝てる保証のない相手でしょう。その相手に実質1.5軍のメンバーで挑んだ訳で敗北自体は最初から十分に考えられた結果ですし、欧州からキルギスを挟んだ日本への移動を考慮すれば、海外組を日本に呼ばずに先に返した判断に関してもそこまで批判する必要のない事だと思っています。

ただし、それでも今いるメンバーで考えられるベストは他にも明らかにあったはずで、植田や佐々木の拙さを擁護出来る訳ではありませんが選手の配置についてはもっと考えるべきだったと思います。

前述の通りセンターバックは植田と畠中はタイプが合っておらず、それでいて吉田麻也のようにラインコントロールの統率を取ってズレを埋め合わせられるタイプでもない。中盤とツートップは明らかに動きが合ってませんでしたし、ありとあらゆる面でミスマッチが発生していました。大体、私が選手更新したマッチプレビューでベネズエラ戦の3バック採用を予想したのは「明らかに2列目の人数が少ない」というところによるもので、結局4バックやるならもうちょっと2列目呼んでおけよ…という気を抱いた事も確かです。結局、ボランチ井手口陽介を左ハーフで起用したりしてた訳で。

何というか、ありとあらゆるポイントが明らかにズレていた…そんな試合でしたね。今すぐ!みたいな勢いで、森保監督の解任を叫ぶ訳では無いですがこの試合に於ける森保監督の責任は大きかったのかなと。

 

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客席は途中から開き直ってました。

ではでは(´∀`)