Twitterと監督と〜京都サンガ新監督、中田一三氏に想う〜

「この国の今年のサッカー界、俺が面白くしてやるよ」

 

某有名サッカー漫画で、弱小チームを立て直すべく現れた新監督が開幕前に放ったコメントである。

 

「2019年、面白くできない方が難しいでしょ?!」

 

某現実世界で、混迷するチームを立て直すべく現れた新監督が大晦日にツイートしたコメントである。

言い回しやスタイリッシュ感などは別として考えれば、文面上の意味は似ている2つのコメント。コメントの主が悩めるチームの新監督に就任した者、というところも共通している。

 

前者は漫画とはいえ、サッカー界を面白くし、チームを盛り上げて飛躍させた。そのコメントは自ら実現させた。

 

後者もコメント自体は実現させている。

ただ決定的な違いというのは、「面白くした」のではなく今のところ「面白がられている」という事である。

 

前振り長くなりました。今日はそんなブログでございます。

 

どーもこんばんは。

 

 

 

現段階ではこのブログを何日に更新する事になるのかははっきりしていませんが、まあ1月中である事は間違いないでしょう。あけましておめでとうございます。

お正月期間、ゆったりまったりしながらTwitterなんかも見て色々な情報を追う日々…。

するとあれれ、我らが京都サンガの新監督中田一三氏がネットの荒波で凄まじいハードワークを繰り広げているではないか…。

 

 

 

31年目となった今年、終わりに近づいている平成という時代では日本に限った話ではありませんが私達を取り巻く情報の環境は大きく変化しました。今やスポーツチームはプロアマ問わずTwitterなどのアカウントを持ち、様々なPR活動を展開。それは個人でも同じで、今やTwitterInstagramといったSNSSNSの本来の意味以上に大きな影響力を持つようになりました。

もちろん、各クラブの広報さん達が創意工夫を凝らしたり、一個人にとっても気軽に考えなどを発信できる場になったり、人によってはそれが友情関係や仕事に繋がる事もあるなど、この情報文化の革命が及ぼした影響は恩恵の方が大きい事は確かです。このブログだってTwitterを使ってPRしたりしてる訳ですし。

 

 

 

ただ、その「繋がりやすくなった」影響は決して恩恵ばかりではない…近年では学校などでも口酸っぱく言われたりしてる訳ですが、それは決して個人情報などのプライバシーにまつわる話に限った事ではなく、基本的に自由な空間であるTwitterアカウントでも「ある個人の人間の立場」と「その投稿内容」にミスマッチが生じた時、個人に直接的な被害は無くても大きな不安というものが生じるようになります。

少し回りくどい言い方だったので伝わりにくいかもしれませんが、京都サンガFCのファン・サポーターが抱いているのはそれに近い感情なのではないかな、と。

冒頭で述べた通り、今日のブログテーマは12月6日にサンガの監督就任が発表されてから、まだ1ヶ月程しか経っていないにも関わらずTwitterで3回謝罪するなど界隈をザワつかせにザワつかせている中田監督の話です。

 

 

 

「監督がTwitterをやるな」とは思いません。決して現役監督がTwitterをやっているケースは中田監督だけではありませんし、Twitterの活用の仕方次第では中田監督自身のイメージアップだけで無く、サンガやJリーグへの注目を集める事が出来る可能性だってあります。今はそういう世の中ですからね。

 

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ただそれは、Twitterを使う人間がTwitterを上手く使える人間なら」という場合に限定した話であって、そうでない場合は逆効果にもなりかねません。

前述した「3回の謝罪」が何に対してなのかは色んなサイトでもまとめられたりしているのでここでは割愛しますが、その3回の騒動や年明け早々に中田監督が巻き起こした「武井壮事件」(武井壮さんは一切悪くないどころかむしろ多分被害者)だったり、それ以外の投稿を見ても、少なくとも中田監督はTwitterをやって得をする人間とは思えないのが今の実情です。

恐らく中田監督としては、「チームとしてプラスになる」と思ってTwitterでアクロバティックに活動しているんだとは思います。

本人なりに「サンガが強くなる為に」という事は色々考えてくれてはいるんだと思いますし、情報を小出ししていく事などへの賛否は一旦ここでの言及は控えますが、もし好循環を産む為のネットサーフィンなのだとしたら即刻考えを改めて欲しいというのが私の正直な感想です。

 

 

 

正直に言って、中田監督は知名度が高い人物ではありません。高校時代は小倉隆史中西永輔らと共に「四中工三羽烏」と呼ばれて輝かしい実績を残しましたが、プロとしてはトップリーグで「主力」と言えるほどに出場機会を得たのはアビスパ福岡での1シーズンとジェフ千葉での2シーズンのみです。

無論、プロに入るだけでもとんでもなく凄い事で、しかもそれだけでは無く計3シーズントップリーグでコンスタントに試合に出ていたという事は限られた人間の中でも更にごく一部の才能と努力を兼ねた人間にしか辿る事の出来ない軌跡である事は間違いありません。話の流れ的に批判的な口調になってしまいましたが、そこについては最大限にリスペクトされるべき実績です。

しかしそれと知名度の問題はまた別物である事もまた事実で、引退後は三重県地域リーグでずっと仕事をしていた為に若い世代の増えた今のサンガでは「監督就任の報で初めて中田一三を知った」選手も居たんじゃないかと思います。

また、Jリーグ高校サッカーを見ていて「中田一三」という人物は知っていても、前述のように引退後の中田監督はJリーグでは無く、JFLよりも下のカテゴリーでずっと仕事をしていたので、今のサンガの選手とは初めて一緒に仕事をする選手ばかりだと思います。なんなら、何人かの選手とはプライベートでの親交や挨拶程度の交流があったりするかもしれませんが、そもそも中田監督が現役を引退した2004年時点でプロサッカー界に入っていた選手は既に少数派になっている為、多くの選手とは初対面の可能性すらあるのではないでしょうか。

 

 

 

私は決して、「知名度が弱い事」と「多くの選手と初対面である事」を批判の理由にしている訳ではありません。知名度と指導者としての実力は関係ないものですし、初対面の監督なんて似たような事はサッカー界で無くても気に留める必要もないほど普通にある話。どちらも批判するような事では全くもってありません。

ではなぜ、この2つを今わざわざ持ち出したのか。それを今から説明します。

 

 

 

選手にとって、本来であれば「中田一三監督ってどんな人なんだろう?」というところから始まります。しかし今の時代、サンガ絡みのアンテナを張れば嫌でも中田監督のTwitterでのあれこれは耳に入るでしょう。チームもまだ始動していないので未だに出会った事もない選手もいるでしょうし、それでも知名度があるなら自分なりに多少の輪郭は掴めますが、それがある訳でもない。ただTwitterという場での中田監督の活動だけでしか選手の中の「これから自分達の監督になる人の人物像」をイメージ出来ないのです。選手側の立場になって想像してみてください。「あのTwitterを見て中田監督とどういう感情で初対面を迎えたらいいの…?」という点で、既に中田監督は見えにくい出遅れを喫してしまっているのではないでしょうか。

 

 

 

ある意味でこれは、今の時代だからこそ起こった歪みのような問題なのかもしれません。

中田監督にもTwitterをやるな、とは思いませんが、その前にまず自分はサンガの監督という立場である事を自覚すべきです。FC.ISE-SHIMAは中田監督自身が創立メンバーの一人ですから、根本的な意味で中田監督のチームと言えるでしょう。ですが2019年の京都サンガは中田監督のチームで在るべきだとしても、京都サンガは根本的に中田監督のチームではないのです。

ファン・サポーターを常に気にしてTwitterをやれ、とは思いません。ですがTwitterは選手やスタッフも見るものです。監督という立場にある以上、「このツイートを選手やスタッフはどう思うだろうか?」という事はプチプチのように押す事を止められない送信ボタンを押す前に考えて欲しいものです。

 

 

 

中田監督が就任した事やそのプロセス自体は、中田監督を批判するべき話ではありません。中田監督からすれば「オファーを出してきたのはサンガやん」という話ですから、その文句や批判は中田監督では無くフロントに言うべき話であって、以前更新したサンガの新体制に関するブログはその視点から書きました。中田監督の指導者としての能力に関しても、実績がない事はイコール判断材料が無いという事ですから、そこを批判するのも時期尚早と考えています。

ですが、だからこそ、Twitterに関しては言いたい事があったので今回はこんなぐちゃぐちゃな乱文をしたためさせて頂いた次第です。

 

 

 

書いてて疲れた。

ではでは(´∀`)