RK-3はきだめスタジオブログ

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嗚呼、混迷のガンバ大阪【前編〜不安と隣合わせで見つけた希望と変な声しか出なかった済州戦〜】

ギターの1弦が切れたら

「まあ、しゃーないか…」ってなるけど

 

ギターの6弦が切れたら

 

「はぁ!?」

 

って一瞬なりません?

 

どーもこんばんは。

 

切れるっていうより伸びちゃうのかしら

何回か6弦がお逝きになられた事あるんですが、未だにわからないです…。

 

さて、今日は色々ある日ですね!(ざっくり)

 

 

 

まずはEAFF E-1選手権、日本vs韓国

 

いわゆる日韓戦というやつですね。

勝った方が優勝という(ちなみに引き分けなら日本が優勝)なかなかに熱いシチュエーションです。

 

なんとか最後に初瀬くんデビューしてくんないかなー......ハリルー......ハリルー......

 

そして今日の夜からはクラブワールドカップアルジャジーラvsパチューカ

 

本田さん、グレミオ戦では無双状態でしたからね...。10月から代表には呼ばれてませんが、あれを見ちゃうとやっぱり大舞台では頼りになる存在なのかな、と思わせるには十分すぎるパフォーマンスでしたね。

 

 

 

で、今日……厳密には明日ですが、そのクラブワールドカップの決勝レアル・マドリードvsグレミオ

 

レアルは準決勝危なかったですよね...先制点を奪われたり、ことごとくシュートを止められ続けたのもありますが

アルジャジーラのキーパーが負傷退場となってすぐに同点になり、「あ、これはアルジャジーラも頑張ったけど万事休すかな…」なんて思ってたら代わりに出てきた第2キーパーも何本か決定機を阻止してたりして…

 

アルジャジーラのサポーターはきっと一生この試合を思い出しながらニヤニヤしたり、あの2点目がオフサイドじゃなかったら…!なんて思い出話を事あるたびにするんでしょうね......ガンバにとってはマンU戦、レッズならミラン、去年の鹿島のレアル戦みたいな試合を当該チームのファンとしてリアルタイムで観れたのは本当に素敵な体験なんだなー、と改めて思います。

 

…ちょっと柄にもないこと言ってみました。

テヘ☆

 

 

 

ですが

 

そんな

 

今日のブログの

 

内容は

 

 

 

そんな素敵なガンバの残念だった2017シーズンをファンとしての悔しさを押し殺して冷静に振り返ってみよう!という内容です。

 

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ちょっと前フリが長くなりすぎたけどね

 

前回のサンガ編のように何年も過去に遡ってという事はしなくてもいいので、今回はキーとなった試合に焦点を当てたりもしながら濃く濃く書いていきたいと思います。

 

というわけで私の長編サッカーシリーズ第2弾「嗚呼、混迷のガンバ大阪2017」

ぜひお付き合いくださいませ。始まり始まり〜

 

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黄金期と言われる西野朗監督体制の頃から

いや、なんならその昔、某元チェアマンから「消えてなくなれ!」なんて言われていた時代からも、オフシーズンの選手獲得においてのガンバは、比較的取られるより取る側のチームでした。

ガンバで主力だったにも関わらず退団した選手といえば、去就が流動的な外国人選手ガンバでの活躍を認められて海外移籍を果たした選手、或いは永島昭浩都築龍太新井場徹に代表される、監督との確執などガンバに居たくない理由がはっきりしている選手くらいのものでした。

 

ですので例えば、今騒がれている井手口陽介の海外挑戦はある程度ファンもサポーターも心の準備はできている方が多いと思います。それは宇佐美貴史(現・デュッセルドルフ)、堂安律(現・フローニンゲン)然り。(さすがに堂安くんの時はちょっと早過ぎるやろ...って気もしたけど)

 

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それだけに新スタジアム元年という記念の年でありながら無冠で終わってしまった2016シーズンを終え、来年こそは!となっていた矢先...ほぼ確定という噂は天皇杯の時から上がっていたとはいえ阿部浩之(現・川崎フロンターレ)大森晃太郎(現・ヴィッセル神戸)の移籍が発表された時は衝撃でした。

 

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長谷川健太監督のガンバに置いて、主にサイドハーフはこの2人と倉田秋の3人で回してきていました。

となると、2016年は藤本淳吾がパッとしなかった事も加味すると4シーズン両翼を担った3選手が、気がついたら倉田しか居なくなっていたというわけです。

2人が移籍した原因には色々と噂はありますがここでは触れませんが...なんにせよ、2017シーズンの戦力を編成する上でまず大きな痛手を背負ってしまうところから始まりました。

 

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従って長谷川監督は、今シーズンから新たなシステムを導入します。

 

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(ユニフォームが2015年版なのは許してね...)

ざっくり言えば、遠藤保仁を中盤の底に置いた4-3-1-2です。

昔からヨーロッパサッカーをよく見ている方なら03-04あたりの、アンチェロッティ監督初期の頃のACミランの形という表現がしっくりきます。

 

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遠藤はガンバのレジェンドであり象徴であることは永遠に不変ですが、昨シーズン辺りから守備面やフィジカル面での難点が露骨に出てくるようになりました。

しかし試合の流れを読む力、配球センスなどは健在であり、ゲームメイカー、またピッチ上の監督、精神的支柱としての存在感は未だ抜群であり、その遠藤を活かして難点をフォローするべく辿り着いた答が、遠藤の両サイドをサイドハーフではなく井手口と今野泰幸の3ボランチという形にしたこのシステムでした。

 

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井手口と今野は90分を通しての圧倒的な運動量、前への抜群の推進力を兼ね備えているため90分を通じて相手の攻撃の芽を摘んで前にも顔出ししていき、トップ下の倉田は元々何でもできるタイプの選手である事に加えて、それでいて運動量も豊富なため衛星のようにピッチを駆けていき、サイドハーフが居ないため空いたサイドのスペースにサイドバックのオーバーラップを促し、最後はFWや飛び出してきた倉田や今野が仕留める…

 

このシステムは理にかなって居ましたし、私自身「おぉー!」ってなりましたし、実際にACLグループリーグ第1節のアデレード・ユナイテッド戦では完璧というよりもシーズンもまだ始まっていないとは思えないレベルの完成度の高さを見せて試合展開で3-0で勝利しました。

 

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しかしこのシステムには1つ、大きな難点があります。

 

 

ボランチの誰か1人が離脱したら全てが成立不能になるのです…

 

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まず元々、このシステムは遠藤を活かすためというのが発想の元でもあるため、遠藤と同じ役割をできる選手はそもそもいないし遠藤が離脱すればその瞬間このシステムを使う意味はなくなってしまいます。

そして何より、このシステムは井手口、今野という日本屈指のボランチが2人いるからこそ初めて成立するもので、この2人の代役を探そうとしてもJリーグ全体を探したって殆どいないに等しいのです。

要はこのシステムはかなりの完成度であると同時に頼り過ぎることは中盤が誰か1人でも怪我するとアウトと危ない綱渡りをする事とイコールになってしまうのです。

 

 

 

長谷川監督もそのことはよくわかっていたのでしょう。スポーツと怪我は切っても切れない縁。それがこの3人でなかったとしてもこの4-3-1-2だけでACLもあるシーズンを1年乗り切れるかはわからない...

 

というわけでACL第2節、済州ユナイテッドでこの4-3-1-2を少し変形させたシステムを試しました。

 

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個人的に長谷川体制の5シーズンで1番首を傾げた布陣でした。

 

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長谷川監督はACLとリーグを並行して戦うにあたってシステムを2つ使えるようにしておきたい。3バックも併用していくために今日試した。」というような事を仰っていました。

 

それは確かにそうだと思います。わかります。わかります。

 

ですがサッカーを見ている方ならおわかりでしょうが3バックは見方を変えれば5バックとも言えます。

そもそもガンバが最初にトライした4-3-1-2...というより3ボランチシステムは、ボランチより前に3枚は居ないと攻撃は機能不全に陥り、チャンスメイクすらままならなくなってしまいます。

 

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この日のガンバに当てはめて言うと、当然チームとしての重心は後ろに下がってしまうし、それに例えば倉田がいい位置でボールを持ったとしても、必然的に倉田より前にはアデミウソンしかいない。サイドハーフもいない。

 

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となれば、済州のDFからすればアデミウソンだけマークについておけばいい、と言う話になるし、仮に中盤の選手が飛び出してきても人数は余ってるから十分にケアできてしまうのです。

 

であるならば、この3バックをするなら4-3-1-2の考えは1回捨て去る必要があったわけです。

 

試合は前半のうちに2点を先行され、後半は長沢を投入して2トップにするも時すでに遅し、追加で2点を奪われ、終了間際にアデミウソンのPKで1点を返すのが精一杯という1-4で文字通りの完敗でした。

 

先ほど、3バックを試しておきたいという監督のコメントには肯定の意見を記しました。

 

ですがACLのグループリーグというものは34試合あるJリーグと違い6試合で上位2チームを決めないといけません。

 

加えて、近年のACLでは豊富な資金力をバックに欧州・南米の代表クラスを獲得できる中国勢

の戦力が脅威的なレベルになっているので、ことさら韓国勢との勝敗はグループリーグ突破の可否に直結してくるのです。

 

すなわち、チェルシーでレギュラーを張っていたラミレスらのいる中国の江蘇がいる以上、済州に、しかも3試合しかないホームで勝つことは必至...

 

 

 

そんな試合でなんで実験なんかしてん... 

 

 

 

 

マンネリ化は昨シーズンから言われてはいましたが、この試合を境に本格的な終焉、そして迷走が始まっていったような気がします

 

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その後、井手口がこの試合で負傷してしまい離脱してしまい(その後井手口復帰のタイミングで入れ替わるように今野が負傷離脱)、4-3-1-2は一旦捨て、済州戦の3バックから遠藤アンカーは変わらずとも2トップにして今野、或いは井手口を下がり目のトップ下のような位置を取らせた3-3-2-2というような布陣に変更しました。

 

結果的にシーズン序盤は今野がスーパーコンノ状態になった事、堂安、初瀬亮といった若手が台頭してきた事、新戦力のファビオと三浦弦太センターバックコンビ、特に三浦が想像以上にハマった事もあり、ACLは結局この後1勝もできずに敗退してしまいますが、リーグ戦ではもはや何十年ぶりかという域のスタートダッシュに成功し、夏頃まで上位をキープしていきます。

 

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スタートダッシュに成功し、5月に第12節のサガン鳥栖戦に3-0と快勝したガンバは一時的とはいえ首位にも立ちました。

 

この時私はジョークのような感覚で

 

「いつもスタートダッシュ失敗して夏場で盛り返すしなー。今回いつもの逆で、夏場に失速したらどないしよー♪」

 

...この時期、同じようなジョークを並べたガンバファンは私以外にも多くいると思います。

 

皆で一緒に叫びましょう。

 

まさかあんな事になるとは......

 

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というわけで、前編はここまで!

多分次の記事は今日の日本代表、クラブワールドカップの事に加えて、明日観に行く予定の布袋寅泰さんのライブのことを書くと思うので、1記事挟んでから中編を書こうと思いますので、どちらもよろしくお願いします!

Don't let me down my sweet baby Bambina ♪

 

...バンビーナ、ギターで練習しましたけどあんなんギターソロ絶対弾けへん...

 

ではでは、また(´∀`*)

 

 

 

P.S.

4-3-1-2のくだりの辺りから下書き保存をしていなかった私。一度書き上げた後全部消えました...。ほぼほぼ半壊...。