妙〜JリーグYBCルヴァンカップ決勝 柏レイソルvsFC東京 マッチレビュー〜

晦日のお夜食。

 

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どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューJリーグYBCルヴァンカップ決勝、柏レイソルvsFC東京の一戦です。

 

 

 

色々ありながらも進めてきた2020年のJリーグカレンダーもようやく今日が最終日。当初は11月に開催予定だったルヴァン杯決勝ですが、柏に新型コロナウィルス感染者が多数出た影響で今日に延期になりました。結果的に初の平日開催、初の1月開催、初の年跨ぎ開催、そして初の新国立でのJリーグ主催試合(天皇杯JFAの主催試合)……初モノ尽くしの決勝戦になりましたね。

対戦カードは柏vsFC東京。ソリッドな戦い方をする両チームですが、柏はJリーグMVPを獲得したオルンガを中心とした破壊力のある攻撃力、FC東京は持ち前の堅守速攻で準決勝では今季チートと呼ばれた川崎を撃破しました。それぞれのストロングポイントを持つ両チームの対戦、ネルシーニョvs長谷川健太というJ1での通算勝利数トップ5に入る二人の監督対決にも注目です。

両チームスタメンです。

 

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柏は前日練習を欠席し、今日の試合の出場が危ぶまれた古賀太陽が決勝に間に合いました。また、右サイドバックに入った川口尚紀は10月31日の第25節清水戦以来の抜擢です。センターフォワードにはJリーグMVPで中東への移籍も報じられたオルンガも入っています。

林彰洋、ディエゴ・オリヴェイラなど元々怪我人の多かったFC東京は更に高萩洋次郎も欠場。そんな中で右ウイングには今シーズン途中出場がメインだった原大智が抜擢され、ACLから採用している森重真人をアンカーに置くシステムを継続しています。

今日のベンチに入った36選手のうち、ルヴァン杯優勝経験があるのは柏が大谷秀和(2013)と山下達也(2017)、FC東京森重真人(2008)と丹羽大輝(2014)の2人ずつ。優勝はならなかったものの柏のベンチに入った呉屋大翔も決勝戦出場の経験があり、2016年の決勝では呉屋、丹羽が現在FC東京の長谷川監督と共にガンバ大阪の選手として決勝に出場しています。また、ネルシーニョ監督は2013年、長谷川監督は2014年に監督として優勝を果たしました。

 

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本日の会場は東京都新宿区、国立競技場です。

2014年5月6日のヴァンフォーレ甲府vs浦和レッズを最後に建て直しに突入した国立競技場。前述の通り天皇杯JFAが主催する大会なので、「新国立」でのJリーグ主催試合は初めてとなります。ちなみに、旧国立競技場で最後の決勝となった2013年大会の王者は柏で、監督もネルシーニョ監督でした。

また、改修前の旧国立競技場は柏にとってもFC東京にとっても準本拠地と言える扱いのスタジアムでした。

 

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手堅いチームとして知られる2チームの対戦ではありましたが、少し予想とは異なり立ち上がりから両チームともアグレッシブに攻め込むオープンな試合展開になります。開始5分はFC東京が攻め込み、しかしそこからは柏がペースを掴む時間が増えたように見えましたが16分、ハーフェーライン付近でボールを受けたレアンドロが左サイドをそのまま独走。一人抜き去ってからカットインしていくと、そのまま最後まで一人で決め切ってFC東京が先制。

 

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1点をリードしたFC東京はラインを下げてブロックを組み、早速セーフティーファーストな布陣を敷きます。逆に当然柏は攻め込んでいこうとする訳ですが、FC東京の守備網に引っ掛けられて鋭いカウンターを喰らうというなかなかに悪循環的な展開に陥っていきました。

 

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しかし前半終了間際、柏はコーナーキックの混戦からGK波多野豪が掻き出したこぼれ球に瀬川祐輔が詰めて柏が前半終了間際に同点に追いつきます。前半の残り時間はそのまま柏ペースの時間が続いて前半終了。1-1で後半に向かいます。

 

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後半も試合の流れは前半終盤の流れが引き継がれる形になり、押し込む柏とカウンターを試みるFC東京の構図になります。後半は柏が立て続けにチャンスを作る時間が増えたものの、オルンガ、江坂任クリスティアーノの強力な前線に良い形でボールが入らず。逆にシンプルに攻撃を完結させにくるFC東京は66分にレアンドロがFKを蹴りますがポスト直撃。

 

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するとFC東京は67分にアダイウトン三田啓貴を投入します。迎えた74分、ロングボールとルーズボールが連続したところで柏側が中途半端な対応になってしまったところを永井謙佑が反応すると、エリア内に転がった50/50のボールをアダイウトンが脚を伸ばして強引にシュート。これがゴールに吸い込まれてFC東京が勝ち越し!

 

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柏は78分に三原雅俊、神谷優太、呉屋大翔の3人を一気に投入し、86分には仲間隼斗もピッチに送り込んで猛攻を仕掛けます。リーグ閉幕から時間が経ってからの試合というイレギュラーな部分も重なり、特にACLもあったFC東京は脚を攣る選手が続出するなど消耗戦さながらの展開に。しかし柏のパワープレーも精度に欠けて決定的なチャンスまで作りきれないまま試合終了!2-1で勝利したFC東京が2009年以来11年ぶりとなるルヴァン杯を制し、東京に本拠地を置くチームが新国立競技場で最初のルヴァン杯王者となりました!

 

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FC東京が実に戦略的に試合を進めた印象でしたね。なんというか…今日に始まった事じゃないのに、森重アンカー起用が今日への伏線にすら感じるほど。森重、渡辺剛、ジョアン・オマリの守備でのトライアングルが抜群に機能していました。渡辺とオマリで上手くオルンガを抑え込み、パスの供給源である江坂とクリスティアーノは中盤できっちり潰す……オルンガが大きくフューチャーされて言われると思いますが、そこだけでなく江坂とクリスティアーノのところまで完璧に潰したのが大きかったですね。レアンドロ永井謙佑の個人能力や守備での献身も欠いてはならない要素だったでしょう。

柏の視点に立てば、FC東京の戦略でもあったのかもしれませんが…「ボールを持ててしまった事」がかえっていつものリズムを崩した形に繋がったのかもしれません。元々は低いブロックからロングカウンターで攻撃を作るチームですし、本来なら前の3枚がもっと前に向かって走りたいところでしたが、そこで減速せざるを得なかった、スペースが無くなったのは非常に痛かったのかなと。

同時に、スタメン起用の妙もあったと思います。勿論どちらが良い、どちらが駄目という訳ではありませんが、柏が現状のベストメンバーを起用した一方でFC東京の長谷川監督はアダイウトンをあえてベンチに置いてきました。この手法は別に今日が初めてでは無いにしても、あの時間帯で元気なアダイウトンを入れた事で得点のみならず、柏の選手を大きく消耗させる効果に繋がったと思います。見応えのある試合でした。

 

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さて、今日でJリーグの2020年のカレンダーが全部消化されました。Jリーグのみならず世界中にとって未曾有の事態となった2020年、なんとか全日程を終わらせてくれた事に感謝しかありません。

 

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ルヴァンにクリームチーズ挟むのクソうまい。

ではでは(´∀`)