くにたち!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第10節、FC東京 vs 柏レイソルの一戦です!
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今季は両チームとも新監督を迎え、新時代の到来を渇望しながら新シーズンを迎えました。そんなシーズンも今日で10試合目。ここまでを経て、新時代を目指した両チームの旅路には明暗が分かれています。
松橋力蔵新監督の下で新たに3バックにもトライし、2月の3試合は2勝1敗と悪くないスタートを切ったように見えたFC東京ですが、3月以降は2分4敗。しかも6試合で2得点かつ、2-2で引き分けた第8節東京V戦以外は全て無得点。新潟で攻撃サッカーで結果を出した松橋監督を迎えて攻撃的なスタイルを目指しながらも得点力不足に陥るという悔しい状況を過ごしています。一方の柏は、新たにリカルド・ロドリゲス監督を迎え、彼のスタイル的にした大型補強も実施。その効果は劇的な程に現れ、今季のJ1の中でも最もホットなチームとしての視線が注がれています。とはいえ、スタートダッシュは時として序盤の波の流れに乗っただけ…ということに繋がる時もある。そうならない為の方策、勝利がここからの柏に求められる部分でしょう。
同じくポゼッションサッカーへの転換を目指しながら、その道のりは対照的な両チーム。金J、国立競技場。成長で相対する結末はどちらに転ぶのでしょうか。両チームスタメンです。
両チームとも3-4-2-1を採用するミラーゲーム的な構図のメンバー構成となりました。
前節は岡山に敗れたFC東京は岡山戦からのスタメン変更は左CBをエンリケ・トレヴィザンから岡哲平に入れ替えた一人のみ。岡は第7節川崎戦以来の先発となりました。また、ベンチには長友佑都が第6節FC東京戦以来の復帰を果たしています。
前節G大阪戦は完勝と呼ぶべき内容で勝利した柏はメンバーを二人変更。今日は原田亘がスタメンに復帰し、熊坂光希とコンビを組むボランチには今季初先発となる山田雄士が名を連ねました。
本日の会場は東京都新宿区、国立競技場です。
今日は金Jとしての国立開催となりました。今年は9月に国立競技場で世界陸上が行われる事もあって、今季の「THE国立DAY」は4〜5月に集中。先週のヴィッセル神戸vsアルビレックス新潟戦に始まり、2ヶ月で一気に8試合を開催。Jリーグ公式戦が行われない週は2回しかなく、その2回もSnow Manのコンサートと陸上大会が行われるので、日本スポーツ振興センターからJリーグも参画するジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメントに運営事業が託された初月から忙しいスケジュールになっています。
新国立競技場になって以降、FC東京は8勝1分と圧倒的な成績を残していましたが、昨年の第36節で町田に敗れた事で新国立無敗記録はストップ。とはいえこの試合は町田のホームゲーム扱いだったので、新国立でのホームゲームは未だ無敗です。一方の柏は新国立のリーグ戦は初めてですが、旧国立競技場時代は年2〜3試合ほど使用する準本拠地としていました。何より、国立でのFC東京vs柏レイソルというカードは2020年ルヴァン杯決勝の再戦。FC東京が新国立での強さを誇示するか、柏が川崎に敗れた天皇杯決勝の分も雪辱を晴らすか、注目です。
🔵🔴
— FC東京【公式】 #東京が熱狂 (@fctokyoofficial) 2025年4月11日
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前節の柏は対戦相手だったG大阪がある程度割り切った守備を見せていた事で悠々とボールを回せる状況になっていましたが、今日のFC東京は柏を相手にハイプレスを徹底し、そこからスピードのあるシャドーを活かしたショートカウンターを狙う姿勢を明確にしていました。立ち上がりから前線にボールを入れたところからシャドーがラインブレイクを試みる場面が目立ったFC東京は13分に持ち上がった岡哲平がミドル、20分には柏がロングボールの対応に手間取ったところを狙った俵積田晃太がダイレクトで狙いますが、いずれもGK小島亨介がセーブ。
対する柏も、FC東京のプレスを前に上手く前進しにくい時間が続きながらも焦れずに中盤でボールを動かしながらチャンスを伺います。21分には右サイドからのパスを受けた小泉佳穂が決定的なシーンを迎えるも木村誠二のナイスカバーに阻まれて得点には至らず。
とはいえ、柏も焦れずに粛々とボールを動かしながらFC東京を走らせるようなビルドアップと前進を続けた事で、FC東京は押し下げられる形になり、ショートカウンターを狙いたかったところがロングカウンターの距離感になってしまうような状況に追い込めた事で、前半の中頃からはFC東京がなかなかボールを奪っても前にアプローチできない状況が生まれていきます。
しかし先制したのは一時は苦しい時間に突入したかと思われたFC東京でした。
低い位置でボールを持たざるを得なくなったFC東京は、じわじわと押し込んでくる柏の包囲網を縦よりも横、ワイドに長いボールを蹴り込みながら柏の守備のポジショニングに間を作るようにアプローチしていきます。そんな中で左サイドからカットイン気味に持ち出した俵積田がシュート性のボールを入れると田中隼人が処理しきれず、そのボールに反応した仲川輝人が押し込んでFC東京先制!仲川は今季初ゴール。
個の仕掛けが違いを作る#俵積田晃太 サイドから攻略⚡️
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月11日
最後押し込んだのは #仲川輝人
🏆明治安田J1リーグ第10節
🆚FC東京×柏
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流れを取り戻したFC東京はその後も安齋颯馬のFKがポストを叩くなど追加点のチャンスを迎えます。柏も前半アディショナルタイム、久保のクロスに垣田が反応しますが、ここも木村のカバーに遭ってシュートはヒットせず。
前半はFC東京のリードで終えます。
後半はほぼほぼ柏のペースになっていました。
柏はWBがワイドにポジションを取りながら、ビルドアップのラインを高いところに設定した状況でボールを展開。そこからサイドのスペースを見出して果敢にクロスを入れ、それに対応できる選手として58分には木下康介も投入しますが、FC東京も5バックで中央を固めてどうにか柏の攻撃を跳ね返し続けます。
ジエゴと仲間隼斗を投入してきた柏に対し、FC東京は60分にマルセロ・ヒアン、70分に遠藤渓太と小泉慶を投入。マルセロを頂点に遠藤と佐藤のシャドーコンビでカウンター狙いの姿勢を明確にしながら柏の攻撃陣に対峙する構えを見せていきました。
終盤に入るとFC東京は守備固めとして木本恭生、そして長友佑都を投入。柏も細谷真大を投入し、細谷と木下の後ろに小泉と仲間が控える攻撃的システムで同点を狙うべく猛攻を仕掛けます。
FC東京が遠藤と小泉慶がそれぞれカウンターでの好機で追加点を取り切れずにいると、柏も87分に小泉佳穂が抜け出してループシュートを放ち、直後にはクロスから中に入ったジエゴが合わせるもGK野澤大志ブランドンの正面へ。
アディショナルタイム、柏は小泉のロングボールに抜け出したジエゴが取り返すと、このボールに反応した木下にゴール前で特大の決定機到来。この場面はFC東京守備陣の懸命のカバーもあってなんとか阻止しましたが、その直後に右サイドのスローインから熊坂が折り返すと、木下が脚を伸ばしてゴールにねじ込み柏が劇的同点ゴール!!!!
さすがストライカー!
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月11日
土壇場で値千金の同点ゴールは #木下康介
クロスに足が伸びてきた
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🆚FC東京×柏
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後半は攻め続けて攻め続けた柏。その執念が最後の最後に実り、金曜の国立を舞台にした死闘は1-1のドロー決着!柏はこれで5試合無敗。一方のFC東京は茫然自失の光景を見て7戦未勝利となりました。
大前提として今季の柏はやりたい事、やるスタイルがハッキリしていて、それがチームにきちんと浸透もしているチームです。それゆえに採った策か、前半に関してはFC東京はゲームプランはハッキリと持ち合わせていて、それを遂行することは出来ていた45分だったと思います。
基本的にFC東京はボールを早めに前に入れつつ、そこに合わせてハイプレスをしっかりと仕掛けていくこと、柏は攻撃時にはワイドなポジショニングを取ってくるので、なるべく早い段階でボールを奪い、選手の脇のスペースが閉じ切れていない間に佐藤、仲川、俵積田の3人でショートカウンターを成立させること…そういう意味では前節のG大阪とは異なるベクトルでの対柏としてのスタンスを明確にしていました。柏が焦れずにボールを動かし、バックパスも挟みながら一定のラインの高さは守った上でのビルドアップを徹底してきたことで、ショートカウンターを繰り出すには距離が長すぎる形になってしまう不利な状況は生まれてしまっていましたが、その中でも前半のFC東京は割り切りながらも得点までのビジョンはある程度持てていて、その上で1点をもぎ取ってハーフタイムを迎えたわけで、この試合に臨む上でのFC東京の準備は悪いものではなかったと思います。
一方で、前半の展開は結果的にFC東京が先制出来たとはいえ、柏にとっても「いつもより高い位置を固定できれば相手はロングカウンターしかできない」というサンプルを与えた形にもなって、カウンターのリスクを除けばラインを上げるデメリットは今日のFC東京辺りならそんなに大きくないという推察にも繋がっていました。
基本的に柏はボールを保持している時も後ろの幅を使おうとするタイプのチームですが、今日に関しては最終ラインとは別にビルドアップの最終ラインみたいなものも設定しているように見えましたし、それは今日の小泉、熊坂、山田辺りのポジションにも表れていたのかなと。柏も終盤はクロス攻勢的な攻め方になっていましたが、ビルドアップの最終ラインを高いところで固定して、そこからボールを動かすシステムは後半はがっちり構築していたので、FC東京がどれだけ跳ね返したとて小泉や熊坂が回収して同じ事を繰り返せる状況を作れていた。そういう意味では同点弾というよりも、後半に前がかりになった柏を相手に何度か訪れたカウンターのチャンスを仕留められるかどうかFC東京の運命を左右した側面はあったのかなと。
FC東京からすれば、戦略としてはそれなりに機能したけれど、時間経過と共に完成度の差でどんどん立場が苦しくなっていって、光の糸を垂らされたような数回の瞬間を捕まえ切れなかった…その結果の、といったところでしょうか。
【J1第10節分のうれしはずかしじゅんいひょうのコーナーはガンバ大阪vs名古屋グランパスのマッチレビューページに記載しています。】
国立からディズニーランドって40分くらいでいけるのな
ではでは(´∀`)