川崎球場詰めかけた〜
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第5節(延期分)、川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノスの一戦です!
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ある意味では似た状況でいて、対照的な状況の2チームだと思います。
川崎は黄金期を築くなど長期政権を築いた鬼木監督体制にピリオドを打ち、新たに長谷部茂利監督を招聘。マリノスは監督交代自体は2年連続ですが、長く続いたポステコグルー路線からの方針転換を図り、新たにスティーブ・ホーランド監督を迎えて新時代を狙いに行きました。そういう意味では両チームとも、今季の位置付けは似たところにあったように思います。
しかしACLでは両者共に素晴らしいパフォーマンスを見せてサウジアラビアラウンドへの進出を決めた一方、リーグ戦では引き分けが多いものの敗北はメンバーを入れ替えた京都戦のみと好調の川崎に対し、マリノスは深刻な得点力不足に苦しみ僅か1勝という状態です。サウジアラビアを前にミッドウィークに行われる神奈川ダービー。かつて黄金時代、2トップ時代を謳歌した両チームの一戦は、川崎の進化が輝きを放つか、マリノスの改革が光を掴むか、どちらの結末に転ぶのでしょうか。
両チームスタメンです。
中2日で今日の試合に挑む川崎は全試合に先発している選手が誰もいない事実が証明するように試合毎にメンバーを入れ替えていますが、前節町田戦からはマルシーニョと河原創のみ残してスタメンを9人変更と大幅に入れ替えてきました。その中でも瀬川祐輔、大関友翔、小林悠が今季初スタメン。特に大関はJ1発スタメンで、負傷離脱していた小林は今季初出場となっています。
マリノスは前節東京V戦からの先発変更は2人。今日は山根陸とヤン・マテウスがそれぞれスタメンに復帰しました。負傷者も目立つ中、今日の試合はベンチに松原健が第4節湘南戦以来の復帰。一方、今節での復帰が示唆されていたアンデルソン・ロペスはベンチ外となり、喜田拓也も今節は欠場となっています。遠野大弥は古巣対戦です。
本日の会場は神奈川県川崎市、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuです。
この試合は4月18日に公開される映画「僕とロボコ」とのコラボ企画として選手にコスプレまでさせた宣伝ポスターも話題になりましたが、キックインセレモニーには川崎市出身の作者である宮崎周平氏、試合前の選手紹介は声優として出演するチョコレートプラネット松尾駿が務めます。
今日はルヴァンカップ2回戦の一部カードも開催されますが、第5節の延期分として開催されるこのカードはリーグ戦としては今日唯一行われる試合です。2強時代の様相を呈していた時代にはこのスタジアム、このカードが2度も開幕カードに選ばれたりしていました。等々力の地を再び両者が時代を掴む足掛かりにすることはできるのでしょうか。
🐬Match Day🐬
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2025年4月9日
🏆明治安田J1リーグ 第5節
🆚#横浜F・マリノス
🗓4/9 19:00キックオフ
【広報】 #frontale #Jリーグ pic.twitter.com/4CcGxjUJUC
開始4分にマリノスにアクシデント。川崎のファーストチャンスで抜け出した小林と交錯したジェイソン・キニョーネスがいきなり負傷退場となり、トーマス・デンとの交代を余儀なくされたところから試合が始まります。
早々に守備の再編を余儀なくされたマリノスに対して積極的に仕掛けた川崎は7分、ヤン・マテウスの横パスをカットした伊藤達哉が左サイドのマルシーニョに展開すると、マルシーニョの折り返しが相手に当たってディフレクションしたボールに走り込んだ大関が押し込んで川崎先制!レンタルから復帰した大関のJ1初ゴールで、マリノスが混乱状態にある間に仕留める事に成功します。
カウンター完結
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
3列目から見事な飛び出しを見せた #大関友翔
今季初スタメンで嬉しいJ1初ゴール‼⚽
🏆明治安田J1第9節
🆚川崎F×横浜FM
🆓#DAZN LIVE配信中#Jみようぜ #Jリーグ#川崎F横浜FM pic.twitter.com/jCOyr7hr84
マリノスもキニョーネス負傷退場による混乱が落ち着いた後は高い位置で中盤がボールを持てるようになり、そこからサイドに振ることで攻撃のリズムを作る事はできるようになっていきました。川崎も長谷部監督のチームらしい統率された守備体系でマリノスの攻撃に対峙した事で決定機に繋がるような場面は与えずに守れていましたが、この時間は川崎陣内でマリノスがボールを動かす時間が続き、川崎はラインを押し下げられていく格好に。
マリノスは20分に植中、24分には永戸がミドルを放つも、いずれもゴールを割るには至らず。
川崎もカウンターを仕掛ける機会はありましたが、前半は高い位置を最終ラインとしながらコンパクトな陣形でボールを動かせていたマリノスが川崎を押し込むようにプレーし続けていきました。
41分、右サイドで粘った井上健太がどうにか密集地帯を抜け出すとヤンマテウスがフォロー。そのままカットインで持ち込み、エリア外から左脚を振り抜くと相手DFが視界を遮る形でゴールに吸い込まれてマリノス同点!マリノスは4試合ぶりのゴールに。
股の間をスルスルと
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
同点ゴールは #ヤンマテウス
自らドリブルで持ち込み左足一閃🔥
相手DF2人の股をすり抜けゴールネットへ!
🏆明治安田J1第5節
🆚川崎F×横浜FM
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前半終了間際には川崎にPK獲得と思われるシーンが訪れましたが、VAR介入の結果ファウルの前にオフサイドを取られてPKには至らず。
前半はマリノスが川崎を制圧したような試合展開で1-1で後半に向かいます。
川崎は後半からマルシーニョと河原を下げて脇坂泰斗と山本悠樹を投入。
後半の川崎は中盤に山本と脇坂というボールを落ち着いて動かせる2人の投入でボールキープの時間とサイドでの幅を確保できるようになり、マリノスペースだった前半を翻して川崎の方が望む形でボールを回せるような展開に。ただ前半よりもスペースの総量は増えた事で、マリノスもボール奪取時にそのスペースをしっかりと狙う形で仕掛けてくるなど、前半と比べると縦への動きが多い立ち上がりになりました。
川崎ペースで進みながらも、マリノスも速さと鋭さは見せる緊迫した展開の中で迎えた67分でした。右サイドのスローインから中央のセサル・アイダルにパスが渡ると、アイダルが少し持ち出してコースを作ってから左脚一閃!衝撃的なロングシュートはそのままゴールに突き刺さり、川崎が目の覚めるようなゴラッソで勝ち越しに成功!アイダルもこれが初ゴールという事に。
サポーター驚愕の一撃!
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
勝ち越しゴールは #セサルアイダル
等々力の地を這う強烈なゴラッソ🔥
🏆明治安田J1第5節
🆚川崎F×横浜FM
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キニョーネスの負傷退場以外で交代カードを使っていなかったマリノスは73分に井上を下げて天野純を投入。ホーランド体制で多い天野を1.5列目的に起用する布陣で遠野を再び中盤に戻します。
マリノスはサイドから攻略を図り積極的にクロスボールを入れながら打開を図るも、川崎のDFラインを前に崩し切るまでには至らず、責めあぐねる時間帯が続いていきました。そして試合は壮絶なるアディショナルタイムへ…。
衝撃のドラマは89分から幕を開けました。右サイドでボールを持ったヤン・マテウスがインサイドでボールを運ぶと、大外をオーバーラップで駆け上がった宮市亮がクロス。ゴールから遠いところにいた植中のバイシクル気味のシュートはミートしませんでしたが、そのボールに反応した天野が押し込んでマリノス同点!
更にマリノスは畳みかけます。アディショナルタイム、山根が粘って左サイドの遠野に繋ぎ、左サイドでの密集地帯から再び山根が抜け出してクロス。飛び込んだ植中はチョン・ソンリョンとの交錯の末にシュートは打てませんでしたが、こぼれ球に反応したヤン・マテウスが押し込んでマリノス逆転!!!得点が取れずに勝ち切れず苦しんだマリノス。それが川崎を相手にシーソーゲームを打ち勝って勝利へ!!
まだまだ終わらない“神奈川ダービー”
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
終盤に横浜FMの意地💪#天野純 こぼれ球を値千金の同点ボレー!
🏆明治安田J1第5節
🆚川崎F×横浜FM
🆓#DAZN LIVE配信中#Jみようぜ #Jリーグ#川崎F横浜FM pic.twitter.com/fOmAA8B4Xw
これぞダービー!
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
川崎Fがまさに土壇場での同点劇🔥
CKから #高井幸大 の高いヘッドが突き刺さる!
🏆明治安田J1第5節
🆚川崎F×横浜FM
🆓#DAZN LIVE配信中#Jみようぜ #Jリーグ#川崎F横浜FM pic.twitter.com/VXpnBZRobn
かと思われた刹那、ドラマはまだ終わりませんでした。
マリノスは松原の投入で守りを固めに入りますが、マリノスの3点目の際にVARが介入した事で加算されたアディショナルタイムのアディショナルタイムに川崎がCKを獲得。脇坂のCKはファーに飛び、ニアに走る仕草からファーに駆け出した高井幸大がフリーでジャンプ一発、頭ひとつ抜け出したヘディングシュート!!ネットに吸い込まれてなんと川崎が同点に!!!
逆襲のトリコロール!
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年4月9日
最後の最後に待っていた壮絶なドラマ🔥
クロス飛び込みに飛び込んだ植中朝日
最後は #ヤンマテウス が逆転ゴール‼
🏆明治安田J1第5節
🆚川崎F×横浜FM
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衝撃的な試合展開、衝撃的な結末……あまりにも壮絶なドラマは、両チームにとって異なる後味の痛み分けと呼ぶべき結果となりました。
強烈なゲームでしたねぇ……壮絶なるアディショナルタイムでしたが、試合としても見応えのある展開でした。
前半はマリノスのゲームでした。キニョーネスの負傷退場に伴う守備再編の混乱を上手く突かれて先制点を許したとはいえ、4-4-2のブロックを高い位置で維持できた事、その上で中盤で上手くボールを動かしながらサイドにボールを振れていた事で、じわじわと前進しながら川崎を制圧する事が出来ていたと思います。あのライン設定とコンパクトさを維持できていたので、川崎にボールが渡った後も即時奪回が可能になっていましたし、川崎を自陣に張り付かせるような状態を作れた。川崎も相手に押し込まれた時の対応としての守備は悪くなく、その証拠にマリノスは押し込んでいた割にはアタッキングサードを打開するような場面は作れなかったという側面もありましたが、あれだけ押し込まれると川崎としてはやっぱり苦しかったなと。
逆に後半はハーフタイムの修正とキックオフで仕切り直せた事で、マリノスに押し込まれている形勢を川崎が一旦リセットできた事、同時に脇坂と山本の投入より中盤の高めの位置と低めの位置にそれぞれポイントを作れた事は大きかったです。特に脇坂のところで深みを作り、山本のところが起点になったおかげで大関も前半よりも伸び伸びと動けるようになっていました。
一方、川崎はサイドで幅を取れるようになったことはポジティブでしたが、逆にマリノスはボールを奪った時に幅を閉じ切れていない川崎のスペースを狙うことにシフトしてきた。そこのお互いの狙いと言いますか、お互いの狙いとトレードオフになる部分をどう攻略するか…みたいな駆け引きは見応えがありましたね。後半はサイドからのカウンター狙いでミドルゾーンではあまりボールを狙いにこなかったマリノスに対するアイダルのロングシュートもそうですし、後半はややオープンな展開になるに至ったマリノスの一瞬の鋭さもそうですし。その伏線の末に終盤の壮絶な展開があったので…。
マリノスからすれば勝ち確定演出のような展開から勝点3を逃した悲劇性、川崎からすれば土壇場で意地を見せたとはいえ本来2-1で終わらせるべき展開からの失態というそれぞれの痛みを背負う結果になった訳ですが、第3者的には前振りとオチが効いているような、そういうカタルシス感すらあるシーソーゲームでしたね。面白かったです。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第5節
1位 FC町田ゼルビア(17)
2位 サンフレッチェ広島(17)※1
3位 川崎フロンターレ(16)
4位 鹿島アントラーズ(16)
5位 柏レイソル(16)
6位 アビスパ福岡(16)
7位 京都サンガFC(15)
8位 ファジアーノ岡山(14)
9位 湘南ベルマーレ(14)
10位 清水エスパルス(11)
11位 横浜FC(10)
12位 浦和レッズ(10)
13位 東京ヴェルディ(10)
14位 ガンバ大阪(10)
15位 セレッソ大阪(9)
16位 ヴィッセル神戸(9)※1
17位 横浜F・マリノス(8)
18位 FC東京(8)
19位 名古屋グランパス(8)
20位 アルビレックス新潟(7)
鹿島…?
ではでは(´∀`)