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Road to J1は今もなお〜明治安田生命J1リーグ第34節(最終節) 京都サンガFC vs 横浜F・マリノス マッチレビューと試合考察〜

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よーーーーーじや!!

 

(コジマのリズムで)

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第34節(最終節)、京都サンガFCvs横浜F・マリノスの一戦です!

 

 

 

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勝てば残留が決まる立場だった前節、サンガは敵地で上位のセレッソ相手に1-0で勝利。終わってみれば他会場の結果は、サンガの結果を問わずして残留を確定させるものでしたが、そこは意地を見せてしっかりと自分達の勝利で残留を掴み取りました。

開幕前、あるいは昨季終了時からこのブログで書いていたように、この年はサンガにとってJ1での1年目だったと捉えています。厳密に言えば2年ですが、あまりにもJ2生活が長すぎたサンガにとっての昨季は個人的にはJ2の13年目…12+1年目のような感覚を抱いていました。そういう意味では真価を問われるのは間違いなく今年で、今年はサンガが「J1のクラブ」になるためにどうすれば良いのか…という1年になるだろう、と。

評価の仕方は色々あると思います。曺貴裁監督は度々「成長」という言葉を使いましたが、成長を見受けられないようなフェーズもあれば、一方で残留争いのレッドゾーンには一度も浸からずに最終節まで辿り着いた事自体が成長と表現する事も出来る。最終節の相手はマリノス。この2シーズン、サンガにとってのマリノスは結果と内容の両面でずっと現実を、そして実力差を突きつけてきました。そんな超J1級のクラブを相手に、サンガはJ1のクラブと呼ぶべき地位を手にしたのかどうか…それが一つ試される場面になったように思います。さぁ、オーラス!勝って終わろう!なんとしても!!

両チームスタメンです。

 

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サンガは1-0で勝利した前節C大阪戦からはスタメンを一人変更。前節は原大智、パトリック、木下康介のトリプルタワーを構成していましたが、今日はパトリックを外して原をセンターとし、二桁得点が懸かった豊川雄太をスタメンに復帰させています。終盤戦はSB起用が主だっている麻田将吾も左SBです。

マリノスはリーグ戦としては0-0で引き分けた前節新潟戦からは、出場停止となった喜田拓也を渡辺皓太に変更した以外は先発の変更はありません。ただし、直近の試合となるACL仁川戦からはスタメンを半数にあたる5人入れ替えてきました。得点ランクトップの大迫勇也を1点差で追うアンデルソン・ロペスも先発です。

 

 

 

本日の会場は京都府亀岡市サンガスタジアム by Kyoceraです。

 

 

最終節という事で試合後には最終戦セレモニーも用意されている今節。ロームスペシャルデーとして開催される今節はサンキューポスターの配布や応援感謝セールなど最終戦らしいイベントが行われる他、それぞれの所属するカテゴリーでなリーグ戦を制したU-18、U-15チームの優勝報告会も実施されます。

また、本日の試合ではチケット完売と共に18500人の動員を達成。チケット発売時点ではマリノスに優勝の可能性が残っていた事も要因とはいえ、これは昨季の熊本との参入プレーオフを抜き、サンガスタジアム by Kyoceraの最多入場者数を更新する結果となりました。開幕戦と最終節の両方をホームで戦える幸運に恵まれたサンガ。Jリーグ30周年の開幕とオーラスが鹿島とマリノスというのも、また。

 

 

立ち上がりから試合はオープンな試合展開となり、サンガもマリノスもそれぞれの攻撃ターンでゴール前まで迫るシーンが多く、5分には福田心之助のロングスルーパスに抜け出した豊川の折り返しに木下康介が飛び込む決定機を作りましたが、この場面は木下にヒットしきれずゴールには至らず。ただ今日のサンガは豊川をワイドに開かせてスペースを作り、そこから攻めていこうとする意図を序盤から出していました。11分にもスペースに走り込んだ原大智がチャンスを迎えるなど、主導権を握った訳ではなくとも悪くないリズムで試合は進んでいきます。

 

 

 

16分には左サイドを抜けていった松田天馬がポスト直撃のシュートを放つと、そのこぼれ球を攫ったマリノスがカウンターを観光。ここは麻田将吾の攻守もあって失点を免れましたが、文字通りチャンスの後にピンチ、ピンチの後にチャンスを地で行くような試合展開。

すると19分、ロングボールに対してマリノスの守備陣の背後に抜け出した原大智がバックチャージに入った角田涼太朗と接触。このプレーにより角田は一発退場!しかし絶好の位置でのFKを豊川が壁に当ててしまうと、数的優位を手にした直後の24分にエウベルからボールを受けた山根陸の折り返しに、サンガDFも体制を崩していたところをアンデルソン・ロペスに詰められて失点…。

 

 

しかしマリノスは順位への影響がない試合であり、かつアンデルソン・ロペスには得点王のタイトルがかかっている事もあって数的不利でリードしたにも関わらず変わらないテンションで攻撃を仕掛けてきます。同時にそれゆえに多くのスペースが生まれた事でサンガも貫く為のスペースは多くありました。

37分には原がループ気味のシュートを打つとここはGK一森純のスーパーセーブに阻まれますが、前半アディショナルタイム、ボールを持ち運んだ金子大毅の絶妙なスルーパスに豊川が反応。GK一森との1対1を冷静に制して同点弾!!

 

 

豊川はこれで二桁得点!豊川自身のキャリアハイになると共に、サンガにとってはパトリックと共に二桁得点者をJ1で2人出すのは1998年以来!大きな同点ゴールを取った直後に前半終了。

 

 

後半も両チームのスタンスは基本的に同じでした。するとやはり消耗度も高い展開になったが為に、試合はじわじわと数的優位のサンガに試合の風が向くようになっていきます。

54分、右サイドでサイドチェンジを受けた福田のクロスに原が合わせたシーンは一度はDFにブロックされるも、それを自ら回収した原が今度は自分でファーにシュートを流し込んで逆転弾!!更に58分、今度は右サイドに流れた原が中央へ折り返せば、川﨑颯太のトリッキーなシュートがGK一森の頭上を超えてゴールイン!!サンガさんなんと3点目ゲットおおおおお!!!!!!!!

 

 

前半終了時点でエウベルを下げて上島拓巳を投入して守備の人数を合わせていたマリノスは、68分に山根、ヤン・マテウス、ナム・テヒを下げて西村拓真、水沼宏太宮市亮を、75分にはエドゥアルドを下げて榊原彗悟も投入して反撃を試みます。

一方のサンガは59分に豊川を下げてJ1デビューとなる平賀大空を送り込むと、82分に原、麻田、松田を下げて佐藤響、福岡慎平、そしてサンガラストゲームとなるパトリックを投入。89分には左CKが跳ね返されたところを福田がフォローすると、最後は平賀がデビュー戦で一発!!!…かと思われましたが、ネットを揺らしたこのシュートは惜しくもオフサイド

 

 

 

アディショナルタイムにも抜け出したパトリックの絶妙の折り返しから木下が決定的なチャンスを迎えたサンガ。これは木下のシュートが枠の上を超えてゴールには至りませんでしたが試合は見事勝利。

他会場の結果も相まって、京都サンガFCの2023年は13位でフィニッシュという結果になりました。

 

 

 

シーズンの総括的なところはまた後日連載でガッツリ書くとして(越年する可能性大ですが…)、とりあえずここでは今日の試合の事を書いて、サクッとだけシーズンを終えて的な事を書いて終わろうかなと。

前節の結果で順位が確定したマリノスにとって、唯一残されたタイトルがアンデルソン・ロペスの得点王というタイトルでした。それを踏まえた時、元々マリノスがオープンな展開を志向するサッカースタイルでありつつ、例えばリードしたからといって守備に徹するという事も考えにくかった。ロペスが先制点を取った時、まだ前半の中頃にも関わらずまるでビハインド時かのようにボールを回収してリスタートを試みていた事がその何よりの証左だったと言えるでしょうし。そういう意味ではサンガにとってはすごくやりやすいと言えば語弊がありますが、試合自体が強みは出しやすい設定になっていた。そして他ならぬサンガもオープン志向のサッカーをするチームな訳ですから、試合は必然的にカウンターゲームというか、インテンシティーと消耗が問われるゲームになってくる。そう考えれば数的不利・有利が持つ意味は後半になれば一層重い意味を持つ事は自明の理だったでしょうし、スコアを含めた試合展開としては自然ではあったのかなと。

そういう意味では今のマリノスは怪我人の影響で、左SBはMFの吉尾を使わざるを得ない。本職SBじゃない場合って大方攻撃を取るか守備を取るか二択になる訳ですけど、吉尾起用はそれ即ち前者を意味します。その中でサンガは右WGの豊川が幅をとってマリノスの左SBとCBの距離感を安定したものにさせない事、福田然り金子然り、しっかりそのスペースを見ていく事、かつ左WGの木下がそれに合わせて変則2トップのようにする事で人数を確保する事といった取り組みは出来ていた。サンガにしてもマリノスにしてもどちらが先に狂うかの耐久戦がこの試合のテーマだった中で、サンガはそこの勝負に勝った瞬間が角田の退場劇だったように思います。

 

 

 

冒頭でも書きましたが、曺貴裁監督がよく「成長」というワードを多用していた事もあってか、サンガファンの中では「このチームは本当に成長しているのかどうか」という点がモヤモヤ、或いはフラストレーションに繋がっていたところがあると思います。5〜6月の6連敗だとか、10月のホーム2連敗の時は特にそれが顕著だったと思いますし。

繰り返しますが、私は去年はどちらかと言えばJ2での12年目+1のシーズンであり、J1として戦う…という意味では今年が1年目だと思ってシーズン開幕を迎えました。来季の体制がどうなるかはわからない。現体制を維持する事が良いのか、新体制を迎える事が正しいのか。それは個々が色々な意見を持っているでしょうし、私自身、そのどちらかが正しいのかはどの観点で物事を語るかによって答えが変わってくると思います。

ただ、サッカーチームは…元々チームとしての貯金が多かった2014年のガンバはともかく、2011年の柏や2016年のレスターのようなストーリーは基本的に描けません。掴み取ったリソースと積み上げた土台で何をするかを問うた時、よっぽどの巡り合わせでも起きない限りは、クラブは一つずつ階段を上がるしかないと思っています。戦術的なクオリティでの成長を言い出せばキリはありませんが、少なくともサンガは残留というこれまではそれすらままならなかったミッションはコンプリートしてみせましたし、例えば今日のマリノス戦は、闇雲にインテンシティーを押し出すのではなく、相手のどこが苦しい部分なのかをしっかり見据えた上で強度を注ぎ込めた…そこはやっぱり成長と言っていい部分なのかなと。

去年はやっぱり勢いで走り抜いたシーズンだったと思うんですよ。それに対して、今年のサンガは曲がりなりにも土台は積み上げていった。スタンダードは少しずつ高くなった。鳥栖や札幌はそれを繰り返して「J1のチーム」と認識されるようになった…。サンガは一つずつハードルを高くし、一つずつそれを超えていかなければならない。今日の相手は去年、そして今年の5月に蹂躙されたマリノスで、ラッキーもあったとはいえ完勝出来た訳ですよ。一つずつ積み上げた土台の上に乗れば、一つずつ見える視点は高くなり、一つずつ見える景色は異なっていく…来年はまた違う目標が生じる事でしょう。今年を全肯定する訳にもいかない。それでも、どれだけサンガが素晴らしい取り組みをしても他がそれを上回ってしまえば全てを否定される世界で、階段を後退せずにシーズンを終えた事は、長く混迷の時を過ごしたチームがそこを抜け出した後の軌跡として否定的には捉えたくない…私はそう思っています。

選手、スタッフ、関係者の皆様、1年間お疲れ様でした。そしてありがとうございました。身近に観光地が色々あるこの街ですが、それぞれの場所で英気を養って来季に備えてほしいと思います。来年もさあ行こうぜ、胸を張って、紫の勇者達。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第34節(最終節)

北海道コンサドーレ札幌0-2浦和レッズ

鹿島アントラーズ2-1横浜FC

湘南ベルマーレ0-1FC東京

アルビレックス新潟1-0セレッソ大阪

京都サンガFC3-1横浜F・マリノス

ガンバ大阪0-1ヴィッセル神戸

アビスパ福岡0-1サンフレッチェ広島

サガン鳥栖0-1川崎フロンターレ

名古屋グランパス1-1柏レイソル

 

2023明治安田生命J1リーグ最終順位

1位 ヴィッセル神戸(68)

2位 横浜F・マリノス(64)

3位 サンフレッチェ広島(55)

4位 浦和レッズ(54)

5位 名古屋グランパス(51)

6位 アビスパ福岡(51)

7位 鹿島アントラーズ(49)

8位 セレッソ大阪(49)

9位 川崎フロンターレ(47)

10位 アルビレックス新潟(42)

11位 北海道コンサドーレ札幌(40)

12位 FC東京(40)

13位 サガン鳥栖(38)

14位 京都サンガFC(37)

15位 湘南ベルマーレ(34)

16位 ガンバ大阪(34)

17位 柏レイソル(32)

18位 横浜FC(29)

 

 

パトありがとう…

ではでは(´∀`)