浦和さんACLおめでとうございます!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第12節、横浜F・マリノスvs京都サンガFCの一戦です!
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1/3を消化した2023年のJ1リーグ。サンガは現在12位。芳しくない内容で開幕2連敗を喫した際はどうなることやらと思ったものですがその後は3連勝。4月は再び黒星先行に陥ってしまいましたが……一応は「持ち直した」と言える状況というか、元々立ち帰れる場所があった強みみたいなものを今季は出せていると思います。ただ、サンガにセーフティーゾーンが存在しないことはサンガファンであればこそ理解しているはずで、その為にもここからも、これからも、一つずつの勝点の積み重ねが未来に手を伸ばす為の階段になってきます。
昨年王者のマリノスに対し昨季のサンガはダブルを喰らいました。アウェイゲームはただただ圧倒的な力の差を見せつけられるような試合展開で敗れ、そしてホームゲームは……内容面では張り合えるような試合を展開出来たものの、だからこそ決め切るマリノスとの差を突きつけられる結果に。1試合1試合、1年1年…曲がりなりにもサンガはそういう軌跡を歩んできたはずです。昨年突きつけられたその差はどこまで埋まったのか。サンガにとって、王者との対戦は勝点を掴む為の戦いであり、そして"測り"になるような試合になるでしょう。川崎に悔しい負け方をしたからこそ、この試合で見るべきことは多いはずです。
両チームスタメンです。
サンガは前節川崎戦からメンバーを5人変更。システムもスタートのフォーメーションとしては第2節名古屋戦以来となる3-4-2-1を採用し、ワントップにはパトリックが第7節福岡戦以来の先発復帰。右WBの福田心之助はリーグ戦では開幕の鹿島戦以来の出場となり、途中出場は多かった荒木大吾とイヨハ理ヘンリーは今季初先発。逆に佐藤響が開幕戦以来、白井康介が今季初めてスタメンを外れています。
マリノスは前節鳥栖戦からメンバーを2人変えてきました。ここまで全試合にスタメン出場していた喜田拓也が外れて渡辺皓太と藤田穣瑠チマのヴェルディコンビがボランチを組む形となり、右SBには松原健を配置。前節先発の山根陸は当初の発表ではベンチには入っていましたが、試合直前に村上悠緋に急遽変更されています。
ゴールデンウィークは各チームが主催試合で家族連れ向けの様々な企画を行なっていますが、マリノスも今日の試合ではなんとワニワニパニック、パンチングマシーン、クレームゲームが設置されるプチゲームセンターコーナーが設置されており、ゲームの成績次第ではお菓子や選手のサイン入りグッズが当たるだとかなんだとか。また、通常は有料エリアとなっているキッズパークも無料開放だそうで。
昨年、更に2010年のマリノスとのリーグ戦はニッパツ三ツ沢球技場での開催でしたので、サンガにとって日産スタジアムで試合を戦うのは2009年8月以来となりました。基本的にサンガにとっての日産スタジアムは相性の良くないスタジアムでして、勝利経験は僅かに1試合のみ。しかしその1試合が2008年に3-1で勝利した試合で、この試合で柳沢敦が決めたゴールはJリーグ30周年を記念したベストゴール候補にノミネートされるなど伝説のゴールとして記憶されています。今日もそんな快感を…!
序盤からマリノスがボールを保持し、サンガがそれをプレスで伺う形で試合は進んでいきました。サンガはプレスでマリノスを自由にはさせなかったものの、マリノスも縦の幅を深くとりながらサンガのプレスに対して対処。すると早々に試合は動きます。
10分、右からのCKに対して、ゴールエリアのところで西村拓真が倒れ込みながらインサイドボレー。これが決まってマリノスが先制。
ピッチを縦にも横にも幅広く使ってくるマリノスに対してサンガは結構走らされる展開となってしまい、逆にそうなった時に塩梅を調整すると今度はシンプルにマリノスに剥がされてしまう…というサンガからしたら中々しんどい試合展開で推移していってしまいます。
それでも20分過ぎになるとサンガがボールを持てる時間も増えてくると同時にラインを高く設定し直すことが出来て、そうなってくるとマリノスのビルドアップに対して低い位置の段階からプレスをかけられるような状況になっていきました。
サンガにとって力を出しやすい展開になると自然とサンガにもシュートチャンスが増えていきます。21分には左からの攻撃がパトリックを介して右に流れて最後は福田のシュート。33分にはボール奪取から豊川雄太がミドルシュートまで持ち込み、この2本はいずれもゴールならずともサンガが徐々にリズムを掴み始めます。
マリノスがヤン・マテウスの決定機を逃した直後、若原智哉のゴールキックの処理をマリノスが手間取ったところを川﨑颯太が拾うと、前線に抜け出した豊川が残したボールを走り込んだ福田がダイレクト一閃!!開幕戦のリベンジを期す大卒ルーキーの初ゴールは前年王者のゴールに突き刺すゴラッソ!!
逆にチャンスは作りながらもゴールが遠いマリノスは前半アディショナルタイム、エドゥアルドのロングフィードに抜け出したマテウスのスルーパスから西村が再びネットを揺らしましたが、これはまたマテウスの時点でオフサイドを取られてノーゴール。前半はサンガが盛り返していくような形で1-1で終えます。
しかし前半の良い流れを継続させたかったサンガでしたが後半開始早々でした。前半以上にスリッピーで平常モードではなくなったピッチの上でマテウスがアーリークロスを入れると、これをクリアしようとした麻田将吾のヘッドがそのままゴールに吸い込まれてオウンゴールに…。マリノスが再び勝ち越し。
53分にサンガは荒木を下げて白井をいつもとは逆の左WBで送り込み、61分にはパトリックと豊川を下げて一美和成と谷内田哲平を投入。対するマリノスもアンデルソン・ロペスとエウベルを下げてマルコス・ジュニオールと水沼宏太を投入して前線の配置を多少変更してきました。
前半はペースを取り戻せたサンガですが後半はそうは行かずに攻めあぐねる時間が続き、64分にはマルコスのクロスから最後は左にポジションを変えていたマテウスに仕留められていよいよ2点差に。
74分には松田天馬と福田を下げてパウリーニョと福岡慎平を投入。しかしサンガは攻め込んだところでマリノスに刈り取られるような形でボールを失い、選手交代を通じて前線の機動力を確保し続けたマリノスを前に苦しい展開を強いられていきました。
最後はイヨハが途中出場の杉本健勇にボールを奪われるとそのカットがそのままスルーパスとなり、フィニッシュは水沼に叩き込まれてジ・エンド。1-4…サンガ、今季最多失点での大敗となりました。
シンプルに厳しい試合でしたね。
前半から常にマリノスが主導権を握る試合になったのは当然といえば当然なんですけど、まあ言ってしまえばそれは仕方ない話ではあるじゃないですか。その中で前半はパトリックの圧を活用しながらマリノスのDFラインを無理矢理押し下げることで、マリノスが横軸に拡げてビルドアップしてきた一方、いわば縦軸としてフィールドを広げることでサンガは押し込める時間を作れるようになったと思います。それが福田の同点ゴールにも繋がったところはありますし。
ただ、まず後半は早々と勝ち越されて出鼻を挫かれたところはあるにしても、押し返すことで試合をイーブンに戻した前半に対して後半はマリノスが押し切る状態を作ってしまった。…まあ、今のマリノスってそういう押し切って押し切って押し切る、みたいなところで繁栄を築いたチームでもありますから、「攻撃は最大の防御」と言うようにサンガに押し返させない為の攻撃を繰り出してきて、サンガは文字通りそれに封じ込められる形になってしまった。これでサンガが無理くり攻めようとすれば、今度はマリノスがカウンターし放題みたいなシステムが組み上がってしまう訳ですしね…。サンガとしては、雨というコンディションも含めてずっと袋小路の中でプレーしていたような感覚だったように見えました。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2023明治安田生命J1リーグ第12節
まーりんるーじゅでー
ではでは(´∀`)