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独断と偏見による京都サンガFC 部門別ベストゴール2023!

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年末ですね。

 

どーもこんばんは

 

さて、Jリーグ30周年となる2023年もいよいよ年の瀬。みなさん、今年はどのような一年だったでしょうか。

私めは…初めてB'zのライブに行けたり、マンチェスター・シティバイエルン・ミュンヘンの試合を観れたりで、プライベート面は楽しかったです。Jリーグ?しんどかったわ全体的に。

 

 

…さ、という訳で今回は京都サンガFC、2023年ベストゴール大賞】をお届けしていきます!

試合毎の波が尋常じゃないくらい大きかったサンガは最終盤まで残留争いには巻き込まれ続けたものの、5〜6月の6連敗を除いては意外にも要所要所で勝点3を稼いでおり、試合単体ではなく大きい枠で見た時には意外とそこまで大きい波はなかったようにも思う今シーズン。今季は大型FWが多数並んだ事で豪快なゴールも多く、パトリックと豊川雄太が10得点を達成した事で、サンガにとってJ1では1998年以来となる二桁得点者を2人出したシーズンともなりました。

ベストゴールも選びがいあるんじゃなかろうか。気難しい事は今後更新するシーズン総括ブログに後回しにして、クリスマス、契約良く良きゴールを選んでニタニタしようやないかと。

 

 

 

…とは言っても、ベストゴールって一概には決められないんですよね。ゴールそのものの凄さで決めるべきか、そのゴールの重要性などその一点が持つ意味の大きさで決めるべきか……それはベストゴールを決める時の永遠のテーマでしょう。

という訳で今年も例年同様、部門別に分けて考えていきます。部門としては以下の6部門!

 

①ゴラッソ大賞

②エロいゴール大賞

③ベストアシスト大賞

④美しい流れ大賞

⑤特別編:GKの皆さんありがとう大賞

⑥劇的ゴール大賞

 

 

 

さぁ、今年を彩る珠玉のゴールの数々を振り返っていきましょう!

 

2023年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

①ゴラッソ大賞

・純粋に「おおおおお」と言わせるスーパーゴールを選出。

 

2位 第28節 京都1-0広島(1-0)、52分の豊川雄太のゴール

3位 第32節 川崎0-1京都(3-3)、7分の福田心之助のゴール

4位 第34節 京都3-1横浜FM(3-1)、58分の川﨑颯太のゴール

5位 第29節 鳥栖1-1京都(3-2)、32分の原大智のゴール

 

見ていて気持ち良かったのはやはり2位の豊川と5位の原でしょうか。豊川のゴールはシュートの弾道もさることながら、ダイレクトでしか貫けないタイミングでコースにしっかりと打ち込んだという技術点の高さも光ります。5位の原も、やっぱりニアにズドンはロマンがありますよね。

4位に入れた川﨑のシュートも、よくあの状況からシュートという選択に持っていけたなと……。

 

1位 第12節 横浜F・マリノス1-1京都サンガFC(4-1)

40分、福田心之助のゴール

2023年5月7日14:00@日産スタジアム

 

 

シュートのパンチ、ミート、ホップ気味に突き刺さる弾道…これぞゴラッソ!と言いたくなるゴールでした。福田は川崎戦のゴールも3位に入れましたが、どちらの場面もあそこで思い切って脚を振り抜ける気概は素晴らしい。彼のアグレッシブさが良く出た結果でしょう。

今シーズン、一番伸びた選手は間違いなく福田でしょう。特に白井康介が退団して以降は右SBが福田のみとなり、それはそれでチームの編成としては問題ではあるとは言えども、やっぱり若い選手は試合に出てこそ伸びる訳で。前述したようなアグレッシブさは、特に途中までは空回りする場面も少なくなかった。しかし後半戦ではアグレッシブさのコントロールも試合勘として身につけてきたように思います。これからのサンガを背負ってくれるでしょう。

 

 

 

②エロいゴール大賞

・派手なゴラッソというよりも、唸るような技術的なエロさが詰まったゴールを選出。

 

2位 第34節 京都1-1横浜FM(3-1)、45+1分の豊川雄太のゴール

3位 第16節 広島1-1京都(3-1)、69分の豊川雄太のゴール

4位 第8節 京都1-0G大阪(2-1)、22分の豊川雄太のゴール

5位 ルヴァン第4節 C大阪0-1京都(0-2)、21分の山﨑凌吾のゴール

 

豊川多すぎ!…実際、今季の豊川のゴールは「ストライカーの妙」を感じさせるようなゴールが多かったと思います。11・12月のJ1月間ベストゴールとなった横浜FM戦のゴールはボールのもらい方、そしてファーストタッチ…受けた瞬間の勝負がべらぼうに巧かった。この後の1位にも通ずる事ですが、やはり優秀なストライカーはトラップや身体の使い方で打ちやすい体勢でシュートを打てる状況を使うのが物凄く巧い。それは今季の豊川を見て改めて感じましたね。

5位の山﨑のシュートは一見無人のゴールに押し込んだような形のシュートではあるんですけど、その前にスライディングをしていた山﨑があの体勢から自然にボールを捉えるのって相当難しい。一見簡単そうに見えるけどしれっと難しいことやってる…という辺りにエロさを感じました。

 

1位 第10節 柏レイソル0-1京都サンガFC(1-1)

8分、豊川雄太のゴール

2023年4月29日15:00@三協フロンテア柏スタジアム

 

 

はい、1位も豊川でございます。サンガで言えばパトリックや原のように、フィジカルが強いとかめちゃくちゃ足が速いというようなわかりやすいストロングポイントを持っている訳ではない豊川が、どうしてここまで重要な存在として君臨しているかが全て詰まったゴールだと思います。

ボールをもらう為のポジション取り、自分のテリトリーに収めるファーストタッチ、ボールに触れなくても一瞬の動きだけで相手DFのタイミングをずらすステップワーク、そして一瞬空いたコースに確実に打ち込む反応速度とミート力……柏戦のこの先制ゴールはストライカーとして理想的なゴールだったのでは。豊川の動きをしっかり見ていた平戸のクロスもお見事です。

 

 

 

③ベストアシスト大賞

・ゴールを演出した美しいアシスト、見事なアシストを選出。

 

2位 第34節 京都1-1横浜FM(3-1)、45+1分の金子大毅のアシスト(得点者:豊川雄太)

3位 第10節 0-1京都(1-1)、8分の平戸太貴のアシスト

4位 第32節 川崎1-3京都(3-3)、45+1分の原大智のアシスト(得点者:豊川雄太)

5位 第33節 C大阪0-1京都(0-1)、20分の福田心之助のアシスト(得点者:原大智)

 

個々人の長所、持ち味が出たアシストが多く名を連ねる形になりましたね。特に3位の平戸、4位の原はまさしくでしょう。5位の福田のアシストに関しては、それまでは良くも悪くも猪突猛進的だった福田がラスト2節になる頃にはアグレッシブさをコントロールできるようになった…と上で書きましたが、それが一番わかりやすく出たシーンだったのでは。

今季は豊川やパトリック、木下など良い動き出しをしてくれるFWは多かったんですよね。出し手からすればそれは相当な助けになったと思います。カウンタースタイルのチームなだけに尚更。

 

1位 北海道コンサドーレ札幌1-1京都サンガFC(2-1)

42分、山田楓喜のアシスト(得点者:パトリック)

2023年5月19日19:30@札幌ドーム

 

 

この試合のサンガって正直良くなかったんですよ。2-1というスコア以上にしんどい試合だったんですが、この試合のゴールは過程も含めて綺麗な、素晴らしいゴールでした。

カウンターの流れで白井のパスにしっかりとスペースを突いて走り込むところ然り、GKと1対1になったところで、あのパスはゴールに入るコースに進んでいました。DFはスルーしたらそのままゴールに入る、触ってもオウンゴールになるかもしれない、そしてパトリックも走り込んでいるというところでDFとしてはすごく悩ましいパスだったのでは。そして山田は白井からのスルーパスから間はありましたけど、アシストになったパスはワンタッチ目なんですよね。ボールの勢いをしっかりと活かしたアシストだったなと。

 

 

 

④美しい流れ大賞

・アシストに留まらず、フィニッシュに至るまでの流れが美しかったゴールを選出。

 

2位 第14節 札幌1-1京都(2-1)、41分のパトリックのゴール

3位 第4節 湘南0-2京都(0-2)、74分の山田楓喜のゴール

4位 第29節 鳥栖1-2京都(3-2)、60分の豊川雄太のゴール

5位 第33節 C大阪0-1京都(0-1)、20分の原大智のゴール

 

今季のサンガは中盤や自陣から組み立てるような攻撃は少なく、そこが試合毎の波を呼んでしまったところの遠因ではありますが、前述したようなFW陣の良い動き出しやポストワーク、そして元々培ったカウンター態勢になれば全員が前に出る姿勢は徹底できていた事から、綺麗なカウンターによるゴールは多く生まれていました。この4つのゴールであれば5位の原のゴール以外はそういう形ですね。

気持ち良かったのはベストアシスト大賞でも選んだ札幌戦のパトリックのゴールと第4節湘南戦の山田のゴール。このトップ5には入れていませんが、ゴラッソ大賞で3位に入れた福田のゴールも然り、良いカウンターを繰り返し繰り出せるようになったのは来季に向けても大きなポイントかなと。

 

1位 第8節 京都サンガFC2-1ガンバ大阪(2-1)

82分、パトリックのゴール

2023年4月15日16:00@サンガスタジアム by Kyocera

 

 

で、2〜5位とは毛色が違いますが、このゴールを1位にしました。

一般的に言う良い流れとは異なるんですよ。額面通りに受け取れば、相手DF(三浦弦太)のミスを見逃さずに得点に繋げた決勝点…となるので。ただ、この得点に至るまでのプレス、三浦一人ではなくガンバを全体的に詰めていくプレスは本当に素晴らしかった。一見サボらずに走っていたら転がってきた、或いは三浦がチョンボしたように見えるこのゴールシーンですが、それだけで片付けるには惜しいほどのゴールだったなと。

思いが迸りすぎて、このゴールだけでブログ記事1本書いたくらいですし

 

 

 

⑤番外編:GKスーパーセーブ大賞

・番外編、スーパーセーブ大賞です。今季のサンガは全公式戦で合計5人のGKがゴールマウスを守り、そのうち若原智哉、太田岳志、ク・ソンユンの3人が守護神を争いました。オープンな試合になる事が多いがゆえにGKが目立つ場面も多々訪れるサンガ。その中での印象的なセーブを5つリストアップしてみます。

 

2位 第24節 京都0-0札幌(3-0)、1分の駒井善成のシュートを止める太田岳志

3位 第33節 C大阪0-1京都(0-1)、77分の山中亮輔のミドルを止めるク・ソンユン

4位 第24節 京都1-0札幌(3-0)、前半アディショナルタイムの浅野雄也のPKを止める太田岳志

5位 第8節 京都2-1G大阪(2-1)、後半アディショナルタイムの黒川圭介のシュートを止める若原智哉

 

GKのセーブに関してはセーブの難易度もさる事ながら、そのセーブがどれだけ勝点を0から1に、1から3に変えたか…を重視して選びました。

1点リードを守る終盤で猛攻を受けた中でク・ソンユンが見せた山中のミドル阻止って、あれめちゃくちゃセーブ難易度の高い場面だったと思うんですよね。バウンドもGKからしたら一番めんどくさい位置で跳ねましたし。5位の若原は時間帯的にも、文字通り2つの勝点を守ったようなセーブでした。

2位と4位は同じ札幌戦からランクイン。この時、サンガも再開2連敗で状態が良くなかっただけに、開始早々の駒井との1対1を仕留められたら…まあズルズル行ったと思うんですよね。この試合の前半は間違いなく太田劇場と呼ぶべき45分でした。

 

1位 第21節 京都サンガFC1-1名古屋グランパス(2-1)

75分、キャスパー・ユンカーのミドルを弾いだ太田岳志

2023年7月16日19:00@サンガスタジアム by Kyocera

 

 

まさしく勝負の分岐点という場面でした。

この試合はなかなかスリリングな試合で…ちょうど優勝争い中の名古屋が同点に追い付き、そこから押せ押せ…という中で迎えたのが75分の場面だったんですね。「局面を打破するのは一つのスーパープレー」と言うならば、先にその奥義を繰り出してきたのは名古屋、そしてユンカーでした。あのドリブルシュートは入っていれば間違いなく年間ベストゴールだったと思います。

しかしこれ、ほんの僅かに太田が触れた事でクロスバーにヒットしてるんですよね。ゴールキックになったので結果的にはそれは誤審だった事になる訳ですけど、リプライを見ると太田が僅かに触れているのがわかったので…太田のセーブを証明して欲しいという意味で、一瞬「CKになってくれ」とまで思ったのは初めてかもしれないです。それだけすごいセーブでしたし、局面を分けるようなスーパープレーをスーパープレーで返した。これが後にパトリックの劇的弾に繋がる訳ですから…。

 

 

 

⑥劇的ゴール大賞

・言わずもがな、ドラマチックな劇的ゴールやそのゴールの重みが強かったゴールを選出。

 

2位 第18節 京都2-1横浜FC(2-1)、87分のパトリックのゴール

3位 第18節 京都1-1横浜FC(2-1)、84分の麻田将吾のゴール

4位 第3節 京都1-0FC東京(2-0)、75分の川﨑颯太のゴール

5位 第8節 京都2-1G大阪(2-1)、82分のパトリックのゴール

 

横浜FC戦から2つランクインしましたね。この試合は……本来であれば、劇的勝利になる前に勝たなければならない試合ではあったんですよ。それは間違いなく。ただ、そんな中でもこの試合で見せた意地はやっぱり素晴らしかったですし、この試合は私はDAZN観戦に留まっていましたが、やはり現地で見ればエキサイティングな試合展開ではあっただろうなと。

 

1位 第21節 京都サンガFC2-1名古屋グランパス(2-1)

90+2分、パトリックのゴール

2023年7月16日19:00@サンガスタジアム by Kyocera

 

エロいゴール大賞は豊川の独壇場でしたが、こちらはほぼパトリックですね。

 

 

これまでにもブログで触れてきましたが、パトリックはピーター・ウタカのように完璧なFWでは決してない。ただ、圧倒的な勝負強さと最後にパトリックでなんとか出来てしまうかもしれないという期待感、相手からすれば恐怖感を常に持っていました。それはもう、パトリックだけが有する特殊能力と言っても差し支えないでしょう。

その象徴的なゴールがこの名古屋戦の決勝ゴール。時間帯もそうですし、この時点で名古屋は神戸・横浜FMと共に優勝を争う三強の一角でした。そういう相手に対するAT弾というところでもこのゴールは大きかったです。サンガ在籍は一年のみとなりましたが、彼がこのクラブにもたらしてくれたものは本当に大きかった。今までの京都サンガというクラブに最も欠けていた要素を持っていた選手だったと思います。

余談ですが、上で挙げた5ゴールは全部ホームゲームでの得点なんですよね。やっぱりホームゲームでのエキサイティングな試合展開は「またこの場所に来よう」と思ってくれる人を増やす事にも繋がるはず。その点でも良い5ゴールだったなと。

 

 

よくよく考えたらサンガもガンバもプライベートやんけ

ではでは(´∀`)