紫ダービー☆
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第16節、サンフレッチェ広島vs京都サンガFCの一戦です!
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3連勝を決めた第5節横浜FC戦、或いは連敗の渦に飲み込まれなかった…ように見えた第8節G大阪戦の勝利後、今振り返ればそのシーンに最も当てはまる言葉は「一寸先は闇」だったのでしょう。
5月全敗───第11節川崎戦、第13節C大阪戦、第15節浦和戦がそうだったように、その一つ一つは必ずしも悪い試合だったとは思いません。一方で、だからこそそれでも勝てなかった、それでも点を取れなかった現実をサンガは今、突きつけられています。
以前のブログにも書きましたが、昇格組として戦う昨季のJ1はある意味ではJ2の13年目であり、本当の意味でのJ1の1年目は今年から始まると思っています。ユースから川﨑颯太という日本代表選手まで生まれた…クラブとして、ステージが上がるかもしれないこの波に乗れるのか乗れないのかは、何をどう語ろうが最後は結局結果が全て。京都サンガFCという概念がステータスとステージを塗り替えることが出来るのか、それともこれまでの歴史の渦に飲み込まれていくのか。2023年はそういう一年です。
負ければ6連敗。G大阪や横浜FCに復調の色が見える以上、転落はもう目の前です。このクラブが持つ輪廻からどう抜け出せるか。それが今のサンガの至上命題とも言うべきでしょう。それは相手がどこだろうが、むしろ相手が上位クラブだからこそ問われる事です。
両チームスタメンです。
サンガは前節浦和戦からスタメンを5人変更。一美和成が第9節鳥栖戦以来のスタメン復帰となり、浦和戦では先発を外れた井上黎生人、白井康介、福岡慎平、松田天馬もスタメンに復帰。GKは前節に引き続いて太田岳志を起用し、麻田将吾も前節同様に左SBでのスタートです。なお、前節フル出場のイヨハ理ヘンリーは広島からのレンタル移籍ですので契約上今節は出場できません。ベンチスタートとなったパトリックは古巣対決です。
対する広島は前節浦和戦…どっちも前節浦和戦かよ!前節浦和戦から中3日となりましたが、スタメン変更は2人に留まる形となりました。今日は東俊希とベン・カリファがベンチスタートとなり、柏好文とドウグラス・ヴィエイラがスタートで起用される形となっています。川村拓夢と川﨑颯太…日本代表招集を果たした若手ボランチ2人も対峙する形になりました。
本日の会場は広島県広島市、エディオンスタジアム広島です。
広島ではこの日「とうかさん大祭(ゆかたできん祭)」が開催される事に伴い、今日のサンフレの試合でもそれに伴った企画を実施。スタジアム内で浴衣のレンタル着付けサービスを実施し、試合観戦後にはそのままお祭りに浴衣で参加する事も可能だそうで。こういう地域行事と連動したイベントは良いですよね。また、広島がドイツのFCケルンと提携した事に伴いFCケルンのPRブースも設置されており、元日本代表で広島OBの駒野友一氏の即席撮影会も。
広島は来季から新スタジアムへの移転を予定しているので、工事が予定通りに進めば本拠地としてのエディオンスタジアム広島での活動を今季限りとしています。その為、天皇杯やルヴァン杯で対戦しない限りはサンガにとっては最後のビッグアーチ。サンガ視点ではやはり、このスタジアムでの2007年…あのJ1・J2入れ替え戦は良い思い出ですね。槙野智章のオーバーヘッドがポストを叩いて。あれがほんと、右に転ぶか左に転ぶかでJ1かJ2かが変わるという…。そんな思い出深いスタジアムでの一戦を白星で締めたいところ。
序盤に押し込んだのは広島でした。サンガ陣内の深い位置までプレスをかける事で、元々ビルドアップに長けている訳でもないサンガに対し、GK太田にまで積極的にプレスをかけてくる姿勢でサンガからスペースを奪っていきます。サンガも一番危険なエリアでのボールロストは免れていたものの、出し手も受け手も苦しい状態でのパスワークとなってしまった事でハーフェーライン付近でボールを奪われる場面が続き、試合のターンは常に広島で回っているような感覚の展開になっていきます。
しかし守備面に於いては今日は、広島に押し込まれている時間が続いた時間が多かった事もあってかサンガも広島の攻撃に対しても若干3バックに可変的にシフトしてブロックを組んで対応する場面が多く、それによって広島も決定的なチャンスを掴みきれないまま時間は続いていきます。
そうなると広島にとっても徐々に焦れるようになってきた事で今までは詰めていたものがズレるようになってきて、そういう状況になるとサンガも前に出られるようになった事で前半の後半はサンガが押し返す形になっていきました。しかしサンガもシュート打つも、決定機と呼べるような場面にはなかなか至らず。前半は0-0で終えます。
広島は後半から柏と松本泰志を下げて東俊希とエゼキエウを投入。エゼキエウをシャドーに置き、川村拓夢をボランチに降ろす布陣にシフトします。
後半も基本的には広島が押し込み、たまにちょっとサンガに攻撃機会が訪れる…みたいな形で時間は進んで行きました。するとサンガがセットプレーの混戦からの決定機を佐々木翔に掻き出された直後、広島はGK大迫敬介のロングフィードを森島司が左サイドで受けるとアピアタウィア久を振り切って突破。森島の折り返しに詰めたエゼキエウのシュートこそGK太田が弾いてポストに当たりましたが、こぼれ球を茶島雄介に文字通り叩き込まれて失点…。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年6月4日
GKから始まった波状攻撃で先制
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森島司が鮮やかな身のこなしでチャンスメイク✨
茶島雄介が押し込んだ🔥
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曺貴裁監督は65分に一美、松田、福岡を下げてパトリック、山田楓喜、谷内田哲平の3枚を同時に投入。
その後も広島優勢の試合展開で続いていたものの、サンガも意地を見せます。エゼキエウのシュートが外れた直後の69分でした。GK太田のゴールキックに競り合ったがパトリックボールをフリックすると、抜け出した豊川雄太がマークに入った住吉ジェラニレーションと荒木隼人を立て続けにかわして豪快に一閃!!サンガ同点!!!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年6月4日
キレキレドリブル炸裂⚡
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こちらもGKからの攻撃
豊川雄太が独力で持ち込み決め切った🔥
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しかしなんか気が付いていたらまた2-1にされてしまっていたサンガ。あれ?さっき同点って言ってなかった…?さっき追いついたよな…?
…なんか同点になっていたサンガは78分に豊川を下げて木村勇大を投入。サンガは猛攻を試みますが、84分の平戸太貴のシュートはGK大迫に阻まれ、86分の木村のシュートも相手の肝を冷やさせるにな至らず。逆にアディショナルタイム、サンガが広島陣内に突っ込んだところを川村に奪い取られると、川村はそのままカウンタードリブルで独走。最後はGK太田との1対1を冷静に制して試合終了。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年6月4日
🇯🇵日本代表・川村拓夢
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最終盤にこのゴール
自陣からドリブルで持ち込み最後は独走‼️
シュートも冷静でした👏
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あゝ。
6連敗ですか。いやぁ、参りしたね。
基本的にサンガと広島って、もちろん違いは色々ありますけど、大枠では志向するサッカーは近いものがある訳じゃないですか。そういうセッティングの上で、しっかり1週間のインターバルがあったサンガと中3日という立場だった広島……それだけにチームとしてのクオリティの差は突きつけられた印象でした。浦和戦のマッチレビューでも似たようなことを書きましたが、曺監督が度々内容面の成長を強調するのは「コンセプトに沿った試合は出来ている」という部分がおそらく大きく、実際にアタッキングサードまで前進する事は出来るチームになったのは間違いなく成長。ただ一方で、アタッキングサードで何をするかというところでの幅は狭いのは否めませんでしたし、それがやっぱり上位チームとの大きな差だったと。やはりこう…似通ったスタイルでクオリティに差のあるチームと対峙すると、ちょっとキツい言い方をすれば上位互換と下位互換のような試合になってしまう部分があって。
…ここまで来れば、少なくとも2023年のサンガにとって大幅な方針転換はハイリスクなだけだと思うんですよ。だからサンガは火の噴き出した飛行機をフライトしながら修理しないといけないという状況に陥っている。そこがサンガにとっては拠り所とも言える部分であって、同時に他に手段がないとも言える部分でもある。それは確実性という意味でもアイデアの多様性という意味でもアタッキングサードの幅を確保出来る設計を組まねばならない。サンガはJ1の壁には触れられるところには来ていると思うんですよね。ただ、まだ壁の向こう側には行けていないという事実、そして向こう側に行くにはもっと踏み込んだ事をやらなければならない。実際にこうしてJ2の魔の手は再びサンガの手を掴もうとしている訳ですから、6連敗という数字のインパクト以上の岐路に立っている事は間違いありません。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第16節分はアビスパ福岡vsガンバ大阪のマッチレビューページに記載しておりますのでそちらをご覧くださいませ。
安田記念も外れたしよお
ではでは(´∀`)