本日日韓W杯から21年です
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第11節(延期分)、浦和レッズvsサンフレッチェ広島の一戦です。
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浦和のACL決勝の都合により延期しての開催となった今日の第11節。対戦相手は図らずも、浦和の決勝戦を「浦和が負ければACLに出られる」という複雑な立場で見ていた広島になりました。
浦和はACL決勝に伴う過密日程を強いられ、実際に決勝直後の鳥栖戦は敗れたものの、その後の3試合では2勝1分と再び上位参戦に追い付いて行く為の調子は取り戻してきました。対する広島は第13節神戸戦、第14節名古屋戦と直接対決を立て続けに落とした事で優勝争いに少し暗雲が立ち込めてきましたが、前節は湘南相手に1-0でなんとか勝利。上位戦線に踏み止まった立場です。お互いに消化試合数が少ない現状ですから、ここで取るポイント3が大きな意味を持つことは言うまでもないでしょう。
図らずも30周年の5月最後の試合はオリジナル10同士、そしてJリーグの歴史の中でもドラマを生んだカードになりました。首位神戸追撃へ。その緒を掴むのはどちらのチームでしょうか。
両チームスタメンです。
浦和は前節京都戦からスタメンを3人変更。明本考浩と前節得点を挙げたホセ・カンテ、そして第4節神戸戦以来の先発となるモーベルグがそれぞれスタメンに復帰する形となりました。今季はやや出場機会とベンチ入りの機会が減り気味な柴戸海も今日はベンチに入っています。
広島は前節湘南戦からスタメンを2人変更。前節はメンバー外となっていた野津田岳人、前節は途中出場だった東俊希がそれぞれスタメンに復帰しました。塩谷司が負傷した右CBは前節に引き続き住吉ジェラニレーションが務めます。
本日の会場は埼玉県さいたま市、埼玉スタジアム2002です。
本日5月31日。今日は何の日と言いますと、2002年日韓W杯の開幕から21年となります。2001年に開場した埼スタは日韓W杯に向けて建設されたスタジアムであり、スタジアム名の後ろについている「2002」はその名残。日本の初戦となったベルギー戦からブラジルとトルコが戦った準決勝まで4試合を開催しました。埼スタでの初戦は6月2日でしたが、2002を冠したスタジアムが5月31日に試合をやるのも感慨深いところが。ちなみに広島のミヒャエル・スキッベ監督は埼スタでは試合をしていませんが、ドイツ代表コーチとして日本でのW杯を戦い決勝まで進んだキャリアを持っています。
序盤は広島がボールを持って前進しようとする試みを見せていましたが、浦和が上手く守備陣形の引くバランスと前に出るタイミングをうまく使い分けた事で広島としては攻撃面での強度をなかなか出しにくい状況を作られてはいました。ただ広島もそういう展開の中でも今日は比較的ボールを持つ立場になりながら攻撃のやり方を試行錯誤。ただ、浦和の方が直線的に攻撃に繋げられる回数は多く、浦和の方が合理的に試合は進めていく形で進んでいきます。
試合がそういう展開で動いたので、展開としては完全に浦和の方が望んだゲームプラン、望んだ試合展開で進めることができる形になっており、実際に浦和はいくつかのチャンスを作り出していきます。
ただ、浦和もなかなかそのチャンスを活かしきれない間に広島も少しずつ対処の仕方を見出せるようになってきたのか、前半終了間際には少しずつ広島も押し返す形になって0-0で前半終了。
後半、広島はドウグラス・ヴィエイラをベン・カリファに替えて投入します。
そんな中で先制は広島でした。後半開始早々の50分、自陣でのボール奪取から野津田岳人が一気に縦パス。ドウグラス・ヴィエイラのフリックに川村拓夢が抜け出すとカットイン気味に切り込んだシュート。一度はGK西川周作に弾かれたものの、こぼれ球に森島司が詰めて広島が先制!広島は素早いテンポとタッチで、この試合では浦和の守備陣形の前になかなか発揮できなかった速攻をここぞと言わんばかりに披露して決め切った形に。
失点直後の浦和は今度は自陣中央でボールを収めたホセ・カンテのスルーパスからモーベルグが右サイドを突破してクロス。ここに安居海渡が飛び込んだ決定機を迎えましたが、ここはカバーに入った住吉ジェラニレーションがナイスカバーで阻止。
しかし押せ押せの展開になってきたところでスコルジャ監督は67分、モーベルグ、カンテ、岩尾憲の3人を下げて大久保智明、興梠慎三、リンセンの3人を同時に投入。一気に勝負をかけにいきます。
そして72分、右サイドでボールを動かした浦和は関根貴大が右サイドでボールをキープすると中央の伊藤敦樹へ。最後は伊藤のワンタッチパスに抜けた酒井宏樹が角度の少ないところから決め切って浦和が同点に!
これで勢いに乗った浦和は直後にも関根のドリブルからリンセンがシュートに至るなど流れは完全に浦和。広島にとっては浦和の猛攻に耐える非常に苦しい試合展開に苛まれていきました。
広島も80分にはようやくボール奪取からチャンスを作り、左サイドを抉ったエゼキエウの折り返しに森島がシュートを打つもホイブラーテンがブロック。こぼれ球に対する途中出場の中野就斗のシュートもまたしてもホイブラーテンがブロックという連続守備で阻止。
それでも試合の流れはやはり浦和で、83分にも広島のボールロストを突いた興梠からチャンスを作ると、最後は興梠自らシュートに持ち込みますがこれも決まりません。
しかしドラマはアディショナルタイムに待っていました。前述の80分のシーンを除けば押し込み続けていた浦和はアディショナルタイム、エリア外でボールを持った酒井がふわりとしたボールを入れると、ファーサイドに走ったリンセンが頭で落としたところに走り込んだ伊藤が決めて遂に逆転!!
試合はそのまま終了。
見事、文字通りに流れを手繰り寄せる形になった浦和が連勝を飾り、1試合少ない状態で4位に浮上しました!
全体的に浦和は落ち着いたペースでやっていましたし、攻守に於けるバランス感覚はやはり抜群だったなと。今の浦和の強さは張り詰めた緊張感の中で無理をしないところにあると思っていて、そこのバランスの取り方…それは福岡戦は見ていませんが、G大阪戦や京都戦にも共通するものですし。今の彼らはバランスがちょっと圧倒的な次元というか、すごく高いところからゲームコントロールをしているような印象ですね。
そんな中で広島も、ほぼワンチャンスで先制点を決め切ったわけで、自分達のストロングポイントを出せる瞬間が短かった中でもそういう場面を作るなど高い集中は保てていたんですよ。ただ試合としてはやはり浦和に絡め取られてしまったと表現するべきで、広島がどうこうよりも浦和が見事だったというしかない試合ではありました。ただ広島からしたら、上位を目指す上で神戸と名古屋、そして広島に立て続けに負けたのは痛い…。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第11節
1位 ヴィッセル神戸(33)
2位 横浜F・マリノス(30)
3位 名古屋グランパス(29)
4位 浦和レッズ(27)※1
5位 サンフレッチェ広島(26)
6位 セレッソ大阪(26)
7位 鹿島アントラーズ(24)
8位 北海道コンサドーレ札幌(22)
9位 川崎フロンターレ(21)
10位 アビスパ福岡(20)
11位 FC東京(19)
12位 サガン鳥栖(19)
13位 アルビレックス新潟(16)
14位 京都サンガFC(13)
15位 柏レイソル(12)
16位 横浜FC(12)
17位 湘南ベルマーレ(11)※1
18位 ガンバ大阪(10)
※1 1試合未消化
スコルジャさん鈴鹿来るのかね?
ではでは(´∀`)