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4敗て日本シリーズでも負けやないかい〜明治安田生命J1リーグ第28節 ガンバ大阪 vs 浦和レッズ マッチレビューと試合考察〜

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B'zすごかった…

 

どーもこんばんは

 

まさかLOVE PHANTOM始まりとは。

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第28節、ガンバ大阪vs浦和レッズの一戦です!

 

 

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

ひと夏のブーストが過ぎたガンバは、夏の本番を過ぎた頃から少しその勢いに翳りが見え始めてきています。

少なくとも今季のガンバは明確なコンセプトを打ち出し、そこに対してチームとしてコミットしていく姿勢はしっかり見せている。ただそこにバイオリズムというか、波のようなものが存在している状態からは抜け出せていない…それは現実として存在する中で、順位争いという目標を失ったガンバが迎える秋以降の戦いは、浦和戦に対するダニエル・ポヤトス監督の言葉を借りればまさしく「チャレンジ」。ありふれた表現ですが、良くも悪くも順位的なプレッシャーは無くなった状況でどれだけ意識を高く保てるかは問われてきます。

…と、同時に。Jリーグ30周年となる今年、オリジナル10であるガンバは30年間ずっとJリーグという舞台での戦いに身を投じてきた訳ですが、その始まりの一歩の相手は他でもない浦和でした。どちらもJリーグのお荷物なんて呼ばれた時代に始まり、黄金期を築きあってナショナルダービーと呼ばれた季節もあれば、どちらかが沈みどちらかが躍進している頃もあった……今季はルヴァン杯を含めて3戦3敗という状態。まだ優勝争いのステージに残っている浦和は今年のJリーグの中で最も約束された堅さを誇るチームと言えるでしょう。その杜を貫く事は出来るのでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは引き分けに終わった前節新潟戦からスタメンを2人変更。右SBは今日は髙尾瑠ではなく中野伸哉が移籍後初先発。また、最近はシャドー的な役割を求められる左WGのポジションに宇佐美貴史がリーグ戦では第24節湘南戦以来となる先発起用となりました。唐山翔自もリーグ戦ではその湘南戦依頼となるベンチ入りを果たしており、逆にネタ・ラヴィは今日は欠場となっています。

浦和ら引き分けに終わった前節京都戦からはスタメンを1人変更。京都戦では代表活動の影響を考慮してベンチスタートとした伊藤敦樹を先発に復帰させています。直近の試合となるACL武漢戦からはメンバーを半数の5人変更する形となってきました。ACLで負傷退場となった明本考浩は今日は欠場です。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

11月のアジア2次予選ミャンマー戦の会場にもなったように、近年は浦和も本拠地とする埼スタに次ぐ日本代表の準ホーム扱いにまでなり始めたパナスタ。今日はファンクラブ会員であったり、各ブースで条件を満たした人へのプレゼントも多く、試合前の場内番組ではOBの播戸竜二氏、そして吹田Gステージにはピカチュウカビゴンが来場する事になっています。また、試合前にはヒュンメルサプライヤーを務めるクラブで実施しているSDGs特別企画として、限定販売されている点字Tシャツを着用して入場します。

ルヴァン杯準々決勝がありましたので、今月2回目のホーム浦和戦ですね。今季は浦和に全敗中ですが、昨季まではお互いにアウェイでやたら勝つという外弁慶シリーズと化していたガンバvs浦和の一戦。浦和はその流れを今年5月の試合で止めましたが、ガンバはホーム浦和戦は実に2016年のパナスタでの初対戦以降勝利出来ていません。この流れをどうにか断ち、解き放たれた状態になってほしいところです。

 

 

どちらかと言えばガンバの方が高い位置でプレーしようと試みる予想が強かったですが、立ち上がりから果敢にプレスをかけ、高い位置でプレーしようとしてきたのは浦和の方でした。ピッチをワイドに使いながらガンバのプレスを牽制するようにしながらガンバ陣内に押し込み、ガンバがボールを持ったタイミングで即座奪回を目指すなど、浦和のボール保持の時間を増やすというよりはガンバのボール保持の時間を徹底して削るようなスタンスで試合に入ってきます。

ただ試合の入りとしては後手に回る形になったガンバですが、いざ中盤が前を向いてボールを持ったタイミングでWGは内寄りのコースを、SBは外を走る事でパスコースを作って攻めようとするなど、ボールを持って前さえ向ければ良い攻撃を仕掛ける事は出来ていました。17分、佐藤瑶大のサイドチェンジを左サイドの黒川圭介が受けると、対峙した小泉佳穂を一気に振り切ってドリブル突破。この突破はペナルティエリアに入る寸前で酒井宏樹にファウルで止められてしまいますが、ここで獲得したFKを宇佐美がニアに仕留めてガンバ先制!

 

 

しかし先制した事で少し流れを落ち着かせられたかのように見えた29分、右サイドで浦和は伊藤がスローインを入れると、右サイドで時間を作りながら伊藤がリターンを受けてクロス。これをペナルティエリアを少し出たところで受けたホセ・カンテは佐藤との対峙でゴールに背を向ける体勢であったながらも反転して振り向きざまにシュート。これが福岡将太に当たってコースが変わりゴールに吸い込まれて同点…。

 

 

 

そこからは浦和に押し込まれる時間が続き、32分にも関根貴大に決定的なシーンを迎えられるなど試合全体では苦しい時間が続きます。

ただガンバも苦しい時間こそ長かったですが、前述のように攻撃機会にまで漕ぎ着けられれば狙いとする攻撃は出来ていたこともあり、決定機で言えば浦和よりも多く作れていました。前半アディショナルタイムには食野亮太郎が粘ってアラーノを介し左サイドに流れた山本悠樹に渡ると、山本が宇佐美の1点目に近い位置から放ったシュートはGK西川周作のファインセーブと共にポストにヒット。前半は1-1で終えます。

 

 

ガンバは前半終了間際に足を痛めた様子のあったファン・アラーノを下げて石毛秀樹を投入します。59分、自陣からドリブルで突破しようとした黒川に対して、カンテが黒川のユニフォームを掴んで引っ張ってぶん回して薙ぎ倒したところから一悶着発生。一連の騒動の中で、抗議に入った宇佐美に頭突きをかましたカンテが一発退場となり壮絶な後半が開幕します。

 

 

 

浦和はカンテが退場になった直後の63分に小泉と関根を下げてリンセンと髙橋利樹を投入。すると更にその直後の68分、右サイドで自陣まで降りたリンセンが巧みなボディコントロールで福岡との対峙を翻すと、岩尾憲を経由して右サイドを走った伊藤へ展開。その伊藤のクロスにファーサイドに走った髙橋が頭で合わせて浦和逆転…。数的不利の浦和、投入選手とWボランチの4人でカウンターを成立させて1-2…。

 

 

ガンバは71分に食野と中野を下げて福田湧矢とクォン・ギョンウォンを投入し、福岡を右SBに出して黒川をより前に押し出すような形へシフト。79分にはダワンを下げて倉田秋も投入して攻めの形を作ろうとし、実際に黒川のオーバーラップやミドルレンジからの宇佐美のパスなどを起点にしながらアタッキングサードには食い込んでいきますが、浦和守備陣の盤石の対応を前に局面をなかなか打開しきれません。

87分、自陣でのビルドアップを浦和に捕まえられると、そのまま掻っ攫われてリンセンに仕留められて……。

 

 

 

3点目を取られたタイミングで宇佐美を下げて唐山翔自を投入。12分という特大のアディショナルタイムには倉田のパスに唐山がボレー気味に合わせるも枠を捉えられず。浦和に勝ち越されてからは高い位置でボールを回すけど、浦和はエリア内を徹底的に固め、今のJリーグでああいう守備をやらせればちょっと浦和は頭抜けている事もあり、同じことを繰り返すしかないような状況に陥り…試合終了。

均衡を破った退場劇の末、結末は浦和に転びました。

 

 

 

色々な要素が絡んだ試合だったと思います。

前半に関してはトータル的に良い内容ではなかったですが、良くも悪くもないというよりは良くも悪くもあった…という内容で、守備から攻撃への展開がなかなかできなかった一方、攻撃に転じる事さえ出来れば良いデザインの攻撃が出来ていた…という部分がありました。宇佐美の先制点に繋がる黒川の突破でもそうですし、前半終了間際の山本のシュートにしてもそう。攻撃に持ち込んだ後の運び方という意味では統一した狙いとコンセプトの上でやれている。そこは今日も発揮出来ていたと思います。

ただ今日に関しては、おそらくガンバが予想していたよりも浦和が高いライン設定で試合に入ってきたことで、そういう状況に持っていくまでが困難な作業になってしまっていました。福岡や佐藤にしても、佐藤であれば黒川のFK獲得に繋がったような攻撃の起点になるようなパスを普段ならもっと出せていたと思いますが、今日は浦和の2列目にそこのスペースを詰められてしまって、しかもカンテはプレスには行かないけどボールを奪ったらすぐに受けられる…これは前半、更に自陣深い位置でのビルドアップに限ってはカンテ退場後のリンセンにも徹底されていたので、1対2というより1対1+1のような状況を常に作られていた事で福岡も佐藤も余裕がなくなっていた部分は散見されていました。

 

それでも前半は浦和が思っていたよりも前に来た影響もあって勝ち筋はあったんですけど、やっぱりポイントはあの退場劇という事になってしまうのかな…とは思います。

言うまでもなくあの退場は当然であって、そこに関しては数的不利から点を取られて負けた事はともかく、あの一連のシーン自体を結果でもって煽られる筋合いはないんですけど、数的不利になったチームが得られる唯一のメリットって選択肢が強制的に排除される事で、逆にチームとしてやるべき事がクリアになるというか、ベクトルはかえって揃えやすくなる…という部分はあるんですよね。ガンバが割とずっと攻めたがっていたのに対して、それまでの浦和は若干どこまで押すべきか、ある程度セーブするべきなのか決めかねている印象があったんですけど、あそこで数的不利になったところで浦和はそこの意思統一が強制的に出来てしまう状況になったと。ましてや突き詰めてシンプルな事をした時、ベースとしての約束事がしっかりした上で個人としてのクオリティがべらぼうに高い浦和と対峙して勝てるチームはJでも少ない。ましてやあのCBコンビを個の力だけで剥がせるチームはJにはいないでしょうし。

そう考えると、これはそういうアベレージの高さを保証する浦和と不安定なガンバで11対11の均衡が崩れた時には起こり得る展開でしたし、浦和相手に一番危険な展開は彼らと正面から対峙してしまうような展開であって、結果的に数的不利と有利に分かれた事がかえってそういう展開を作りやすくなってしまったところはあると思います。後半、ガンバが同じ攻撃を繰り返して跳ね返されるしかなかった終盤の場面にしたって、浦和にあの守り方をされるとやっぱり苦しい。5月の対戦はガンバが純粋にズタボロだったのでまたちょっと違う感覚だったんですけど、9月の3試合は本当に力負けと言う他無かったのかなと。少なくともガンバはもう今季降格する可能性はほぼ無いでしょうし、逆にACL圏内に食い込める可能性も限りなくゼロに近い訳で、勝点の計算を深く考えなくてもいいという意味では、ショックをもってして必要なレッスンではあったのかもしれません。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第28節

アルビレックス新潟3-1横浜FC

FC東京3-2サガン鳥栖

名古屋グランパス1-1北海道コンサドーレ札幌

柏レイソル1-3アビスパ福岡

京都サンガFC1-0サンフレッチェ広島

ヴィッセル神戸1-0セレッソ大阪

鹿島アントラーズ1-2横浜F・マリノス

湘南ベルマーレ0-2川崎フロンターレ

ガンバ大阪1-3浦和レッズ

 

1位 ヴィッセル神戸(55)

2位 横浜F・マリノス(54)

3位 浦和レッズ(49)

4位 名古屋グランパス(47)

5位 鹿島アントラーズ(46)

6位 セレッソ大阪(45)

7位 サンフレッチェ広島(44)

8位 アビスパ福岡(44)

9位 川崎フロンターレ(39)

10位 FC東京(36)

11位 ガンバ大阪(34)

12位 北海道コンサドーレ札幌(33)

13位 京都サンガFC(33)

14位 アルビレックス新潟(33)

15位 サガン鳥栖(32)

16位 柏レイソル(26)

17位 横浜FC(22)

18位 湘南ベルマーレ(21)

 

首位神戸とC大阪、2位横浜FMと鹿島という優勝争いの最前線を走る追撃チームの構図で優勝争い直接対決が2カード組まれましたが、神戸vsC大阪は後半の佐々木大樹のゴールにより1-0で勝利。横浜FMは鹿島に先制されながらもアンデルソン・ロペスの2ゴールで逆転し、共に上位2チームが勝利しました。更に浦和こそG大阪に勝利しましたが、名古屋は札幌相手に引き分けに終わり、広島も京都に敗戦。首位神戸と3位浦和の勝ち点差は6、4位名古屋との勝ち点差は8になっています。

柏、横浜FC、湘南に絞られつつある残留争いは、3チームとも勝点を伸ばし始めている中で今節はいずれも敗戦。特に最下位湘南はクラブ創設30周年記念試合として国立競技場に5万人を超す大観衆を集めましたが、川崎に0-2で敗れています。一方京都は広島に、新潟は横浜FCをそれぞれホームで下した事で残留は堅い位置まで持ってきました。

 

 

女子バレー頑張ってるゥ⤴︎

ではでは(´∀`)