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そこに賛歌は聞こえない〜明治安田生命J1リーグ第13節 浦和レッズvsガンバ大阪 マッチレビュー

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-ナショナルダービーと呼ばせて-

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第13節、浦和レッズvsの一戦です!

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

歓喜の記憶も、屈辱の記憶も……Jリーグという舞台に於いて、歴史という物語の始まりの場所は同じでした。

1993年5月16日、万博記念競技場。あの場所で相対した青と黒は共に「Jリーグのお荷物」とさえ呼ばれた時期もありましたが、共に黄金時代を築き上げ、同じ時代に栄華を誇った。イビチャ・オシムが「ナショナルダービー」と称した事は、あの当時であれば大袈裟な表現でもなんでもありませんでした。

 

 

時代は変わり、舞台の主役の片一方はその座から転げ落ちていくように、今その混沌とした暗夜行路の中に迷い込んでいます。それでも、たとえお世辞にもそれがナショナルダービーと呼ぶべき代物ではなくなっていたとしても、先週、アジアの王者に返り咲いた彼らからすればそれに足る存在ではなかったのだとしても、それでもやっぱり浦和の事はライバルと呼びたい。そういうチームで、そういう関係性でありたい。

30年間、紆余曲折はあれどもそういう関係性はこのカードで育てることができたと思っています。歴史に恥じない新たな軌跡を描く為、決して偶然ではなくセッティングされたのであろう今日という日を、誰よりも輝かしい青で染めるような躍動に期待したい……というかこの試合を前に最下位だぞ!!勝たなきゃやべえぞ!!!!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節名古屋戦からの先発変更は3人となりました。宇佐美貴史が先発に復帰すると共に、今日はGKは谷晃生ではなく埼玉スタジアムを我が庭とするような東口順昭が第5節札幌戦以来にスタメンに配置されています。また今日はネタ・ラヴィが家庭の事情により一時帰国している為、今季初のメンバー外という事に。アンカーに入る山本理仁も第5節札幌戦以来のスタメンという事になりました。なお、ファン・アラーノと食野亮太郎はお互いのサイドを前節からそれぞれ入れ替えています。

連戦の浦和は前節鳥栖戦からはスタメンを4人変更。安居海渡は前節はトップ下だったところをボランチに下げたところを踏まえると、鳥栖戦からは前線のメンバーを総入れ替えしてきた形になります。ブライアン・リンセンは第2節横浜FM戦以来の先発で、普段の4-2-3-1ではなく4-4-2に近い形に。鳥栖戦はややターンオーバー的なメンバー構成になりましたが、今日はACL決勝に近いメンバーとなりました。

 

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

Jリーグ30周年記念スペシャルマッチとして開催されるのは12日のFC東京vs川崎フロンターレ、そして本日の鹿島アントラーズvs名古屋グランパス国立競技場で行われる2試合ですが、5月12〜14日に行われるJ1からJ3までの全試合は全て「Jリーグ30周年記念マッチ」として開催される事になっています。

その中でもやはり、この浦和vsガンバというカードは鹿島vs名古屋と共に2カードだけ実現したあの時と同じカードです。今日の埼玉スタジアムでは30周年記念ブースが撮影されており、歴代ユニフォームや選手のサインパネルの他、先日浦和が勝ち取ったACLトロフィーの展示も。また、浦和が最終節でガンバを下して優勝を決めた2006年のメンバーによるトークショー、更に1993年の開幕戦を戦った福田正博氏とガンバOB本並健治氏のトークショーも行われ、まさに今と歴史を感じさせるようなイベントが実施されています。

 

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序盤からややボールがバタつく時間が続き、ルーズボールの時間が長くなればなるほど、高いインテンシティーを誇る浦和がそこから自分達の速い攻撃へと結びつけていく回数が増えていきました。なかなかガンバは腰を据えたビルドアップを組み立てる事がいつもよりは難しく、逆に浦和は浦和陣内にさえ入ればさほど強くプレスに来るわけではなかったので、今日は早めに高い位置まではボールを持っていけるように試合を組み立てていきました。

 

 

 

お互いになかなか目立ったチャンスは訪れない中で迎えた23分、試合は動きました。

ファン・アラーノのパスを受けたイッサム・ジェバリはペナルティエリアの左側でボールを受けると巧みなステップワークで中央に侵入。対峙した浦和のアレクサンダー・ショルツとのジリジリするような1対1は、巧くショルツのタイミングを外したタイミングでシュートを放ったジェバリの軌道がゴールに吸い込まれてガンバが先制!

 

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先制を取ることができたガンバとしては少しずつ試合展開を落ち着いたものにする事が出来るようになっていました。

しかしその反面、ガンバが自軍でボールを落ち着かせる事が出来た中で浦和が前からのプレスをかけやすくなって、それゆえに少しずつ局面を押し返される状況がじわじわと生まれ始めていきます。

 

 

 

じわじわと浦和の攻撃開始地点が高くなった結果、前半アディショナルタイムペナルティエリア内での興梠慎三の折り返しが福岡将太のハンドを取られてPK判定に。これをショルツが決め切って浦和が同点。

前半のガンバは浦和の出方も踏まえて臨機応変な対応を見せていたものの、ガンバにとってはやや不幸な形で浦和が1-1に持ち込んで後半へ。

 

 

浦和は後半から小泉とリンセンを下げて伊藤敦樹と大久保智明を投入。システムを安居をトップ下にした4-2-3-1に再び戻すと、後半開始早々には安居がシュートまで持ち込み、さらにその直後のCKでは波状攻撃を喰らう事に。ただここはガンバの守備陣も体を張った対応でどうにか阻止します。ただ、52分にもリフレクションを拾った関根貴大にドリブルからシュートまで持ち込まれるなど、後半はガンバにとって相当苦しい試合の入りとなりました。

 

 

 

54分、浦和は連続でCKを獲得し続け、ガンバもそれをなんとか跳ね返していたものの…関根のパスを受けたショルツがエリア外からワンタッチでエリア内にふんわりとしたパスを入れると、抜け出した大久保がこれを押し込んで浦和が逆転。大久保はこれがリーグ初ゴールという事に。

更に立て続けに60分にはゴールキックからのビルドアップから東口のパスをカットされてしまい、最後は安居に決められて一気に1-3…。

 

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ポヤトス監督は64分、山本、食野、そして宇佐美を下げて倉田秋、杉山直宏、鈴木武蔵の3人を一気に投入。システムを倉田とダワンをWボランチ気味に配置した4-4-2に近い形にシフトさせす。

65分にはCKから波状攻撃を仕掛ける場面も生まれましたがら混戦は浦和に阻まれて押し込みきれず。72分には倉田のパスを受けたアラーノのスルーパスをポケットに抜けた半田陸がシュートに持ち込み、75分には倉田のFKにクォン・ギョンウォンが合わせましたが…いずれもGK西川周作のファインセーブの前に屈し(精神的都合により以下の試合記述省略)

 

 

 

前半は結構臨機応変に出来ていたと思います。浦和の試合の入り方、スタンスを踏まえてビルドアップには固執せずとりあえずラインを高くしたところからスタートするようにしたりとか……そういうところで器用さは見せていたと思います。チャンスは少なかったですが、そういうところで先制点を取れた部分はありましたし。

ただ、そういうセッティングで試合に入った後で浦和にちょっと泳がされてしまった時間があった。要は今日のガンバはポゼッションをいつもより捨てる代わりに高い位置からゲームをスタートさせる事でリズムを作っていたのが、先制してからは逆にビルドアップ出来る状況と余裕を与えられてしまった事で結果的に押し下げられてしまった。これが浦和の策略だったのか偶然だったのかはわかりませんが、少なくともガンバが元々目指しているやり方に戻った方が浦和にとって都合が良く、そして前半終了間際からそういう展開に戻った事を浦和が察したのは確かで、前半はリンセンと興梠の2トップで大枠的な攻撃を組んできた浦和は後半に大久保を投入して安居を一列上げる事で2列目の機動力を全開にしてきた。これでガンバの守備組織が一つ一つ狙い撃ちされるような形になってしまったと。ガンバがビルドアップより強度を押し出した4-4-2にシフトしてから攻撃が活性化したところも試合展開を踏まえれば偶然じゃなかったでしょうし。

ガンバが大枠的なビジョンである程度の試合を描いていたのだとしたら、浦和には小局を徹底的に詰める事で内側から枠を破壊してきたような印象で、試合展開は異なれど、そういうメカニズムは第10節鹿島戦や第11節C大阪戦と共通するものがあったのかなと。感想を考えたくないので試合の大局的な印象をダラダラと語るブログをお届け致しました。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

 

明治安田生命J1リーグ第13節(Jリーグ30周年記念マッチ)

FC東京2-1川崎フロンターレ

ヴィッセル神戸2-0サンフレッチェ広島

湘南ベルマーレ2-4北海道コンサドーレ札幌

柏レイソル0-1横浜FC

鹿島アントラーズ2-0名古屋グランパス

京都サンガFC0-1セレッソ大阪

アビスパ福岡0-0サガン鳥栖

アルビレックス新潟2-1横浜F・マリノス

浦和レッズ3-1ガンバ大阪

 

 

下痢してる

ではでは