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縫い目を抉るように〜明治安田生命J1リーグ第10節(延期分) 浦和レッズ vs サガン鳥栖 爆速★マッチレビュー〜

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どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第10節(延期分)、浦和レッズvsサガン鳥栖の一戦です。

 

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4日前、歓喜に沸いた埼玉スタジアム2002、その中心にいた赤い悪魔がJリーグに帰ってきます。スタジアムは同じだけどこれは凱旋試合。優勝を目指せるポジションに付ける浦和にとって、これは新たなスタートでもある試合。ここからはハードスケジュールにはなりますが、ハードスケジュールは追い風に乗れば時としてブーストに変わることもある。それができれば浦和も一気に首位戦線に食い込めるはずです。

対する鳥栖は名古屋に今季唯一の黒星をつけるなど随所に輝きを放っていますが、全体としてはやはり低調である事は否めません。今年は降格チームが1チームというレギュレーションではあるのの、それは確率の問題であって何かが保証されるわけではない。彼らの残り続ける矜持があるからこそ、前半戦のうちにしっかりと数字を獲得する事で後半戦を楽に進めたい気持ちは必ずあるはず。お互いにとって、浦和は渦に乗るため、鳥栖は渦から抜け出す為の一戦です。

両チームスタメンです。

 

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ACL決勝では2試合とも同じスタメンをチョイスした浦和は、今日の試合ではACL決勝からはスタメンを4人変更してきました。特に前線は大久保智明以外先発を入れ替えており、ホセ・カンテ、アレックス・シャルク、安居海渡はリーグ戦ではいずれも今季初スタメン。シャルクとベンチスタートの大畑歩夢はACL決勝の2試合ではベンチ入りを逃しましたが、今日の試合はメンバー入りを果たしています。逆に決勝の先発メンバーとしては酒井宏樹はベンチからも外れる事となりました。

鳥栖は前節川崎戦からはスタメンを3名入れ替えてきました。2列目には途中出場がメインだった西川潤と堀米勇輝が今日はスタメンに名を連ねており、ここまで全試合フル出場中の河原創とボランチを組むのは第4節C大阪戦以来の復帰となる藤田直之です。

 

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

浦和レッズの選手や監督と同様に、先週の主役はこの埼玉スタジアムそのものでもありました。日本代表にとってもホームスタジアムであるこのスタジアムは、浦和ファンじゃなくても一度は行っておきたいと思わせるだけの訴求力がある日本で数少ないスタジアム。先日のビジュアルサポートは圧巻という他なかったですね…。今日のスタジアムではACLトロフィーのレプリカが展示されています。

余談ですが、今季の日本代表スケジュールには現時点で埼玉スタジアム開催予定の試合は組まれておらず、唯一開催地未定となっている試合(敵地濃厚)が埼スタ開催でなければ、国内での代表戦自体がなかった2020年を除けば開場以来初となります。

 

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前半から試合はやや鳥栖が押し気味で進めており、高い位置から攻撃を開始できていた鳥栖アタッキングサードに攻め込む場面を自然と増やしていくような形で試合は進んで行きました。15分には左からドリブルで刻んだ菊池泰智が強烈なシュート。ここはGK西川周作がきっちり抑えましたが、浦和としては苦しい立ち上がりに。

 

 

 

それでも浦和は徐々に試合の主導権を握り返していくと、徐々にスタッツ面でも鳥栖を大きく上回り始めていきます。40分には荻原拓也のクロスが一度弾かれたところを拾った大久保がシュート。これをGK朴一圭が弾いたこぼれ球にシャルクが詰めますが、ここも朴が超絶反応でシャットアウトでセーブ。浦和はこの日最初の特大チャンスを活かせず。

ただ、前半は鳥栖も持ち味を出してはいましたが、時間経過と共に浦和が押し込み始めるような展開になって0-0で終えました。

 

 

後半最初のチャンスは浦和。49分、カンテのポストプレーを拾った大久保のスルーパスに抜け出したシャルクのシュートは左ポストに直撃。結果的にはオフサイドフラッグが上がったものの、浦和は後半開始早々に一つ決定機を作ります。鳥栖はボール保持こそできるものか、そこからなかなか浦和のプレスを前に敵陣に進む事が出来ず、前半とはプレーエリアがより浦和寄りになる形に。

 

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浦和は60分にカンテとシャルクを下げて興梠慎三関根貴大を投入。対する鳥栖は56分に既に本田風智と長沼洋一を投入していたのに続き、67分には河田篤秀と手塚康平を送り込みます。

すると70分でした。菊池のクロスが弾かれたこぼれ球を拾った長沼は自らペナルティエリア手前から左脚一閃!これが決まって劣勢の鳥栖が先制!浦和は小泉佳穂も送り込みましたが、更にその直後の76分には浦和のビルドアップのミスを突いて攻め込み、河田が粘ったところを最後は手塚が決めて2点目!1点目も2点目も途中出場の選手が絡んで得点に至る事に。

 

 

 

浦和は終盤、最終ラインの選手として岩波拓也を投入してホイブラーテンを前線に上げるパワープレーを敢行。岩崎悠人を下げて島川俊郎を投入して守備を固める鳥栖を前に猛攻を仕掛けましたが、アディショナルタイムの明本のシュートも枠には飛ばずに試合終了。浦和はACL制覇後のリーグ復帰戦を飾らず。逆に鳥栖は浦和相手に見事なクリーンシート勝ちを達成しました!

 

 

 

前半は割と鳥栖が押し込みながら戦う展開の中で、ACL決勝にも言えることですが、やはり浦和はカウンター時のビジョンをしっかり描けていたというところで、最初は鳥栖がグッときた試合の流れを自分達のペースに戻し切ったところは出来ていたと思います。その点で言えば浦和としては悪いリズムの試合ではなかったはず。ただその中で、鳥栖は上手くその合間合間を縫いながら攻撃を仕掛ける事が出来た。お互いにボールを持つ意識は強いチームですから、その上でボールを持つ事が目的にならないような攻撃の考え方はお互いに強く保てていたゲームではあったと思います。スタッツとしては浦和の大勝ちでしたけど、スタッツほど浦和が押し込んだ試合…という感覚ではなかったですし。

その点では、どちらにももつれる可能性のある綻びと隙をどちらが見逃さないか…みたいな試合展開だったと思いますし、そこで鳥栖が出し抜けた試合だったのかな…と。印象としてはそういう印象ですね。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第10節

横浜FC1-4北海道コンサドーレ札幌

セレッソ大阪0-1サンフレッチェ広島

ヴィッセル神戸2-0湘南ベルマーレ

柏レイソル1-1京都サンガFC

FC東京2-1アルビレックス新潟

横浜F・マリノス1-1名古屋グランパス

アビスパ福岡1-3川崎フロンターレ

鹿島アントラーズ4-0ガンバ大阪

浦和レッズ0-2サガン鳥栖

 

 

1位 ヴィッセル神戸(26)

2位 横浜F・マリノス(24)

3位 名古屋グランパス(23)

4位 サンフレッチェ広島(23)※1

5位 鹿島アントラーズ(19)

6位 川崎フロンターレ(18)

7位 アビスパ福岡(18)

8位 浦和レッズ(17)※2

9位 セレッソ大阪(17)

10位 北海道コンサドーレ札幌(16)

11位 FC東京(15)

12位 サガン鳥栖(14)

13位 京都サンガFC(13)

14位 アルビレックス新潟(13)

15位 湘南ベルマーレ(11)※1

16位 柏レイソル(11)

17位 ガンバ大阪(7)

18位 横浜FC(6)

 

※1 1試合未消化

※2 2試合未消化

 

 

名古屋に唯一の黒星つけてACL王者に勝つ鳥栖とかいうやべーやつ

ではでは(´∀`)