省電力モードを疑うほどの充電の減りを見せられる時あるよね
どーもこんばんは
さてさて、Jリーグも終了し、俗に言うストーブリーグのシーズンに突入して参りました。
この時期の重要事項といえば補強や去就はもちろんですが、それにも大きな影響を与えうるのが何と言っても各クラブの監督人事です。
今回は各クラブの監督人事の情報と共に、個人的に監督人事の動向が気になるクラブをいくつか考察してみました。
↓
【2022シーズンJリーグクラブ監督人事】
※この部分に関しては随時更新して行きます。
12月27日時点
【J1】
北海道コンサドーレ札幌:ミハイロ・ペトロヴィッチ(4年目)→続投濃厚
鹿島アントラーズ:相馬直樹(1年目)→レネ・ヴァイラー(決定)
浦和レッズ:リカルド・ロドリゲス(2年目)→続投濃厚
FC東京:森下申一(※暫定監督)→アルベルト・プッチ・オルトネダ(決定)
横浜F・マリノス:ケヴィン・マスカット(1年目)→続投決定
清水エスパルス:平岡宏章(1年目)→続投決定
名古屋グランパス:マッシモ・フィッカデンティ(3年目)→長谷川健太(決定)
セレッソ大阪:小菊昭雄(1年目)→続投決定
サンフレッチェ広島:沢田謙太郎(※暫定監督)→ミヒャエル・スキッベ(決定)
サガン鳥栖:金明輝(3年目)→退任決定(川井健太?)
【J2】
ブラウブリッツ秋田:吉田謙(2年目)→続投決定
モンテディオ山形:ピーター・クラモフスキー(1年目)→続投決定
ジェフユナイテッド千葉:ユン・ジョンファン(2年目)→続投決定
FC町田ゼルビア:ランコ・ポポヴィッチ(3年目)→続投決定
ヴァンフォーレ甲府:伊藤彰(3年目)→退任決定(吉田達磨?)
アルビレックス新潟:アルベルト・プッチ・オルトネダ(2年目)→松橋力蔵(決定)
徳島ヴォルティス:ダニエル・ポヤトス(1年目)→続投決定
【J3】
ヴァンラーレ八戸:葛野昌宏(1年目)→続投決定
福島ユナイテッドFC:時崎悠(1年目)→服部年宏(決定)
YSCC横浜:シュタルフ悠紀リヒャルト(3年目)→退任決定
AC長野パルセイロ:吉澤英生(※暫定監督)→シュタルフ悠紀リヒャルト(決定)
FC今治:橋川和晃(1年目)→続投濃厚
鹿児島ユナイテッドFC:上野展裕(1年目)→退任決定
【監督人事の動向が気になるクラブ】
アントニオ・カルロス・ザーゴ監督の解任を受けて4月から就任した相馬監督は、ザーゴ監督解任時点で15位に沈んでいたクラブをACL出場の可能性も残る4位まで引き上げましたが、一方でタイトルは今年も獲得出来ずに退任という事になりました。
その後任なんですが…これまで鹿島が招聘した監督って全員ブラジル人監督なんですよ。日本人監督は相馬監督を含めて4人いますが、全員コーチからの昇格で途中就任。そんな鹿島が初めて欧州出身の監督を招聘する方向で考えているらしく、候補にはベルギーでの優勝経験があるレネ・バイラー監督らが挙がっているそうですが…果たして。
②FC東京
来年からミクシィが実質的な親会社になるなど、いわゆる改革元年になりそうな予感も漂うFC東京は、11月に4年間率いた長谷川健太監督が辞任し、残りのシーズンは森下コーチが暫定監督を務めた上で退任。
後任には新潟で存在感を発揮したアルベルト監督の就任が濃厚との事。最近は「J2の監督を引き抜く」というパターンも多くなってきましたね。成功例で言えばミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を東京Vから引き抜いたC大阪、今年徳島からリカルド監督を引き抜いた浦和でもそうでしょう。良い若手が多く育った新潟からどれだけ引き抜くかも含めて興味深いですね。
大型補強を敢行し、監督には東京Vと清水で結果を残したロティーナ監督を招聘。しかし10月末にロティーナ監督でさえも解任してしまい、これで清水は3シーズン連続で監督を途中解任する形になりました。現在は平岡監督も続投というよりは後任候補の一人、みたいな感じだそうで。
3シーズン連続解任というのもそうですけど、気になるのはヤン・ヨンソン→ピーター・クラモフスキー→ロティーナ…と、近年招聘した3人のタイプがもうバラバラなんですよね。清水には平岡監督もそうですし、篠田善之コーチ然り…「何かあればこの2人に投げとけばいい」みたいな感じがあるというか。もちろん、そういうコーチがいる事は一つの強みなんですけど、悪く言えば「保険」をキープしているがゆえに色々と軽く決めているようにも見えてしまうというか…。これを書いている時点では平岡監督で腹を括るのか、新たに監督を呼ぶのかはわかりませんが、少なくともこのサイクルには区切りを打つ必要があります。
体調問題で終盤の数試合を療養した鈴木監督は既に退任が濃厚。とはいえ、そもそも磐田も鈴木監督にしても、体調問題があれど無かれど今年で退任する予定だったとは思います。去年の流れで、とりあえず2021年はよろしく…みたいな。鈴木監督はフロントに戻って、2022年は新監督…というまでは皆さん予想していたと思います。
しかし後任はちょっと意外でしたね。甲府の監督である伊藤監督を引き抜く事が濃厚だそうで。服部コーチの昇格を想像していた人も多いと思います。伊藤監督を甲府から引き抜く…というのは、結構思い切った事したなーと。今季の甲府と磐田は使っているシステムも同じですし、ちょっと見ものですよね。
宮本恒靖監督の解任に伴い後任に就いた松波正信監督ですが、元々強化兼アカデミー部長のポストに就いていた方ですし、一応6月からは正式就任という形で指揮を執っていましたが、まぁ…そもそもは事実上の暫定監督だったのかなと。実際、松波監督も退任後はアカデミー部門に戻るそうなので、やはりそれを含めて既定路線だった事は推察できます。
その中で後任には大分の片野坂監督の就任が濃厚。2016年から大分の監督を務めていた片野坂監督ですが、2015年まではガンバのコーチでしたし、ACLも1試合だけ監督代行を務めてますからね(長谷川監督が退席喰らったから)。当時の主力はさすがに減ったとはいえ、宇佐美貴史や倉田秋、東口順昭といったチームの中心核の選手はお互いの人間性なんかを把握は出来ているはずなので、スタートからそれがある強みは小さくないのかなと。大分で素晴らしいスタイルを築いた監督ですから、ガンバファンとしては楽しみな人事ではありますね。
楽しみというか、「そこ引っ張ってきたか!?」みたいな感じなのが広島です。新たに就任するスキッベ監督は欧州サッカー界でも一定の地位を築いている人物。監督としてはボルシア・ドルトムント、バイヤー・レヴァークーゼンなどで結果を出した人物で、ギリシャ代表監督も務めていました。ドイツが準優勝した日韓W杯の時はアシスタントコーチでしたが、当時のドイツ代表は戦術構築はコーチが担当するみたいな流れもあったので、彼の貢献はかなり大きかったはず。ちなみにスキッベ監督、現役時代はユースからシャルケ一筋だったけど指導者キャリアはドルトムント中心。
結果を出す監督というよりは、どちらかと言えば育成のスペシャリストみたいなイメージです。U-18ドイツ代表の経験もあり、割と最近までドルトムントのアカデミーの要職にも就いていましたから、そういう意味では広島との相性も悪くないのでは。ただ懸念材料としては、オミクロン株の発生に伴う政府の対策措置次第では、昨季の徳島のポヤトス監督同様に入国・合流が開幕に間に合わない可能性も少しある…というのは悩みの種でしょうか。
歴史上、広島って過去に結構初来日の外国人監督を当ててるんですよね。それもなかなか面白い面子で。近年で言えばミハイロ・ペトロヴィッチが代表例ですが、スチュアート・バクスターに始まりエディ・トムソンとかヴァレリーとか。一人だけ大外れいたけど…。
鳥栖の方針は金監督続投。まぁ、近年の鳥栖の経営事情・育成重視の方針を見れば当然その流れになるでしょうし、そもそもその流れの上で金監督はアグレッシブなスタイルと、予算が苦しい中で若手を起用しながらの上位進出は普通であれば監督を代える理由は一切ありません。
ただ、金監督は現在パワハラ問題が調査中という状況で、その結果によっては「それはそれ」として金監督の続投を認める訳にもいかない状況になる可能性もあります。だからその調査の結果がどうなるか、もしアウトだった時に後任には誰が就くのか。今の鳥栖は金監督が築いた部分も大きいので、退任となれば後任の人選は相当大きな鍵となってきます。
アルベルト監督を引き抜かれたのはやはり大きすぎる痛手。ここ2年で築いたサッカーの質はやはり素晴らしいものでしたし、選手も多くの伸びました。新潟の場合は特に、主力選手がそのままFC東京に付いて行くじゃないかとすら言われていますし。
こういう監督が抜けた時って大体2つに分かれるんですよね。後任監督が上手くバランスを調節して、前任者の遺産を活かしながら更なる黄金期に導けるパターン、或いは完全崩壊で貯金を食い潰すパターン…アルベルト監督は「日本人の監督にこのサッカーを引き継いでほしい」というような事を仰っていて、実際に松橋コーチが昇格する形で監督に就任。コーチとしては横浜FM時代にリーグ優勝に貢献した経歴もあるので、どう転ぶかは見ものかもしれません。
監督を替える事も決断なら、続投させる事もまた決断の一つ。徳島はポヤトス監督を続投させる意向で進んでいるようで。実際、昨年は徳島とポヤトス監督にとってレギュレーションやご時世共に難しい部分がありました。その中で最終節まで残留の可能性を残せたというのは、当初の予想や規模からすると健闘したというか、評価の部分に於いては降格はそこまでフォーカスされるべきことではないのかもしれない…とは少し思います。
とはいえ、このパターンは広島時代のペトロヴィッチ監督のように凄く上手くいった場合もあれば、磐田時代のフェルナンド・フベロ監督のように上手くいかなかった事もある。この決断がどう出るか…という部分には凄く興味ありますね。
G大阪の監督就任が確定的とされている片野坂監督ですが、既に大分の退任は発表済み。G大阪の監督就任発表は大分が準決勝まで勝ち残っている天皇杯が終わり次第…というところでしょう。
そんな中で、後任人事としては既に下平隆宏監督の名前が上がっています。柏では育成とポゼッションスタイルの確立を両立していた事から、もちろんポゼッション系統だから似ている監督…なんて簡単な話じゃないですけど、片野坂監督の下で築いたものを活かせる部分は少ないないでしょうし、それに沿った方針としての下平監督招聘という決断だったのでしょう。横浜FC時代にしても、横浜FCの規模なら2021年の失敗より昇格の方がフォーカスされるべき…とも思いますし。
成功も失敗も、全てを左右しかねない監督人事。徳島の項でも述べましたが、交代も決断なら継続も決断です。決断という賽を投げ、それに勝利するクラブは果たしてどこになるのでしょうか。
忘れ難きセホロペ。
ではでは(´∀`)