冷静に考えて今年のガンバと2012年のガンバの得失点差が2しか変わんねぇのヤバすぎ。
どーもこんばんは
さてさて、時は12月。ようやく激動の2020シーズンも終わって選手の去就や移籍市場の動きが活発化してきました。
そうなるとやっぱり注目なのは監督事情です。続投を決めたクラブ、来季の新監督が決まった監督、続投含め2021年の監督がまだ決まっていない監督……。今回は監督人事が注目されるクラブ、そして動向が注目される監督をピックアップして色々考えていきたいと思います。20クラブになり、特に来季の降格枠は4チームですから……監督人事一つで大躍進、あるいはJ2真っ逆さまだって普通にありますからね。
まずは12月22日時点での各クラブ監督動向についてまとめていきます。
(このブログ自体は12月22日に書いています。後述する注目クラブや監督の部分は動向が決まっても書き換える予定はありませんが、監督動向のまとめについては随時更新していきます)
北海道コンサドーレ札幌:ミハイロ・ペトロヴィッチ→続投濃厚
鹿島アントラーズ:アントニオ・カルロス・ザーゴ→続投濃厚
浦和レッズ:大槻毅→リカルド・ロドリゲス(就任決定)
清水エスパルス:平岡宏章→ミゲル・アンヘル・ロティーナ(就任決定)
名古屋グランパス:マッシモ・フィッカデンティ→続投濃厚
セレッソ大阪:ミゲル・アンヘル・ロティーナ→レヴィー・クルピ(就任決定)
徳島ヴォルティス:リカルド・ロドリゲス→ダニエル・ポヤトス(就任決定)
ブラウブリッツ秋田:吉田謙→続投濃厚
アルビレックス新潟:アルベルト・プッチ・オルトネダ→続投決定!
YSCC横浜:シュタルフ悠紀リヒャルト→未定
FC岐阜:仲田健二→未定
ガイナーレ鳥取:髙木理己→未定
テゲバジャーロ宮崎:倉石圭二→未定
鹿児島ユナイテッドFC:金鍾成→アーサー・パパス(就任決定)
【監督動向に注目したいクラブ】
2020年J1:17位
ルヴァン杯:グループステージ敗退
2020年度監督:木山隆之(1年目)
2021年度監督候補:手倉森誠(前長崎監督)、大槻毅(前浦和監督)
深刻な経営難が発覚し、今オフは慰留も補強も相当厳しくなるはず。先日報道された前長崎監督の手倉森氏は仙台にとって「一番良い時代」を築いた監督ではあるが、恐らく今の手倉森氏の金額は決して安くない。仙台での活躍で金額が高騰したと思えば少し皮肉だけど…。
少なくとも、手倉森氏の場合は長崎時代の給与からそれなりの減俸が条件になるはず。となると比較的リーズナブルで、限られた戦力をやりくりする意味でも2011年に分析担当を務めるなど分析力に長けた大槻氏に白羽の矢が立つ可能性も。
2020年J1:16位
ルヴァン杯:グループステージ敗退
2020年度監督:ピーター・クラモフスキー(1年目)→平岡宏章
2021年度監督候補:ミゲル・アンヘル・ロティーナ(前C大阪監督)
2020年の清水はピーター・クラモフスキー氏を招聘し、同氏がコーチを務めた横浜FM同様のアタッキング・フットボールを志向したが、結果のみならず内容面も徐々に下火に。昨季の方向性から見た継続性で言えば微妙だが、失点の多い清水にとってロティーナ氏招聘は理に適った選択ではある。C大阪の退任が決まった時点で争奪戦も予想されたが、そこは現GMでC大阪時代にロティーナ氏を東京Vから引き抜いたである大熊清氏の手腕もあったのだろう。
正式発表はまだだが、報道で出る限りはJ1全クラブと比較しても清水は補強でも精力的に動いている。他の下位チームと比べても上手くハマればグッといきそうな気配は感じる。
2020年J1:4位
ルヴァン杯:ベスト8
もう完全に人事がお祭り騒ぎ状態。2年続けて見事な戦績を残したロティーナ氏を切った時点で遥かに否が優勢な賛否両論だったが、後任がレヴィー・クルピ氏だった事で更に炎上状態。クルピ監督がセレッソの歴史の中で5本の指に入る監督である事に異論の余地は無いが、セレッソファンからすればだからこそ……という部分もあるのだろう。
フロントは規律重視のロティーナサッカーにクルピ時代に見られた攻撃の自由性を足したいのだろうが、上手くいけば上手くいくんだろうけど完全崩壊に至る可能性もあるし、セレッソはセレッソの歴史としてそれを経験してもいる。梶野智強化部長は「セレッソ大阪というクラブは残留を目的とするクラブではなく、常にトップ3に入らなきゃいけないクラブになっている。」とコメントしているが、そもそも歴史上セレッソがトップ3に入った事は2回しかない。ロティーナ氏を退任した末が「とりあえずクルピに丸投げ☆」感が拭えないし、そのクルピ監督も2018年にG大阪で露呈したように今のJ1でどうなるかがわからない。獲得しようとしている選手のセンスは悪くないだけに、ガンバファンとしても何がしたいんだろう…と正直思う。
2020年J1:14位
ルヴァン杯:ベスト8
ACL:ベスト4
2020年度監督:トルステン・フィンク(2年目)→三浦淳宏
2021年度監督候補:未定
監督人事といえばやっぱりお馴染みヴィッセル神戸!9月から監督に就任した三浦監督は就任当初こそ3連勝を決めるなど上々のスタートだったが、その後は一気に暗転。リーグでは6連敗&4試合連続完封負けでフィニッシュし、ACLの過密日程による影響はあるにしてもあの面子を抱えながら14位になった。ACLではベスト4まで進んだが、アンドレス・イニエスタの強行出場など様々な面で賛否を呼んでおり、現状でリリースは無いがリーグも踏まえて神戸ファンからは解任を望む声が多い。
後任には福岡の長谷部監督を引き抜く報道があったが、長谷部監督は続投が濃厚。噂されたハビエル・アギーレ氏の可能性も潰えた。新しく外国人監督を招聘する事が難しい今の社会情勢も踏まえ、最初は三浦監督は2020年限定の繋ぎであり全敗してもクラブには残るし、逆に言えば全勝しても監督からは退くのでは?と思っていたが、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの人事を見ると強化担当のトップを監督に据えるやり方を三木谷浩史オーナーが望んでいる可能性も否定出来ない。イニエスタがいる間にクラブとしての基盤を築く必要性はあるが…。
2020年J2:8位
2020年度監督:實好礼忠(1年目)
2021年度監督:曹貴裁(元湘南監督)
昇格の可能性が潰え、シーズン中に既に實好監督の退任と曹監督の就任が発表されている。
どうしてもこの人事を語る上で避けては通れないのは曹監督の湘南時代のパワハラ事件であり、そこを懸念するのは当然の流れである。それと同時に若手育成とJ1昇格実績は抜群であり、サンガが求めている要件を満たしている事も確か。湘南からどれだけ教え子を連れてくるかも含めて気になる点は多い。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、曹監督がサンガの監督を務めてどうなるかはサッカー界のみならずスポーツ界全体、なんなら日本社会にとってすら良くも悪くもモデルケースにかる可能性さえある。クラブにも監督自身にもそこは念頭に置いて欲しい。
【動向が注目される監督】
→東京V、C大阪で安定した守備組織を構築して上位に躍進。自身をC大阪に招いた大熊清氏がGMを務める清水の監督に就任する事が既に確実視されている。
大槻毅(前浦和監督)
→通称「組長」。初めてフルシーズン指揮した2020年は10位に終わり退任となった。地元である仙台がリストアップしてると言われているが、卓越した分析能力には定評がある為、監督というよりもそっちの方面で招き入れたいチームは多いかも。
手倉森誠(前長崎監督)
→2シーズン目となった長崎で今季はJ1昇格まであと一歩のところに迫るも、本人曰く「解任」だったとの事。ただ、これに関しては本当にちゃんと賛も否もある賛否両論となっている。自身がかつて黄金期を築いた仙台に復帰する話はあるが…。
石崎信弘(前藤枝監督)
→今季限りで藤枝の監督を退任。「昇格請負人」として知られる同氏の為、本人がその気ならJ3クラブ辺りは興味を示してくるチームはあるかも。
木山隆之(前仙台監督)
→初のJ1での監督挑戦となった2020年は散々な結果になった。それでも終盤戦は多少持ち直し、元々J2での実績には素晴らしいものがあるので、J2やJ3ではリストアップしているクラブもあるかも。
霜田正浩(前山口監督)
→元JFA技術委員長。技術委員長退任後は山口の監督を務め、2020年は最下位に終わった事で退任。しかし小野瀬康介(G大阪)、オナイウ阿道(横浜FM)、菊池流帆(神戸)らをJ1に送るなど育成は「霜田塾」と称されるなど高い評価を受けている。コーチやユース監督として招きたいチームは多いのでは。
→現在はフランスのマルセイユで監督を務めているので少なくとも2021年に来る事は無いだろうが、なぜかやたらとメディアでJリーグでの監督業を希望してくる大物監督なのでちょっと書いてみた。近い将来にJリーグに来る可能性がありそうな大物監督と言えば多分ヴィラスボアス氏かアギーレ氏のどっちか。
セレッソは何がしたいの…。
ではでは(´∀`)