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応用守備〜2024明治安田J1リーグ第2節 横浜F・マリノス vs アビスパ福岡 マッチレビューと試合考察〜

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まーりんるーじゅでー

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第2節、横浜F・マリノス vs アビスパ福岡 の一戦です。

 

 

 

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連覇を目指した昨シーズンは常に神戸が首位を快走する展開となりましたが、怪我人が続出する中でもその神戸に最後まで追いすがり、粘り続けていたのがマリノスでした。ただ、シーズン終了後にかつてメルボルン・ビクトリーでも一時代を築いたポステコグルー→マスカットの監督リレーは終了。後任にはセルティックでポステコグルー監督に師事したオーストラリアの英雄、ハリー・キューウェルが監督に就任。おそらくオーストラリアのサッカーファン全てが待ち望んだその日は横浜で迎える事になりました。とはいえ、これまでの路線を引き継ぎながらもキューウェル監督もトップカテゴリーでの監督は一年目。英雄が施す継承と変革はマリノスにどのような影響をもたらすのでしょうか。

対して福岡は昨年は充実の一年となりました。順位も常にトップハーフを保ち、最終的には7位という好き位置でフィニッシュ。終盤までACL圏内の可能性を残しながらシーズンを戦い、そしてなんといってもルヴァン杯でクラブ史上初のタイトルを獲得する「クラブ史上最高のシーズン」だったと言えるでしょう。長谷部茂利監督体制も5年目。主力流出による変化を半強制的に強いられる部分はあるとはいえ、それで求められた変革を同じ路線の上でやり続けながら、彼らはJ1のクラブになりつつあります。

スクラップ&ビルドを繰り返す事で貫く継続。近年のJリーグで大いなる成功を見せている両者の共通項はそこになるでしょうか。最強の矛と最強の盾、最後に勝利を手にするのはどちらになるないかに。

両チームスタメンです。

 

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開幕戦では東京Vに劇的勝利を収めたマリノスはスタメンを3人変更。開幕戦は途中出場となったヤン・マテウスとナム・テヒが今日は先発メンバーに名を連ねており、左SBは開幕戦は新潟から加入した渡邊泰基でしたが、今日は東京Vから獲得した加藤蓮がJ1初スタメンを飾っています。これまではWボランチを採用していますが、キューウェル体制では逆三角形の中盤でアンカーには喜田拓也を配置しました。

福岡は昨季は4-4-2を併用していましたが、昨季終盤からは完全に3-4-2-1にシフトさせた印象。0-0で引き分けた開幕戦の札幌戦からはメンバーを1人のみ変更しており、札幌戦はWBが右に前嶋洋太で左に小田逸稀でしたが、今日は前嶋を左に移して湯澤聖人を右WBに起用しました。鳥栖から獲得した岩崎悠人、大卒ルーキーの重見柾斗は2試合連続の先発です。

 

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

ACLとの兼ね合いにより、この試合と川崎フロンターレvsジュビロ磐田の2試合は金曜日にフライデーナイトJリーグとして開催される形になりました。マリノスや川崎からすればホーム開幕戦が金曜開催になるのは惜しまれるところではありますが……。今日のホーム開幕戦には昨季限りで現役を引退した2019年優勝メンバーでもある大津祐樹氏が来場し、トークショーやプレゼント抽選会が開催されています。

言わずと知れた日本最大のキャパシティーを持つ巨大スタジアム。過去に日本で行われた様々な大会のファイナルの舞台はいつもここでした。2022年からはコロナ禍もひと段落がついた事で、日本最大のコンサート会場としての運用も再開してきましたね。

 

 

立ち上がりから両チームにサイドから決定機が生まれました。マリノスは5分に右サイドに流れた山根陸のクロスにエウベルが合わせるも、ヘディングシュートは僅かに左へ。その直後の8分には今度は福岡が左サイドを上がった岩崎悠人のクロスをウェリントンが合わせますが、こちらはGKポープ・ウィリアムが阻止し、お互いにサイド→クロス→ヘッドで最初のチャンスを創出しました。

ウェリントンのシュート以降は少し福岡がサイドからリズムを作る時間に入りましたが、少し時間が経過すると試合はマリノスが押し込む展開になっていきます。

 

 

 

17分には背後からのボールを受けたエウベルが左サイドをドリブルで運んでからカットイン。絶妙なシュートを放ちますが、弾道はポストに当たって僅かにゴールならず。19分にはアンデルソン・ロペス、21分にはヤン・マテウスがそれぞれセットプレーからシュート。いずれもゴールには至りませんでしたが、早くに3トップにつけて、トップ下のいないインサイドハーフと3トップの間の空間も利用しながらマリノスペースで試合は進んでいきました。

 

 

 

それでも前半終了間際になってくると福岡も徐々にマリノスのペースにも対応し、逆にいつもの低い位置でのブロックよりは3トップに至る出処を封じるべく高い位置からのプレスにシフト。それ以降はポープに阻まれたとはいえ、30分にウェリントンが再びチャンスを得るなどペースを五分に持ち込んでいきます。

前半は0-0で終了。

 

 

後半開始早々もマリノスペース。ほぼファーストプレーに近い時間で右サイドから松原健がボールを入れるとエウベルが反応。50分にもアンデルソン・ロペスが個人技からミドル気味にシュートを放つも、いずれも得点には至りません。

するとロペスのシュートの直後となる51分、福岡は左寄りのポジションから前寛之のスルーパスに重見柾斗が左に抜けてマイナスに折り返し。ここに走り込んだ紺野和也が狙い澄ましたシュートを決め切って福岡先制!

 

 

63分にナム・テヒと山根を下げて天野純と渡辺皓太を投入して中盤を再編する形になったマリノスはどうにか猛攻を試みますが、やっぱりリードを奪った時の福岡は強いもので、遠い位置からのミドルやクロスは増やせるもののそれ以上前に食い込む事が出来ず、前半に何度かあったような決定機のようなシーンを作り出すところまでは行けない時間が続いていました。

 

 

 

終盤に差し掛かるに連れ、マリノス宮市亮や村上悠緋を投入しながらどうにか福岡の守備網をこじ開けようとするものの、福岡の強固かつソリッドなゾーンディフェンスを前にクロスとミドルを繰り返すリプレイ映像のような試合展開に。

結局、繰り返すその流れの輪廻から抜け出せないまま試合終了。まさしく福岡の面目躍如のような試合展開で福岡が勝利しました!

 

 

 

序盤はマリノスの攻撃時にミドルゾーンに結構スペースがあったんですよね。元々福岡はリトリート気味に構築する部分がありますし、マリノスがそれを意図してやったのかどうかわかりませんが、個でも突破できる3トップに早く縦パスを送って運ばせる事で福岡の守備陣を押し下げて、トップ下を置かない事でバイタルエリアをフリーゾーン的にしたところでマリノスが選択肢を持てていたと思います。WGが突破してクロスにしても、インサイドハーフがスピードを持って上がってくるにしても。

ただ、福岡が時間経過と共にそこにしっかり対応してきて、守備陣はブロックを維持しながらも、大前提としてゾーンを組みつつも3トップにつける前のマリノスのビルドアップのところを遮断しにきたのは良い対応でした。実際、そういう守備のリズムを作ってから手数をかけない攻撃で試合の展開を五分に戻していき、そこから先制点にも繋がっていった訳ですし。1点さえ取ってしまえざそこからは福岡の強い部分ですから、後は文字通りチームとして一番得意な仕事をやれば良かった。今日の福岡は自分達の強みである守備組織の上に、状況に合わせた応用的な対応が出来た事が全てだったのかなと。そう考えれば、守備の幅をも見せつけた福岡の守備力はやはり本物と言えるような見事な対応でしたね。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

 

2024明治安田J1リーグ第2節

川崎フロンターレ4-5ジュビロ磐田

横浜F・マリノス0-1アビスパ福岡

ヴィッセル神戸0-1柏レイソル

名古屋グランパス0-1FC町田ゼルビア

京都サンガFC1-2湘南ベルマーレ

サガン鳥栖4-0北海道コンサドーレ札幌

鹿島アントラーズ1-1セレッソ大阪

FC東京1-1サンフレッチェ広島

ガンバ大阪1-0アルビレックス新潟

浦和レッズ1-1東京ヴェルディ

 

 

川崎磐田どうなってんの

ではでは(´∀`)