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閉塞感と意地〜明治安田生命J1リーグ第5節 ガンバ大阪vsアビスパ福岡 マッチレビュー〜

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J1に行くとサンガとガンバがよく被る…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第5節、ガンバ大阪vsアビスパ福岡の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も始めたので是非聴いてみてね

 

ガンバにとって、第3節川崎戦からの日々は激動そのものでした。川崎相手に見せたパフォーマンスや遠藤保仁との邂逅となった第4節磐田戦、そこで終盤に追いついたという意地を見せてくれたポジティブな記憶。ただ、そして宇佐美貴史東口順昭と立て続けに発表された長期離脱……文字通り"攻撃の顔"と"守備の顔"であり、彼ら無しでは2010年代を語れないような2人が陥った苦境に、ガンバファンは全員が寂しさと祈りを抱えているはずです。

これはガンバにとっての苦しみであると同時に、いわばガンバは東口と宇佐美にかなり頼っていた部分がある事を思うと、ある種の試練とも言えるでしょう。彼らが帰ってくるその時、素晴らしい舞台を用意する為にも結果と内容の両方を追ってほしいところです。

両チームスタメンです。

 

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第3節川崎戦以外のリーグ戦では3-4-2-1を採用している片野坂監督ですが、今日はダイヤモンド型の4-3-1-2を採用。3ボランチのような形で倉田秋、奥野耕平、齋藤未月を並べててトップ下には石毛秀樹を配置した陣形で、小野瀬康介はパトリックとの2トップでスタート。小野瀬のFW起用は2020年以来かしら…?また、前節磐田戦を軽傷で欠場した昌子源がスタメンに戻り、ベンチには一森純が今季初めてメンバー入りしました。

福岡は前節柏戦からメンバーを4人変更。ジョルディ・クルークスとドウグラス・グローリの助っ人コンビがスタメンに戻り、田中達也とフアンマが今季初スタメン。ルキアンは今季初めてスタメンを外れる形となりました。

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

すっかりお馴染み、ガンバの本拠地。今季からはクラブのリブランディングに合わせて、昨季から推進していた「パナスタガンバ化計画」を更に加速させており、スタジアム外壁には「ガンバウォール」と称した壁画でが彩られるなど、ガンバ大阪の本拠地として更に鮮やかに装飾されるようになりました。そういえば昨季、コロナで出遅れたガンバの1ヶ月遅れのホーム開幕戦の相手は福岡でしたね。あの試合観に行きました。

 

 

今日は東口と宇佐美に対するファン・サポーターのメッセージが書き込まれた横断幕がスタジアムに掲示されています。一日でも早い回復を祈りつつ、無理のない療養、そして今まで突っ走ってきた二人だからこそ少し一息つく時間を過ごしてもらいたいところです。

 

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立ち上がりから福岡に押し込まれる時間が続き、ガンバはセカンドボールをなかなか回収出来ないまま福岡に攻撃のチャンスを度々与えてしまいます。10分、田中達也のスルーパスから山岸祐也が三浦弦太を振り切って抜け出して折り返すと、中央でフアンマがマークを引きつけた事でファーサイドでフリーになったジョルディ・クルークスが冷静に決め切って福岡が先制。

 

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ガンバはボール保持はするものの、前線の選手になかなかボールを入れることが出来ないまま福岡に奪われる場面が多くなった事で、多くの時間を自陣で福岡のカウンターを受けるような形に費やしてしまっていました。

その後は両ワイドが外に引っ張るような位置をとった事で少しずつ敵陣でのプレー時間も増やしていく事は出来たガンバでしたが、石川慧の好セーブに救われた25分のクルークスのシュートシーンのように、それはそれで福岡の得意な形でのカウンターが可能になるスペースを与えてしまう事に。

 

どうも今日のガンバはサポートの動きが稀薄というか、常にボールホルダーが孤立するような状態が続いてしまい、それこそ川崎戦磐田戦で見せた連動性のある攻撃には繋げられないまま前半を終えます。

 

 

後半、片野坂知宏監督は髙尾瑠を下げて柳澤亘を投入。FWで出場していた小野瀬を右サイドに戻し、倉田を中央、石毛を左とした4-4-2にシステムを変更します。しかしその効果が目に見えて示されるより先に58分、右サイドから中にボールを置いたクルークスのクロスにファーサイドの田中が飛び込んで0-2。田中よ、なぜガンバキラーみたいになる…。

 

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64分にはレアンドロペレイラと福田湧矢を同時投入。更に山本悠樹とチュ・セジョンも送り込み、ガンバは攻勢に出る構えを見せます。しかし攻撃はアタッキングサードに侵入する事もままならず、逆に悪い形でボールを失ってはカウンターを喰らい続けるしんどい展開に。81分には右サイドを完全に崩されてクロスを入れられると、これが最終的に柳澤亘のオウンゴールを招いて0-3…。

 

それでもガンバは意地は見せました。3点目を喫した直後のキックオフから右サイドにボールを送ると、柳澤のクロスがファーに流れ、これを拾った福田が良いボールタッチでシュートコースを作り、そこに確実に蹴り込んで1-3。

更に更に91分には倉田のクロスはGK村上昌謙のパンチングで弾かれたものの、これを拾ったチュ・セジョンの低弾道クロスにペレイラがダイビングヘッドで合わせて2-3!

 

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同点ムードも出てきたガンバは、最前線にペレイラ、パトリック、そして三浦弦太を上げたパワープレーを敢行し、そこにシンプルにロングボールを蹴り込んでいきました。しかし同点弾を奪うには時間も精度もあと一歩足りず。ガンバ、開幕戦以来となる今季2敗目を喫しました。

 

 

 

0-3というスコア面での完敗で終わらせなかった事、最後に意地を見せられただけの馬力をチームとして示した事は良かったと思いますし、この試合をポジティブ要素ゼロでは終わらせなかった部分ではありました。ただ同点に追いつけていたらともかく、結局負けてしまった訳で、そして試合内容としては今日は芳しくなかったのは間違いないですし、逆に福岡のパフォーマンスは良かったので、試合内容としては2-3よりも0-3の文脈で語った方がしっくりくる程ではありました。

川崎戦磐田戦でサイド攻撃が機能した場面って、たとえば両サイドの髙尾や黒川圭介、或いは小野瀬がボールを持った際に、川崎戦なら黒川・山本・倉田が、磐田戦なら小野瀬・石毛・齋藤辺りがサイドのエリアでテンポ良くボールとポジションの出し入れが出来た事でリズムが生まれ、そういう伏線があるからこそドリブルを仕掛けた際にも有効に出来た訳ですが、今日はチーム全体としてボールホルダーに対するサポートの動きがまるでなく…前半を見ていても、黒川も髙尾も自ら突破するしかやりようが無くなったような感じでしたし、守備力とカウンターに強みを持つ福岡からすれば半分入れ食いみたいな状態にすらなっていました。言葉を選ばずに言えば、酷い試合内容だったのは確かです。

 

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ただまぁ、最後にとった2点は去年散々見たようなパワープレーですし、磐田戦のようにそれまでの下地があるならともかく、今日の内容であればそれこそガンバファンからすればあの2点を額面通りに受け取る事は出来ないでしょう。ただ、見方を変えれば「最悪パワープレーは出来る」というのは武器だと思いますし、特に片野坂監督からすれば…やっぱりこの部分は大分時代には使えなかった最終手段を有している事になるので、それを再認識したという部分では、ある意味で糧にはなるようなゲームだったのかもしれません。

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第5節

横浜F・マリノス0-0サガン鳥栖

清水エスパルス0-0ヴィッセル神戸

京都サンガFC0-1FC東京

ガンバ大阪2-3アビスパ福岡

サンフレッチェ広島0-2川崎フロンターレ

鹿島アントラーズ2-1湘南ベルマーレ

浦和レッズ4-1ジュビロ磐田

セレッソ大阪2-2北海道コンサドーレ札幌

名古屋グランパス(明日14:00)柏レイソル

 

 

首位川崎はオウンゴールと山根視来のゴールで広島相手に2-0で勝利し、暫定ながらも首位をキープ。2位横浜FMは豪雨の中で行われた鳥栖との試合でスコアレスドローに終わっています。レネ・ヴァイラー監督体制でのリーグ初陣となった鹿島は湘南に先制されながらも後半に2得点を挙げて逆転勝利を収め、不調だった浦和はデビュー戦となったダヴィド・モーベルグのゴールなど外国人選手が揃い踏みして快勝しました。

G大阪に勝利した福岡はこれで待望の今季初勝利。これで未勝利のチームは札幌・神戸・広島・湘南の4チームとなりました。特に札幌は開幕から5試合引き分けというレアな状態になっており、ACLプレーオフのメルボルン・V戦での劇的勝利の波に乗りたい神戸は清水とスコアレスドローに終わっています。

 

 

サンガのマッチレビューアップしてから熟睡してた…

ではでは(´∀`)