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ガンバ大阪2019夏、補強プラン大予想

痛ってえ首寝違えた。

 

どーもこんばんは

 

首を右に傾けられない…

 

さてさて、J1リーグは第20節を終え、2週間の中断期間に突入しました。

まずはここで第20節までの順位表を確認していきましょう。

 

1位 FC東京(42)

2位 横浜F・マリノス(39)

3位 鹿島アントラーズ(37)※

4位 川崎フロンターレ(35)※※

5位 大分トリニータ(32)※

6位 セレッソ大阪(31)

7位 北海道コンサドーレ札幌(31)

8位 サンフレッチェ広島(29)※

9位 浦和レッズ(27)※

10位 名古屋グランパス(26)

11位 ガンバ大阪(24)

12位 湘南ベルマーレ(23)

13位 ベガルタ仙台(23)

14位 清水エスパルス(22)

15位 ヴィッセル神戸(21)

16位 松本山雅FC(18)

17位 ジュビロ磐田(17)

18位 サガン鳥栖(17)

 

※鹿島、大分、広島、浦和は1試合、川崎は2試合を未消化。

 

…さて、紛う事無きクラブのレジェンド、宮本恒靖監督が指揮を執るガンバにとって、今シーズンは初めて開幕から宮本監督体制のシーズンとなりGAMBAISM」という壮大なスローガンを掲げて開幕戦を迎えました。

しかし、横浜FMとの開幕戦を破れた事を皮切りに今季のガンバはホームで勝てない試合が続き、リーグが混戦であるが故に定着こそせずとも、逆にその分何度も自動降格圏に突入しては抜け出して、というのが続く日々。

 

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そんな最悪の状態で迎えた第12節、セレッソ大阪との大阪ダービーに挑んだガンバはここで大胆な布陣変更を決意します。

システムを従来の4バックから3-1-4-2システムに変更し、更には人選も矢島慎也、福田湧矢、高江麗央、高尾瑠、食野亮太郎といったこれまで出番の少なかった若い選手を抜擢。3バックにシフトした大阪ダービー以降は第20節名古屋戦まで4勝4分1敗と、勝ち切れない部分はあるものの、調子として上向きになっている事は事実でしょう。

順位も降格圏から何とか11位まで上げる事に成功し、優勝はさすがに厳しくても上位進出なら狙えそうな位置に順位を戻しています。

 

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一方で、今季のJリーグは中位の勝点差がかなり詰まっている大混戦状態。これは前述のように上位進出もまだ狙える事の根拠となる反面、まだまだ残留争いに巻き込まれる、そして降格する可能性を孕んでいる事の根拠にもなり得てしまう訳です。なんなら、そういう「嘘だろ!?」と言いたくなるようなシチュエーションを、昨年のガンバは9連勝で残留争い脱出…という形で体現している訳ですからね…。

 

なんにせよ、そこで大きな鍵を握るのがこの夏の移籍市場でのガンバの振る舞いです。

 

夏の移籍市場が如何に大事か…それはガンバファンなら特に理解している事でしょう。昨年の9連勝は夏にレノファ山口から獲得した小野瀬康介の貢献が非常に大きく、2014年の大逆転優勝は途中加入のパトリックの活躍が起爆剤となりました。2013年の宇佐美貴史、ロチャの獲得は神戸とのデッドヒートを制す多いなる力となりましたし、最終的に降格してしまった2012年もレアンドロ家長昭博岩下敬輔の獲得が無ければそもそも最終節まで粘れたかどうか…。何にせよ、この夏の移籍市場はこの後のシーズンの行く末を左右するだけの影響をチームに与えるのです。

そこで今回は、そんなの補強プランについて考えていきたいと思います。

 

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既に決定している事を改めて振り返ると、既にガンバはMF田中達也(→大分)、FWファン・ウィジョ(→ボルドー)、MF今野泰幸(→磐田)の完全移籍での退団、DFオ・ジェソク(→FC東京)、MF藤本淳吾(→京都)、FW中村敬斗(→トゥウェンテ)へのレンタル移籍での退団を発表。獲得した選手としてはデュッセルドルフからFW宇佐美貴史の復帰と川崎から鈴木雄斗をレンタルで獲得しています。

まず始めに、G大阪大量流出」なんてセンセーショナルな見出しが各媒体で踊ってはいますが、2020年からJ3リーグに於けるU-23参加の廃止という報道がある事も考えると、それを踏まえて世代交代が上手く進んでいる感のある今のうちに思い切って人員整理を行おうというフロント側の考えは理解出来ますし、6人も退団したという事実はピンチと想像してしまいがちですが、ファン・ウィジョ退団と宇佐美獲得をプラマイと捉えると実質的にダメージと言えるのは中村と田中が同時に抜けた事くらいで、大幅な戦力ダウンを強いられた訳では無いと考えています。ですので、今回の補強プランは6人放出の是非には触れず、あくまでこれからガンバがどういう補強をすればいいのか、という事を考えていきます。基本的には以前更新した京都サンガFC編と同様に、ポジション毎に書き進めていきます。

(ただ「6人放出はそこまでダメージはない」…といっても「いやいや、さすがにそれはおかしいやろ…」と思った部分があるのも確かですので、それについては別でブログを書きましたので其方を是非ご覧下さい↓)

 

 

 

①GK&DF

 

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今のガンバにとっては言及する必要すら無いかもしれませんが、GKに関してはノータッチでも無問題でしょう。今年も東口順昭が健在ですし、林瑞輝もJ1でそれなりにやれる事を昨年既に証明済み。谷晃生という若手ホープのGKがいる事も加味すればむしろ、ここに田尻健を含めた4人体制にこれ以上人を加える事の方がネガティブとすら思っています。

DFに関しては、開幕前は4バックのつもりで編成していた事が3バックに変わった…という事が一つの肝です。第20節名古屋戦は、3バックの中央を務めていた三浦弦太が欠場し、彼の存在の大きさを痛感する結果となりました。だから三浦欠場にこのポジションを出来る人物…といっても、そんな選手はさすがに市場に簡単に出てこないでしょうから、そこはもうどうしようもないでしょう。

ただ、万一怪我人が出た時の為にセンターバックはもう1人居た方が…と思います。現在のガンバのストッパーに求められているのはストッパー的な能力よりもカバーリング力などの機動力とビルドアップです。キム・ヨングォン、高尾瑠、この2人とは少し違いますが、菅沼駿哉もこれを満たせていると言えるでしょう。ですが、未だリーグ戦での出番のない青山直晃に関しては今の3バックに対応出来るかが正直不安で、現在山形に野田裕喜をレンタルで出している最中ですから、野田が帰ってくるまでのレンタルでもいいのでCBを一人補充しておきたいところです。出来れば万一4バックに戻すとなった時の為に、サイドバックも出来るタイプのストッパーなら尚◯。

 

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②MF

 

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今ガンバが手を付けるべきポジションはここになるでしょう。守備的というよりも配球役を担う事になるアンカーは矢島慎也が台頭し、遠藤保仁もここに来て復調傾向。ですので、補強ポイントは倉田秋と共にダブルセントラルハーフの一角を担う選手…という事になります。

3-1-4-2システムにシフトした第12節以降でこのポジションを務めたのは矢島、遠藤に加えて高江麗央、福田湧矢、小野瀬康介といった選手です。しかし矢島も遠藤も適性はやはりアンカー。高江も非常に良かったのですが決定打には欠け、福田、小野瀬に関しては今のチームのスカッドを見てもやはりサイドでやって欲しいという状況となっています。インタビューに於いて、今夏からガンバに帰ってきた宇佐美が「このポジションを出来るようになりたい」という発言をしていて、宇佐美には中々卓越したパスセンスもありますからそれ自体は良いのですし、自分もそれは少し思ってはいたのですが、ウィジョが抜けた今となってはやはり宇佐美にはFWでプレーして欲しい…そう考えると、このポジションは少々お金をかけても新戦力を獲得すべきと言えるでしょう。今夏、収入はそれなりにあったはずでしょうし。

そうなってくると、まず第一に名前が挙がるのが既にガンバのオファーが報じられている井手口陽介の復帰でしょう。井手口を移籍金を払ってまで呼び戻す事についてクラブの在り方としての疑問は少し残るものの、戦力として意義のある補強という事には間違いありません。仮に井手口獲得に失敗した場合、さすがに今のガンバで川崎や鹿島といったチームから主力クラスをぶっこ抜く事は厳しいでしょうから、そこで出場機会を求めている選手だったり、或いは小野瀬、田中達也のようにJ2で名を上げている選手を獲得する事も考えるべきです。実際、J2からの選手補強は最近の夏の移籍トレンドの一つですからね。

 

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また、今夏の6人放出で戦力ダメージを大きく受けたというポイントがあるとすれば間違いなくサイドハーフです。このポジションは田中達也と中村敬斗が退団する事となりましたが、2人とも6月に出場機会をぐっと伸ばしてきた2人でした。藤春廣輝が再び負傷離脱を余儀なくされた事を思うと、このポジションにも何らかのテコ入れは必要なのかなと。

ガンバは既に川崎から鈴木雄斗をレンタルで獲得する事を発表。サイドハーフのみならず複数ポジションを熟せる鈴木の獲得は間違いなくチームにとってプラスになると思いますし、ガンバに足りない武器とされる「高さ」を補う意味でもポジティブな取引だったと言えます。しかし鈴木の獲得はあくまで補充感が否めず、この状況で福田や小野瀬をインサイドハーフで使いたいというプランがあるのならばサイドのプレイヤーは他にも獲得した方がいいのではないかとも思います。無論、鈴木が大活躍してくれればこれらの問題は一瞬で解決する訳ですが、そうなると今度は鈴木はレンタル移籍中という身でもある為、大活躍の先に待つのは川崎復帰という結果かもしれません。鈴木を獲得した事自体は良い仕事と言えますが、その辺りの事はフロントは把握した上で対策などを用意していると思いたいです。

 

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③FW

 

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食野亮太郎の台頭で、現有戦力のアデミウソン渡邉千真J3で好調を維持している高木彰人を擁し、そこにウィジョと宇佐美貴史を交換したようなスカッドなので、補強の緊急性はそこまで高くはないと思います。宇佐美の評価は10代の頃の期待値が高すぎた為か若干過小評価されがちですが、少なくともウィジョの分は十分に補える選手と言えるでしょう。ただ、前述した通り宇佐美が本格的にMFとして出場する事になったとすれば、その時にはFWの補強は求められてくるかもしれませんね。勿論、一部でパトリックの補強が話題になっているように、オ・ジェソクとウィジョの退団で外国籍枠が減った事もあるので、思い切って外国籍選手獲得に動くのは大いにアリです。(今のガンバフロントにそれが出来るかって言えば別やけど…。)

ガンバファンが気になるのはやはり、ガンバからレンタル移籍中で現在J2で大活躍を見せている一美和成(京都)と呉屋大翔(長崎)の2人でしょう。しかし、今は他のポジションと比べてもFWはそれなりの層を誇っていると言えるので、今変にガンバに復帰させてベンチに座らせるよりは、このままJ2で活躍させた方が…というのがベターだと思われるので、少なくとも今季中のこの2人の復帰はないと考えられます。

 

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…というように、今のガンバが補強すべきはインサイドハーフとサイドプレイヤー、出来たらストッパー…と言ったところでしょう。去年の今頃は「上に行かなきゃ死ぬ」とでも言える状況でしたが、今季は「上にも下にも行きうる」という状況です。ネガティブな話題が先行しているとは言え、よくよく見れば良い流れが出来つつあるのは確か。これを大きくしていく事で今季、そして来季以降の光に繋げて行かなければなりません。

 

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あかん首マジで痛いぞ。

ではでは(´∀`)