原口…原口…!
どーもこんばんは
とらほー!!!!
さてさて、本日のマッチレビューはキリンチャレンジカップ2019、日本代表vsエルサルバドル代表の一戦です。
森保一監督就任後、初めて3-4-2-1をテストして挑んだ6月5日のトリニダード・トバゴ戦では、どこか消化不良感が否めないまま0-0で終了。この2試合、3バックをテストした事を意義あるものにする為にも、今日の試合では内容と結果の両面が求められます。
令和最初の一戦では成せなかった令和初ゴール、そして令和初勝利を掴む事は出来るのでしょうか。
両チームスタメンです。
森保監督は今日も3-4-2-1システムを採用してきました。
また、これまでのキリンチャレンジカップでは第1戦と第2戦で11人総入れ替え方式を採用していた森保監督ですが、今回は前回のトリニダード・トバゴ戦から5選手が連続してスタメン出場。特に守備陣は全く同じ組み合わせで挑みます。
本日の会場は宮城県宮城郡利府町にあるひとめぼれスタジアム宮城です。
2020年東京オリンピックサッカー競技開催予定会場の一つですね。
2002FIFAワールドカップ(日韓W杯)ではグループリーグ2試合とベスト16を開催。当時メキシコ代表監督で元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏が采配を振るい、また、優勝候補筆頭と目されていたアルゼンチン代表がこの地でスウェーデン代表と引き分けてグループステージ敗退が決定。そして何より、フィリップ・トルシエ監督率いる日本代表がベスト16でトルコ代表と戦い、惜しくも敗退したスタジアムでも知られています。
近年では2013年のサザンオールスターズ復活ツアーのファイナル、GLAY20周年記念コンサートである「GLAY EXPO 2014」、嵐のコンサート、「ARASHI BLAST in Miyagi」を開催するなど、東北方面での大規模コンサート会場としても知られていますね。ですがサッカーファンからの評価は見易さ・アクセス面の影響で芳しくない…。
ちなみに、各アーティストが頻繁にコンサートを行うセキスイハイムスーパーアリーナは同じ宮城県総合運動公園(グランディ・21)の施設内にあります。
試合は序盤から速い展開で進みます。基本的にはトリニダード・トバゴ戦同様、相手陣内でプレーする時間の続いた日本は序盤から攻撃に永井謙佑、伊東純也といった選手が流動性のある動きを見せる事で、幾度かチャンスを迎えていきます。
そして19分、冨安健洋が深い位置から絶妙なスルーパスを送ると、これに抜け出した永井謙佑が持ち前のスピード、そして緩急を切り替えた切り返しでDF2人を振り切ると左足を一閃。これが決まって日本が先制点を奪い、4年振りの代表となった永井にとってこれが代表初ゴールになると共に、日本代表の令和初ゴールも獲得という事になります。
トリニダード・トバゴ戦と比べると、前へ前へと進む攻撃も「結」まで行き着く事が確かに増えていた日本。今度は41分、高い位置にポジションを取っていた畠中槙之輔のスルーパスに原口元気が反応し、スライディングで折り返したところに詰めていたのはまたしても永井。2得点ともDFのパスを起点としたゴールで日本が2-0で前半を終えます。
前半と比べると後半は少し攻撃がトーンダウン。そんな中で59分にこの日2ゴールと大活躍の永井が負傷退場を余儀なくされて、大迫勇也が投入されます。そしてこれと同時に畠中、伊東を下げて室屋成、山中亮輔が投入され、システムを3-4-2-1から従来の4-2-3-1にシフトします。
迎えた67分、日本は南野拓実、原口を下げて中島翔哉、そして遂に久保建英が代表デビュー。後半にかけて若干停滞しつつあった日本の攻撃でしたが、72分に大迫のスルーパスに抜け出した久保がいきなりシュートを放つと、これはGKに阻まれたものの再び日本が勢いを得ます。直後の76分には小林祐希のロブパスを受けた大迫のシュート。これはDFのスーパークリアに阻まれたものの、大迫→2列目の攻撃を促進という従来の良い形が見られ始めます。
4-2-3-1に戻した後、再び攻撃が活性化されたシーンも見られ、何度か惜しいシーンもありましたが、3点目までを決める事は出来ず。とはいえ、ある意味森保監督からすれば理想的な展開から獲得した2得点のリードを維持して2-0で勝利。令和になったからの初勝利を手にしました。
ポゼッション寄りの3バックで攻撃的な姿勢を維持し、手詰まりにならないようにする為には3バックの内の1人がいつでも攻撃に参加に出来るような状況を作っておく事が一つの肝とも言えますが、その意味では今日の2得点…冨安、畠中の縦パスがゴールを生み出したという展開は理想的だったのではないでしょうか。原口や伊東の両サイドも攻撃面で良く機能していましたし、3バックの機能性や可能性はトリニダード・トバゴ戦よりは出せていたと思います。
ですが、後半はややペースダウンしたところもあり、また単純に相手のレベルという点もある事から迂闊に3バックが成功したと見る事は難しく、やはりメインシステムは4バックのまま行くべきでしょう。一方で、この3バックシステムを習得するメリットを考えた時、大迫依存問題に苦しむ日本にとって、今後も起こりうるであろう「大迫欠場時」に一つの攻撃オプションになる可能性はあるのかもしれません。
何にせよ、これから始まるアジア予選は、まず最初は低いレベルの相手と戦う事になります。蹟かずにサクッと突破し、消化試合を作ってそこで3バックを再び試すのはアリかな…といったところでしょうか。
さぁ、コパ・アメリカ始まるぜ!
ではでは(´∀`)