この試合観れない予定だったけど結果的に観れた。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、FCバルセロナvsバイエルン・ミュンヘンの一戦です!
いよいよやってきましたよ、一発勝負で行われる今回のUEFAチャンピオンズリーグ、最大の注目カードです!
悩める名門バルセロナ、今回の優勝候補本命と言える存在のバイエルン…リオネル・メッシ、ロベルト・レヴァンドフスキと両チームの絶対的エースの調子も上がりつつ今日この頃、この2チームが今宵、リスボンの地で再び相対します。
振り返れば12-13シーズン、当時世界最強と言われたバルサを2試合合計7-0で葬ったのはバイエルンでした。逆に14-15シーズン、元バルサ監督でもあるジョゼップ・グアルディオラ監督の下で抜群の完成度を誇ったバイエルンを叩き潰したのもまたバルサ。様々な歴史に彩られた名門同士のCL史に残すべき一発勝負が幕を開けます。
両チームスタメンです。
本日の会場はポルトガル、リスボンのエスタディオ・ダ・ルスです。
普段はSLベンフィカのホームとして使用されているこのスタジアムは今回の決勝戦の舞台でもあります。チャンピオンズリーグに名前が改称されてからのベンフィカのCL最高成績はベスト8を4回記録していますが、そのうちの2回…05-06はバルサ、15-16はバイエルンによって行く手を阻まれました。しかしいずれもベンフィカホームのこのスタジアムでの試合は引き分けに持ち込んでいます。
メガクラブ同士の対戦とあって堅い試合展開も予想されましたが、試合は前半から想像以上に激しく動いていきます。開始4分、レヴァンドフスキのポストプレーからトーマス・ミュラーが決めてバイエルンが先制。しかし7分にはクレマン・ラングレのロングフィードに抜け出したジョルディ・アルバの折り返しがダビド・アラバに当たってオウンゴール。開始10分の時点で試合は早くも1-1となります。
その後はややバルサペース。システムを4-4-2にした影響もあるのかサイドからの攻撃が目立ち、9分にはネウソン・セメドのスルーパスからルイス・スアレスが決定機を迎えますが、これはGKマヌエル・ノイアーがセーブ。しかし2度目の歓喜を迎えたのはバイエルンの方でした。21分、セルジ・ロベルトからボールを奪ったセルジュ・ニャブリがドリブルで持ち込んでパス。これを受けたイヴァン・ペリシッチが豪快に決めてバイエルンが勝ち越し!
こうなるとバルサはもうバイエルンの攻撃を止められません。27分にはチアゴ・アルカンタラ、レオン・ゴレツカと繋ぎ、最後はラングレを振り切ったニャブリが決めて3-1。更に31分にはこの日がバイエルンの選手としてのCL最多出場記録更新となったミュラーがもう1発打ち込んで4-1……前半で4-1?それ柏vs京都じゃね?
前半はバイエルンが、それもまさかの大量リードで終えます。
なんとかして状況の打開を図りたいバルサ。後半からセルジ・ロベルトを下げてアントワーヌ・グリーズマンをピッチに送り込みます。57分、なかなかフィニッシャーとしての仕事をさせてもらえなかったメッシのフィードに抜け出したアルバがバイタルエリアに折り返すと、スアレスが見事な切り返しでジェローム・ボアテングを振り切って2-4。これで2点差…まだ「勝負はわからない」と言えるスコアに。
ただ、バルサに芽生えた一縷の希望でさえもギッタギタに踏み潰していくのがバイエルンという鬼畜集団です。63分、左サイドでアルフォンス・デイビスがセメドをぶっちぎって左サイドを抉って折り返すと、ここに詰めていたジョシュア・キミッヒのゴールでバイエルンが5点目。左サイドバック→右サイドバックという攻撃でバルサにトドメを刺します。
バルサはセルヒオ・ブスケツに替えてアンス・ファティを投入。トドメを刺して勝利が濃厚になったバイエルンも主力を下げてキングスレイ・コマン、ニクラス・ジューレ、そしてバルサからレンタルで来ている身のフィリペ・コウチーニョを投入。
バイエルンはキミッヒのゴールでトドメを刺したと誰もが思いました。しかしある意味、ここからが無慈悲バイエルンの真骨頂。…もう詳細はあえて省きますが、最終スコアはなんと2-8。
しかも最後の2点はよりにもよってコウチーニョという徹底した無慈悲っぷり。
衝撃的なスコアで幕を閉じたメガクラブ同士の対決。準決勝に駒を進めたのは12-13シーズン以来の優勝、そして12-13シーズン以来の三冠を目指すバイエルンでした。
…なんだろう、なんだろうねぇ……。
何が一番やばいって、例えば…例の伝説の柏レイソル13-1京都サンガFCの時って、ある意味サンガは攻撃面での成果は一応見えていた事が結果的にあのスコアになったっていう側面があったんです。
それに対して今日のバルサは「キーパーがテア・シュテーゲンじゃなかったから普通に10点いかれてたんじゃね?」みたいな内容で…。
そもそも今日のバルサは従来の4-1-2-3から4-4-2、すなわちアンカー+セントラルMFだったのをダブルボランチにして挑んだんですけど、恐らくそれはバイエルンの2列目をケアしたいという狙いだったはずが、結果的に中盤がスカスカになったことでチアゴ・アルカンタラ、レオン・ゴレツカの2人にやりたい放題好き放題のゲームコントロールとチャンスメイクをされ、そこに意識が向くと無慈悲な2列目にボコボコにされるという八方塞がりな…。
キケ・セティエン監督の中には比較的効率的なサッカーで勝てたナポリ戦のイメージがあったのかもしれませんが……中途半端なセーフティさを求めた結果がこれになると、それが誰かはわからないけど20-21シーズンのピッチサイドに立っているのは彼ではないでしょう。
バイエルンについてはもはや言うことなんてありません。12-13シーズンに通ずる無慈悲さと強さを見せつけるってよりも我々に投げつけてきましたね。
2-8と言えばガンバvs岐阜と申し訳なさそうなベガッ太くんを思い出す。
ではでは(´∀`)