今日、丹精込めてニンニク微塵切りしてから親指がずっとニンニクの匂いしかしない
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグラウンド16第2戦、バイエルン・ミュンヘンvsFCザルツブルクの一戦です。
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近年、世界でも有数のサッカーグループとして知られるレッドブル・グループ。その全ての始まりは2005年、オーストリアのザルツブルクにあるこのチームを買収したところから始まりました。FCザルツブルクが、そしてレッドブル・グループが大きく発展するに至るまで、彼らはドイツの名門に協力を仰ぎ、選手やスタッフの交流など、その名門との提携はクラブとグループの基盤を築くにあたって小さくない貢献があったのは確かです。
RBライプツィヒの躍進が著しい今日、いよいよ全ての始まりとも言える彼らが、負けたら終わりというシチュエーションでかつての提携先であるドイツ最大の名門に挑みます。第1戦、土壇場までバイエルンを追い詰めながら1-1の引き分けに終わったとは言え、アウェイゴールのない今年の方式ではそれは今日がただ全ての決戦になったというのみの話です。ザルツブルクやレッドブル・グループにゆかりのある選手・監督も多いバイエルンと、その本丸とも言えるチャレンジャーとの対戦。名門の意地か、新興勢力の集大成か。果たしてその答えは─!?
両チームスタメンです。
本日の会場はドイツ、ミュンヘンのフースバル・アレーナ・ミュンヘンです。
普段は「アリアンツ・アレナ」という名前で知られていますが、チャンピオンズリーグのような大会ではネーミングライツは禁止されているので上記のような名前になっています。完全にネーミングライツの方が一般知名度を得た代表的なスタジアムの一つですね。昨年のUEFA EURO 2020でも開催会場の一つとなりましたが、2024年のEUROもドイツ開催予定となっており、当然このスタジアムはリストに入っているので、史上初めて2大会連続で会場になるスタジアムになるんだとか。
特徴的な外観はAGC製の特殊フィルムで作られており、試合に応じて様々なカラーで発光させる事が可能。バイエルンの試合時は赤、1860ミュンヘンは青、ドイツ代表は白…といった使い分けのみならず、白と青でバイエルン州旗を表現したり、近年ではハンガリーの対LGBT法への抗議としてレインボーカラーに、ウクライナへのサポートを表する為にウクライナ国旗のカラーにしたりなど、社会情勢を踏まえたライトアップも話題になっています。
開始早々から試合はアップテンポに動いていきました。開始1分にも満たない段階でロベルト・レヴァンドフスキがシュートを放つと、2分には今度はザルツブルクが左サイドを抜け出したカリム・アデイェミの折り返しにニコラス・カパルドが飛び込んで合わせます。しかし前者はGKフィリップ・クーン、後者はなんとか戻ってきたキングスレイ・コマンのブロックでなんとか阻止。
しかし11分、一つのプレーと一つのゴールが試合の行方を決定付けてしまいます。左サイドでボールを奪ったコマンが中央にボールを入れると、レヴァンドフスキが完璧なファーストタッチでDFを完全に振り切り、マキシミリアン・ウーバーはたまらずレヴァンドフスキを倒してしまってPK判定。これをレヴァンドフスキが自ら冷静に決めて先制すると、21分には今度は同じく左からリュカ・エルナンデスがボールを入れ、再びウーバーを背負ったレヴァンドフスキがウーバーに倒される形でPKを獲得。これをレヴァンドフスキがまたしても当たり前のように決めて一気に2-0。
ここからはザルツブルクは「壊れた」とも言えよう状態に突入しました。23分にはマヌエル・ノイアーのロングフィードから仕掛けたカウンターから最後はトーマス・ミュラーのスルーパスにGKクーンとレヴァンドフスキがぶつかる形となり、そのボールは転々とゴールへ。ボールは一度はポストに当たったものの、遮るものもなくなったレヴァンドフスキが押し込んで23分の時点でハットトリックを達成します。
更に31分にはハイプレスでザルツブルクからボールを奪うと、コマンのパスをフリーで受けたセルジュ・ニャブリのゴールで前半だけで4-0。ザルツブルクはスピードを活かしてサイドの裏を抜け出す場面こそあったものの、スピードに推進力が付いてこないような形で前半を終えます。
ザルツブルクがメンバーを2人入れ替えて始まった後半もゲームはバイエルンの手の中にありました。55分、ジョシュア・キミッヒ、レロイ・サネと繋ぐと、最後はミュラーがさすがのシュート技術を見せるようなゴールで5点目。
メンバーを色々入れ替えた中で、70分にはバイエルンのミスを突いたカウンターから最後はマウリッツ・ケアゴーのゴールで1点を返したものの、終盤にバイエルンの軽やかなパスワークでギタギタに崩されるような形で追加で2失点。終わってみれば7-1……バイエルンが盟主としての実力を誇示する結果となりました。
こう言うと結果論も甚だしいんですけど、極端なことを言えばザルツブルクは試合の入りはかなり良かった事がこの展開に繋がった部分も多少あるのかな…と。第1戦の終盤に追いつかれた場面で一度、そしてお互いに五分のオープンで殴り合う展開の割にあっさり点を取られたところで、ザルツブルクは2度自信を折られるような瞬間があったと思うんですね。
実質的にバイエルンのWB的な位置で起用されていたのがキングスレイ・コマンとセルジュ・ニャブリだった事もあって、サイドの背後をスピードを突けるようなシーンはいくつかありましたが、それこそ第1戦でバイエルンを追い詰めたような組織性は完全に失われていて、攻撃も守備もどこか単騎になってしまっていた。そしてバイエルンはそれによって生じる全てのズレを一つも見逃さなかったし、そもそも単騎で殴り合ってバイエルンに勝てるチームなんてこの世界でも極々少数でしょう。ターニングポイントが生んだズレで、全ての流れが決まってしまった印象です。
【うれしはずかしトーナメントのコーナー】
UEFAチャンピオンズリーグラウンド16
※( )内は2戦合計スコア
バイエルン・ミュンヘン7-1(8-2)FCザルツブルク
寝たい。
ではでは(´∀`)