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ゴゼンス最強伝説〜UEFA EURO 2020 グループF ポルトガル代表vsドイツ代表 マッチレビュー〜

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サンガちゃん前半戦首位確定!!

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFA EURO 2020 グループF第2戦、ポルトガル代表vsドイツ代表の一戦です。

 

 

 

EUROの前回大会王者、そして直近2大会のW杯王者が同居する死の組というより地獄の組みたいなグループF。更に唯一少し劣ると言われていたハンガリーの健闘もあって状況は更にカオスになってきました。

 

 

初戦ではハンガリーに苦しみながらも終了間際の3ゴールでなんとか白星スタートを切ったポルトガル試合内容は芳しくなかったものの、あの内容と完全アウェイの状況で最後に3点取れたあたりは勝負強さを身につけているのを感じましたね。一方のドイツは初戦からフランスとの決勝で実現してもおかしくないカードを強いられましたが、オウンゴールによる失点で0-1で敗北。ただ、試合としてはかなりフランス優位なものでした。

思えば過去のW杯やEUROでもドイツとポルトガルは重要な局面で対戦しています。前回対戦は2014年ブラジルW杯の初戦、この時はポルトガルのペペが早々に退場した影響もあってドイツが4-0で圧勝し、最終的にブラジルW杯を制するドイツとグループステージで敗退するポルトガルの明暗を分ける試合ともなりました。EUROでも過去3回対戦。勝って第3戦のフランス戦を楽な気持ちで迎えたいポルトガル、一方で追い込まれたドイツ……それぞれの立場で迎える運命の一戦です。

両チームスタメンです。

 

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ポルトガルもドイツも双方ともに第1戦と全く同じシステム、全く同じ先発メンバーを選んできました。特にドイツはフランス戦後に3バックor4バック論争が再熱していたとの事ですが、ヨアキム・レーヴ監督は今日も3-4-2-1でヨアキム・キミッヒとロビン・ゴゼンスの2人を高い位置に配置した形で挑みます。

 

 

本日の会場はドイツ、ミュンヘンのフーフバル・アレナ・ミュンヘンです。

ネーミングライツを冠したアリアンツ・アレナの方が浸透はしている感のある、バイエルン・ミュンヘンが本拠地とする欧州サッカー名物スタジアム。特徴的な外観は非常に有名ですが、この外壁はAGC製のものが使用されており、アウトバーンから見えるこのスタジアムの景色は圧巻そのものでしょう。ちなみに、ドイツの保険会社であるアリアンツは積極的にネーミングライツを取得しており、世界にはアリアンツ・スタジアム(イタリア)、アリアンツリヴィエラ(フランス)などアリアンツ関係めちゃくちゃあるので見極めに注意。

余談ですが、ドイツとポルトガルオリバー・カーンの代表ラストゲームとなった2006年ドイツW杯3位決定戦でも対戦しましたが、この時の会場はシュトゥットガルトメルセデス・ベンツ・アリーナです。

 

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試合は立ち上がり、早い時間から動きを見せます。開始5分、ドイツはトーマス・ミュラーが右サイドに展開し、ジョシュア・キミッヒの鋭いクロスボールにセルジュ・ニャブリが飛び込んで流れたところに詰めたロビン・ゴゼンスのボレーでドイツ先制!……かと思いきや、ニャブリが飛び込んだプレーでオフサイドを取られてノーゴール判定に。

 

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立場としては後のない立場のドイツですから、前半からサイドでの精力的な攻撃で度々ポルトガル守備陣を脅かしていきました。しかし余りにも前がかりになりすぎた結果、15分でした。ドイツのコーナーキックのクリアボールをベルナルド・シウバが回収するとそのままカウンタードリブルを開始。そして前線のディオゴ・ジョッタに完璧なロングパスを送ると、この時点で既に抜け出していたジョッタの折り返しをクリスティアーノ・ロナウドが冷静に決めてポルトガル先制。ロナウドハンガリー戦で更新したEURO最多得点記録を自ら更新し直します。

 

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しかし敗戦だけは避けたいドイツですが、ここまでの試合ではデメリットが目立った3バックのメリットと徹底したワイド攻撃の甲斐が出始めていきます。35分、右サイドのキミッヒが上げたクロスを幻のゴールと同じくゴゼンスがダイレクトで今度は折り返すとカイ・ハフェルツがこれを押し込んでドイツ同点。

更にその直後にはアントニオ・リュティガーがゴゼンスにスルーパスを出し、リフレクションしたボールを拾ったトーマス・ミュラーが入れ直すと、最後はハフェルツの折り返しがポルトガルオウンゴールを誘ってあっという間にドイツ逆転!

 

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フランス戦での閉塞感からようやくギアがかかり始めたドイツはその後もチャンスをいくつか作り、ポルトガルもそれに対抗すべくアタックを仕掛けようと試みていきますが、今度はポルトガルが攻めあぐね始めていきました。一瞬の出来事のような時間軸で逆転してしまったドイツ。前半は2-1で終えます。

 

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後半、ポルトガルはベルナルド・シウバを下げてレナト・サンチェスを投入します。ですが51分、ドイツは細かいパスで右サイドから崩していくと、完全に引き寄せられたポルトガルDFのスペースを突いて飛び出したゴゼンスの折り返しをハフェルツが押し込んで3-1。3点全部同じ形!

更に61分には右サイドからのクロスをゴゼンスが頭で合わせて4点目!!ああ、ゴゼンス無双……アタランタ覚醒……。

 

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ここからドイツが本日の殊勲ゴゼンスを下げるなど疲労も考慮した交代をし始めた辺りからは少しペースダウン。直後、FKからロナウドの折り返しをジョッタに詰められて2点差まで持ってこられると、直後にはレナト・サンチェスのシュートがバーを叩くなど再び危ないシーんもいくつか訪れます。

 

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ですがリードさえしてしまえばやはりドイツのボール回しは巧みですし、同時にポルトガルの粗さが攻守両面でかなり目立ってしまって、ポルトガルにとってはなかやかどん詰まりな内容に。試合は4-2でドイツが快勝!勝点で並んだポルトガルを上回り、死の組グループFを更なるカオスに巻き込みました。

 

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前のフランス戦ではキミッヒとゴゼンスの超ハイラインアタックこそそれなりの威力を持っていたんですけど、中に入っていったり積極的に絡む選手が前3枚の中でも1人しかいなかったりしたので、それゆえにこの戦術をやる上でのリスクであるカウンターのきっかけになる…みたいな場面は多かったんですね。それが今日は多くの選手が雪崩れ込むようにゴール前に行けた事で、少なくとも攻撃を完結させられる場面は増えていました。完結さえさせられればカウンターリスクも軽減できますし。ただ、守備時の課題に関しては改善できていないというか、この戦い方をやる以上そこは避けられないでしょうし、今日はポルトガルの粗さに救われた部分もありながらも一発大カウンターを喰らった訳ですから、そことの付き合い方は今後のテーマになってくるでしょうね。

ポルトガルは……ちょっと酷かったですね、今日は…。カウンターこそドイツのリスクを突く形で綺麗に決まりましたが、それ以降は……次がフランス戦である事を思うと不安は拭えないですね。

 

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ゴゼンスやべぇ。

ではでは(´∀`)