昨日の朝のバイエルン
昨日の昼の川崎の2連発は本当にカロリー高過ぎ。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、マンチェスター・シティvsオリンピック・リヨンの一戦です。
実力差、戦力差などを考慮すれば、準決勝の切符を手にするのは順当に行けばシティの方でしょう。リヨンファンとて、確率論を無視するのは難しいはず。ただその一方で、シティはこれまでチャンピオンズリーグでは度々勝負弱さを見せている側面もあります。昨シーズン、トッテナムと対戦したベスト8の悲劇は記憶に新しいところでしょう。それに加えて、実はシティはフランス勢に対し、CLでは過去3回(=6戦)戦っていますが、勝ち越せたのは1回のみ。16-17シーズンはモナコにベスト16で敗退させられるなどフランス勢との相性が良くありません。
一方のリヨンはリーグ戦の成績も芳しくありませんでしたが、CLでは先日の2ndレグでアウェイゴール差とは言えどもユベントスを撃破。そして昨シーズンのCLではグループステージでシティと同居しており、それもエティハド・スタジアムでの初戦で勝利しているんです。要するにシティはまだリヨンに勝てていない訳で…さぁ、昨日無慈悲な勝ち方をしたバイエルンへの挑戦権を得るのはどちらでしょうか?
両チームスタメンです。
本日の会場はポルトガル、リスボンのエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラデ。
スタジアムの話ではありませんが(スタジアムの話は前回したので…)、このスタジアムをホームとするのはポルトガル三大クラブにも数えられているスポルティングCPです。かつて田中順也も在籍していました。クリスティアーノ・ロナウドの出身クラブとしても知られているこのクラブですが、日本に限らず世界的に「スポルティング・リスボン」として呼ばれる事が多く、クラブ側は「単なる誤解」「正したい」と思っているとの事。「リスボンでもCPでもどっちでも」という事ではなく「リスボンじゃなくてCP」だそうです。
予想に反してシティは3-4-3システムで11人を構成。ただ、システムの如何を問わず基本的にはシティが攻め、リヨンが耐える展開が続くと思われていましたが、意外や意外に前半はどちらかと言えばリヨンペースの時間が続き、シティよりも多い回数のシュートチャンスを掴んでいきます。
リヨンはしっかりとシティの攻撃に対して2人がかりでチェックに行きつつ、攻撃の際にはシティのラインを上げさせる事で背後のスペースを突く戦い方を徹底していきました。それが実ったのが24分、マルセウのロングフィードにトコ・エカンビが抜け出し、慌てて戻ってきたアイメリック・ラポルテを十分に引きつけてから背後にパス。これをマクスウェル・コネが左足でコントロールしたシュートを沈めてなんとリヨンが先制。
シティも攻めの形自体は作れていて、度々ラヒーム・スターリングがペナルティエリア内に侵入するシーンもあったものの、多くのシーンで最後にリヨンに潰されてファーストシュートまでにも結構時間がかかる状態。前半はまさにリヨンの狙いが嵌った形でリヨンリードで終えます。
ペップ・グアルディオラ監督は56分に3バックの一角に入っていたフェルナンジーニョを下げてリヤド・マフレズを投入していつもの形に戻します。とはいえ、リヨンもなかなかへばらず難しい展開が続いていた69分、マフレズのパスに抜け出したスターリングが左サイドを抉って折り返し、これにケヴィン・デ・ブライネが絶妙なシュートを右隅に仕留めてシティが同点!
ガブリエル・ジェズスが2度ほど決定機を掴むなど、こうなるとシティが優位か…とも思える展開になってきましたが、リヨンは70分にチアゴ・メンデス、75分にケニー・テテとムサ・デンベレをピッチに送り込みます。そして79分、ラポルテのパスを掻っ攫ったマクサンス・カクレがホッサム・アウアーへパス。そのアウアーのスルーパスをエカンビがスルーし、さらにそこに抜け出したデンベレがGKエデルソンとの1対1を制してなんと勝ち越したのはリヨン!
そして試合を決定付けるシーンだったのが86分でした。ペナルティエリア内を切り崩したジェズスのグラウンダーのクロス。走り込んだスターリングは押し込むだけのシーンでしたが、スターリングから放たれたシュートは大きく枠の上へ…。
直後の87分、再びシティのボールを高い位置で奪うと、アウアーのシュートをエデルソンが弾いたところを再びデンベレ!アディショナルタイムを含めて残り10分あるかどうか…そのタイミングでリヨンがリードを2点に広げます。
もう後がないシティ。負ければ、敗退になればそれがシティでのラストゲームになるダビド・シルバを投入しますが、リヨンの堅い守備の前に86分のスターリング以上のシーンなどシティにはそうそう訪れる訳もなく…アディショナルタイムのデ・ブライネのフリーキックはGKアンソニー・ロペスに弾かれ、そのコーナーキックからのカイル・ウォーカーのヘッドは枠の外へ…。
…リヨン勝っちゃった!!!!
まず、リヨンは掛け値なしに素晴らしかったです。正直なところ、今大会でベスト8に入った中で意外だったチームとアタランタやライプツィヒがありますが、組み合わせ的にもベスト4に行ける可能性はリヨン一番低いと思っていました。なにが凄いって、リヨンが勝つなら引いて引いて一発で…みたいなイメージは確かにしてましたけど、ちゃんとシティに攻め勝った事。確かにボールポゼッションは圧倒的にシティだったとしても、ただ耐えるのではなくリヨンの守備には攻撃に繋がる為の明確な狙いがありました。それこそ、2点目と3点目はその意識の表れみたいなゴールでしたし。とにかく見事という他ないです。
シティに関しては……なんでミラーゲームみたいな形に走っちゃったかなぁ…と。そりゃ、グアルディオラ監督なりに何かしらの根拠があっての事でしょうけど…結局試合内容は後半に元に戻してからの方がだいぶ良かった訳で。プレミアの中では個人的に割と好きな方なんですよ、シティ。ちょっと今日のペップの奇策は………ミスというしかないですよね…。
さぁ、これでベスト4が揃いました!
8月18日28:00 RBライプツィヒvsパリ・サンジェルマン
8月19日28:00 バイエルン・ミュンヘンvsオリンピック・リヨン
開幕前にドイツ2チーム、フランス2チームがベスト4って予想したやつ絶対おらへんやろ…。
スペイン勢とイングランド勢が一つも4強に残れなかったのはユベントスが優勝した95-96以来24年振り、ここにイタリアを加えた三大リーグとなると90-91以来29年振りだそうで…!
…ベスト8、結局全部観ましたけど…全部えげつない試合でしたね…。
やっぱ一発勝負って面白いよ…。
ではでは(´∀`)