ピルロ監督がどう転ぶかはわかんないけど、単純にピルロ監督vsガットゥーゾ監督はロマンあるよね。
どーもこんばんは
さてさて、詳しい概要は前回の方を見て頂きたいのですが……今回もですね、UEFAチャンピオンズリーグファイナルラウンドに進出した全チームの紹介と大会ガイドのね、Part2です!
詳しい概要や説明は前回の方を見てね↓
所属リーグ:スペイン、ラ・リーガ
ホームタウン:バルセロナ
ホームスタジアム:カンプ・ノウ
創立年:1899年
19-20ラ・リーガ順位:2位
19-20コパ・デル・レイ成績:ベスト8
CL過去最高成績:優勝(91-92、05-06、08-09、10-11、14-15)
監督:キケ・セティエン(1年目)
ベスト8までの試合結果
GL1 vsボルシア・ドルトムント(A)△0-0
GL2 vsインテル・ミラノ(H)○2-1
GL3 vsスラヴィア・プラハ(A)○2-1
GL4 vsスラヴィア・プラハ(H)△0-0
GL5 vsボルシア・ドルトムント(H)○3-1
GL6 vsインテル・ミラノ(A)○2-1
B16-1 vsナポリ(A)△1-1
B16-2 vsナポリ(H)○3-1
エルネスト・バルベルデ監督体制の終焉、なかなか始まらないカンプ・ノウの改修工事、編成のゴタゴタ、そして「バルサ・ゲイト」事件などジョゼップ・バルトメウ会長体制での内紛……ピッチ外で何かと問題が多かったバルサ。ピッチ内でも今季はどこかパッとせず、鳴り物入りで獲得したアントワーヌ・グリーズマンは不完全燃焼。そもそもルイス・スアレスとウスマン・デンベレの長期離脱を筆頭に怪我人があまりにも多く、シーズンを通して怪我をしなかったのはグリーズマン、セルヒオ・ブスケツ、フレンキー・デ・ヨングの3人しかいないらしい。結局リーガのタイトルもレアルに奪われ、チームは今、間違いなく逆風の中に立たされている。
だが、そんな状態でもベスト8には駒を進めてきた辺りはなんだかんだでさすがバルサといったところか。結果的にはシーズンが延期になった事でスアレスも復帰し、ナポリ戦は効率的なサッカーできっちり勝利した。全てが赦される訳では無いがCLさえ獲得出来ればシーズンはある程度「成功」と見做され、同時に今季のバルサにはCL以外で成功を担保する成績は残せていない。まさにバルサ、そして監督や会長は「All or Nothing」状態でCLに挑む。
バルサの注目人物
→アルトゥーロ・ビダル(MF/チリ)
今季のバルサに於ける影のキーマンの一人。本人がそれをどう思っているかは別として、バルサ入団以降のビダルのオールラウンダーっぷりには目を見張るものがある。中盤のポジションであれば攻撃的な役割でも守備的な役割でもこなす事が可能で、要するにベンチに置いておけば点を取りに行きたい時も守備を固めたい時も重宝されていた。
スタメンを確実に獲得出来ている訳ではなく、実際にスタメンに固定すべき人物かどうかには色々と意見はあるが、怪我人が続出したバルサに於いて大きな役割を果たしてきたのは事実で、同時に短期集中決戦になればビダルの重要性はより高まる。
所属リーグ:ドイツ、ブンデスリーガ
ホームタウン:ミュンヘン
ホームスタジアム:アリアンツ・アレナ
創立年:1900年
19-20ブンデスリーガ順位:優勝
19-20DFBカップ成績:優勝
CL過去最高成績:優勝(73-74、74-75、75-76、00-01、12-13)
監督:ハンジ・フリック
ベスト8までの試合結果
GL1 vsレッドスター・ベオグラード(H)○3-0
GL3 vsオリンピアコス(A)○3-2
GL4 vsオリンピアコス(H)○2-0
GL5 vsレッドスター・ベオグラード(A)○6-0
B16-1 vsチェルシー(A)○3-0
B16-2 vsチェルシー(H)○4-1
ニコ・コヴァチ監督が11月の時点で解任されてハンジ・フリック監督へ監督交代が行われるなど、近年のバイエルンによくある流れだが序盤のリーグ戦はあまり調子が良いとは言えなかった。
だがフリック体制発足後のチームはV字回復。コヴァチ体制も合算しているが、CLではここまでの8試合で31得点という1試合平均3点を超える爆発力でぶっちぎっており、ブンデスリーガでもリーグ再開以降全勝、中断前と合わせると13連勝フィニッシュという化け物じみた成績はユップ・ハインケス監督の下で三冠を達成した12-13シーズンとどこか重なって映る部分もある。ベスト8のバルサとのゲームは準々決勝最大の注目カードとなるが、バルサに次ぐ史上2チーム目となる2回目の三冠達成は十分現実的な目標。レアルが敗れ、バルサもどこかパッとしない今、優勝候補の本命と言えるかもしれない。
バイエルンの注目人物
→ロベルト・レヴァンドフスキ(FW/ポーランド)
新型コロナウィルスの影響により「公平性を欠く」との理由から表彰が中止となった今年のバロンドールだが、本来ならば今年のバロンドール受賞候補の本命と目されていた人物。今季の公式戦で残した数字は43試合53得点という圧倒的なスコアで、文字通りバイエルンを牽引する存在である。
バロンドールの件は本人は当然として、ポーランドのサッカーファンやバイエルンファンにとっても非常に悔やまれる結果になってしまった。それだけにCLへの執念は人一倍強いはず。今のレヴァンドフスキの得点ペースであれば、13-14シーズンにクリスティアーノ・ロナウドがレアルで樹立した1大会でのCL最多得点記録を更新出来る可能性もある。
ホームタウン:マンチェスター
ホームスタジアム:エティハド・スタジアム
創立年:1880年
19-20プレミアリーグ順位:2位
19-20FAカップ成績:ベスト4
CL過去最高成績:ベスト4(15-16)
監督:ジョゼップ・グアルディオラ(4年目)
ベスト8までの試合結果
GL1 vsシャフタール・ドネツク(A)○3-0
GL2 vsディナモ・ザグレブ(H)○2-0
GL3 vsアタランタ(H)○5-1
GL4 vsアタランタ(A)△1-1
GL5 vsシャフタール・ドネツク(H)△1-1
GL6 vsディナモ・ザグレブ(A)○4-1
B16-1 vsレアル・マドリード(A)○2-1
B16-2 vsレアル・マドリード(H)○2-1
アブダビ・グループがシティを買収してから10年以上が経過し、ペップ・グアルディオラ体制も4シーズン目を迎えた。今季のプレミアでは異次元の強さを見せたリバプールの前に2位でシーズンを終えたが、グアルディオラ監督の下、シティが織りなす緻密なポゼッションサッカーは世界で最も洗練されたスタイルの一つに数えられる。
そんなシティに唯一欠けているのがチャンピオンズリーグのタイトルだ。思えば、グアルディオラ体制になってから国内ではリバプールとの2強状態を形成しているものの、CLでは伏兵モナコに大逆転負けを喫した16-17、リバプールとの同国対決に完敗した17-18、そして18-19の今や伝説となったトッテナム戦…何かと悲劇的な幕切れを喫し続けている。FFPの問題でシティが勝ち上がる事そのものへの批判は尽きない現状だが、レアル・マドリードという強大な壁を打ち破った今、いよいよ機は熟したと言えるのかもしれない。
余談だが、シティがリヨンに勝つ事が出来れば準決勝の相手はバルサとバイエルンの勝者となる。いずれにせよグアルディオラ監督がかつて指揮を執った古巣との対戦が待っている。
マンCの注目人物
→ダビド・シルバ(MF/スペイン)
近年のシティの急成長と栄光の歴史は2010年のダビド・シルバ獲得に始まり、そしてダビド・シルバと共にあった。シティの攻撃のキーマンとして多くのタイトル獲得に貢献したクラッキも今季限りでの退団が決定しており(ラツィオへの移籍が有力)、CLはシルバがシティでプレーする最後の舞台となる。
シティであらゆるタイトルを勝ち取ったシルバだが、唯一手にしていないのがCLのタイトル。ピッチに経てば未だに違いを生み出す事の出来る世界屈指のMFの花道としてこれ以上のものはない。
所属リーグ:フランス、リーグ・アン
ホームタウン:リヨン
ホームスタジアム:パルク・オリンピック・リヨン
創立年:1950年
19-20リーグ・アン順位:7位
19-20クープ・ドゥ・フランス成績:ベスト4
CL過去最高成績:ベスト4(09-10)
監督:リュディ・ガルシア(1年目)
ベスト8までの試合結果
GL1 vsゼニト・サンクトペテルブルク(H)△1-1
GL2 vsRBライプツィヒ(A)○2-0
GL3 vsベンフィカ(A)●1-2
GL4 vsベンフィカ(H)○3-1
GL5 vsゼニト・サンクトペテルブルク(A)●0-2
GL6 vsRBライプツィヒ(H)△2-2
B16-1 vsユベントス(H)○1-0
B16-2 vsユベントス(A)●1-2
一時期は「レアルの天敵」なんて言われたり、最高成績こそ09-10のベスト4だったが2000年代後半のチャンピオンズリーグ決勝トーナメントに於ける常連チームの一つだったリヨン。近年はリーグ・アンでパリ・サンジェルマンが台頭した事もあってタイトルからは遠ざかり、CLよりもELが主戦場になっていたが、昨季久し振りにベスト16まで駒を進めると今季はベスト8の舞台に帰ってきた。ダークホースと呼ばれるチームが揃う反対側のブロックと異なり、リヨンのブロックにはマンC、バルサ、バイエルンが同居する厳しい組み合わせになったが、ベスト16でユベントスを撃破出来た事は大きな自信になっているだろう。
ベスト8ではマンチェスター・シティと激突する。リヨンはリーグ戦では7位に沈み、間違いなくシティが優位なのは確か。だが一方でシティはフランス勢に対する相性が余り良くない。尚且つ両者は昨季のCLグループステージでも対戦しており、リヨンはシティ相手に1勝1分だった。この時のリヨンは1勝5分で決勝トーナメントに進んでいる。ホッフェンハイムとシャフタール・ドネツクには勝てなかったのにシティには勝っちゃったのである。リヨンってどこか不思議なチームだったりもする。
リヨンの注目人物
→メンフィス・デパイ(FW/オランダ)
怪我の影響もあってフル稼働という訳には行かなかったが、CL自体が延期になった事でベスト16ユベントス戦の第2戦に間に合った。その試合でもPKできっちり1ゴール獲得している。
振り返るとデパイのキャリアはなかなかに起伏がある。20歳で出場した2014年ブラジルW杯での活躍が注目され、その時の監督だったルイス・ファン・ハールが後に就任したマンチェスター・ユナイテッドに2015年に引き抜かれ、更には若干21歳にして「伝統の背番号7」を背負う事になる。しかしマンUではチーム自体の低迷もあってさっぱり活躍出来ず、チームとしてもリーグとしても規模で劣るリヨンへの移籍は「都落ち」とまで言われたが、今やこうして復活してCLベスト8進出の原動力となった。デパイの活躍云々というよりも、メンフィス・デパイという人間の復活に至るストーリーに注目したい。
ファイナルラウンド開催スタジアム紹介その②
開場:2003年
収容人数:65647人
主な使用チーム:SLベンフィカ
スタジアムの名前を和訳すると「光のスタジアム」となる。1954年に建設された120000人を収容できるスタジアムを取り壊した上で2003年再建されたスタジアムで、EURO 2004に於いては決勝戦の舞台となった。開催国のポルトガルは初優勝を目指して開幕戦で敗れたギリシャとの決勝に挑んだが、57分のアンゲロス・ハリステアスのゴールを守り切られて0-1で敗れ、初優勝は2016年のフランス大会まで待つ事となった。
このスタジアムでチャンピオンズリーグ決勝が開催されるのはレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードのマドリードダービーとなった13-14シーズン以来。ディエゴ・ゴディンのゴールで先制したアトレティコは初優勝を目指してリードを守り続けたが、試合終了間際にセルヒオ・ラモスに同点弾を決められると延長戦で力尽き最終的にはレアルが4-1で勝利。レアルは10度目のCL制覇、俗に言う「デシマ」を達成した。アトレティコは今回もベスト8に駒を進めたが、当時の試合に出場した選手のうちコケ、ジエゴ・コスタの2名は今季のチームにも所属しており、監督もディエゴ・シメオネが今も務めている。また、2014年の試合に出場したレアルの選手のうちアルバロ・モラタはアトレティコの選手として、アンヘル・ディ・マリアはパリ・サンジェルマンの選手としてリスボンでの決勝に挑む可能性を残している。
一発勝負なので、勝負を分けるポイントも去年と同じとは限りません。真夏の超短期決戦楽しんでいきましょう!
レジェンド監督が失敗した時の辛さたるや。
ではでは(´∀`)