【もし予定通りに五輪が開催されていたら…】東京五輪の延期で、もしかしたら損をする形になった、予定通り開催されていたら選ばれた可能性が高かったかもしれない選手達

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一応私は東京五輪世代です。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、昨日…東京オリンピックに挑むサッカー男子日本代表18名とバックアップメンバー4名が発表されました。

 

 

一つの戦いの始まりは一つの戦いの終わりでもあり、東京五輪に至るシナリオの中では一つ句点は打たれた事になります。

メンバーは以下の通り。

 

GK1 大迫敬介(サンフレッチェ広島)

DF2 酒井宏樹(浦和レッズ)

DF3 中山雄太(PECズヴォレ)

DF4 板倉滉(FCフローニンゲン)

DF5 吉田麻也(サンプドリアUD)

MF6 遠藤航(VfBシュトゥットガルト)

MF7 久保建英(レアル・マドリード)

MF8 三好康児(ロイヤル・アントワープFC)

FW9 前田大然(横浜F・マリノス)

MF10 堂安律(PSVアイントホーフェン)

MF11 三笘薫(川崎フロンターレ)

GK12 谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF13 旗手怜央(川崎フロンターレ)

DF14 冨安健洋(ボローニャFC)

DF15 橋岡大樹(シントトロイデンVV)

MF16 相馬勇紀(名古屋グランパス)

MF17 田中碧(川崎フロンターレ)

FW18 上田綺世(鹿島アントラーズ)

 

バックアップメンバー

FW19 林大地(サガン鳥栖)

DF20 町田浩樹(鹿島アントラーズ)

DF21 瀬古歩夢(セレッソ大阪)

GK22 鈴木彩艶(浦和レッズ)

 

 

 

…そして、言うまでもなく今回のポイントは「1年延期した」という事実です。

要するに、本来なら2020年7月…1年前にメンバーが発表され、大会に挑んでいたんです。サッカーのみならず、1年もあれば色々な事が大きく変わる訳ですよ。

もし予定通りに2020年7月にオリンピックが行われていたとしたら……多分選ばれていなかっただろう、逆に選ばれていただろう……そんな選手は多くいます。今回選ばれたメンバーで言えば、特に三笘はその筆頭格と言えるでしょう。旗手にも同じことが言えますし、前田、谷、相馬の3人も延期になった1年で一気に序列を上げた印象です。五輪メンバーに選ばれる・選ばれないは別として、そういう可能性のある選手は以前のブログで書きました。

 

 

……逆に言えば、2020年に五輪が開催されていたら選ばれた選手も多くいる訳です。本人のパフォーマンスが落ちてしまった、怪我などを負ってしまった、他の選手の突き上げがあった……理由は様々ですが、運とタイミングは時に追い風にも致命傷にもなります。極端な話、サッカー人生で輝いた年が1年だけだったとしても、その1年がW杯や五輪の年に当たれば人生の箔を付ける事が出来るとも言える一方で、10年のキャリアのうち9年が完璧なシーズンだったとしても、スランプがたまたまW杯や五輪の年に当たってしまったとしたら……と。

 

このブログは2017年に開設し、2018年から本格的に書き始めました。そして今日に至るまで、定期的に現在の序列を考えよう…的なブログを更新してきました。今回はそれにも基づいて、もし予定通りに2020年7月オリンピックが開催されていれば選ばれた可能性が高かった選手、オリンピックが延期になってしまった事で立場が悪くなってしまった…或いは損する形になってしまった選手でベストイレブンを組んでみます。

 

 

 

GK 小島亨介

(アルビレックス新潟)

 

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆2018年アジア競技大会出場

コパ・アメリカ2019出場

☆2019年EAFF E-1選手権出場

AFC U-23選手権2020出場

 

2017年のU-20W杯からアジア大会まで東京五輪世代の活動がスタートしてから長らく正GKの座をキープした人物。厳密には2020年7月は負傷離脱中ではあったが、延期が決まった時点(3月)での序列を考えるとここに値する。

2019年末の時点では一気に台頭した大迫が守護神となり、第2GKを決めかねているような状態だった。それを踏まえると、このチームでの立場…ピッチ外での影響力という意味で小島は一歩リードしていたと思う。しかし最終メンバーに入った谷以外にも、延期期間中に波多野豪、沖悠哉、オビ・パウエルオビンナらが一気に台頭し、大迫の座まで揺るがすほどのパフォーマンスを見せたのは想定外にすら近かったかもしれない。

 

 

DF 渡辺剛

(FC東京)

 

★2019年EAFF E-1選手権出場

AFC U-23選手権2020出場

 

大卒ルーキーとして2019年にFC東京に入団し、同年夏のDFチャン・ヒョンスの退団を機にレギュラーを獲得。瞬く間に文句無しのパフォーマンスを見せて最終節まで優勝争いを演じたFC東京の主軸とすら言える存在感を発揮した。

東京五輪世代の中では代表合流は遥かに遅かったにも関わらず、AFC U-23選手権ではキャプテンマークを巻くなど森保監督からの信頼はがっちり掴んでいた。実際、この時点では渡辺も当確メンバーの一人と目されていたし、私もそう思っていた。しかしシステムが3バックから4バックに変わって単純にCBの枠が一つ減った事に加えて、ボランチの人手不足が解決した事で板倉や中山がDFとして計算されるようになってじわじわと序列が下がる。そこに瀬古の台頭と吉田のオーバーエイジ招集が渡辺にとっては決定打となってしまった。去年なら当確メンバーだっただろうが…。

 

 

DF 岩田智輝

(大分トリニータ)

 

コパ・アメリカ2019出場

 

大分の躍進に大きく貢献したDF。大分では3バックの右CBとして攻守に存在感を発揮していた上、岩田を育て上げた片野坂知宏監督と森保監督の監督としてのルーツは似通っていた事から戦術的な適合度も高かった。コパ・アメリカでは4バックの右SBとしてウルグアイ相手に好プレーを見せただけに、渡辺のように当確とまでは言わずとも十分に有力候補ではあったが……岩田に関しても最近のシステム変更は少し影響したかもしれない。

 

 

DF 立田悠悟

(清水エスパルス)

 

★2018年アジア競技大会出場

コパ・アメリカ2019出場

AFC U-23選手権2020出場

 

2020年の時点で、所属する清水でのパフォーマンスとチーム自体の不調で確かに序列は落としてはいた。だがこの世代での実績と練度に加えて貴重な長身DF枠として、1年前までは可能性のある当落線上には入っていたと思う。だがJリーグが再開してからも本人もクラブも不調から脱し切れなかった結果、CBの序列のみならず長身枠も橋岡、町田にとって代わられてしまい、結局2021年は3月も6月も招集されなかった。

 

 

 

MF 遠藤渓太

(1.FCウニオン・ベルリン)

 

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆2018年アジア競技大会出場

★2019年EAFF E-1選手権出場

AFC U-23選手権2020出場

 

昨年の今頃の遠藤といえばまさしく伸び盛りの時期だった。所属する横浜FMでもしっかりと主力の地位を築いた上でJ1制覇に大きく貢献。メンバー候補のみならず左サイドのレギュラー候補で、この時期にドイツ1部からのオファーを勝ち取った事も当時の伸び盛りの状況を示している。

だが、延期された1年の間に左サイドの状況は大きく変わった。最終的には完全移籍契約を勝ち取った訳で、及第点とは言える活躍はした遠藤だったが、その間に相馬、三笘、旗手が自らの序列を一気に高める。特にシステムが変わった事で三笘と同じポジションで争う事になってしまった影響もあった。遠藤が悪かった訳でないので、森保監督もジョーカー枠として最後の最後まで候補には入れていたと思うが……。

 

 

MF 食野亮太郎

(リオ・アヴェFC)

 

AFC U-23選手権2020出場

 

食野も遠藤同様に森保監督が最後まで悩んだ内の一人ではあると思う。個人的な印象としては、いわゆる「枠」の問題で言えば遠藤は相馬との競合になり、食野は三笘との競合になったのだろう。

少なくとも2020年のJリーグ再開前の時点では、2列目を堂安と久保が当確として、あと何人かを選ぶとなればチャンスメーカー枠として三好、アジリティ枠として遠藤、ドリブラー枠としての食野を森保監督は考えていたように思うし、4-2-3-1の3から前ならどこまでもこなせる万能性も持ち合わせてはいた。だが、食野の場合は延期になった1年の間に三笘が見せたパフォーマンスがあまりにも驚異的だったのは否めない。攻撃陣での最後の一枠は三好、食野、林の3人の中から一人…という状況で、最後に三好が選ばれたのでは…と見ている。

 

 

MF 原輝綺

(清水エスパルス)

 

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆2018年アジア競技大会出場

コパ・アメリカ2019出場

 

原の万能性は疑いの余地がない。23人のW杯でもそうだが、メンバーを18人しか選べない五輪のような大会だと原のような選手は重宝されるし、むしろ一人は入れておくべきだと思う。1998年生まれのメンバーの中ではJ1で定位置を掴むのが比較的早かった事もあり、その万能枠はコパ・アメリカ頃までは原の独壇場だった。1年前の段階では菅原が台頭しても、3-4-2-1だったが故に後ろ半分の人員が多かったので、18人に入る事は十分有力候補だったが…。招集するつもりだったかどうかはわからないが、6月のメンバー発表前に長期離脱してしまった点も痛い。

 

 

MF 杉岡大輝

(鹿島アントラーズ)

 

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆2018年アジア競技大会出場

コパ・アメリカ2019出場

AFC U-23選手権2020出場

 

個人的に、今回のこのテーマに最も該当するのは杉岡だと思う(次点で渡辺)。2020年の時点では間違いなく左WBのレギュラーであり、3バックの左としても計算されていた。あの時点では確実に当確メンバーだったし、ある意味A代表以上にレギュラーメンバーの移り変わりが激しい世代別代表に於いてずっとレギュラーで居続けた数少ない人物。

そして2020年からは湘南から鹿島に移籍。こう書くと「移籍しなければ…」という印象にもなる言葉だが、杉岡のパフォーマンスだと湘南退団はそもそも時間の問題だったから、この判断が間違っていたとは思わない。だが結果として、本来なら五輪が行われていた期間から鹿島でめっきり出場機会を失ったのは事実である。無論、予定通りに開催されていたら五輪の時点でJ1も十数試合を消化していた訳で、五輪があったところで結末は同じだったのかもしれないが…。

 

 

 

MF 齋藤未月

(FCルビン・カザン)

 

★2019 FIFA U-20ワールドカップ出場

AFC U-23選手権2020出場

 

1997・1998年を東京世代前期組とするならば、1999・2000年の東京世代後期組の旗頭的な存在。日本が惨敗に終わった当初予定の開幕半年前のU-23選手権ではポジティブな印象を残した数少ない選手で、当時は田中碧+OA遠藤航よりも齋藤未月+OA柴崎岳の説の方が根強かったほどである。少なくとも、この時点ではボランチのメンバーはOA+田中+齋藤と思われていた。

そんな齋藤は2021年からロシアに移籍する。だが、2月の時点で五輪絶望となる全治4ヶ月の負傷を負ってしまった。無論、役割としては齋藤の役割にあたる遠藤航がOAとして呼ばれたのでどの道招集は無かったかもしれない。しかしタラレバを言えばキリは無いが、1年前は遠藤航も今ほどのブレイクはしておらず、OAは柴崎や大迫勇也を推す声の方が多かった。当確とは言わないが、かなり優位な有力メンバーだっただけに…。

 

 

MF 菅原由勢

(AZアルクマール)

 

★2019 FIFA U-20ワールドカップ出場

AFC U-23選手権2020出場

 

ユーティリティ枠は原か菅原と見られていたが、徐々に菅原の序列が上がっていく。「現時点での日本代表ベストメンバー」と銘打たれて行った2019年11月のコロンビア戦でもスタメン出場を果たし、昨年10月には海外組縛りでこそあったがA代表デビューも果たした。この時点でポジションの可動域や活躍ぶりも含め、頭角に近付きつつある有力ポジションだった。それは今年に入ってからも変わらず、最後の最後まで有力な位置にはつけていたと思う。

じゃあ延期になったこの一年で何が誤算だったかといえば、やはり旗手の躍進に他ならない。当初予定での五輪が開催されている時、旗手は2列目…或いはFWの選手だったが、選考期間としては土壇場でユーティリティプレーヤーとして開花した。更に追い討ちをかけるように本職の右サイドには酒井がOAとして参加。攻撃陣の一枠は三好、食野、林の3人で競ったと予想したが、逆に守備陣での最後の一人は橋岡か菅原だったのだろう。旗手の存在があったが為に、それならば上背のある橋岡を…という判断になったのかもしれない。

 

 

FW 小川航基

(ジュビロ磐田)

 

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆2018年アジア競技大会出場

★2019年EAFF E-1選手権出場

AFC U-23選手権2020出場

 

2017年のU-20W杯の頃、このチームのエースといえば堂安や久保よりも小川という印象が強かった。元々好不調には幾分かの波があり、例えば2019年のコパ・アメリカでは前田や上田がメンバー入りを果たし、自身はトゥーロン 国際大会に回った。しかしそのトゥーロンでは結果を出すなど、代表戦での得点率は悪くなく、加えて今回可能性のあったメンバーの中では比較的大迫勇也に近いタイプでもあるので、小川にとって良いタイミングで五輪イヤーに突入したように見えた。

しかし五輪で延期している間に小川は所属する磐田ともども低空飛行を強いられ始めていく。小川にとって更にダメージが大きかったのは、小川がJ2でもいまいち突き抜けられない間に鹿島で上田が、鳥栖で林がブレイク。2021年になると前田が横浜FMで無双状態に入ってしまった。予定通りの五輪なら当確だったとは言わないが、少なくともその時点での序列は前田や上田と近い立ち位置だったのは間違いない。

 

 

 

逆にいえば、延期が追い風になった選手といえば三笘と旗手を筆頭に谷、相馬、田中、前田、上田辺りでしょうか。バックアップメンバーに留まりましたが、鈴木、瀬古、林の3人もそうでしょう。

 

 

しかし、以前にもブログでそういう特集をやりましたが……遠藤保仁長谷部誠など、五輪に選ばれなかったにも関わらず日本史上最高レベルの実績を残した選手も多くいます。五輪はあくまでW杯への通過点として、彼らの更なる飛躍を期待したいです。

 

 

堂安食野の同級生コンビ見たかった…。

ではでは(´∀`)