トップ・オブ・トップ〜UEFA EURO 2020 グループF第3戦 ポルトガル代表vsフランス代表 マッチレビュー〜

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スロバキアのGKは何がしたかったの…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFA EURO 2020 グループF第3戦、ポルトガル代表vsフランス代表の一戦です。

 

 

 

開幕から2週間が経過しようとしているEUROも今日がグループステージ最終日。既にA〜Eグループの決勝トーナメント進出チームは確定し、今日のこのポルトガルvsフランス、ドイツvsハンガリーの試合をもって決勝トーナメントに進出する16チームが確定します。

 

 

フランスもポルトガルも大会の滑り出しは順調でした。ですが絶対的優勝候補本命のフランスは初戦のドイツ戦こそ1-0のスコア以上の快勝だったものの、第2戦の大アウェイの中で行われたハンガリー戦ではハンガリーの大健闘によりまさかのドロー。フランスは勝点1で決勝トーナメント進出は確定したものなら3位の可能性はある中で最終節を迎えます。一方のポルトガルは初戦のハンガリー戦はやはり大アウェイの中で苦戦しながらも最終的には3-0で勝利。しかし続くドイツ戦では、ハンガリー戦から見え隠れしていた粗が全開放されるような形となってドイツ相手に4失点を喫しました。第2戦を想定外な形で勝点を落とした2チームが最後にベスト16進出を巡って火花を散らします。

そしてなんといっても、この一戦は前回のEURO2016の決勝の再現カードです。フランスにとってはまさしくリベンジの舞台。前回大会と直近2回のW杯王者が入った中でハンガリーまでもが伏兵としての存在感を見せたカオスと狂乱のグループF……果たしてその結末は!?

両チームスタメンです。

 

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前節は上手くいかなかったチーム同士ゆえに、両者ともシステムを変更してきました。しかし4-2-3-1だったポルトガルが4-1-2-3にして、4-1-2-3だったフランスが4-2-3-1にするのは何の因果か…。

ポルトガルはブルーノ・フェルナンデスをスタメンから外してレナト・サンチェスとモウチーニョインサイドハーフに配置した形に。フランスはポグバとエンゴロ・カンテがWボランチを組む形になって、グリーズマンをトップ下にキリアン・ムバッペが左、コランタン・トリッソが右に入っています。

ちなみに、5年前のEURO2016決勝で出場していたメンバーで、今日の試合のベンチに入っているのはポルトガルルイ・パトリシオ、ぺぺ、ラファエル・ゲレイロ、レナト・サンチェス、ジョアン・モウチーニョクリスティアーノ・ロナウド、ジョゼ・フォンテ、ウィリアム・カルバーリョの8人、フランスがウーゴ・ロリスポール・ポグバアントワーヌ・グリーズマンムサ・シソコ、キングスレイ・コマン、オリヴィエ・ジルーの6人です。

 

 

本日の会場はハンガリーブダペストのプスカシュ・アレナです。

今回のEUROを開催する11のスタジアムの中では最も新しいスタジアム。こけら落としになったのは2019年11月のウルグアイ戦なので、開場からはまだ1年半。名前に冠されている「プスカシュ」とはハンガリーがかつて世界最強チームと呼ばれて「マジック・マジャール」と呼ばれた時代の伝説的なFWの名前で、FIFA年間最優秀ゴール賞である「プスカシュ賞」の名前の由来になった人物と同じです。当然ながら最新鋭のスタジアムですが、外観は少しレトロな雰囲気も残してますね。しかし夜になると一気に近代化する見た目です。

ハンガリーのワクチン接種率の高さも影響して、有観客こそ解禁されたものの他のスタジアムが入場制限が付いている中で、このプスカシュ・アレナだけはキャパシティに対して100%の動員が認められています。特にポルトガルとフランスがこのスタジアムで苦戦したのは久々に見る大アウェイをまざまざと感じた部分も多分にあるでしょう。また、ハンガリーの首相はサッカーへの協力姿勢を打ち出している事でも知られており、20-21シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで検疫の関係で中立地開催を余儀なくされる試合が多発した際はその多くの試合をこのプスカシュ・アレナで開催しました。

 

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前半のボールポゼッションは終始ポルトガルが優勢。フランスはカンテ辺りのボール奪取から手早くゲームを作っていく考えだったと思うのですが、中盤の陣形を変えて繋げるタイプの選手を増やしたポルトガルに中盤を支配される形になってしまい、フランスはボールを奪った時にムバッペの裏抜けに賭けるしかない状況が出来ていました。

 

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フランスは非常にフラストレーションの溜まる試合を過ごしており、ポルトガルも含めて決定機はほとんど無かった前半でしたが、試合は30分からグッ動きます。ポルトガルが獲得したFKのクロスボールでダニーロペレイラとGKロリスが衝突。これでPKを獲得したポルトガルクリスティアーノ・ロナウドがビシッとこれを決めて先制。ロナウドはこれでグループステージの全試合で得点した事に。

 

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前半は全くと言っていいほどやりたい事が出来ず完全に劣勢に立たされていたフランスでしたが、ここでストロングポイントを持つことの意味を痛感するシーンが訪れます。前半アディショナルタイム、ようやくボールが回ってきたフランスはポグバが浮き球のボールを前線に送ると、これにトップスピードで抜け出したムバッペをネウソン・セメドが後ろから倒してしまう形になりフランスにもPK。これをカリム・ベンゼマがフランス代表としては6年ぶりとなるゴールとして沈めて、フランスが同点に追いついて前半を終えます。

 

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ポルトガルもフランスも一人ずつメンバーを入れ替えた後半、両チームとも前半よりもアクセルを踏み込んだ感はありました。47分、最終ラインでビルドアップをしていたフランスはポグバが最終ラインまで降りてパスを受けると、ポグバはこれを一気に前線へロングスルーパス。するとベンゼマがDF2人の間を一気に抜け出して冷静にゴールを流し込み2点目!

 

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フランスの得点直後にはラファエル・ゲレイロのクロスをロナウドがヘッドで合わせる決定機が生まれ、更にフランスは後半から入ったばかりのリュカ・ディニュが僅か5分で負傷退場。アドリアン・ラビオを左SBで使う事になるアクシデントが発生するなど、比較的動きの少なかった前半に対して後半は慌ただしく動きます。60分、左サイドでアバウトなバウンドを経たボールを捉えて左からロナウドが上げたクロスがクンデの手に当たってしまってこの日3本目のPK判定。蹴るのは当然ロナウド当たり前のようにこのPKを沈めて2-2!ロナウドはこのゴールが元イラン代表アリ・ダエイが持つ国際Aマッチ最多得点記録に並ぶ代表通算109ゴール目を記録します!!

 

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フランスは同点に追いつかれた直後にポグバのミドルシュート、更にグリーズマンが連続でシュートを放ちましたが、この連続攻撃はGKルイ・パトリシオの連続セーブに阻まれてゴールならず。その後はフランスとポルトガルの間で一進一退の、最終決戦に相応しい攻防戦が何度も繰り広げられていきました。

 

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他会場のドイツとハンガリーの試合が2-2で推移した事もあり、最後の数分はフランスはどちらかと言えば引き分けOKの姿勢を見せます。試合はそのまま終了。2-2で引き分けになり、死の組と呼ばれたフランスは首位通過。ポルトガルも3位ながらも決勝トーナメント進出を決めました!

 

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いやぁ…見応えありましたねぇ。

特に前半が顕著でしたけど、後半は持ち直したとは言えども少なくともこの試合はフランスのゲームではありませんでした。前半はむしろ完全にポルトガルのゲームであり、決定機こそ少なかったものの主導権は確実にポルトガルが握っていましたからね。

そんな中でやはりフランスの2ゴールですよね……どちらもフランスが攻撃の流れで取ったゴールかって言われればそうでもなく、いわゆる攻撃のスイッチを入れるパスがそのままラストパスになったと。要するに、ポルトガルからすれば準備が困難なタイミングでパスを出されてしまった訳で、その間を縫って抜け出すムバッペもベンゼマも、当然ながらそこに完璧なロングスルーパスを出してみせたポグバも…その「一瞬」で「一発」で見せたプレーこそ、彼らが世界のトップ・オブ・トップと目される理由が詰まっていた気がしました。

 

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グループF最終順位

1位 フランス(5)

2位 ドイツ(4)

3位 ポルトガル(4)

4位 ハンガリー(2)

 

3位チーム順位

1位 ポルトガル(4)

2位 チェコ(4)

3位 スイス(4)

4位 ウクライナ(3)+1得点4

5位 フィンランド(3)+1得点2

6位 スロバキア(3)

 

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ドイツvsハンガリーハンガリーが2度リードしながらもドイツが何とか追いついて2-2のドロー。これにより首位はフランス、2位は直接対決の結果によりドイツ、3位ポルトガルかつ4位ハンガリーとなりました。順位としては当初予想されていた順位に落ち着きましたけど、ハンガリーの想像以上の健闘はこの死の組グループFを大いに盛り上げましたね。決勝トーナメントはこちらのページにも記載していますが、フランスはスイスと(ルーマニア)、ドイツはイングランド(イングランド)ポルトガルはベルギーと(スペイン)での試合となります。

3位チームはポルトガルチェコ、スイス、ウクライナの4チームが決勝トーナメントに進みました。全チームが勝点3は確保した中で、特にウクライナフィンランドは最後は総得点でウクライナに軍配が上がっています。

 

 

ハンガリーすごかったよ…

ではでは(´∀`)