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5年前に欠けていたモノ〜UEFA EURO 2020 ベスト16 ベルギー代表vsポルトガル代表 マッチレビュー〜

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ドラゴン桜は録画してるけど普通にガッキー出た事知る

 

どーもこんばんは

 

まあ知ってたけど…

というか朝報道出てたけど…

なんならTwitter見たら当然そうなるけど…

 

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFA EURO 2020 ベスト16、ベルギー代表vsポルトガル代表の一戦です。

 

 

 

サッカー史に多くの伝説を残してきたイングランドvsドイツ、EURO史上屈指の名勝負とも呼ばれた試合の再戦となるオランダvsチェコ……様々な好カードが並ぶ中、この一戦も特筆すべきカードである事に間違いありません。スタープレイヤー勢揃い!華だらけのビッグゲームです!

 

 

近年のベルギーは少し前のポルトガルに近いルートを辿っているのかもしれません。どことなくベルギーとポルトガルはその立ち位置に似た匂いを感じています。

ビッグクラブの主軸として活躍するプレーヤーを多く輩出しながらチームとしての力を高めていく……そしてその代表チームの形として、今のベルギーはかつてのポルトガルが目指した場所にあるような気もします。とはいえ、ベルギーが欲しているのはポルトガルがEUROを獲得したように国際的な箔のあるタイトルです。ベルギーもFIFAランクは1位ながら、その先のタイトル…にはまだなかなか届いていない現状、このポルトガルを倒す事で自分達の格を一つ上げたいところでしょう。それぞれの欧州での立場を懸けた試合なのかもしれません。

両チームスタメンです。

 

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第3戦のフィンランド戦でコンディションが整っていなかったメンバーも含めて色々試したベルギーは、第2戦のデンマーク戦辺りからもメンバーをちらほら入れ替えてきました。まず、今大会で初めてエデン・アザールとケヴィン・デブライネの2シャドーがスタートから実現。ボランチにはアクセル・ヴィツェルが入り、3バックの中央にはトーマス・フェルマーレンが入っています。

一方、フランス戦で4-1-2-3にシステムを変更してきたポルトガルは右サイドバックをネウソン・セメドからディオゴ・ダロトへ、アンカーをダニーロペレイラからジョアン・パリーニャに変えた以外は同じスタメンを起用しています。

 

 

本日の会場はスペイン、セビリアエスタディオオリンピコ・セビージャです。

当初スペインでの開催枠はビルバオのサン・マメスになる予定でしたが、諸々の事情により直前でセビリアに変更。元々は1999年の世界陸上選手権の為に作られたスタジアムという背景もあって、今大会の開催スタジアムとしては3つある陸上競技場のうちの一つです。同大会では400m走決勝に於いてアメリカのマイケル・ジョンソンが当時の世界記録を更新する数字を残して優勝を決めました(現在では歴代2位)

コンディション的な事で言えば中日は少なくともややポルトガル優位でしょうか。ベルギーは第1戦をロシア、第2戦をデンマークで戦って第3戦で再び東端のロシアに戻り、そこから西端のスペインに来るというかなりヘビーなスケジュール。一方のポルトガルハンガリー→ドイツ→ハンガリー→スペインという慌ただしい移動ではあるものの、スペインはポルトガルの隣国という事もあって空気としてはホームに近いものがあるでしょう。その辺りはどう作用するでしょうか。

ちなみに、ベルギーのロベルト・マルティネス監督はスペインの出身です。

 

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立ち上がり、試合はどちらかと言えば両チームともに様子見というか、リスクを最小限に抑えながら身長にゲームに入っていました。そんな中でも、中央突破の過程で2シャドーにボールを当てるところから攻撃のスイッチを入れて活路を見出していきたいベルギーと、サイドチェンジを多く駆使してワイドにボールを動かしながらゲームを組み立てていくポルトガルという講座が見られ、比較的それが上手く成立していたのはポルトガルの方でした。

 

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しかし37分に右サイドのトーマス・ムニエがカットインからアウトサイドにかかったシュートを放った辺りからじわじわとベルギーのペースに。そして42分でした。左サイドでボールを持ったルカクからデブライネにボールが渡り、中央に入ってきたムニエが再び左に出すと、これを受けたトルガン・アザールがアウトカーブのかかった強烈なシュート!大会ベストゴールにもノミネートされそうな強烈な一発でベルギー先制!前半はベルギーリードで終えます。

 

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しかし後半開始早々の48分、ベルギーにアクシデント発生。ジョアン・パリーニャとの接触プレーにより、なんとチームの心臓であるデブライネが負傷退場を余儀なくされます。ポルトガルのフェルナンド・サントス監督はこのアクシデントの後、一気に流れを掴もうと55分にブルーノ・フェルナンデスとジョアン・フェリックスという大会の注目選手にも見なされていた二人を同時投入。

 

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攻撃の核を失ったベルギーが少し浮き足立っていると、試合は前への活力を生み出せる選手を送り込んだポルトガルが猛攻に出始めていきます。ベルギーからすれば完全に耐久戦のような試合展開になり、ベルギーも鋭いカウンターを見せてはいたものの、やはり試合としては苦しい形に。逆にポルトガルも84分のラファエル・ゲレイロのシュートがポストを叩くなどあと一歩運が足りません。

 

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アディショナルタイムになると更にポルトガルの猛威が火を吹きますが、突っ込んできたクリスティアーノ・ロナウドの突破をティボー・クルトワが体を張って止め、そしてほぼラストプレーに近い場面ではフェリックスがミドルシュートを放ちますが……僅かにゴールの左。ポルトガルの怒涛の反撃を最後まで跳ね返し続けたベルギー。厳しい潰し合いをモノにし、2大会連続のベスト8を前回王者を倒して決めました!

 

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ベルギーからすれば、予選リーグの3試合と違って思うように試合を進められたわけではありませんでした。ましてやデンマーク戦の前半のようにわかりやすく押し込まれていたわけでもなかったので、その辺りのチームとしての立ち回り方には結構難しいところがあったとは思います。ポルトガルが結構ワイドにボールを回したりした事で、ベルギーは5バック気味にならないといけない時間は後半は続いたりして相当しんどかったと思いますが、前回大会にはなかった勝ち切る力みたいなものはロシアW杯辺りから見え始めてきたのかな…とは思います。

……次ですね、次はイタリアvsベルギーですよ…!これクッソ楽しみなカードですよね……今大会絶好調のイタリアと、勝負強さを持ち合わせ始めたベルギー…ベルギーはちょっとデブライネ含めコンディションが不安にはなってきましたけど、心躍るカードになったのは言うまでもありません。

 

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死闘でしたね。

ではでは(´∀`)