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【東京五輪世代選手紹介】東京オリンピック男子サッカー日本代表(U-24)登録メンバー22名選手名鑑〜Part2〜

GLAYの配信ライブと準々決勝被っとるやんけ!!

 

どーもこんばんは

 

 

 

さてさて、今回は前回の続きで、東京オリンピックに挑む男子サッカー日本代表(U-24日本代表)の選手名鑑です!

 

 

前回はPart1として背番号1〜11番の選手を取り上げましたので、今回は12番から!

(掲載しているデータはスペイン戦が行われた7月17日の時点でのものです)

 

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試合日程試合会場スタジアムなど、総合的な観戦ガイドについてはこちらからご覧下さいませ。

 

 

GK12 谷晃生(湘南ベルマーレ)

 

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生年月日:2000年11月22日(20歳)

出身地:大阪府堺市

過去の所属チーム:ガンバ大阪(2017〜2019)

プロ入り前の所属チーム:ガンバ大阪ジュニアユース→ガンバ大阪ユース

★AFC U-23選手権出場(2020)

 

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ガンバ大阪には東口順昭というあまりにも絶対的な守護神がいる。それほど絶対的なGKのいるチームは大概、その次のGKに頭を悩ませるものだが、ガンバがその不安を特に抱いていない理由はこの男の存在に他ならない。それだけの実力、そしてポテンシャルを有した守護神だ。当時のガンバはU-23チームを保有していたこともあって高校3年生になる18歳の時に正式にトップ昇格。「飛び級昇格」の先駆者的存在とも言えるガンバにとっても、GKを飛び級させたのは初めての事だった。

ガンバでは東口の存在もあってU-23での起用が続く中、2020年には東京五輪を睨んだ出場機会の増加を求めて湘南へレンタル移籍。そこで定位置を掴むと選手としても大きく成長し、過去の五輪世代で最もハイレベルとも言われたGK争いを制そうとしている。メンバー入りが決まった際には影響を受けた人物として名を挙げ、リスペクトの念を度々公言している東口から激励のメッセージも届いたそう。また、憧れのGKとして元イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォンを挙げているが、これは東口も同じである。

谷自身も身長190cmと恵まれたフィジカルの持ち主だが、実は母親は全国大会や実業団でのプレー経験のある優秀なバレーボール選手だったそう。

 

 

DF13 旗手怜央(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1997年11月21日(23歳)

出身地:三重県鈴鹿市

プロ入り前の所属チーム:FC四日市静岡学園高校→順天堂大学

★2018年アジア競技大会出場

☆AFC U-23選手権出場(2020)

 

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同じ年に同じ大卒ルーキーとして入団した三笘薫のインパクトゆえに三笘ほど前面に出てこないものの、旗手も1年目から十分に化け物級のパフォーマンスを見せていた事はJリーグファンなら誰でも知るところだろう。特に昨季後半戦からのユーティリティプレーヤーとしての覚醒は凄まじく、本職がFWながらDFとして登録されている部分にそれは表れている。

森保体制での五輪代表で旗手のポジションは主に3-4-2-1の前線3枚であり、川崎入団当初も立ち位置は両サイドのウイングだった。しかしシーズン終盤、絶対的な左サイドバックだった登里享平が負傷した際に左サイドバックに抜擢されると彼のユーティリティ性が一気に開花。今季の川崎ではサイドバックのみならずインサイドハーフでもプレーしており、その度にプレーしたポジション全てが本職なのでは…と思わせる活躍を見せている。板倉滉や中山雄太にも言えるが、彼らの存在は森保監督にとっても選考の幅を大きく広げてくれた存在とも言えるだろう。

2019年に行われたトゥーロン国際大会、日本はブラジルとの決勝戦に進み、激闘はPK戦にまでもつれ込んだが、全員がPKを成功させた中で後攻5人目としてPKを蹴った旗手のシュートはGK止められ、その瞬間に日本の敗戦は決まった。その借りを返す機会は五輪しかないはず。

 

 

DF14 冨安健洋(ボローニャFC)

 

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生年月日:1998年11月15日(22歳)

出身地:福岡県福岡市

過去の所属チーム:アビスパ福岡(2015〜2017)→シントトロイデンVV(2018.1〜18-19)

プロ入り前の所属チーム:アビスパ福岡U-15→アビスパ福岡U-18

日本代表通算成績:23試合1得点

★2017 FIFA U-20ワールドカップ出場

☆アジアカップ2019出場

★コパ・アメリカ2019出場

 

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小学校時代に指導した監督が冨安を始めてみた時に抱いた感情は「今までになかった感覚」だったという。誰もが羨むポテンシャルを当時から示していた冨安は、そのポテンシャルを見事実力へと昇華させた。今や押しも押されぬ日本のレギュラーCBとして来季の移籍先が注目されている冨安だが、それは何も日本人だから日本で話題になっているのではない。欧州でも今夏の注目銘柄として熱視線が注がれているほどである。吉田麻也とはフル代表でもCBコンビを組むが、吉田と冨安というコンビは歴代日本代表の中でもトップと言っても差し支えないだろう。この冨安がオーバーエイジではなく招集できる時点で、世界的にも日本の前評判は上がるのでは。

冨安の成長を語るには、福岡時代に出会った2人のCBの存在は欠かせない。冨安がトップチームで師事した監督はかつて「アジアの壁」と呼ばれた日本サッカー史を代表するCBの井原正巳だった。井原自身も冨安の才能を高く買っていただけに、彼を世界クラスのCBにするべく手塩にかけて育ててきた。また、2017年にはガンバから日本代表経験のある岩下敬輔が加入。井原監督は「自分が柱谷哲二さんから色々学んだように、冨安にも岩下から守備のノウハウや駆け引きを学んでほしい」と語り、元々兄貴肌として知られる岩下もそれに応えた。シントトロイデンへの移籍も含めて、冨安の成長過程は実に理想的なもので、それが冨安の強烈な才能と見事にハマったと言える。

ちなみに冨安がサッカーを始めた理由は、元々は水泳を始めるつもりだったのが家で遊んでいる時に転倒して顎を負傷し、水泳が出来なくなった代わりにやってみたサッカーが楽しかったからだそう。つくづく人生とはわからないものである。

 

 

 

DF15 橋岡大樹(シントトロイデンVV)

 

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生年月日:1999年5月17日(22歳)

出身地:埼玉県さいたま市

過去の所属チーム:浦和レッズ(2018〜2020)

プロ入り前の所属チーム:浦和レッズジュニアユース→浦和レッズユース

日本代表通算成績:2試合0得点

★EAFF E-1選手権出場(2019)

☆AFC U-23選手権出場

 

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浦和市(現:さいたま市)に生まれ、浦和のジュニアユースに進み、浦和のユースを経て浦和の選手としてプレーする……森脇良太(スベりがちな)一発ギャグから引用すればまさしく「浦和ピーポー」を体現する選手と言えよう。ルーキーイヤーとなった2018年、ユース時代に指導を受けた大槻毅氏が暫定監督になると出場機会を掴み、その後就任したオズワルド・オリヴェイラ監督の下でレギュラーに定着。同じポジションの酒井宏樹オーバーエイジで呼ばれた事で一時当落線上にもなったが、最後は菅原由勢らを振り切ってメンバー入りを果たしている。

高校時代から浦和のチームカラーである赤色のパンツを勝負パンツとして着用していたが、あまりにも履き込んで老朽化しているのを見た宇賀神友弥(浦和時代の先輩)から新たな勝負パンツとして白パンツをプレゼントされ、五輪には赤と白の2枚体制で挑む模様。また、父親はかつてプロのスカウトも来るほどの高校球児であり、母親は陸上の全中チャンピオン経験者。兄もシンガポールでプレーするサッカー選手というアスリート一家。そしてなんと言っても、走り幅跳びの選手として東京五輪に出場する橋岡優輝は従兄弟である。もし集まれる状況になっているのなら、正月は相当盛り上がりそう。

 

 

MF16 相馬勇紀(名古屋グランパス)

 

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生年月日:1997年2月25日(24歳)

出身地:東京都調布市

過去の所属チーム:名古屋グランパス(2018〜2019.8)→鹿島アントラーズ(2019.8〜2019.12)

プロ入り前の所属チーム:三菱養和SC調布Jrユース→三菱養和SCユース早稲田大学

日本代表通算成績:3試合0得点

★EAFF E-1選手権出場(2019)

☆AFC U-23選手権出場(2020)

 

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多くのJリーガーを輩出した育成の名門・三菱養和出身のサイドアタッカー。プロ契約以前に特別指定選手として入団した名古屋でいきなり大活躍を見せるなどして代表にはコンスタントに選ばれてはいたものの、その立ち位置は有力とは決して言えなかった。だが、国内組で挑んだ2019年のトゥーロン国際大会やE-1選手権で存在感を見せると、惨敗に終わったAFC U-23選手権ではポジティブな印象を与えた数少ない選手となり、この辺りから評価と序列が一気に上昇。6月の代表戦からは堂安律、久保建英と2列目を形成する事が多いが、今やこの3人の連携の完成度はかなり高くなっていて、五輪本戦での大ブレイクも期待出来る選手である。相馬にとっては東京五輪はこれまで「遠い存在だった」と語っている分思い入れは強く、2021年シーズン開幕前には肉体改造にも取り組み、マッシモ・フィッカデンティ監督体制の名古屋で欠かせない選手の一人。

童顔であり、何かと「かわいい」と言われることの多い選手として知られる。今季も第5節横浜FC戦で審判の笛にわかりやすく「ビクッ!」とする、第11節G大阪戦でキレキレのターンでゴールを決めたとは思えないふにゃふにゃゴールパフォーマンスなど……うちの母親も「相馬くんには美味しいものいっぱい食べて欲しい」と度々言っている。今回のメンバーでは4人しかいない97年早生まれ組(学年で言うならリオ五輪世代に該当する96年生まれの学年)のうちの一人で年長組である事を信じられない人もいそう…。

 

 

MF17 田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

 

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生年月日:1998年9月10日(22歳)

出身地:神奈川県川崎市

過去の所属チーム:川崎フロンターレ(2017〜2021.6)

プロ入り前の所属チーム:川崎フロンターレU-15→川崎フロンターレU-18

日本代表通算成績:2試合0得点

★EAFF E-1選手権出場(2019)

☆AFC U-23選手権出場(2020)

 

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東京五輪世代のボランチにはオーバーエイジとして柴崎岳の招集が一時確実視されていたほどにゲームメイカータイプが明らかに欠如していた。しかしその問題をほぼ一人で解消してしまったのがこの田中の台頭である。ルーキーイヤーは豊富なタレントを持つ川崎の中盤のレギュラー争いに割って入れなかったが、僅か2年後には豊富な中盤の中で最も欠いてはならない選手にまでなった。圧倒的な成績でJ1を制した昨季の川崎は中村憲剛大島僚太らをローテーション気味に起用していたが、その中で田中に関してはほぼ通年でスタメンで出続けている。パサー型のボランチとしては既に日本トップクラスといって差し支えないだろう。東京五輪終了後には、ドイツでの海外朝鮮が既に決まっている。

小学校から川崎のユースで育ち、そのまま川崎でデビューしたとあれば一般的にはエリートに見える彼のキャリアだが、本人は「僕は小さい頃からそうだけど、決してエリートではない」と語る。それでも十分エリートとは呼ぶべきキャリアだとは思うが、かつて田中のJ1初ゴール時に中村憲剛が「(板倉)滉や三好(康児)の時より感慨深かったかもしれない」と語ったのはその辺りもあるのだろう。ちなみに、これまで余りユース育ちの印象が強く無かった川崎ユースだが、今回の東京五輪には板倉、三好、三笘、田中の4人がユース卒選手として出場。久保建英も小学校時代は川崎のスクールに通っていた。

 

 

 

FW18 上田綺世(鹿島アントラーズ)

 

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生年月日:1998年8月28日(22歳)

出身地:茨城県水戸市

プロ入り前の所属チーム:鹿島アントラーズノルテジュニアユース→鹿島学園高校→法政大学

日本代表通算成績:6試合0得点

★2018年アジア競技大会出場

☆コパ・アメリカ2019出場

★EAFF E-1選手権出場(2019)

☆AFC U-23選手権出場(2020)

 

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森保監督が就任して間もない頃からの常連メンバーの一人。本来ならば2021年シーズンからの鹿島入団が内定していたが、法政大学サッカー部を退部した上で2019年夏から当初の予定を前倒しして鹿島に入団。2020年には10得点を挙げ、後半戦から一気にギアを上げたチームの立役者となった。オフ・ザ・ボールでの動き出しやポジショニングのセンスはかつて鹿島のエースFWだった元日本代表FWの柳沢敦に通ずるものがあり、鹿島では柳沢の番号として浸透していた背番号13を背負う。

唯一の大学生として出場した2019年のコパ・アメリカでは、その巧みな動き出しで南米の強豪相手に何度も決定機を生み出した。しかしその一方で、その決定機の全てを外してしまったのも紛れもない事実。大会後には同じく決定機を外しまくった前田大然と共に批判の声も多く集まっていたが、その2人がそれぞれJリーグの名門で覚醒し、こうして大舞台に帰ってきたのは少し感慨深い気持ちもある。

メンバー発表後に肉離れを起こした事で本大会の出場が危ぶまれたがスペイン戦で無事復帰。三好康児のパスに抜け出してあわやというシーンを作るなど精力的なプレーを見せてくれたので、とりあえずは一安心と言ったところだろう。

 

 

FW19 林大地(サガン鳥栖)

 

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生年月日:1997年5月23日(24歳)

出身地:大阪府

プロ入り前の所属チーム:ガンバ大阪ジュニアユース→履正社高校大阪体育大学

 

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「ビースト」の愛称もすっかりお馴染みとなった、今年の鳥栖の躍進を牽引するストライカー。当初はバックアップメンバーとしての招集だったが、登録枠の拡大で正式メンバー入りを果たすとホンジュラス戦スペイン戦で連続先発出場。得点こそならなかったかま、自身が先発に値する事を証明するだけの働きを見せた。

得点パターンの豊富さや献身性、ポストプレーへの貢献も魅力だが、何と言っても彼の武器は類い稀なる勝負強さである。3月の代表戦の時点で彼の名前はリストになかったが、堂安の負傷で急遽追加招集されたアルゼンチン戦でゴールを決めてみせたのは大きなターニングポイントとなったし、思い返せば2019年、特別指定選手ながらデビュー戦でいきなり得点。ちなみに私はこの試合を現地で観ていた事は自慢出来る事だと思っている。

上でも書いたようにガンバJr出身だが、育成の名門と呼ばれるだけあってガンバには関西中の優秀なタレントが揃う。同学年には初瀬亮や市丸瑞希に後に高校・大学で同じ進路を歩む田中駿汰がおり、一学年下には堂安律に食野亮太郎と東京五輪候補選手として名前をよく聞いた選手がずらり。更に一学年上には井手口陽介、鎌田大地、荒木隼人といった面々がいた(堂安曰く中学時代はトガってたらしい)。そんな中で当時の林は、チームが国内三冠を達成する中でレギュラーを掴む事が出来ずにユース昇格を逃してしまうが、そこから這い上がった。思えばそこから鳥栖に入るまでの過程然り、追加招集でインパクトを残したアルゼンチン戦然り、今回のバックアップメンバーからの逆転然り…這い上がりストーリーを最高の形で飾れる可能性は秘めている。

勝負強さと言えば林が中学3年だった2012年、ガンバはマンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップというU-15の世界大会で決勝進出を果たした。先発機会の無かった林だったが、主力選手の欠場もあって急遽決勝に先発出場。そして林はそこで先制ゴールを奪った。最終的には準優勝となったが、勝負強さも天賦の才なのだろうとつくづく感じる。

 

 

DF20 町田浩樹(鹿島アントラーズ)

 

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生年月日:1997年8月25日

出身地:茨城県つくば市

プロ入り前の所属チーム:鹿島アントラーズつくばジュニアユース、鹿島アントラーズユース

★AFC U-23選手権出場(2020)

 

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林、瀬古、鈴木と同様に、登録人数の変更によりバックアップメンバーから昇格する形でメンバー入り。CBは吉田と冨安という絶対的な2人に加えて板倉や中山も対応可能などレギュラー争いは熾烈だが、身長190cmを誇る町田という存在はそれだけで大きなオプションになり得る。もちろんポテンシャルは他の選手同様に疑いの余地はなく、その才能は中田浩二小笠原満男といった鹿島OBのみならず、FC東京森重真人も絶賛していた。2017年5月に全治6ヶ月の重傷(右膝前十字靭帯損傷)を負ったが、復帰後に開花を迎えた底力も凄い。

そのフィジカルを見ても秋田豊大岩剛岩政大樹昌子源らのような該当する「鹿島伝統のCB」を想起するが、どちらかと言えばタイプとしてはビルドアップやフィード力にも優れた現代型CBタイプ。加えて、現代サッカーでは貴重な左利きCBでもあるので、町田が一人いる事で戦い方の幅は広がるだろう。

 

 

 

DF21 瀬古歩夢(セレッソ大阪)

 

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生年月日:2000年6月7日(21歳)

出身地:大阪府大阪市

プロ入り前の所属チーム:セレッソ大阪U-15→セレッソ大阪U-18

★2019 FIFA U-20ワールドカップ出場

 

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年齢制限のある東京五輪のメンバーに入る事だけを考えれば2000年生まれはやっぱり不利である。それは単純にプロとしてのアピール期間が他の選手と比べて明らかに少なく、攻撃の選手であればまだしも安定が求められる守備的な選手であれば尚更それは顕著になるからだ。。一年延期になった事は抜きにしては語れないが、それでもその定石を覆してメンバーに入ってきたのは瀬古が単なる有望CBではない事を示している。

2019〜2020年までセレッソを率いたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の下でみっちり守備戦術を叩き込まれ、セレッソ自身も上位を争った昨季はベストヤングプレーヤー賞を受賞するなど文字通り飛躍の一年になった。マテイ・ヨニッチや木本恭生が台頭した今季は名実ともにディフェンスリーダーとして君臨。五輪代表ではCBは激戦区だった事もあって選出は微妙なラインだったものの、アルゼンチン戦での大活躍も好材料だった事だろう。守備者としての能力はもちろん、一気に局面を打開できるロングフィードも大きな魅力である。メンバー発表前最後の試合となったジャマイカ戦も冨安の負傷に伴う追加招集だったので、バックアップメンバーに入った際に本人も言ってたように「持っている男」なのかもしれない。

 

 

GK22 鈴木彩(浦和レッズ)

 

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生年月日:2002年8月21日(18歳)

出身地:埼玉県さいたま市

プロ入り前の所属チーム:浦和レッズジュニアユース→浦和レッズ

★2019 FIFA U-20ワールドカップ出場

 

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「浦和のユースにとんでもないGKがいる…」という噂は数年前から出ていた。それがこの人、鈴木彩艶である。久保と同じくパリ世代の選手だが、年齢としては久保より一つ下。今回の最年少プレーヤーとして最終メンバーに滑り込んだ。

ガーナ人の父親を持ち、出生地はアメリカ。そこから埼玉に訪れて浦和ファンとして育った鈴木のポテンシャルは、前述の通り比較的早い段階から、ある種の都市伝説的に噂は広まっていた。浦和といえば西川周作という絶対的なGKがいるが、今季はその西川からスタメンGKの座を奪取。その試合でも臆する事なく当たり前のように見事なパフォーマンスを披露し、五輪が延期になってから一気に激戦区となったGK争い最後の刺客みたいな雰囲気すら持ち合わせていた。2020年には若手アスリートにフィーチャーした番組である「ミライモンスター」でも特集されている。

今の浦和は西川や塩田仁史という経験豊富なGKがいて、これはレギュラー争いの厳しさと共に鈴木の成長には大きな助けになっているはず。加えてここまで右肩上がりで才能を伸ばされると、オリンピックという大舞台を経験した後の彼がどんな怪物GKになっているのか……ガンバファンとしては困る話であるが、浦和以外のチームのファンですら楽しみになってしまうほどの逸材。

 

 

監督 森保一

 

生年月日:1968年8月23日(52歳)

出身地:長崎県長崎市

過去に率いたチーム:サンフレッチェ広島(2012〜2017.7)

現役時代の所属チーム:サンフレッチェ広島(1992〜1997)→京都パープルサンガ(1998)→サンフレッチェ広島(1999〜2001)→ベガルタ仙台(2002〜2003)

現役時代の日本代表通算成績:35試合1得点

監督としての主な実績:明治安田生命J1リーグ優勝(2012〜2013、2015)、アジアカップ2019準優勝

 

2000年シドニー五輪に挑んだフィリップ・トルシエ以来となるフル代表と五輪代表の兼任監督。一時期はフル代表と五輪代表で異なるシステムを採用していたが、五輪代表のシステムを4-2-3-1に合わせてからは兼任監督のメリットが出てくるようになった。特にオーバーエイジ酒井宏樹を右サイドバックとして組み込み、堂安律や久保建英との連携を構築済みの状態にできた事は兼任監督としての効果が出た一例とも言える。

何かと批判も多い森保監督だが、Jリーグでのタイトル経験はピカイチ。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が退任した2012年の広島は、当時チーム得点王だった李忠成の退団もあって降格予想すらされていたが、森保監督は前任者の戦術を引き継ぎつつバランス面を調節してブラッシュアップ。今で言えば川崎の鬼木達監督のケースに近いだろうか。2017年は残留争いを強いられて途中辞任となったが、在任5シーズン半でその半分以上となる3シーズンがJ1制覇だったのは見事と言わざるを得ない。2018年ロシアW杯ではコーチとして帯同した為、そこでの経験も期待したい。

「ポイチ」と呼ばれるようになったのは高校時代から公式記録でさえ「森保 一」ではなく「森 保一」と誤記される事が多く、それを見た同級生が名付けた事が理由。現役時代は日本に初めてボランチという概念をもたらした選手としても知られており、ハンス・オフト率いる日本代表の戦術的キーマンだった。

 

 

 

…さぁ、以上の22名が東京五輪本戦に挑む選手達です!グループステージから厳しい戦いが強いられますが、なんとかメダル獲得に向けて突っ走って欲しいところ。

そして…ここに至るまで、選手達の中では熾烈なサバイバルレースがありました。あと一歩でメンバー入りを逃した選手から、予定通りに五輪が行われていたら呼ばれていたであろう選手、立ち上げ当時の主軸…上にリンクを貼った東京五輪世代が挑んだ各種大会のメンバー変遷一覧に書かれた選手ですら、そのほんの一部です。

かくいう私も一応東京五輪世代ですからね!思い入れは一層深いので、無観客ですが自宅のテレビの前でお酒でも飲みながら激しく盛り上がりたいと思います。

 

 

ちなみに酒には絶望的に弱いです。

ではでは(´∀`)