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獰猛カモメ〜明治安田生命J1リーグ第18節 横浜F・マリノスvs柏レイソル マッチレビュー〜

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首を洗って待ってろ宝塚記念

 

どーもこんばんは

 

なお首を刈られる模様

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第18節、横浜F・マリノスvs柏レイソルの一戦です。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

いよいよ今日は第18節。そう、J1後半戦に突入です!カタールW杯の影響もあって、やっぱりいつもより早く感じますね……実際にいつもより早いんですけど。

天皇杯ではJ2栃木SCにまさかの敗戦を喫して敗退したとはいえ、リーグでは質も結果も伴った戦いぶりで首位で折り返したマリノス。とはいえ、1位から3位川崎までの差は微々たるものですから、マリノスからすれば優勝の為にはここから更に加速度を上げていかなければならず、少なくとも先日の天皇杯ショックが尾を引くような事はあってはならない訳です。マリノスにとっては、やり続ける事とやり直す事の両方が求められるシチュエーションになりました。

一方、マリノス・鹿島・川崎のトップ3を追いかける立場なのが柏です。柏は昨季、これ以上ないほどの閉塞感を味わいながら残留争いに巻き込まれ、最終盤になってなんとか残留を決めた…というシーズンですから、昨季に同じような境遇を味わったG大阪や清水以上に今季を不安視され、降格予想に名前を挙げる者も少なくないほどでした。しかし蓋を開けてみれば、若手の躍動するプレッシングサッカーが抜群に機能して開幕から絶好調。そしてその躍進に火をつけたのが他でもない、第2節でのマリノスからの勝利でした。

後半戦の頭を飾るのに相応しい、前半戦首位と前半戦のダークホースがバチバチにぶつかり合う上位直接対決。派手な展開にもなりかねない一戦の結末やいかに!

両チームスタメンです。

 

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マリノス前節G大阪戦からはスタメンを一人変更。渡辺皓太のいたところにU-23アジアカップから帰ってきた藤田譲瑠チマを起用しました。角田涼太朗、松原健、レオ・セアラ、水沼宏太の4人は天皇杯栃木戦に続いての先発出場です。

対する柏は前節神戸戦から3人先発が代わっており、2トップの一角にはマリノスの藤田同様に代表活動から帰ってきた細谷真大がスタメン復帰。椎橋慧也が累積警告により出場停止となったボランチには今季初スタメンの三原雅俊が入り、キム・スンギュが離脱中のGKは前節神戸戦は松本健太が起用されましたが、今日は佐々木雅士が先発に戻っています。天皇杯徳島戦からはスタメンを全員変更する形ですね。

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

ここ最近はコロナ禍以降で初のスタジアムコンサートとなる乃木坂46(5月)Mr.Children(6月)のライブが行われていた事もあり、マリノスにとっては1ヶ月ぶりの日産スタジアムでのホームゲームとなりました。本日の試合は今季がクラブ創立30周年となるマリノスと、"ベイスターズ"の名を冠して30周年となるプロ野球・横浜DeNAベイスターズの共同イベントとして「I☆YOKOHAMA SERIES」と銘打ったイベントが実施されます。既に両球団の公式YouTubeではそれぞれの選手やOBの対談動画が公開されており、試合前にはベイスターズのエンブレムも添えたセンターサークルバナーを掲示。その他にもこのイベントにちなんだ限定商品も販売されます。ちなみにベイスターズ側での同イベントは6月28〜30日の横浜スタジアムで行われる阪神タイガースとの3連戦で実施予定です。

今年は日韓W杯から20年のメモリアルイヤーです。アジアで行われた初めてのW杯…その歴史的大会を締めくくるファイナルは、他でもないこのスタジアムで行われました。日本最大のキャパシティーを持つスタジアムに刻まれた偉大なる歴史の一つです。

 

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前半から攻勢に出たのは柏でした。立ち上がりから小屋松知哉マリノスDFの背後に抜け出すシーンをいくつか作ると、5分には自陣からマテウス・サヴィオが右サイドをドリブルで爆走。クロスをGK高丘陽平が弾いたところに走り込んだ三原雅俊ミドルシュートを放ちますが、惜しくもこれは枠の右に逸れます。

一方、マリノスも押されっぱなしという訳ではなく序盤からアグレッシブに攻撃を仕掛け、9分にはエウベルが良い形でミドルを放つも、三原のシュート同様に僅かに枠を捉えられず。

 

そんな中で17分でした。両者のプレースタイルもあってアップテンポな立ち上がりの展開となった中でマリノスが少し減速するかのようにゆっくりパスを回すと、藤田譲瑠チマのスイッチを入れるような縦パスを水沼宏太が繋ぎ、レオ・セアラのヒールパスを受けた西村拓真のシュートがリフレクションを起こしながらネットに吸い込まれてマリノスが先制!

更に立て続けに19分、レイソルはビルドアップの過程で古賀太陽のパスがズれて、上島拓巳のトラップも更にズレたところをエウベルがカット。GKをギリギリまで引きつけてからのパスを最後はレオ・セアラが仕留めてマリノスが怒涛の展開で追加点。

 

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そこからは完全にマリノスのゲーム展開となり、柏はマリノスのゲームコントロールと加速してからの鋭いアタックに完全に後手に回る形になっていきました。28分、右サイドの深い位置で松原健がエリア内にスローインを入れると、レオ・セアラが胸で落としたボールを拾った水沼が豪快に決めてまさかの3-0。

その後もマリノスがボールを握り、チャンスを作り続ける展開で前半はスコアでも内容でも圧倒したマリノスの3点リードで終えます。

 

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前半はことごとく劣勢に立たされた柏はドッジ、加藤匠人、川口尚紀を3人同時に投入して反撃を試みます。しかし47分、右サイドを得たCKを永戸勝也がファーサイドに蹴り込むと、畠中槙之輔が頭で折り返したところにレオ・セアラが詰めて4点目。柏は選手も代えてここから…というタイミングで苦し過ぎる4失点目…。

 

4-0になってからは柏も選手交代の成果が出たのか、マリノス疲労も少しずつ絡んで攻撃の形を作れるようになり、64分と76分には小屋松がシュートを放てば、積極的に裏に抜けてマリノス守備陣をドキッとさせるような場面には繋がり始めていきます。

 

しかしマリノスは66分に西村と仲川を下げてマルコス・ジュニオール仲川輝人を投入するG大阪戦と同じ畜生極まりないやり方で前線のエネルギーを常に担保。さすがに後半は前半に比べるとトーンダウンというか、森海渡や武藤雄樹を入れてきた柏に対してバランスも考慮した形を執っていましたが、それでも試合は常にマリノス支配下に置いたまま試合終了。マリノス、圧巻の勝利で4連勝です。

 

 

 

マリノスの強さ・怖さ・恐ろしさをただただ見せられたようなゲームでしたね…。立ち上がりはむしろ柏の方がイニシアチブを握っていて、ハイライン・ハイプレスという程ではなくとも、ハイラインを常に維持するマリノスに対してロングカウンターや裏抜けを積極的に行う事でリズムを作れていたんですよ。マリノスも柏がやや重心を下げてきた事で多少のやりにくさはあったと思うし、マリノスとしては柏を前に引き出す事が最初のミッションだったと思います。

そんな中で、ブロックを組んだ状態の柏を縦パスの緩急一つで崩し切ってしまった…あの先制点から柏は若干焦ったような形というか、意図的というよりは無意識的なハイライン状態になってしまったと思うんですよね。そうなればマリノス的には願ったり叶ったりで、結局はそれがあのような前半を産んでしまったのだろうと。マリノスからすればこの展開を待っていたようなもので、望む展開を引き出したのがあの1点目だった…といったところでしょうか。柏も後半は盛り返しましたけど、時既に遅し感はやっぱり否めなくなっていましたし…。

 

 

明日の軍資金はなんじゃらほい

ではでは(´∀`)