GLAY様デビュー28周年おめでとございます!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第15節、横浜F・マリノスvs京都サンガFCの一戦です!
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随所に引き分けを挟んでいるので勝点1はコンスタントに積み上げつつも、開幕戦の勝利以降4試合未勝利、かと思えば4試合無敗、かと思えば5試合未勝利……今サンガが置かれている立場は「安定している」とは言い難いし、逆に昇格組と捉えれば勝点を取れる時期には取ってる…という見方も出来ます。ただ、トータル的に決して悪くはないのは確かでしょう。
あと3試合で2022年のJ1は前半戦を終えます。その3試合の相手、今日から戦う3チーム……マリノス、川崎、鹿島です。チームとして少しの波は抱えながらも、ここから3試合はサンガにとって「J1」を徹底的に味わう3試合になる事でしょう。それは過酷な戦いですし、裏返せばここで勝ち越せようものならその価値は勝点以上に大きなものになるはず。さぁ、我らが飛び込んだステージの意味にどっぷりと浸かる日々が始まります!
両チームスタメンです。
サンガは前節広島戦から5人先発を変更してきました。3トップは広島戦と同じ3人ですが、中盤は松田天馬と川﨑颯太が外れて福岡慎平と金子大毅がスタメン。CBには井上黎生人が入り、左SBには荻原拓也が第9節柏戦以来の復帰を果たしました。そしてGKは上福元直人がここまで正GKを務めていましたが、今日は若原智哉が第5節FC東京戦以来となる今季3試合目のスタメンです。なお今日は松田がベンチスタートの為、キャプテンマークは武富孝介が巻いています。
ローテーション的な選手起用を心掛けているマリノスは前節福岡戦から6名先発を変更。前節での退場・唾吐き行為により6試合の出場停止を科されたアンデルソン・ロペスのポジションにはレオ・セアラが入りました。
本日の会場は神奈川県横浜市、ニッパツ三ツ沢球技場です。
マリノスにとって今季の三ツ沢開催は第5節鳥栖戦以来。この鳥栖戦がまあ各所で議論を呼ぶほどの気候の中で行われた試合だったので、純粋に楽しく三ツ沢観戦が出来るのは今季初になってくるのでは。なお、今日の試合では昨季までマリノスに所属していたオナイウ阿道と前田大然の2人が来場する予定になっています。
マリノスが日産スタジアムと三ツ沢を併用するようになったのは1998年以降。マリノスに負け越しているサンガですが、1998年以降の三ツ沢でのマリノス戦は以外にも無敗だったりするんですよね(3試合しかやってないとはいえ)。マリノスとの最後の対戦は2011年12月29日、天皇杯準決勝…国立競技場で行われたあの試合でサンガは天皇杯決勝進出を決めました。マリノスとはそれ以来、実に10年半ぶりの対戦です。
お互いに「高い位置からのハイプレス」という共通項を持っているだけあって開始早々からお互いにアグレッシブな姿勢、そして攻守が目まぐるしく入れ替わる試合が展開されます。最初のチャンスはサンガで3分、ロングカウンターから荻原がカットインからシュート。DFにリフレクションしたところを武富が反応するも僅かに合わず。
マリノスも8分、高丘陽平のGKを受けたレオ・セアラが左サイドの宮市亮に展開すると、宮市の折り返しに西村拓真がシュートを放ち、GK若原が止めたところを仲川輝人が粘って渡辺皓太がシュートに至りますが、今度はサンガのDFがブロック。するとその後、マリノスの繋ぎ直しをカットした武富から一気にピーター・ウタカが前線に抜けるとGK高丘と1対1の場面を作りますが此方もゴールには至りません。
しかし開始10分の攻防戦が過ぎると、そこからはマリノスのJリーグ最強とも言われる攻撃力が牙を剥きます。マリノスは11分に渡辺のパスを受けた松原健のクロスに宮市が飛び込むも僅かに合わず、15分には喜田拓也、16分には宮市がミドルシュートを放ちますが、これはGK若原が立て続けにビッグセーブ。
もうここからは1個1個取り上げたらキリないくらいにシュートを打たれまくりましたが、久々のチャンスが巡ってきた若原が怒涛の連続セーブでゴールを死守!
32分には仲川輝人が抜け出して若原と1対1という最大のピンチを迎えましたが、ここはカバーに入った井上のビッグプレーで阻止。でももうほんと、一個一個書いてられないほど枠内シュートを打たれて打たれて打たれまくり、それを若原が止めて止めて止めまくる壮絶な前半戦…。
そんな中で41分、エドゥアルドのロングフィードに宮市が抜け出すと、宮市の折り返しにペナルティエリアの課題辺りから小池龍太が狙いすましたシュート。これが鮮やかにゴールに刺さり、この一発でマリノスが遂に先制……前半はマリノスが1点リードで終えます。
後半から曺貴裁は福岡を下げてメンデスを投入し、金子と武田Wボランチ、武富と宮吉拓実をシャドーにしたにした3-4-2-1の形にシフト。57分には豊川雄太を宮吉に替えて投入します。しかし試合の流れは大きくは変わらず、やはりマリノスの迫力ありすぎる攻撃を若原のファインセーブ連発でなんとか堪える試合内容が続き、65分には豊川のパスカットから久々に金子がシュートチャンスを掴むも僅かに枠の外。
金子のシュートシーン然り、サンガは前半よりは少し高い位置までボールを持てるようになってもいて、その流れを加速させるべく71分には荻原を下げて荒木大吾を投入。しかし無情にも72分、中央でサイドバックの松原健がボールを受けると、松原が左足で振り抜いたシュートがDFに当たりながらゴールに吸い込まれ……サンガにとっては致命的な失点…。
76分には荒木のクロスに豊川が飛び込み、頭で合わせて途中出場の2人でチャンスを作るも枠を捉えられず。79分にはウタカと武富を下げてイスマイラと大前元紀に託すも……マリノスの壁は高く。若原の攻守で2点で救われた、もうそうとしか言えないという内容で敗れてしまいました。
ハーフタイムに曺監督が「これがJ1だぞ」という言葉をかけたそうですが、まあそれが全てだったなと…。
実力差があったとしても、例えばサンガは開幕戦の浦和戦に代表されるように、どちらかと言えばスローペースでやってくる相手をアップテンポで主導権を掴みにかかる事は割と出来ると思うんですよ。ただ、今日のマリノスはサッカースタイルは大きく違うとはいえ、そこへの方法論としてのアプローチはそんなに離れてるスタイルのチームではないと思っていて。となると、やはりJ1でもトップと言っていい攻撃力を持つ彼らにそういう形でぶつかってしまうとこういう形にはなってしまうのかな…と。前半の10分、および後半はサンガもなんとか状況を跳ね返そうとする気概は見せてくれたと思うんですが、そういうところは見えただけにやっぱりJ1は簡単じゃない、まだまだJ1の上位ランクとは差がある…その事を改めて突き詰められる結果と内容になったと思います。
ただ、そんな中でも若原の奮闘はとにかく素晴らしかった。今日は札幌や川崎が大敗しましたが、若原の活躍がなければサンガがああなっていても全然不思議ではなかったですし。若原も今季は上福元がレギュラーポジションを奪い、新戦力としてマイケル・ウッドも加入し、ベンチを外れる時期もあった中で、久々の抜擢で今日みたいなパフォーマンスをした辺り、若原の持つ底力を見せてくれたような気がしました。上福元は素晴らしいGKである事をこれまでの試合でこれでもかと証明し続けていますし、ウッドもポテンシャルが高い選手。GKの人選に悩める状況はチームにとって素晴らしい事ですし、曺監督にとっても監督冥利に尽きる悩みの種でしょう。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第15節
清水エスパルス0-3FC東京
1位 鹿島アントラーズ(30)
2位 川崎フロンターレ(30)
3位 横浜F・マリノス(28)
4位 柏レイソル(24)
5位 セレッソ大阪(23)
6位 FC東京(22)
7位 サンフレッチェ広島(21)※1
8位 サガン鳥栖(21)
9位 名古屋グランパス(20)
10位 北海道コンサドーレ札幌(20)
11位 アビスパ福岡(18)
12位 ガンバ大阪(17)※1
13位 京都サンガFC(17)
14位 ジュビロ磐田(15)
15位 浦和レッズ(14)
16位 清水エスパルス(13)
17位 湘南ベルマーレ(13)
18位 ヴィッセル神戸(8)
J1・J2の全試合が開催される予定の日程となった今節。その結果はなかなかハイカロリーな結果となりました。
前節の時点で首位の川崎でしたが、ホームで17位の湘南に敗戦。それも0-4というまさかの大敗で、勝点1を積み上げた鹿島に首位の座を譲っています。その鹿島の勝点1というのが壮絶な内容で、鳥栖に3点のビハインドを追いかける形になった鹿島は後半に2-3まで追い上げると、アディショナルタイムで土居聖真と染野唯月のゴールで逆転に成功。しかし鳥栖もラストワンプレーで田代雅也のゴールで同点に追いつき、間違いなくJリーグの歴史に語り継がれるであろう4-4のドローに終わりました。横浜FM、柏はそれぞれ勝利。特に柏は開始10分で数的不利になった札幌から6点を奪って圧勝し、C大阪とFC東京も快勝で順位を5位・6位に上げています。
下位では前述の通り川崎に勝利した湘南が連勝。順位は17位のままですが、勝点で16位の清水に並びました。三木谷浩史オーナーが激励に訪れる中で順位の近い磐田と対戦した神戸は0-0の引き分け。逆に7試合連続ドローが続いていた浦和はC大阪に敗れ、連続ドローは最悪の形で終わることになりました。
なおG大阪と広島の試合は、広島に新型コロナウィルスの陽性判定を受けた選手が複数発生したことにより試合が中止されています。
広島さんお大事に。
ではでは(´∀`)