RK-3はきだめスタジオブログ

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洗練された本能〜明治安田生命J1リーグ第22節 京都サンガFCvsサンフレッチェ広島 マッチレビュー〜

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残るダービーショック

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第22節、京都サンガFCvsサンフレッチェ広島の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。



 

7月に入ってからのサンガは、第19節札幌戦→第20節浦和戦と見どころのあるゲームを続けていた中で、近い順位の相手との直接対決となった前節福岡戦……ここではサンガが極端に悪かったような事は無かったものの、福岡の戦い方に絡め取られるかのような試合展開で悔しい敗北を喫しました。

順位は13位。大混戦の下位争いは、序盤戦で苦しんだ湘南や神戸の復調、G大阪や札幌の急ブレーキもあってカオスっぷりが増しています。来年もJ1の住人である事を許されるのか、1年でJ2に戻るような事態に陥るのか…勝点と日程の詰まったこの状況でどれだけ勝点を詰めるか…それは終盤戦に向けたサンガの精神的な影響にも大きく作用します。今季絶好調。E-1選手権に6人もの選手を送り出す広島相手に、完敗に終わった前回対戦で奪われたものを少しでも取り返してほしいところ。今後に向けて大きな財産を得られうる90分です。

両チームスタメンです。


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昨シーズンに曺貴裁監督が就任してからスタートのフォーメーションは一貫して4-1-2-3を採用していたサンガですが、今日は4-1-2-3ではなく、曺監督の湘南時代のメインシステムだった3-4-2-1を採用。試合途中から3バックにシフトするのは今季よく見るゲームプランですが、おそらく曺監督体制になってからスタートが4-1-2-3じゃない事、スタートから3-4-2-1で挑むのは初めて。スタメンとしては福岡戦から3人変更しており、3バックの真ん中には井上黎生人を起用。シャドーの一角に入った松田天馬はリーグ戦では第16節川崎戦以来の先発です。

9連戦の最後のゲームとなる広島は、連戦の影響を考慮して前節湘南戦をターンオーバー的なメンバーで挑みましたので、前節からは大迫敬介、野上結貴、ナッシム・ベン・カリファの3人を残した8人を変更。日本代表招集を受けた大迫、佐々木翔、荒木隼人、森島司、野津田岳人、満田誠はいずれも先発出場となっています。

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

本日は「大和証券スペシャルデー」として開催。そう、京セラ任天堂au以外にもでっけぇところついてるんだぜ。来場者には先着でコラボ応援うちわが配布され、大和証券ブースで一定の条件を満たした方にはコラボキーホルダーも先着で配布されます。サンガキッズパークと称したエリアも設けられており、様々なアトラクションも営業しています。

紫ダービーという側面も持つこの試合。広島にとっても当然初めてのサンガスタジアムです。アウェイサポにとって「一度で二度美味しい」的な評価を受けている京都遠征ですが、本日は祇園祭が開催されていますので、広島サポにとっては観光を含めて「一度で三度美味しい」京都遠征という事に。

 

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試合は前半からかなりアップテンポになっていました。サンガもハイプレスから広島のペナルティエリア内に侵入する場面もいくつかあり、対する広島もサンガDFのラインブレイクを試みる場面もあり……お互いの攻守が目まぐるしく入れ替わる中で、サンガはGK上福元直人が度々高い位置で広島の裏抜けのボールをケアするような場面も多く、広島の攻撃を連続させないような守備の構え方を徹底していました。

 

基本的にボールポゼッションはサンガではありましたが、飲水タイム前くらいから広島が押し込む時間帯が続いていました。それでもサンガは30分、ピーター・ウタカの起点から荻原拓也が一気にドリブルで抜け出してシュート。これは枠の右に外れたものの、この辺りからサンガのギアも一段深く入っていきます。32分には松田のデザインされたCKに飛び込んだ福岡慎平のシュートはミートしませんでしたが、ファーサイドで反応した武富孝介がヘッド!しかしこれはクロスバー

 

しかし前半終了間際になると試合のターンは再び広島に回ります。サンガもDFラインを乱さず、集中した守りで決定機に至る前にどうにかる事が出来てはいたものの、広島のセカンドボール回収率が爆増した事で守勢に。それでもアディショナルタイムのエリア外からのジュニオール・サントスのミドルシュートはGK上福元がファインセーブ。前半は0-0で終えます。

 

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後半開始からサンガは武富を下げて豊川雄太、対する広島はベン・カリファを下げて松本泰志を投入しそれぞれ1人ずつ選手交代を敢行。広島は3-4-2-1にシステムを変えます。するとそんな中で、豊川がほぼファーストプレーで惜しいシュートシーンを作るなど、サンガは後半の入りには成功した…ように見えました。

しかし54分、藤井智也のパスを受けた野津田が入れ替わるように右に出ると深いところまで運んでからマイナス気味に右足でクロス。ここに飛び込んで頭で合わせたのは森島……代表組2人が、本来のストロングとは異なるプレーで広島が先制点。

 

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その後は焦り始めるサンガに対し、広島がコンパクトな陣形でサンガを囲うように前進してきた事で、攻撃のターンはずっと広島で回る時間が続いていきました。60分に満田の折り返しに松本が反応。上福元のセーブで阻止するも、サンガにとっては広島に圧力をかけられ続ける苦しい展開に。そんな中で曺監督は65分に川﨑颯太を下げて武田将平、74分に松田を下げて大前元紀を送り込みます。

 

しかしそれでも77分でした。なかなか前に一つ剥がすことが難しくなっていたサンガですが、ハーフェーライン付近でボールを受けた豊川がボールを持って少し時間を作ると豊川のパスを受けた福岡が右サイドのスペースへミドルパス。これに抜け出した白井康介の絶妙なクロスは飛び出したGK大迫の頭上を越え、ファーで待っていたのは大前!!!!途中出場の大前がリーグ戦ではサンガ移籍後初ゴール、J1リーグとしては2017年7月以来となる得点を挙げて同点!!

 

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その後は再びサンガに流れが訪れるも、そこはさすが絶好調広島、9連戦の9戦目とは思えないエネルギッシュな強度でもって再びサンガを押し切りにくると、そこからは激しい奪い合い、激しいサイドの攻防戦……共にシュートを13本ずつ打ち合った真夏の激闘は、最後は1-1のドローに終わりました。

 

 

 

シンプルに面白い試合でした。両チーム共に、決定的なシーンは得点シーン以外では1度くらいずつでしたが、その中でも局地戦での迫力、カウンターの応酬……インテンシティーの高さを標榜するチーム同士の、まさしく"攻防戦"という言葉のよく似合う試合でしたね。

ただその中で、やはり広島の洗練具合は見事という他なかったです。サンガが前半からかなり前から来た事もあって、前半の3-1-4-2から3-4-2-1にシフトする事で一度サンガを引き込む形を作ったのも上手かったですし、その上で……前節でターンオーバーをしたとはいえども、9連戦の9試合目であれだけ強度を落とさずに戦い抜いてきた彼らのクオリティはちょっと異常だと。それを再確認する試合でした。

一方のサンガもそんな広島に対して、ミドルゾーンからウタカや2シャドーの選手を追い越す動きを度々見せてきた。広島に盛り返されてからは耐える時間が続いたものの、中盤でのダイナミズムと強度は保ち続けていたからこその同点弾になったと思いますし。試合としてはサンガは勝点1を拾った立場ではあったんですが、それと同時にサンガが勝点1を拾った事も決してラッキーパンチではなかった。そういう試合だったと思いますし、手応えは今日のサンガには確かに残る試合だったのではないでしょうか。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第22節

鹿島アントラーズ1-1ヴィッセル神戸

清水エスパルス1-2浦和レッズ

名古屋グランパス(中止)川崎フロンターレ

柏レイソル1-0北海道コンサドーレ札幌

湘南ベルマーレ0-0アビスパ福岡

ガンバ大阪1-2セレッソ大阪

サガン鳥栖2-2横浜F・マリノス

FC東京2-0ジュビロ磐田

京都サンガFC1-1サンフレッチェ広島

 

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1位 横浜F・マリノス(45)

2位 鹿島アントラーズ(40)

3位 川崎フロンターレ(37)※1

4位 柏レイソル(36)

5位 セレッソ大阪(35)

6位 サンフレッチェ広島(35)

7位 FC東京(32)

8位 浦和レッズ(29)

9位 サガン鳥栖(28)※2

10位 アビスパ福岡(27)

11位 京都サンガFC(25)

12位 湘南ベルマーレ(25)

13位 名古屋グランパス(25)※2

14位 北海道コンサドーレ札幌(24)

15位 ヴィッセル神戸(21)

16位 ガンバ大阪(21)

17位 清水エスパルス(20)

18位 ジュビロ磐田(19)

 

※1 2試合未消化

※2 1試合未消化

 

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8戦無敗で首位固めに入り始めた横浜FMは、敵地で鳥栖相手に2-2でドロー。前節に続いて敵地で終盤のゴールで追いつく形になりましたが、2試合連続で勝点1に留まりました。一方、この機に勝点を詰めたかった鹿島でしたが、自身初めての古巣戦となる大迫勇也擁する神戸との対戦は大迫に得点を決められて1-1のドロー。鹿島も3戦連続ドローで足踏み状態。そんな中で7月30日の第23節では、横浜FMと鹿島の直接対決が行われます。尚、前々節で鳥栖との試合が中止になっていた3位川崎ですが、今節は名古屋に新型コロナウィルス感染者が複数出た事でこちらも中止。横浜FMや鹿島と比べて2試合少ない状態になっています。

下位では2位鹿島に引き分けに持ち込んだ神戸が3月6日以来となる降格圏脱出。一方、鈴木武蔵と食野亮太郎を獲得したG大阪は、運命の大阪ダービーアディショナルタイムの失点で落とし、降格圏の16位に転落してしまいました。福岡・京都・湘南が勝点1を積み上げた一方で、G大阪以外にも札幌・清水・磐田には苦しい日々が続いています。

 

 

祇園祭客が最寄駅にいっぱいいた

ではでは(´∀`)