RK-3はきだめスタジオブログ

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UEFAチャンピオンズリーグ決勝とマンチェスター・シティ&インテル・ミラノのをもっと楽しく見れる(かもしれない)トリビア20個集めた②

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①の続きになりますので、①からお読みくださいまし。

 

 

22-23 UEFAチャンピオンズリーグ決勝

マンチェスター・シティvsインテル・ミラノ

2023年6月10日22:00@アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ(トルコ,イスタンブール)

 

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

#11 "ビッグイヤー"の正式名称

 

すっかり"ビッグイヤー"として定着しているUEFAチャンピオンズリーグのトロフィーだが、正式名称は「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ」である。

基本的に優勝クラブは準々決勝の抽選前にカップを返還し、代わりにレプリカを受け取る流れになっているが、CLを5回優勝するか3連覇するかのどちらかを満たせば永久保持が認められる。現在永久保持が認められているクラブはレアル・マドリードアヤックスバイエルン・ミュンヘンACミランリバプールFCバルセロナの6チーム。

 

 

 

#12 グアルディオラインテルのちょっとした因縁

 

実はバルセロナ監督時代のグアルディオラには常にインテルの監督就任の噂があった。09-10に三冠をもたらしたモウリーニョが退任となり、その後任として当時のモラッティ会長が熱望したのがグアルディオラの招聘だったと言われている。グアルディオラバルサとの契約が満了になる直前には具体的なオファー金額も報じられていた。だが肝心のグアルディオラ本人におそらくその気が全くなく、最終的にモラッティ会長の悲願でもあったグアルディオラインテルが交わる事はなかった。

ちなみに当時のインテルが次に狙った監督がファビオ・カペッロで、それに頓挫して迎えた監督がラファエル・ベニテスだったとされている。あのメンバーでのカペッロインテルはちょっと見てみたかったかも。

 

#13 グアルディオラインテルの結構な因縁

 

インテルのファンにとって、優勝した09-10決勝以上に印象に残っているのが準決勝だろう。その試合はインテリニスタのみならず、UEFAチャンピオンズリーグ史上にも残る名勝負として知られている。

09-10準決勝、相手は当時、世界最高どころか史上最強とすら呼ばれる事もあったバルセロナで、そのチームを築いた張本人こそグアルディオラ…いわゆるペップ・バルサだった。圧倒的なバルサの猛攻を10人で凌ぐインテルの抵抗…そして最後に勝ち切ったのはモウリーニョ率いるインテルだった。

どことなく被る構図にインテルは再現を狙うだろうし、逆にグアルディオラにとっても、もちろんチームを最優先にした上で少なからずリベンジな想いはあるかもしれない。

 

 

#14 リバプール以外では初

 

CL決勝がイングランド勢vsイタリア勢の対決となるのは今回が5回目となる。大会自体が68回開催されていることを思うと、イメージよりはやや少なめか。06-07のリバプールvsACミラン以来という事で久し振り。

過去に実現した4回のうち、イングランド勢と決勝を戦ったイタリア勢はASローマ(83-84)、ユベントス(84-85)、ACミラン(04-05,06-07)の3チームで4回となっている。一方、イングランド勢はこの4回全てがリバプールだった。結果はリバプールがローマには勝ち、ユベントスには敗れ、ミランには1勝1敗となっている。

 

 

 

#15 意外と延長で決着がつかない

 

歴代のCL決勝で延長戦に突入したのは17回。そのうち延長戦で決着がついた試合は5試合しかなく、他の12試合はいずれもPK戦(73-74のみ決勝再試合)にもつれ込んでいる。

しかも、直近で決勝が延長戦で決着がついたのは13-14のレアル・マドリードvsアトレティコ・マドリードとなっているが、92-93に大会名称が「UEFAチャンピオンズリーグ」に改称されて以降はこの試合が唯一延長戦で決着がついた試合となっており、延長にもつれ込んだ後の試合は全てPK戦まで突入している。

 

#16 ここ最近はウノゼロ続き

 

10-11シーズン以降は8シーズン連続で両チーム1点は取る決勝戦になっていたが、18-19決勝でリバプールトッテナムを2-0で下して以降は4シーズン連続でどちらかは無得点、かつ90分で決着がつくシーズンが続いている。特に19-20決勝以降は3シーズン続けて1-0が続いており、20-21に決勝に進出したシティもチェルシーに0-1で敗れている。

なお、77-78〜82-83は6シーズン連続で1-0が続いていた。

 

 

 

#17 古巣対決になるのは誰?

 

シティにインテル所属歴を持つ選手はいないが、インテルにはシティ所属歴を持つ古巣対決となる選手が一人いる。

インテルのFW、エディン・ジェコは10-11途中からシティに加入すると、そこから14-15まで4シーズン半に渡って在籍。アグエロ筆頭にタレントひしめくシティの攻撃陣で11-12〜13-14までは3シーズン連続で二桁得点を記録し、2度のプレミア制覇にも大きく貢献。特に「プレミア史上最も劇的な最終節」とも称される11-12シーズンの最終戦では、絶体絶命のアディショナルタイムに希望を繋ぎ止める同点ゴールを決めた。

シティにとっても功労者と呼べるストライカーなだけに、ジェコ本人にとってはCL決勝という舞台で「一番戦いたい相手」であり「一番戦いたくない相手」なのかもしれない。

 

 

 

#18 両チームのCL決勝経験者

 

シティは2シーズン前に決勝進出時から大きくメンバーが変わった訳ではないので、20-21決勝に出場している選手が多い。同試合に出場したシティの選手はカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ジョン・ストーンズイルカイ・ギュンドアン、ケヴィン・デブライネ、ベルナウド・シウバ、リヤド・マフレズ、エデルソン、フィル・フォーデンの9名がそのままシティの決勝経験者となる(ナタン・アケ、アイメリク・ラポルテ、ロドリはベンチ入りのみで出場せず)。同試合ではチェルシーに敗れた為、シティにCL優勝経験者はまだいないが、ドルトムント時代にも決勝を経験したギュンドアンは準優勝に終わったが、決勝で1得点を挙げている。

逆にインテルはCL決勝に出場経験のある選手は現時点では一人もおらず、全員がCL決勝は初体験という事になる。唯一、ロメル・ルカクはCLを制した11-12のチェルシーに所属していたが、ルカクはCL出場は0試合のまま大会を終えており、CL決勝もベンチには入っていない。

シティの監督であるグアルディオラ以外は、全員が個人としての初CL制覇を目指すことになる。

 

 

#19 自分史上最高のシーズンへ…

 

シティのフリアン・アルバレスインテルラウタロ・マルティネスの2人は、共に2022年カタールW杯のアルゼンチン代表としてFIFAワールドカップ優勝という歓喜を味わっている。同一シーズンでW杯とCLの"個人二冠"を達成した選手は過去11名しかおらず、どちらが勝利してもどちらかが12人目となるの偉業を達成する事となる。

ちなみに過去に達成した11人のうち、7人は73-74にバイエルンの選手としてCL、西ドイツの選手として1974年西ドイツW杯を制した選手となる。それ以降は1998年のクリスティアン・カランブー(フランス代表)、2002年のロベルト・カルロス(ブラジル代表)、2014年のサミ・ケディラ(ドイツ代表)、2018年のラファエル・ヴァラン(フランス代表)で、いずれもCLはレアル・マドリードの選手として制している。

 

 

#20 飛びすぎてイスタンブール

 

今年のCL決勝はトルコ、イスタンブールアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで行われる。このスタジアムでの決勝は04-05のリバプールvsACミランの試合に続いて2度目。この試合がいわゆる伝説の「イスタンブールの奇跡」と呼ばれる試合である。ちなみに今回の決勝はCLで初対戦の両チームの組み合わせだが、初対戦が決勝カードとなるのはイスタンブールで行われたこの04-05以来となる。

実は本来、イスタンブールでの決勝は19-20での開催が予定されていたが、同年の決勝が新型コロナウィルス蔓延の影響でベスト8以降をポルトガルで集中開催する形となった事でイスタンブール開催は翌シーズンに飛ぶ形となった。しかしその翌シーズンはトルコが英国政府のコロナ対策でレッドリストに登録されたことを受けてまたもや決勝会場変更。今度は22-23の決勝にスケジュールが飛んでしまった。なんとかようやく開催に漕ぎ着けたCL。3年越しのイスタンブール決勝という事になる。

 

 

チャーンピョーン

ではでは(´∀`)