チャンピオンズリーグあるある早く言いたい〜
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ6月10日28:00(日本時間11日4:00)、UEFAチャンピオンズリーグ決勝が行われます!
22-23 UEFAチャンピオンズリーグ決勝
2023年6月10日22:00@アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ(トルコ,イスタンブール)
マンCvsインテル…この決勝戦のカードをピタリ当てた人はなかなかいないのでは。オッズなら当てた人は結構生活のグレードが当たるやも。いやー…それだけにこれは面白みのあるカードですよ。
という訳で今回はマンチェスター・シティとインテルのチャンピオンズリーグ、そしてチャンピオンズリーグ決勝にまつわるトリビアを、2023年に合わせて23個並べていこうと思います。23個です。2023個も書く時間があったらその時点で廃人です。
これを読めば決勝がより面白くなる(かもしれない)豆知識を並べますので、ぜひ試合の補足に、誰かと観戦する方はドヤ顔自慢をして尊敬されるかちょっと引かれるかのギャンブルに是非お使いくださいませ。
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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#1 チャンピオンズリーグ初対戦!!
既に各所で触れられているが、マンチェスター・シティvsインテル・ミラノというカードがCLの舞台で実現するのは初めてである。
というのも、それまでCLと縁のなかったシティが台頭したのはちょうどインテルが競争力を失い、欧州の舞台を離れていったタイミングだったという背景がある。そう考えると、ある意味では邂逅のような…。
#2 シティ、悲願のCL初制覇にリーチ!
「ユナイテッドじゃない方のマンチェスター」に過ぎなかったチームの歴史が激減したのは2007年。タイ人の会長がクラブを買収し、いわば"外資解禁"のような状態になると、翌年に更に買収したのがUAEの王族グループだった。そこからの歴史は言うまでもないだろう。
「金だけのチーム」というシティを揶揄するフレーズは度々聞こえ、実際問題としてFFP等の問題に嫌疑がかけられているという事実は存在し続けているし、それを肯定するつもりはない。ただ一方、外資参入が活発になった欧州サッカーでは「買うだけ買ってすぐに捨てる」「最初にちょろっと大型補強をして結果が出なくなったらすぐに冷める」というオーナーが大量に発生した事を思うと、トップチームのみならずアカデミーやクラブの各施設、女子チームやCFGのようなところまで多角的な投資を惜しまず、かつ「スポーツ部門はオーナーグループではなくスポーツ部門に任せる」「監督には一定の時間を与える」など、シティの自チームに対する姿勢は「金だけ」と呼ぶには惜しいほど真摯に向き合っていた事は確かである。
何をやってもどうしても、パーフェクトチームと称されても届かないCL初制覇まであと一勝……これまで悲劇的な負け方を繰り返して来ただけに、それを手にした時の感慨は計り知れない。「金だけで歴史のないチーム」と度々言われるが、歴史は歩んだ軌跡の上を後から追ってくるものである。
#3 シティ、三冠リーチ!
「アーセナルの優勝は時間の問題」とも思われたプレミアリーグでは直接対決での快勝など後半戦の爆走で逆転優勝。シティはマンチェスターダービーとなったFAカップ決勝も2-1で勝利して優勝を飾った為、CL決勝に勝利すれば「自国リーグ」「自国のオープン杯」「UEFAチャンピオンズリーグ」のトラブルを達成する事になる。
達成すれば欧州では19-20シーズンのバイエルン・ミュンヘン以来8チーム目にして10回目の快挙。イングランド勢としては98-99のマンチェスター・ユナイテッド以来2回目の快挙となる。近年のプレミアは「BIG6」という言葉に代表されるように有力チームがひしめきタイトル独占が困難になっている背景も踏まえれば、今のシティが三冠を達成する価値は言葉以上に大きいだろう。
#4 ペップが挑む"史上初"
前述のように過去にトレブルは10回(実現しており、そのうちFCバルセロナとバイエルン・ミュンヘンが2度のトレブルを達成している。
シティのジョゼップ・グアルディオラ監督はバルサで2度のCL制覇を果たしており、そのうち一度は08-09の三冠達成だった。もしシティが優勝して三冠を達成した場合、グアルディオラは史上初めて「三冠を2回達成した監督」という事になる。
ペップのCL敗退試合ってなんでこんな濃い負け方ばっかりなんや……… pic.twitter.com/6QKZP6kF74
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2022年5月4日
バルサで2度目のCL制覇を果たしてからは悲劇的な敗退を繰り返すグアルディオラだが、その苦い思いでもここで三冠を獲れれば精算できる事だろう。
#5 ペップが狙えるもう一つの快挙
前述のようにグアルディオラは史上初の複数クラブでの三冠が懸かっている訳だが、そもそも複数クラブでのCL制覇自体が偉業と呼べる。過去にこの偉業を成し遂げた人物は5人しかおらず、グアルディオラが達成すれば史上6人目となる。
歴代の5人はエルネスト・ハッペル(フェイエノールト,ハンブルガーSV)、オットマー・ヒッツフェルト(ドルトムント,バイエルン)、ジョゼ・モウリーニョ(FCポルト,インテル)、ユップ・ハインケス(レアル・マドリード,バイエルン)、カルロ・アンチェロッティ(ACミラン,レアル・マドリード)である。
#6 "古豪"インテルは"強豪"に還るか?
09-10に三冠達成、10-11にクラブW杯とコッパ・イタリアを制して以降、インテルは長い迷走期間に突入してしまっていた。補強と放出を繰り返しても結果が出ず、セリエAやカップ戦タイトル獲得はおろか、一時はELにすら出られないシーズンも珍しくなかったほど。この時期はセリエA自体が低迷し、欧州での競争力を維持していたのはせいぜいユベントスくらいだった。ナポリやアタランタといった勢力の台頭はポジティブな要素だったが、インテルとACミランの失墜はセリエA低迷の象徴のような出来事ですらあった。いつしかインテルはUEFAチャンピオンズリーグという世界に於いて"過去の存在"となりつつあった時期は最近でもない。
しかし20-21にインテルがユベントスの10連覇を阻止すると、翌年はミランが優勝を達成。私としては特にインテルもミランもファンと呼べるような立場ではないが、この2チームがセリエAを奪還するほど復活し、そしてCL準決勝という舞台でぶつかったシチュエーション自体に感慨深さを覚えた。その邂逅を制したインテルが、取り戻すべきものはもう残り一つ。そしてそれは同時にイタリアサッカーの復権を印象付けるものとなる。
#7 インテルが優勝すればイタリア勢としてインテル以来!そしてモウ…
シティが優勝した場合、イングランド勢の優勝は20-21のチェルシー以来2大会ぶりなる一方、インテルが優勝すればイタリア勢の優勝は実に13大会ぶりという事になる。09-10以降、イタリア勢の決勝進出はユベントスが2度果たしたがいずれも準優勝に終わっていた。
そして他でもない、イタリア勢にとって最後のCL制覇となっている09-10のCLはインテルが勝ち取ったものだった。インテルが優勝すればそのまま「インテル以来のイタリア勢の優勝をインテルが勝ち取った」という事になる。
ちなみに、09-10CLのインテル以来となる欧州コンペティションでイタリア勢の優勝は昨季のUEFAカンファレンスリーグに於けるASローマの優勝まで待つ事となったが、そのローマを優勝に導いたのは09-10インテルの監督を務めたジョゼ・モウリーニョだった。何の因果か…。
#8 兄は選手で、弟は監督で…
インテルの監督を務めるのはシモーネ・インザーギ。彼自身も現役時代はラツィオなどで大活躍した名選手でイタリア代表歴もあるのだが、選手としてはCLのみならず、W杯制覇まで経験している実兄、フィリッポ・インザーギには及ばなかった。
しかし、監督キャリアとしては弟の方が名声を掴む事となり、選手として2度のCL優勝を果たした兄に対し、弟は監督としてCL決勝に辿り着いた兄弟のストーリーにはなかなか面白いものがある。ちなみに弟がインテルの監督として、兄がミランの選手として挑んだCL決勝というのもまた。
#9 インテル、スポンサー問題一旦解決!
インテルは暗号通貨を取り扱う会社「DigitalBits」と胸スポンサー契約を締結していたが、同社の支払い不履行によりスポンサー契約は中断され、インテルはシーズン途中から胸スポンサー無しで試合を戦う事態になっていた。
胸ロゴなしでCL決勝に挑むとなれば、当時は胸スポンサーをクラブとして認めない方針だった05-06のバルサ以来となるのでにわかに注目されていたが、世界的な映画配給会社として知られる「パラマウント・ピクチャーズ」が運営するビデオオンデマンドサービス会社の「Paramount+」がCL決勝までの短期契約でスポンサーに就任。リーグ最終節からロゴが掲載されており、何とか晴れ舞台に間に合った格好となった。
#10 ビッグイヤーが日本で見られる…?
シティもインテルも7月には日本ツアーが予定されており、シティは東京の国立競技場で2試合、インテルは国立競技場と大阪のヤンマースタジアム長居で1試合ずつ親善試合を行う予定になっている。
こればっかりはクラブの事情があるのでどうなるかはわからないが、欧州以外で行うプレシーズンの海外ツアーでは前シーズンに獲得したトロフィーを持って来日するチームも多く、その際には展示も行われる。どちらが勝った場合でも、もしかしたら日本ツアーの際にビッグイヤーを見れるかも…。
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5時から4時トラップ寝落としがち〜
ではでは(´∀`)