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海外ド音痴、ロシアに翔ぶ。〜英語もまともに話せない私のロシアW杯観戦記〜第9話 どこまでも青い空の下で

   

モスクワに着き、赤の広場でロシアサポーターのお祭り騒ぎを見た後はホテルに戻った。

少し場所がわかりにくい位置にはあったが、いざ辿り着いてしまえば駅の目の前という絶好のロケーション。夜をこの宿で過ごし、荷物だけ預かって貰った上でチェックアウトをした後、まずは観光の前にチケットの発券に向かった。

 

フランスvsオーストラリアのチケットは最終販売に買ったチケットである。

これより以前に購入すれば、現地発券か自宅に郵送するかを選ぶ事が可能なのだが、最終販売では問答無用で現地発券だ。

 

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無事にチケットを手にすれば、カザンに向かう夜行列車の時間まではゆっくりとモスクワ観光。

 

   

モスクワ市内は地下鉄がかなり発達している。

大体の場所が地下鉄でカバーできるようになっているし、旅行者にとっても値段が一律というのはわかりやすくて良い。

何より、駅の一つ一つが一つの建造物として成立しているのだ。

 

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ロシアは元々、建設業などは得意分野としている国なのは承知していた。だが観光スポットだけではなく、駅や住宅街を始め、建物の全てが映画のセットのような建物だった。

 

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言ってしまえば、街中全ての建物がどこかのヨーロピアンなテーマパークのような様相を呈していたのである。

実際、友人がロシア語の勉強に勤しむようになったきっかけも建物の美しさに惹かれたところが大きいらしい。確かにただ歩いているだけでも飽きない、非現実感という言葉がぴったりの街並み。

まるで現実とは違う、何か別の世界に迷い込んだような感覚に陥るほどの美しい街並みだ。

 

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もちろん、赤の広場クレムリンにも満を持して訪れた。

 

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圧巻の一言と言える建物に感動すら覚えたが、クレムリンが凄い事は分かりきってはいたため、衝撃という意味ではモスクワ全体の徹底された街並みの方が大きかったのかもしれない。

 

   

モスクワは基本的に赤の広場に色々な観光名所が固まっている。

適当に赤の広場をぶらりとした後、ショッピングセンターで日本食レストランへ。

 

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かねてから一度、海外で和食というものを食べてみたいという密かな願いを持っていた私。

さすがに、2泊3日くらいの日程なら諦める願望だったが、いかんせん今回は滞在日数が長いのでこのタイミングで実現した。

普通に美味しかった。

普通に美味しかったが、あれは少なくとも寿司ではない。

普通に美味しかったけど。まあ、高かったし…

 

 

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そのショッピングモールのすぐそばには、W杯開催記念のモニュメントが設置されてる。

スターバックスでコーヒーを購入した私達は、もうここで数時間ほどゆっくりしていた。

それだけ時間はゆったりと流れていた。

 

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天気は気持ちのいいほどの晴天。だが暑すぎる訳ではなく、程よい暖かさ。

美しい建物、色んな国のユニフォームを纏う人々、定期的に流れてくる誰かの演奏する音楽……モスクワの空の下での日光浴は1時間ほど続いていた。本当にこの時間、何もしなかった。何もせず、ここでぼーっとしている事が極上のひと時だったのだ。

 

   

赤の広場に別れを告げた私達はアルバート通りを散策。

アルバート通りにあるレストランで、モロッコvsイランの中継を見ながら夕食を取り、カザン行きの夜行列車に乗りこみ、モスクワ観光を終えた。

 

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ご存知の通り、ロシアの国土面積はえげつない。

なんだかんだいっても大学生。ぶんぶんと飛行機を乗り回せるほどの経済的余裕などある訳もないので、主に夜行列車を使う事になる。リアルシベリア鉄道である。

 

結局モスクワからカザンには11時間もの時間を要した。

しかも、である。4人部屋で自分のスペースが恐ろしく狭い。少しでも起き上がると頭を強打する程に、だ。

 

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まぁ、狭くても寝転べるだけ、安い深夜バスよりは楽なんだけれど…

 

シベリア鉄道でのあれこれはまた次回以降に書こうと思うが、この時は相部屋となったロシア人二人が飲みに誘ってくれて友人も全くロシア語を全く喋れない私に通訳をしてくれた事もあってか、時間の流れは思ったよりも速く過ぎ、言葉は分からなかったけど楽しい時間を過ごせたため、結果的にそこまで苦しむ旅路ではなかった。

 

11時間の長旅用に彼が作って持参したという、鶏肉をふんだんに使ったおつまみはべらぼうに美味しかった。

そんなちょっとした夜会を楽しみながら、私の人生に置ける大きな1ページとなる舞台、カザンの街に近づいていく。

 

 

 

つづく。