モウリーニョいっそサンガおいでや。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはFIFAクラブワールドカップ準決勝、リーベル・プレートvsアル・アインFCです!
クラブW杯は準決勝になりましたので、ここから南米王者と欧州王者が参戦します。
明日の鹿島アントラーズvsレアル・マドリードに先駆け、今日は南米王者リーベル・プレートの登場です。
南米屈指の強豪であるリーベル・プレートは2015年以来のクラブW杯出場。その際には道頓堀を阪神ファンばりに占拠したり、長居駅で警備員を何故か胴上げしたりとサポーターの熱さが話題になりましたが、当然クラブとしての実力も途轍もありません。コパ・リベルタドーレスでは長年のライバルであるボカ・ジュニアーズを色々ありながらも下して南米王者に輝きました。
そういえば、2015年のスルガ銀行チャンピオンシップで来日した際は2014年のナビスコカップ王者であるガンバ大阪と対戦。ガンバvsリーベルという試合を観たくて観たくて、当時受験生だったにも関わらず万博競技場まで行きましたよ、私。
一方、開催国枠として出場しているUAEのアルアインは開幕戦で3点ビハインドから追いつき、PK戦の末に劇的勝利。その勢いのままに準々決勝でも勝利して、南米王者への挑戦権を獲得しました。2016年の鹿島以来となるアジア勢、欧州南米勢以外での決勝進出を目指します。
クラブW杯の本番開始とも言えるこの準決勝。どのような結末を迎えるのか注目です。
両チームスタメンです。
アルアインは元サンフレッチェ広島で元日本代表の塩谷司のみならず、元鹿島アントラーズのカイオが在籍するなど、Jリーグファンの中では親しみのあるチームなのでは。2015年のクラブW杯では大阪長居スタジアムで広島の一員として準決勝でリーベルと戦った塩谷にとっては、リベンジともなる一戦です。
赤のたすき掛けのユニフォームが有名なリーベルは今日は紫のセカンドユニフォームを着用して試合に挑みます。
本日の会場はUAEのアル・アインにあるハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムです。
アルアインにとっては開催国というのみならず、自分達のホームスタジアムで戦えるアドバンテージを手にしました。
来年1月にUAEで開催されるアジア杯の会場の一つでもあり、グループリーグでの日本戦の予定はありませんが、ベスト4、ベスト8ではこのスタジアムで日本代表が試合を行う可能性もあります。
試合はいきなり意外な展開を見せます。
開始早々の3分、アルアインはカイオのフリーキックから掴んだコーナーキックを、徹底的に相手GKの視界を遮るフォーメーションプレーを駆使して最後はロシアW杯にも出場したスウェーデン代表FW、マルクス・ベリが触ってアルアインが1点を先制します。
しかし立ち上がりは思うようにボールを保持出来なかったリーベルですが徐々にその力を見せ始めると、11分にはゴール前の混戦から最後はサントス・ボレーが押し込んで同点。この混戦の間にアルアインGKハリド・エイサも2本ブロックするなど頑張りましたが、最後はリーベルの波状攻撃が勝つ形に。
更にその5分後の16分には右サイドを突破したゴンサロ・マルティネスのパスをボレーがまたしてもゴールに叩き込んであっという間に逆転に成功。ボレーはこの日2点目となります。
アルアインもベリやカイオといった攻撃陣を中心に積極的な攻撃を見せてリーベルゴールを脅かしていきますが、アルゼンチン代表GKフランコ・アルマーニにも阻まれてゴールはならず。一度ゴールネットは揺らしたもののこれはオフサイドと判定され、試合はリーベル1点リードで前半を終えます。
51分、左サイドでボールを持った塩谷司が絶妙なスルーパスをペナルティエリアに向かって通すと、走り込んだカイオが右足を振り抜いて後半開始早々にアルアインが同点弾。
Jリーグコンビのホットラインでアルアインが試合を振り出しに戻し、試合は面白い展開に。(ちなみにこのゴール私トイレで見逃しました。)
同点に追いつかれた辺りのタイミングから、リーベルはいよいよ牙を剥いたかのようにアルアインゴールに度々襲い掛かります。
しかし幾度となく訪れたチャンスをアルアインGKエイサが何度も防ぎまくり、リーベルが69分に獲得したPKのチャンスはゴンサロ・マルティネスがクロスバーに当ててしまって終盤戦に向かうにつれて試合はどんどんヒリヒリする展開へ。
その後アルアインも何度か決定機を掴み、互いに激しい一進一退の攻防を繰り広げながら試合は2-2のまま延長戦へと突入します。
延長戦に入ると、両者確実に披露の色が見えてきます。リーベルはアルゼンチン→スペイン→日本と長距離移動を繰り返していたり、アルアインは開幕戦から連戦かつ、開幕戦ではPK戦まで戦っていたので無理もないでしょう。日本テレビ解説の岡田武史氏が言っていたように、まさしく一つのミスが勝敗を分けそうな展開になって行きます。
PK戦も視野に入れ始めた118分、セットプレーからアルアインのモハメド・アフマドが決定的なシーンを作るもGKアルマーニがスーパーセーブ。
両者共に死力を尽くした激闘は90分、120分では決着が着かず、遂にPK戦に突入します。
2人目のキッカーとなった塩谷を含め、アルアインもリーベルも4人目までが全員成功。そしてアルアインが5人目のPKを成功し、リーベル5人目のキッカーは来季のJリーグ入りも噂されている途中出場アルゼンチン代表のエンゾ・ペレス。
右足から放たれたキックはこの日抜群に当たっていたGKエイサが見事にセーブし、アルアインが欧州南米勢以外としては史上4チーム目となるクラブW杯決勝進出を果たしました!
いやぁ…熱い、面白い試合でしたね。
最後まで見逃せない展開でしたし、特にカイオがキレッキレでした。私も現地に行った市立吹田サッカースタジアムでの最初の公式戦、ガンバvs鹿島でカイオにしてやられた事を思い出します。
チームとしてはGKエイサを中心に守備陣の粘りと奮闘が目立ちましたね。塩谷もその一員として、見事な働きを見せていました。
また、自分達のホームスタジアムで戦えたのも一つ大きかったのではないでしょうか。リーベル5人目のエンゾ・ペレスが蹴る直前にGKエイサがスタンドを煽っていましたが、それであれだけの空気を作り出せたのはやはりホームの利を活かす事が出来たんだと思います。
リーベルとしては…2-2となってからリーベルが何度も決定機を得た時間帯に、結局1点も取れなかった事が全てでしたね。取れそうで取れないという展開を格下と見られるチーム相手に続ける事は、同点で進んでいる普通の試合よりも何倍もの焦りと精神的な疲労を生むサイクルにも繋がります。ノックアウト方式だから余計に…。裏返せば勿論、アルアインが良く耐えた、というポイントでもありますが。
明日、レアルとの再戦に挑む鹿島にとって今日のアルアインの試合は希望となるでしょうし、アルアインも2016年の鹿島vsレアルを一つの希望として見ていたんじゃないかと思います。
明日深夜に幕を開ける歴史的な一戦を制すのはどちらになるか、そして史上初めて欧州南米勢の出ない決勝、クラブW杯決勝でのアジアダービーは実現するのでしょうか。目が離せません。
あっ、序盤で言ったガンバvsリーベル、この前インスタに上げ直したから見てね↓
ではでは(´∀`)