セレッソさん30周年おめ
どーもこんばんは
さぁ、大阪ダービー2024開幕です。
5月6日13:05、パナソニックスタジアム吹田。通算63回目の大阪ダービーの時間が迫って参りました。
近年のガンバはルヴァン杯のダービーでは勝利もありましたが、リーグ戦に於いては5連敗中。2年連続シーズンダブル。パナスタ開催では4シーズン連続で敗れるという屈辱的な状況となっています。現在は順位としてもセレッソが上。フラットな目線で見た時、現状として優位であるのがセレッソの側という現実は否定できません。しかしダービーに絡む感情には両チームの近年の推移、直近の戦績とは関係のない熱情が滾るはず。渇望……ここで手になる勝点3ほど極上のものはない事でしょう。
…で。めでたい事にこの大阪ダービー、ゴールデンウィークの真っ只中という事もあって完売しました!
入場制限のあった2020〜2021年、全国的に客足が戻っていなかった2022年は満員とはいかなかったものの、2023年はリーグ戦ではガンバホームもセレッソホームもチケット完売。リーグ戦ではこれで3試合連続でダービーチケットが完売した事になります。素晴らしい。ガンバにせよセレッソにせよ両チームの広報と営業努力の賜物であり、大阪ダービーをシーズンの1/38ではない戦いへ昇華させた先人達の奮闘の証でしょう。
という訳で今回の大阪ダービーは、じゃあ歴代で1番多くの客を集めたダービーはどの試合なんだ?と。
…とは言っても、大阪ダービー全体で調べたらキャパシティの問題でほぼ長居での試合が入りますし、ガンバホームに限定したらパナスタで全部埋まりそうなのでそれはそれでブログとしては味気ない。という訳で、過去のダービーでパナソニックスタジアム吹田、ヨドコウ桜スタジアム、そして万博記念競技場、ヤンマースタジアム長居の4会場でそれぞれ最も多くの観衆を集めた大阪ダービーを振り返っていきます。
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【パナソニックスタジアム吹田】
1位 36990人 2017年7月29日 J1第19節 G大阪3-1C大阪
2位 35861人 2019年5月18日 J1第12節 G大阪1-0C大阪
3位 35242人 2018年4月21日 J1第9節 G大阪1-0C大阪
1位 36990人
2017明治安田生命J1リーグ第19節
2017年7月29日19:03@市立吹田サッカースタジアム
G大阪得点者:ファン・ウィジョ(65分)、三浦弦太(77分)、アデミウソン(86分)
記念すべきパナスタでの初大阪ダービー(当時はネーミングライツ導入前だったので市立吹田サッカースタジアム)。チケットは発売から間も無く完売となったが、来る熱狂に応えるかのように両チームは最高のシチュエーションを用意してきた。最終的に2017年の優勝争いは川崎と鹿島のマッチレースとなったがこの段階ではまだ大混戦状態。そしてこの時点で首位に立っていたのはJ1復帰1年目のセレッソだった。対して順位は6位のガンバも5月には一度首位に立っており、勝点的にも勝てば十分に上位に食い込める一戦。新スタ元年の2016年はセレッソがJ2だったので、この日を取り巻くシチュエーションはまさに「1年遅れた渇望の日」とも言えよう熱狂がスタジアム包んでいた。
前半は一進一退の攻防を繰り広げながら0-0。だが後半、試合は一気に動く。キム・ジンヒョンのゴールキックに山村和也が競ると、杉本健勇が藤春廣輝を振り切って後半開始早々にセレッソが先制点を獲得。しかしガンバも、その藤春のクロスにこの日がデビュー戦となったファン・ウィジョのゴールで同点に追い付いた。ガンバの勢いは更に加速し、77分には井手口陽介のCKをこの年よりガンバに加入した三浦弦太が頭で合わせて逆転!新たなる戦力がスコアボードにその名を刻む、新たなる聖地で最初のダービーに相応しい結果を叩き出した。戦力終了間際にはアデミウソンが独走カウンターからてんやわんやの末、最終的には自分で決め切って3-1。パナスタで初のダービー、いわば最初で最後の最初のダービーはこれ以上にないほど熱を滾る試合展開の末にガンバが取った。
尚、これは大阪ダービーで負傷と温存以外の理由で初めて遠藤保仁が出場しなかったダービーとなっている。
【ヨドコウ桜スタジアム】
1位 21665人 2023年10月28日 J1第31節 C大阪1-0G大阪
2位 18750人 2022年5月21日 J1第14節 C大阪3-1G大阪
3位 18061人 2023年6月18日 ルヴァン第6節 C大阪0-1G大阪
1位 21665人
2023明治安田生命J1リーグ第31節
2023年10月28日14:03@ヨドコウ桜スタジアム
C大阪得点者:レオ・セアラ(8分)
前半戦が大不振に陥っていたガンバの方が異常に顕著ではあったが、両チームともに夏場までは好調で走り、そして秋口に差し掛かるにつれ不振に陥るようになっていた。セレッソは第26節で川崎に3-0で勝利して以降、4試合をいずれも無得点で1分3敗。より極端だったガンバは夏場の10戦8勝1分1敗以降は燃え尽きたかのように6試合を2分4敗。ここまで3連敗を喫していた中でこの試合を迎えた。
セレッソにとってはチケット完売満員の桜スタジアムで迎える初めてのゲームとなったが、試合は早い時間に動く。8分、カピシャーバのスルーパスに抜け出したレオ・セアラが福岡将太を振り切り、最後はGK東口順昭との1対1を制してフィニッシュ。セレッソが1点を先行する。久々のゴールで勢いと落ち着きを取り戻したセレッソは組織的な守備からの攻撃でリズムを作った一方、ガンバは攻守ともに2度目のスランプに突っ込んだかのように精彩を欠き試合終了。ガンバは5連敗となった。
なお、この試合は同日の夜に同じ大阪市内の京セラドーム大阪にてオリックス・バファローズvs阪神タイガースのプロ野球日本シリーズが開催。サッカーの大阪ダービーとプロ野球の日本シリーズ関西対決の日程が重なった事も話題になった。
【万博記念競技場】
1位 22232人 2005年4月12日 J1第18節 G大阪4-1C大阪
2位 20973人 2010年9月18日 J1第23節 G大阪3-2C大阪
3位 20463人 2006年9月9日 J1第22節 G大阪3-1C大阪
2005 Jリーグディビジョン1第18節
2005年7月23日19:01@万博記念競技場
G大阪得点者:アラウージョ(43分、63分)、遠藤保仁(70分)、橋本英郎(83分)
ガンバと言えばスロースターターの印象があるがそれは優勝を果たしたこの年も例外ではなかった。だが日本代表活動に伴う2ヶ月の中断期間が明けると「HOT6」と呼ばれた夏場の6連戦の5試合を終えて4勝1分。特にアラウージョは5試合で7得点を叩き出す。まさに最高の状態で10位セレッソとの大阪ダービーに挑む。2005年から18チーム34試合制になったJリーグはその第17節までが終わり、この試合から後半戦という状況だった。なお、万博記念競技場は2005年までは23000人を収容できたが、翌年からは改修により21000人収容となっている。
試合は序盤に先制点こそ許すが、前半終了間際にアラウージョがペナルティエリア内で相手DF2人を一発のターンで振り切ったスーパーゴールで追い付く(このシーンはアラウージョが取り上げられる際によく映像が使われる)。こうなれば後半はガンバの独壇場。ベンチスタートとなった大黒将志も投入し、最終的には大量4ゴールで圧勝。首位鹿島との勝点差を維持した。ちなみに大黒の投入は右WBの渡辺光輝との交代だった為、なかなかのファイヤーフォーメーションで後半を戦っている。
なお2005年といえばガンバとセレッソの優勝争いのイメージが強いが、この時点でのセレッソの順位はまだ2桁順位で優勝争いに絡んではいなかった。しかしこの次の試合から当時のJ1最長記録となる16戦無敗で優勝争いに絡み、最終節のドラマに話を紡いでいる。また、セレッソは最終節もドローだった為、セレッソはこのダービーが2005年のJ1最後の敗戦だった事になる。
1位 42723人 2014年4月12日 J1第7節 C大阪2-2G大阪
2位 42438人 2017年4月16日 J1第7節 C大阪2-2G大阪
3位 42053人 2005年5月14日 J1第12節 C大阪2-4G大阪
2014 Jリーグディビジョン1第7節
2014年4月12日14:03@ヤンマースタジアム長居
C大阪得点者:ディエゴ・フォルラン(21分,62分)
ガンバにとっては初めて明確にセレッソの背中を順位ではなくクラブとして追う立場で挑んだダービーだった。
突如途切れた黄金時代…J1復帰という至上命題こそ1年で達成して帰ってきたJでは宇佐美貴史の怪我こそあったが深刻な得点不足に苦しみ、かつての姿はそこにはなかった。対するセレッソといえば前年は最終盤まで優勝を争い、当時大ブレイク中の柿谷曜一朗を筆頭に山口蛍、杉本健勇、扇原貴宏、南野拓実といったユース選手が台頭。いわゆる「セレ女」ブームの時代でバブル状態だったところにフォルランが加わり、間違いなく2014年開幕時の熱視線を一身に受けたチームだった。そんなセレッソが堕ちたかつての目の上のたんこぶと久々に邂逅する。フォルランやセレ女バブルも手伝って、大阪ダービー史上最多の観衆を集めた。なお、この試合がネーミングライツを導入して「ヤンマースタジアム長居」となってから最初の試合だった。
試合は21分にフォルランの技ありゴールで先制する。しかしガンバは今野の負傷退場を機に前線で起用されていた遠藤保仁を本来のボランチに戻すと、前半終了間際に阿部がミドルを仕留めて試合に振り出しに戻し、後半にはまたしても阿部が巧みな前身から余りにも美しい軌道のロングシュートを沈めて逆転に成功。しかしセレッソも62分にフォルランがFKを直接決めて試合を2-2に戻した。終盤はまさしく一進一退の攻防が続く。アディショナルタイムには二川孝弘が決定的なシュートを放ったが、負傷でもないのに途中出場という異例の起用となったGK武田博行に阻まれてゴールには至らず。激闘はドローに終わった。
ちなみにこの試合はセレッソ大阪のホームゲーム入場記録としては、2005年最終節の長居の悲劇に次ぐ歴代2番目の数字となっている。
ちなみに初めてダービーやった場所は長居第2という豆知識。
ではでは(´∀`)