RK-3はきだめスタジオブログ

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【地獄決戦大阪ダービー】J1第27節 ガンバ大阪vsセレッソ大阪、両者最悪の状態で迎えるダービーのマッチプレビュー&歴史上最も地獄決戦の様相を呈した大阪ダービーの話。

自作曲でアルバム作ってみました。お時間ある時にでも是非。

 

もう8月終わるやんけ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、そんな8月末、Jリーグ屈指のお祭りが始まります。

 

 

 

 

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8月28日19:00、パナソニックスタジアム吹田で行われる大阪ダービーはダービー3連戦の初戦となり、そしてガンバのホームゲームとしては2019年5月の伝説の試合以来となる有観客ダービー。これはもう熱が入らない訳ないでしょう。ガンバファンもセレッソファンも、きっとガチガチに滾っているのでは!

 

 

 

…しかし

 

 

 

…そう言いたいところなんですが

 

 

 

…双方ともに状況最悪。

 

 

 

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3月には新型コロナウィルス陽性者が複数出た事でチーム活動停止も余儀なくされたガンバは、それに端を発して開幕から長らく不振が続き5月には宮本恒靖監督を解任。その後松波正信監督体制になって、他チームに試合数が追いつき出した事で降格圏からは少し距離を持てるようにはなりましたが……前節は最下位横浜FCに良いところなく敗れ、なにより15連戦という前代未聞の過密日程により歴史上稀な消耗の仕方をしてしまっています。

一方のセレッソは昨季、完成度の高いサッカーを作り上げたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督との契約を更新せず、代わりに4度目のセレッソ監督就任となるレヴィー・クルピを招聘。開幕当初こそ好調でACLでも決勝トーナメント進出を決めたもののリーグでは5月から11戦未勝利を喫してしまい、未勝利記録こそ第25節横浜FC戦での勝利で止めましたが、続く湘南戦では得点力不足で苦しんでいた相手に5失点を喫する惨敗。8月26日は遂にクルピ監督の解任と小菊昭雄コーチの監督就任も発表され、大阪ダービーが新体制の初陣となる混乱っぷりです。……クルピさんせめてパナスタ挨拶ぐらいおいでや。

 

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順位としてはセレッソが12位、ガンバが13位で勝点が共に30(ただしセレッソは1試合少ない状態)大阪ダービーともなるとSNSなんかではサポーター同士の煽り合いやらなんやらが発生しますが、上記のような過程があるためにダービー以上に「監督解任しろ!」的な意見が強く、ダービーに関連することもいつもの煽り合いではなく「自虐合戦」の様相を呈している異常事態に。……いや、どっちも辛いんですよ。実際に去年の11月…ヤンマースタジアム長居で行われたダービーはガンバもセレッソも状態が良く、両チームとも優勝争いに残っている中で非常に高いレベルのダービーが繰り広げられていた……それがなぜ経った1年でこうも地獄決戦になってしまったのか…。

 

 

今回はそんな「地獄決戦」にもなりそうな大阪ダービー2021のマッチプレビューを書いていきたいと思います。

またオマケとして、現時点で歴史上最も「地獄決戦」に近かった、そしてどことなく今回とシチュエーションの近い昔の大阪ダービーも1試合振り返ってみました。

 

 

 

MATCH PREVIEW

2021明治安田生命J1リーグ第27節

vsセレッソ大阪

2021年8月28日@パナソニックスタジアム吹田

 

 

まず大前提として、今回の大阪ダービーは組織的な完成度が大きく欠けた2チームの対戦になるという事です。

ガンバの場合は松波監督が就任し、ACLを終えてから15連戦という凄まじい日程に突っ込んだ事で、戦術練習をする時間なんて全くありませんでした。中2〜3日でずっと試合が行われている以上、サイクルは試合→リカバリー→移動日→試合みたいなもはやおかしい流れになっていますし、一部には「勝てないならオフ返上で練習しろ」という方もいらっしゃるでしょうが、この状況でそんな事したらもっと無惨な状況が至るでしょう。なのでガンバは今、飛行機の翼が火を噴いていても飛び続けるしかない状態な訳です。

 

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一方のセレッソといえば、クルピ監督は元々個を伸ばす事で自然発生的にチームの調和を取りたがるタイプの監督ですから組織として構築できる監督では元々ありません。小菊監督にしても、これまでも監督代行としてスポット的に指揮を執った何度かありますが、正式な監督としては自身初。さすがに彼に初戦からそこまで求めるのは酷な話でしょう。ですのでポイントとしては、ガンバもセレッソも出血覚悟で戦うしかない…という事になります。だから逆に面白い試合になるような気もしていますがね。

 

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ガンバの予想スタメンとしてはこんな感じでしょうか。

松波監督は15連戦という事でメンバーのターンオーバー…というか、この試合では誰を使って、この試合は誰を休ませる…的な事は結構徹底してやっている印象というか、そもそもそうしないとチームが回らないんでしょうけど…それを踏まえると、前節横浜FC戦昌子源キム・ヨングォン藤春廣輝倉田秋、山本悠樹、矢島慎也レアンドロペレイラ辺り(昌子、藤春、倉田、矢島、ペレイラは途中出場)が休んだのは大阪ダービーを睨んで…の部分はあったと思います。また、最近の試合出場バランスとの兼ね合いで言えば右CBは三浦弦太じゃなくて菅沼駿哉が入る可能性もあるのかなと。

そして気になるのはパトリックの情報ですよね。ガンバは基本的に怪我人のリリースは出していませんが、この状況でパトリックがここまでベンチ入りしないという事は、少なくとも「温存」「ターンオーバー」ではない事ぐらい誰だってわかる。それを踏まえれば大阪ダービーに復帰したとしてもいきなりスタメンはないでしょう。パトリックがベンチに帰ってくるかどうかも気になるところではあります。

 

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ともかく、これはダービーです。どちらにとっても再起を図る為に重要であると同時に、ガンバにとってもセレッソにとってもこの試合に負ければ残留争いに巻き込まれる可能性は高いです。プライドの面でも、純粋な順位表の計算でも、この地獄決戦の意味は計り知れなく大きいです。

 

 

 

【過去の大阪ダービー関連ブログ】

 

過去の大阪ダービーで最も「」という言葉が当てはまった試合

 

2001Jリーグディビジョン1 2ndステージ第8節

セレッソ大阪2-1ガンバ大阪

2001年10月13日16:04@長居スタジアム

C大阪得点者:大柴健二(86分)、ユン・ジョンファン(103分)

G大阪得点者:吉原宏太(61分)

 

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史上最も地獄決戦と呼ぶに相応しい大阪ダービーは恐らく2001年の2ndステージだろう。今回の共通点としては、やはりガンバもセレッソも前年は躍進した事だった。セレッソは1stステージで優勝まであと一歩(最終節前の時点で首位)というところまで迫り、ガンバは2ndステージの最終盤まで鹿島・柏と三つ巴の争いを繰り広げていた。どちらも2001年も期待されていたはずだった。

 

2000年の優勝争いの詳細はこちらでお楽しみください。

 

ガンバは1stステージこそ5位とこれまでの歴史を踏まえれば良い順位で終えたが、問題は2ndステージだった。第2節で当時の最強チームだった磐田に勝利したものの、第7節を終えた時点で2勝1分4敗。1stの貯金で残留争いは回避していたが、稲本潤一の海外移籍後の失策というのが印象としてもやはり悪く、フラストレーションは溜まるばかりだった。

一方、状態が一層酷かったのはセレッソだった。セレッソはよく「優勝争いの次の年に降格する」なんて言われているが、そう言われるようになったきっかけはこの年である。開幕から不振に陥ったチームは1stを14位で終えると、2ndステージでは開幕7連敗…1st最終節と合わせると8連敗という体たらくで、2nd第3節から副島博志監督を解任してジョアン・カルロス監督を招聘してからも連敗は止まらなかった。2nd全敗中のセレッソにとっては降格、一気にスランプに陥ったガンバには監督解任のカウントダウンが迫っている中での試合だった。

試合は後半に入って吉原宏太のゴールでガンバが先制。しかし既に後がない状況に突っ込んでいたセレッソは終了間際になんとか同点に追いついて延長に持ち込むと、最後はユン・ジョンファンの延長Vゴールでなんとか連敗を8でストップし、2ndステージとジョアン・カルロス体制での初の勝利を達成した。

この試合に敗れたガンバは既に最下位に陥っていたセレッソに9試合ぶりの勝利を与えた早野宏史監督が辞任を発表する事態となり、一方のセレッソにとってもこの勝利を起爆剤とする事は出来ず、3試合を残した第12節FC東京に大敗して最下位でのJ2降格が決まってしまった。

この試合の出場選手のうち今も現役なのはガンバの遠藤保仁二川孝広、そしてセレッソ大久保嘉人は今年もセレッソ所属である。

 

 

 

クルピ爺お元気で…。

ではでは(´∀`)