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【第60回 大阪優駿(J1)】大阪ダービー60回記念!独断と偏見による大阪ダービー名勝負ランキング♡ 前編:6位〜10位

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ある人にとっては束の間の休息

ある人にとっては稼ぎ時

ある人にとっては大阪ダービー

 

 

 

5月3日、ーです。

 

 

 

 

 

Jリーグが生まれて30年という今年。それぞれがそれぞれの歴史を生み出し、積み上げ、育てていく中で、様々な象徴的なカードが伝統として印象付けられるようになってきました。青とピンク、北と南、良いキャラクター性ですがな。

Jリーグ30周年の今年、5月3日にパナソニックスタジアム吹田を舞台にキックオフする大阪ダービーは通算60試合目というメモリアルダービーです。静岡ダービーを追う立場でしかなかった大阪ダービー自体、今や日本を代表する一年の中でも順位に囚われない大きな注目カードと目されるようになってきました。続く時代、繰り返す時代、塗り替えす時代…伝統とはその先に編み上げられるものです。

 

 

という訳で今回は大阪ダービー60回記念という事で…還暦ですよ還暦(違う)。

大阪ダービー名勝負選!独断と偏見によるアチアチ大阪ダービーベストバウトTOP10を考えていきたいと思います!!

 

※筆者はガンバファンだぞという事を前提にお読み進めくださいませ。

 

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

第10位 猪突猛進

2005 Jリーグディビジョン1第18節

4-1セレッソ大阪

2005年7月23日19:01@万博記念競技場

G大阪得点者:アラウージョ(43分、63分)、遠藤保仁(70分)、橋本英郎(83分)

C大阪得点者:鶴見智美(9分)

 

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ガンバと言えばスロースターターの印象があるがそれは優勝を果たしたこの年も例外ではなかった。だが日本代表活動に伴う2ヶ月の中断期間が明けると「HOT6」と呼ばれた夏場の6連戦の5試合を終えて4勝1分。特にアラウージョは5試合で7得点を叩き出す。まさに最高の状態で10位セレッソとの大阪ダービーに挑む。2005年から18チーム34試合制になったJリーグはその第17節までが終わり、この試合から後半戦という状況だった。

試合は序盤に先制点こそ許すが、前半終了間際にアラウージョペナルティエリア内で相手DF2人を一発のターンで振り切ったスーパーゴールで追い付く(このシーンはアラウージョが取り上げられる際によく映像が使われる)。こうなれば後半はガンバの独壇場。ベンチスタートとなった大黒将志も投入し、最終的には大量4ゴールで圧勝。首位鹿島との勝点差を維持した。ちなみに大黒の投入は右WBの渡辺光輝との交代だった為、なかなかのファイヤーフォーメーションで後半を戦っている。

ちなみに2005年といえばガンバとセレッソの優勝争いのイメージが強いが、この時点でのセレッソの順位はまだ2桁順位でこの次の試合から当時のJ1最長記録となる16戦無敗で優勝争いに絡んだ。最終節もドローだった為、セレッソはこのダービーが2005年のJ1最後の敗戦だった事になる。

 

 

 

第9位 屈辱と快挙と

AFCチャンピオンズリーグ2011 ラウンド16

0-1セレッソ大阪

2011年5月24日19:00@万博記念競技場

C大阪得点者:高橋大輔(88分)

 

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ACLに於ける日本勢のダービーマッチが実現したのはこれが唯一。それも当時はベスト16だけグループ1位通過チームのホームで一発勝負というレギュレーションだっただけに、その"特別感"は強かった。ガンバが大きくセレッソを引き離した時期を経て、セレッソがJ1に復帰して好成績を残した2010年からダービーの地位が飛躍的に向上し、ACLでの直接対決の実現はそれを決定付けたような気はする。

元々両チームとも攻撃的なスタイルかつ、ガンバは山口智セレッソ茂庭照幸とそれぞれ守備の要を欠いていた事もあって打ち合いが予想されたが、試合は意外にも守備陣が奮闘するロースコアの展開に。決定機だけで言えばガンバの方が多かったのだが、86分に佐々木勇人のパスをフリーで受けたアドリアーノのシュートがGKキム・ジンヒョンに阻まれた直後、キム・ボギョンのパスに抜け出した高橋大輔のライナー性のボールがゴールに突き刺さりセレッソが土壇場で先制する。アディショナルタイムには当時19歳になったばかりの宇佐美貴史が詰めたシュートもポストに当たり……試合終了の瞬間の空気は、ガンバ視点でもセレッソ視点でも単なるベスト16の後の「それ」とは大きく異なっていた。

ガンバファンとしては屈辱でしかない試合だったが、ACL大阪ダービーが実現したという点でエポックメイキングな出来事だっただけにランクインとした。

 

 

 

第8位 堅牢な殴り合い

2020明治安田生命J1リーグ第26節

セレッソ大阪1-1

2020年11月3日14:03@ヤンマースタジアム長居

C大阪得点者:豊川雄太(34分)

G大阪得点者:井手口陽介(32分)

 

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コロナ禍の影響を多大に受けたシーズンの主役は間違いなく川崎フロンターレだったが、その川崎を前半戦で川崎に2位の立場で挑んだのがセレッソ、後半戦でその立ち位置にいたのがガンバだった。首位川崎、2位のセレッソの構図が長く続いていた中で11戦無敗で飛ばしたガンバが遂に2位の座を逆転。大阪ダービーは大体どちらかは不調である事が多いが、この上位決戦はお互いに良い状態の中で2020年としては異例の2万人近い観衆を集めて行われた。

32分にはパトリックの絶妙なアシストから井手口が決めてガンバが先制したが、直後にはセレッソがセットプレーから豊川が詰めて同点に追いつく。ロティーナ監督の下で高い完成度を誇った4位セレッソと、宮本恒靖監督の下でシンプルなサッカーに回帰した勢いを存分に発揮していた2位ガンバの直接対決は序盤から締まった展開になった。1-1になって以降はお互いに決定機も増えたが、同年は両者とも守備に定評があった事もあってゴールを割り切らない。白熱のダービーは1-1のドロー。シチュエーションも手伝って「手に汗握る」「共に譲らず」の声がよく似合う90分だった(清武のオーバーヘッドはさすがに時止まったかと思った)

 

 

 

第7位 紙吹雪舞う祝祭

2006 Jリーグディビジョン1第23節

3-1セレッソ大阪

2006年9月9日14:04@万博記念競技場

G大阪得点者:播戸竜二(39分、77分)、遠藤保仁(83分)

C大阪得点者:藤本康太(44分)

 

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前年である2005年は最終節まで壮絶な優勝争いを繰り広げた大阪の2チームだったがこの時の状況は対照的。シーズン途中に大久保嘉人名波浩を緊急補強してもなお残留争いから抜け出せないセレッソに対し、ガンバは6戦無敗で川崎、浦和を振り切り首位に立っていた。選手入場時の大胆な紙吹雪演出と共に始まった試合は前半の終盤にガンバはこの時絶好調だった播戸竜二のゴールで先制するがセレッソ藤本康太のゴールで同点に追い付く。

試合が大きく動いたのは55分。西野朗監督は代表戦による疲労を考慮してベンチスタートとなっていた遠藤保仁加地亮を同時に投入し、一気に攻勢を強めた。すると77分、二川孝弘のシュートのこぼれ球を絶好調男・播戸が押し込んで勝ち越しに成功。83分には遠藤がトドメを刺して3-1で勝利した。途中から出て試合の流れを変えた代表組の2人に加えて、播戸や二川はこの1週間後に日本代表をデビューを果たすなどセレッソの選手も含めて役者が揃い踏みしたダービーだったが、結果と内容はガンバが当時の黄金期を象徴する一戦ともなった。

 

 

 

第6位 饗宴乱舞

2010 Jリーグディビジョン1第23節

3-2セレッソ大阪

2010年9月18日19:03@万博記念競技場

G大阪得点者:宇佐美貴史(2分)、中澤聡太(40分)、安田理大(68分)

C大阪得点者:乾貴士(52分)、アマラウ(55分)

 

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序盤戦は低迷したが南アフリカW杯の中断明けから7勝2分2敗で一気に5位まで順位を上げたガンバと、7戦無敗で2位につけていたセレッソの上位対決としても注目された大阪ダービー。しかもこのダービーは過去と未来両面に於いても特別な試合であった。前述の通り双方とも絶好調だった事、セレッソは2007〜2009年をJ2で過ごしていたのでダービーそのものが2006年以来だった事、そしてガンバは西野朗セレッソレヴィー・クルピと攻撃的スタイルで名を馳せた監督が指揮を執り、ガンバは黄金の中盤に加えて宇佐美貴史セレッソは若き日の乾貴士家長昭博(ガンバからレンタル移籍中)、清武弘嗣とタレントも豊富。熱量は否が応でもストップ高である。

試合は期待通りの打ち合いになる。開始早々に宇佐美のゴールで先制点を得たガンバは、前半終了間際に中澤のゴールでセレッソを突き放す。前半ラストプレーのCKでは、中澤とアドリアーノが小競り合いの末にアドリアーノが一発退場。完全にガンバの流れかと思われたが、セレッソも意地を見せて後半開始早々の2ゴールで試合を振り出しに戻した。まさしくノーガードの殴り合いとなったダービー。最後に勝負を決めたのは安田のJリーグ初ゴール。満員の万博のボルテージを最高潮に高まる一撃だった。

ちなみに安田はJ1初ゴールが大阪ダービーの決勝点だった事も持っているが、J1初ゴールより先にナビスコ杯決勝やACL決勝、更に日本代表初ゴールも記録した稀有な選手としても知られる。

 

 

 

TOP5は次回

 

ではでは(´∀`)